ユーザー数の多い日本のメタバースプラットフォーム8選を比較

2021年末のFacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、メタバースは世界的に注目を集めています。

 

そんな中、国内外を問わず、様々なメタバースプラットフォームが登場し、多くのユーザーを集めています。

 

一方で、「メタバースを簡単に試してみたいけど、どんなサービスが良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、今回はユーザー数の多い主要なメタバースプラットフォームをわかりやすくご紹介します。

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • メタバースプラットフォームの利用を検討している
  • ユーザー数の多い主要なメタバースプラットフォームをおさえておきたい
  • メタバースプラットフォームをビジネスに活用するメリットが知りたい

 

本記事を読めば、国内外の主要なメタバースプラットフォームについて一気にキャッチアップできる内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

日本国内のメタバースプラットフォーム8選

日本国内のメタバースプラットフォーム8選

日本国内のユーザー数の多いメタバースプラットフォームとしては、以下の8つが挙げられます。

 

  • Cluster:日本最大のメタバースプラットフォーム 
  • ②REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
  • STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム
  • ④DOOR:100万人が利用するVR空間プラットフォーム
  • ⑤XR CLOUD:マルチデバイス型メタバースプラットフォーム
  • oVice:オフィスとしても活用されるメタバースプラットフォーム
  • ⑦αU:KDDIが運営するメタバースプラットフォーム
  • ⑧XR World:マルチデバイス型メタバースプラットフォーム

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①Cluster:日本最大のメタバースプラットフォーム

Cluster:日本最大のメタバースプラットフォーム
(画像:Cluster)

1つ目の代表的なメタバースプラットフォームは、他ユーザーとの交流を軸とするメタバースアプリClusterです。

  

ユーザーは、他ユーザーや企業が製作したメタバース空間で他ユーザーと他ユーザーとの交流やゲームをして楽しんだり、自身もワールドを製作し、公開することができます。

 

2017年にリリースされたClusterは、総ダウンロード数100万超、累計動員数2,000万人超と、日本のメタバースプラットフォームとしては最大規模に成長しています。 

②REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム

REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
(画像:REALITY)

2つ目のメタバースプラットフォームとして、グリーグループが提供するライブ配信を軸とするメタバースアプリ”REALITY”が挙げられます。

 

ユーザーは自分好みのかわいいアニメ調のアバター姿で、スマホから手軽にライブ配信を行い、他ユーザーと交流をすることができます。

 

同サービスが成功を収めている理由として大きく2つのポイントが挙げられます。

 

1点目は、スマホ1つで誰でも手軽にアバター姿でライブ配信が行える点です。近年のVtuber/ライブ配信ブームに伴い、アバター姿でライブ配信を行いたいというニーズは高まりを見せているものの、従来は本格的な撮影機材を揃えたり、自らアバターの3Dモデルを作成する必要があるなど、実際にライブ配信を行うハードルは高い状況でした。

一方で、REALITYであれば、スマホ1台で、幅広いバリューチェーンのアバターを選択するだけで、Vtuberのようなライブ配信を行うことが可能です。

 

2点目は、かわいいアニメ調のアバターが世界中の日本のアニメ/マンガファンの心を掴んでいる点です。海外でもアバター生成サービスは多数存在するものの、リアルな人間を再現する方向性のものが大半で、日本の武器であるアニメ・漫画文化による大きな差別化に成功しています。

 

現在、REALITYは、アプリダウンロード数が1,000万を超えていながら、海外ユーザー比率が約8割にも上るとされており、日本発メタバースの代表格と言えます。

③STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム

STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム
(画像:STYLY)

STYLYとは、初心者でも比較的簡単に、VR/ARコンテンツ・空間を作成し、他ユーザーに共有することのできるXRクリエイティブプラットフォームです。

Webブラウザのみで、VR/AR/MRコンテンツを手軽に制作することができ、そのコンテンツをMetaQuestなどのVRヘッドマウントディスプレイやwebブラウザ、スマホなど様々なデバイスに配信することが可能です。

 

また、Unityなどのゲームエンジン、MayaBlenderなどの3Dソフトとも連携しており、それらと組み合わせて利用することでより発展的なXRクリエイションをすることができます。

 

STYLYは現在、アプリダウンロード数が500万を突破しており、今後も大きく成長することが期待されています。

 

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④DOOR:100万人が利用するVR空間プラットフォーム

DOOR:100万人が利用するVR空間プラットフォーム
(画像:NTT)

DOORは、NTTが提供するVR空間メタバースプラットフォームです。

特徴として、簡単にVR空間を作成することができる点、スマートフォンやウェブブラウザなど様々なデバイスに対応している点が挙げられます。

 

作成したVR空間には専用のURLが発行されるので、そのURLを知っている特定の人だけが参加できるようなプライベート空間を作ることも可能です。

 

DOORは、個人利用だけでなく、企業のイベントやバーチャルショップ、バーチャル学校、Vtuberによるライブなど様々な用途で活用されており、ユーザー数は100万人を突破しています。

⑤XR CLOUD:多人数同時接続可能なバーチャル空間プラットフォーム

XR CLOUD:多人数同時接続可能なバーチャル空間プラットフォーム
(画像:monoAI technology)

XR CLOUDは、monoAI technology株式会社が提供するメタバースプラットフォームです。

多人数同時接続に優れており、1000人規模のイベントも開催可能なので、企業向け展示会や社内懇親会など大規模なイベントの利用に適しています

 

スマートフォンやウェブブラウザからでも参加可能なので、利用環境による障壁が少なく、誰でも手軽に参加することができる点もメリットの一つです。

 

バーチャル商業施設など、個人がアバターを通じて参加し、楽しむことができるイベントも開催しており、今後も様々なイベントなどで活用されると考えられます。

 

2023年春に行われた大阪駅をバーチャル化したイベントでは、期間中の累計来場者数が約600万人を超えました。

⑥ovice:オフィスとしても活用されるメタバースプラットフォーム

ovice:オフィスとしても活用されるメタバースプラットフォーム
(画像:oVice)

oviceとは、バーチャル空間上での相手との距離に応じて音量の変わる会話を通じて、まるで同じ空間で働いているかのような体験ができるリモートワーク向けのバーチャルオフィスサービスです。

 

oviceのバーチャルオフィスは、アバター間の距離に応じて声の大きさが変化するなどリアルに近い環境となっています。

 

また、通信が安定しており、3G回線下でも問題なく利用できることも大きなメリットの一つです。

 

コロナによるリモートワークの普及により、利用企業数は2300社を超え、毎日約7万人以上がoviceのバーチャルオフィスを訪れています。

⑦αU:KDDIが運営するメタバースプラットフォーム

αU:KDDIが運営するメタバースプラットフォーム
(画像:KDDI)

αUとは、KDDIが提供するライブ配信、バーチャルショッピングなどを行うことができるメタバースです。

 

KDDIはこれを「現実と仮想を軽やかに行き来する新しい世代に寄り添い、誰もがクリエイターになりうる世界に向けたメタバース・Web3サービス」と位置付け、メタバースは「体験する場所」から「発信する場所」へと進化していきます。

 

αUではライブ配信やバーチャルショッピングを楽しめることに加えて、アバターやマイルームの制作、マイルームの家具の販売など、ユーザーがクリエイターになる体験ができます。

 

さらにクリエイター支援の取り組みとして、国内外のパートナーと連携し、日本のクリエイターやコンテンツのグローバル展開をサポートします。KDDIはこの新サービスに1000億円投入しメタバース関連のコンテンツを拡大していく予定です。

⑧XR World:マルチデバイス型メタバースプラットフォーム

XR World:マルチデバイス型メタバースプラットフォーム
(画像:NTT)

XR Worldは、DOORと同様、NTTが提供し、ウェブブラウザから手軽に無料で参加することができるメタバースプラットフォームです。

 

ユーザーは、メタバース空間においてアバターを通して他のユーザーとコミュニケーションをとったり、音楽・アニメ・ダンスなどのエンタメコンテンツを楽しんだり、スポーツ・教育・観光などにも活用したりすることができます。

 

スマートフォンやパソコンから気軽に参加できるため、初心者でも始めやすいサービスとなっています。

 

DOORとの違いとして、DOORはMeta Questのようなヘッドセットからアクセスできるのに対しXR Worldはヘッドセット未対応である点や、DOORは個人でもVR空間を作成することができるのに対しXR Worldは法人のみが作成することができるといった点が挙げられます。

 

もっとも、XR Worldは2022年11月にリリースされたばかりなので、今後、続々と新しい機能が実装されていくと考えられます。

海外のメタバースプラットフォーム7選

海外のユーザー数の多いメタバースプラットフォームとしては、以下の7つが挙げられます。

 

  • Fortnite:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
  • Roblox:メタバース上のゲームプラットフォーム
  • VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
  • ZEPETO:スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
  • ⑤The Sandbox:NFTゲームプラットフォーム
  • Decentralandブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
  • RecRoom:マルチプレイのVRソーシャルゲーム

 

それぞれをわかりやすく紹介していきます。

 

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①Fortnite:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム

Fortnite:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
(画像:Fortnite)

Fortniteとは、​​小さな島で100人のプレイヤーと戦って最後まで勝ち残ることを目指すバトルロイヤルゲームです。一般的に知られてはいないですが、Fortnite内にはバトルロイヤル以外にも3つのゲームモードがあり、それぞれ「ゼロビルド」(建築なしのバトルロイヤル)、「クリエイティブ」(ユーザーが制作したゲーム)、「世界を救え」というゲームモードになります。ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やアーティストのライブなどゲーム以外での利用もされている点から、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 
2017年にリリースされたFortniteは、現在総ユーザー数約3.5億人、月間アクティブユーザー数はピーク時で6,200万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約4兆円まで到達しています。

②Roblox:メタバース上のゲームプラットフォーム

Roblox:メタバース上のゲームプラットフォーム
(画像:Roblox)

Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。

 

また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 
2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約2億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。

③VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム

VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
(画像:VRChat)

VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることもできます。

 

VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。

 

2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。

④ZEPETO:スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ

ZEPETO:スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
(画像:ZEPETO)

ZEPETOとは、自分好みのアバターを簡単に作成し、他ユーザーと交流したりゲームを楽しんだりできるメタバースアプリです。

 

他にもアバターを作成できるアプリは多数存在しますが、カスタマイズのバリエーションの豊富さや操作のしやすさなどが理由で、ZEPETOは多くの若者から支持を集めており、ユーザ―数は3億人を突破しています。

 

また、1つのアプリ内でアバター作成、チャット/通話でのコミュニケーション、画像・動画投稿、ゲームなど、現代の若者が毎日のように利用する体験を提供している点も人気の理由の1つとなっています。

⑤TheSandbox:NFTゲームプラットフォーム

TheSandbox:NFTゲームプラットフォーム
(画像:TheSandbox)

TheSandboxとはボクセル(3次元のピクセル)によって構成されるNFTゲームプラットフォームです。マインクラフトのようにボクセル(3次元のピクセル)を積み重ねてメタバース上にゲームを作ることができ、ユーザーが作成したゲームで遊ぶことができたり、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむことができます。

 

特徴としては、イーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としている点、SANDという独自の暗号通貨を持っている点、SANDを用いてLAND(ランド)と呼ばれる土地やアバター、ゲームを作る上で必要な素材、アイテムなどをNFTマーケットプレイスで売買することができる点が挙げられます。

 

2012年にリリースされたTheSandboxは、2018年にAnimoca Brandsが買収してイーサリアムのブロックチェーン技術が導入されました。以降、ユーザー数が増加してダウンロード数は4,000万回、月間アクティブユーザー数は100万人を超えました。2020年3月にはスクウェア・エニックスなどから201万ドルの出資を受けるなどThe SandBoxは165以上のブランドとパートナーシップを結んでおり、今後の発展が期待されています。

Decentraland:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム

Decentraland:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
(画像:Decentraland)

Decentralandとはブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォームです。Decentralandはブロックチェーンの技術を活用しているため、メタバースを活用して利益を上げようとしている人たちから大きく支持されています。

 

特徴としては、MANAという独自仮想通貨がある点、ゲームの開発経験がない人でも簡単にゲームやアイテムを作成できるなどクリエイター機能が充実している点や、「DAO(分散型自立組織)」による運営がなされてい点が挙げられます。クリエイター機能でアイテムやコンテンツをつくることだけでなく、その機能を通じてNFTを作成して、MANAを使ってNFTマーケットプレイスで売買することができます。

 

2015年にリリースされたDecentralandは、2021年初頭にはわずか4万人だったユーザー数が、現在は80万人に増えており、今後も増える見通しが高い。また、2022年3月にはニューヨークやロンドンで開催される「ファッションウィーク」を模したイベント「Metaverse Fashion Week」を開催し、Dolce and GabannaやHugo Boss、Tommy Hilfigerなどの有名ブ

⑦Rec Room:マルチプレイのVRソーシャルゲーム

Rec Room:マルチプレイのVRソーシャルゲーム
(画像:Rec Room)

Rec RoomとはマルチプレイのVRソーシャルゲームです。Rec Roomは「VRChat」や「cluster」などのメタバースと同じようにユーザーが作成したルームが数多く存在しており、ルームに入ることで、ゲームをしたり、チャットをしたりすることができます。ルームは、「オンライン対戦」、「クエスト」、「ホラー」、「ハングアウト(お出かけ)」、「アート鑑賞」などのカテゴリーがあり、好きなモードを選択して遊ぶことが出来ます。

 

2016年にリリースされたRec Roomは、現在総ユーザー数約7,500 万人、月間アクティブユーザー数はピーク時で300万人と、数多くのユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約1750億円まで到達しています。

メタバースプラットフォームをビジネスに活用する3つのメリット

メタバースプラットフォームをビジネスに活用する代表的なメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①若年層を中心とした幅広い層への認知獲得
  • ②ブランドへのロイヤリティ強化
  • ③新たな収益機会の獲得

 

それぞれのメリットについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①若年層を中心とした幅広い層への認知獲得

若年層を中心とした幅広い層への認知獲得 SMBC日興証券
(画像:HIKKY

1つ目のメリットは、若年層を中心とした幅広い層への認知獲得です。

メタバースを活用したマーケティングの特徴の1つとして、「いつでも、どこからでもアクセスしてもらえる」という点があります。従来のリアルな空間でのプロモーションイベントでは、一定程度ターゲットが密集している都心部など以外で施策を実施しづらいという課題がありました。そこで、メタバース上でマーケティング施策を行うことで、幅広い地域のターゲットにリーチすることが可能です。

 

また、メタバースを活用することで、従来若者世代との接点獲得に苦戦していた企業・商材のマーケティングを加速させることもできます。メタバースがデジタルネイティブの比較的若い世代から人気を集めていることや、人気のコンテンツなどとコラボしたりゲーミフィケーションを取り入れたプロモーション施策との相性が良いことから、若者世代の顧客獲得への打ち手としての活用が進んでいます。

②ブランドへのロイヤリティ強化

ブランドへのロイヤリティ強化 ラルフローレン
(画像:ポロラルフローレン)

2つ目のメリットは、ブランドへのロイヤリティ強化です。

認知されることに留まってしまう傾向のあるWEB/SNS広告に比べ、メタバースでは、楽しい/面白い体験を通じ、自然とブランドへの愛着を強化することができます。

 

今後はエンタメと広告/マーケティングの境界が融合した、ブランドが提供する体験を通じた認知・消費行動が加速すると考えられます。

③新たな収益機会の獲得

新たな収益機会の獲得 サンリオ
(画像:サンリオ)

3つ目のメリットは、イベントへの参加料やコンテンツ販売などによる新たな収益機会の獲得です。

メタバース上での魅力的なイベントへの参加券を販売したり、アバター用のスキンや武器を販売したりと、様々な方法でマネタイズを行うことができます。

 

従来からゲームなどのサービスへの課金市場は一定の規模で存在しましたが、メタバースの普及によりデジタルコンテンツ/サービスの市場がより拡大していくと考えられています。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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