4億人がハマるメタバース 「Roblox(ロブロックス)」とは?

2021年末のFacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、世界的に注目を集めるメタバース。そんなメタバースを代表するサービスである「Roblox(ロブロックス)」が若者世代を中心に急速にユーザー数を伸ばしています。
一方で、「Robloxって聞いたことあるけど、どんなサービスかは知らない」、「何が理由で多くのユーザーが熱中しているのかが分からない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は「Roblox(ロブロックス)」の概要や特徴を初心者の方にも分かりやすく解説します。
本記事を読めば、メタバースを代表するサービスであるRobloxの概要を効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
メタバースとは

メタバースとは、ユーザーひとり一人のアバターを通じてコミュニケーションや経済活動を行うことのできる3次元の仮想空間のことです。
メタバース空間では、現実に近い環境で活動ができます。例えば、集まって会話をしたり、スポーツやライブや買い物などを楽しんだりすることができます。また、将来的には、SF映画のように、メタバース上のサービスとデバイスが進化していけば、「食事と睡眠以外のほぼ全てが体験できるようになる」とも言われています。
Roblox(ロブロックス)とは
Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。
また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。
基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。
2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約4億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。
ロブロックスでできること

ロブロックスでできることは主に以下の2つです。
- ①他のユーザーが作成したゲームを楽しむ
- ②ユーザー自身がゲームやアイテムを制作する
それぞれについて分かりやすく解説していきます。
①他のユーザーが作成したゲームを楽しむ
Robloxでできることの1つ目は、他のユーザーが作成したゲームを楽しむことです。Robloxでは、アドベンチャーゲーム、スポーツゲーム、育成ゲームなど幅広い種類の数百万ものゲームタイトルを楽しむことができます。また、集められたユーザーに対してお題が与えられ、それを制限時間内にクリアできるかを競うようなパーティーゲームのような楽しみ方もでき、多くのユーザーを惹きつけています。
②ユーザー自身がゲームやアイテムを制作する
Robloxでできることの2つ目は、ユーザー自身がゲームやアイテムを制作することです。小学生を中心とする多くのユーザーがゲームを作成できる理由は、ゲーム制作の手軽さにあります。Robloxは元々教育目的で開発されていることからノートPCでも問題なく動作する設計である点やゲームを制作する際に、様々なテンプレートや外部から取り込んだ3Dデータを駆使することで1からつくりあげる必要が無い点などにより、初心者でも手軽にゲーム作成を行うことができます。一方で、本格的なゲームタイトルを作成することもでき、Roblox上でのゲーム開発にチームを組んで本気で取り組むユーザーもいるほどです。
ロブロックスの3つの特徴

ロブロックスの特徴は以下の3つです。
- ①プレイされる全てのゲームがユーザーによって作成されている
- ②ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる
- ③多数の有名ブランドとコラボを行っている
それぞれの特徴について分かりやすく解説していきます。
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①プレイされる全てのゲームがユーザーによって作成されている
特徴の1つ目が、プレイされるゲームの全てがユーザーによって作成されている点です。Roblox社はゲームタイトル自体を制作することはなく、ユーザーがより簡単に優れたゲームを制作しやすいツール・環境を整備することにリソースを集中させています。この取り組みにより小学生でもゲームタイトルを簡単に制作することができ、大半のものは市販のタイトルよりも見劣りするクオリティである一方で、一部のタイトルは多数のユーザーを集めるヒットコンテンツとなっています。このように一般ユーザーによって制作されたコンテンツはUGC(User Generated Contents)と呼ばれます。
UGCを活用したサービスの例として、ユーザーからの投稿によって構成されるInstagramやYouTubeなどのSNSが挙げられます。
②ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる
特徴の2つ目が、ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる点です。Robloxでは、ユーザーがアバター向けのアイテムを制作・販売することでゲーム内仮想通貨であるRobuxを獲得し、それを現金に換金することでリアルマネーを稼ぐことができます。また、多くのゲームタイトルが月額課金のプランを採用しており、様々な特典をつけることで自分たちのプランに加入してもらうことに成功しています。ゲーム内のアイテムやサービスの価格は一般的には5ドル程度、高いものでは1000ドルを超えるものもあります。
Robloxのクリエイターは700万人以上おり、その内の96万人が1年以内に報酬を獲得しており、1050人が年間1万ドル以上、250人が10万ドル以上を稼いでいると発表されています。
③多数の有名ブランドとコラボを行っている
特徴の3つ目が、多数の有名ブランドとコラボを行っている点です。ナイキやフォーエバー21、グッチなどの多数のブランドとコラボしたワールド(区画)を展開しています。これらの取り組みは体験型広告と呼ばれ、ユーザーは作り込まれたアトラクションやコラボグッズを楽しむことを通じて、ブランドへのロイヤリティを高めています。アパレルブランド以外にも、ユニバーサルスタジオジャパンもコラボワールドを展開しており、「ハリーポッター」や「ジュラシックワールド」をメタバース上にリアルに再現しており、限定グッズの販売も行われています。これらの、体験と掛け合わせた広告の仕組みは、今後のメタバース市場の拡大において、重要な役割を果たすようになるかもしれません。
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