Mayaでのメタバース開発とは?できることやメリットを紹介

Mayaでのメタバース開発とは?できることやメリットを紹介

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース・XR。

現在、メタバースはゲームやエンタメ業界を中心に活用されていますが、今後は業種を問わず、プロモーションや業務効率化など幅広い領域でのビジネス活用が進んでいくと考えられています。

 

一方で、メタバース・XRの活用検討にあたり、「どのような3DCG制作ソフトを使うか迷っている」、「Mayaが有名らしいけど、メリット・デメリットを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、Mayaによるメタバース・VR/AR開発について、事例やメリットをわかりやすく紹介します。

本記事を読めば、メタバース・XRの開発・活用の進め方について理解が深まると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。

Mayaとは

Maya
(画像:AutoDesk)

Mayaの概要と特徴

Mayaは、AutoDeskによって提供されている統合型のハイエンド3DCG制作ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、アニメーションやテクスチャリング等に活用されることが挙げられます。

 

Mayaは大規模な制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は1万〜4万人と言われています。

ディズニーを始めとする世界最高峰のクリエイティブ企業にも採用されているなど、3DCGソフトの定番的な存在です。

 

参照:Maya: Create expansive worlds, complex characters, and dazzling effects

Mayaの3つのメリット

Mayaの3つのメリット

Mayaのメリットとして以下の3つが挙げられます。

  • ①3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている
  • ②サポートが充実している
  • ③​​日本語に対応している

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

①3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている

1つ目のメリットは3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている点です。Mayaは統合型の3DCG制作ソフトのため、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。したがって、Mayaのみであらゆる3DCG制作が可能です。

②サポートが充実している

2つ目のメリットはサポートが充実している点です。Mayaにはカスタマーサポートが付いており、製品ダウンロード方法やソフトの使い方などを教えてくれます。したがって、3DCG制作ソフト初心者などは、簡単にサービスを利用することができます。

③​​日本語に対応している

3つ目のメリットは日本語に対応している点です。一般的に3DCG制作ソフトは英語対応のソフトが多いですが、Mayaは日本語にも対応しており、英語が苦手な方も比較的簡単に操作することができます。

Mayaの2つのデメリット

Mayaの2つのデメリット

Mayaのデメリットとして以下の2つが挙げられます。

  • ①利用料金が高い
  • ②対応しているプラグインが少ない

それぞれのデメリットについてわかりやすく紹介していきます。

①利用料金が高い

1つ目のデメリットは利用料金が高い点です。前述したとおり、Mayaの利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」、「¥286,000/年間契約」であり、無償で利用できるBlenderと比較すると利用のハードルが高いです。したがって、3DCG制作ソフトへのニーズ高く予算がある大規模な制作会社がメインで利用しています。

②対応しているプラグインが少ない

2つ目のデメリットは対応しているプラグインが少ない点です。MayaはBlenderと比較すると対応しているプラグインが少ないため、クオリティの高い3DCGを制作する際は、プログラミング知識が必要になるスクリプト作成を自身でする必要があります。

 

⇒関連サービス:メタバース総研の開発・運用サービスはこちら

Mayaで作成した3Dモデルを活用できるメタバースサービス

Mayaで作成した3Dモデルを活用できるメタバースサービスとして以下の3つが挙げられます。

  • VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
  • cluster:国内最大のメタバースプラットフォーム
  • STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム

それぞれのメタバースサービスについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム

VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
(画像:VRChat)

VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることもできます。

 

VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。

2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。

 

VRChatにはMayaとの連携機能があり、Mayaで作成した3DオブジェクトをVRChat上で利用することが可能です。

②cluster:国内最大のメタバースプラットフォーム

cluster:国内最大のメタバースプラットフォーム
(画像:cluster)

clusterは、人々が自由に交流する空間を提供するメタバースプラットフォームです。人々に日常的に利用されるソーシャルVRを目指し、イベント等を開催していない通常時のユーザー獲得に成功しており、日本初のメタバースプラットフォ―ムとしては圧倒的な存在感を誇ります。

 

音楽ライブやカンファレンスなどのイベントに誰でもバーチャルで参加でき、友人と一緒に常設のワールドやゲームをプレイできます。また、スマートフォンやPC、VRなど、好きなデバイスから何万人もの人が同時に接続できるのが特徴です。渋谷区公認の「バーチャル渋谷」やポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェス」などを制作・運営し、全く新しいエンターテインメントと熱狂体験を提供し続けています。

 

clusterにはMayaとの連携機能があり、Mayaで作成した3DオブジェクトをCluster上で利用することが可能です。

③STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム

STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム
(画像:STYLY)

STYLYは、ブラウザだけでXR空間を構築し、VR/AR/MRコンテンツを配信できるクラウドサービスです。ユーザーは、STYLYを活用することで、コンセプチュアルなショップ空間やインスタレーション、ギャラリーなど多彩な空間を構築できます。

 

STYLYを運営するPsychic VR Labは、すべてのアーティストがXR空間を創造できる世界をつくることをミッションに、アート、ファッション、ライフスタイルに関わるインターフェースのXR化を推進しています。多数の大企業と実証実験を実施したり、国土交通省の推進するまちづくりのDXに関するプロジェクトである「Project PLATEAU」にも参画するなど、先進的なXR技術のユースケースの創造に取り組んでいます。

 

STYLYにはMayaとの連携機能があり、Blenderで作成した3DオブジェクトをSTYLY上で利用することが可能です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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