大人気メタバースRobloxとは?始め方やできること2選も紹介
MetaやAppleによるXRデバイスの発売・発表やメタバースゲームの普及によりますます注目を集めるメタバース。中でも、メタバースゲーム「Roblox(ロブロックス)」は、総ユーザー数が約4億人に達するなど、世界中で人気を集めています。
一方で、「ロブロックスって聞いたことあるけど、なぜ人気が高まっているのかわからない」「ロブロックスを始めてみたいけど、始め方がわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大人気メタバースゲームであるロブロックスについて、始め方や特徴、できることなどをわかりやすくご紹介します。
本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。
- ロブロックスをプレイしてみたいと考えている
- ロブロックスの始め方、特徴、できることなどを一通り押さえておきたい
- 他にどのようなメタバースゲームがあるか知りたい
本記事を読めば、ロブロックスについて絶対に押さえておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
そもそもメタバースとは
メタバースとは一言でいうと、人々が様々な活動を行うことのできるインターネット上の3次元の仮想空間のことを指します。
メタバースの語源は「超越」を意味する「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた造語だと言われています。メタバースという言葉が世界で初めて使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。
メタバースにおいて、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の分身の姿でメタバース空間にアクセスし、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことができます。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。
一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortnite」や「Roblox」、「どうぶつの森」などのゲーム型のメタバース、「VRChat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。
メタバースへのアクセス方法としては、スマホやPCからもアクセス可能ですが、Apple Vision ProやMeta Questのようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より世界に没入したような体験が可能になります。
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Roblox(ロブロックス)とは
Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。
また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。
基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。
2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約4億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。
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ユーザーがロブロックスでできること2選
ユーザーがロブロックスでできることとして、主に以下の2つが挙げられます。
- ①他のユーザーが作成したゲームを楽しむ
- ②ユーザー自身がゲームやアイテムを制作する
それぞれについて分かりやすく紹介していきます。
①他のユーザーが作成したゲームを楽しむ
1つ目は、他のユーザーが作成したゲームを楽しむことです。Robloxでは、アドベンチャーゲーム、スポーツゲーム、育成ゲームなど幅広い種類の数百万ものゲームタイトルを楽しむことができます。
また、集められたユーザーに対してお題が与えられ、それを制限時間内にクリアできるかを競うようなパーティーゲームのような楽しみ方もでき、多くのユーザーを惹きつけています。
②ユーザー自身がゲームやアイテムを制作する
2つ目は、ユーザー自身がゲームやアイテムを制作することです。小学生を中心とする多くのユーザーがゲームを作成できる理由は、ゲーム制作の手軽さにあります。
Robloxは元々教育目的で開発されていることからノートPCでも問題なく動作する設計である点やゲームを制作する際に、様々なテンプレートや外部から取り込んだ3Dデータを駆使することで1からつくりあげる必要が無い点などにより、初心者でも手軽にゲーム作成を行うことができます。
一方で、本格的なゲームタイトルを作成することもでき、Roblox上でのゲーム開発にチームを組んで本気で取り組むユーザーもいるほどです。
ロブロックスの3つの特徴
ロブロックスの特徴として、主に以下の3つが挙げられます。
- ①プレイされる全てのゲームがユーザーによって作成されている
- ②ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる
- ③多数の有名ブランドとコラボを行っている
それぞれの特徴について分かりやすく紹介していきます。
①プレイされる全てのゲームがユーザーによって作成されている
1つ目は、プレイされるゲームの全てがユーザーによって作成されている点です。Roblox社はゲームタイトル自体を制作することはなく、ユーザーがより簡単に優れたゲームを制作しやすいツール・環境を整備することにリソースを集中させています。
この取り組みにより、小学生でもゲームタイトルを簡単に制作することができ、大半のものは市販のタイトルよりも見劣りするクオリティである一方で、一部のタイトルは多数のユーザーを集めるヒットコンテンツとなっています。このように一般ユーザーによって制作されたコンテンツはUGC(User Generated Contents)と呼ばれます。
UGCを活用した他のサービスの例として、ユーザーからの投稿によって構成されるInstagramやYouTubeなどのSNSが挙げられます。
②ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる
2つ目は、ゲームやアイテムの制作者がリアルマネーを稼ぐことができる点です。Robloxでは、ユーザーがアバター向けのアイテムを制作・販売することでゲーム内仮想通貨であるRobuxを獲得し、それを現金に換金することでリアルマネーを稼ぐことができます。
また、多くのゲームタイトルが月額課金のプランを採用しており、様々な特典をつけることで自分たちのプランに加入してもらうことに成功しています。ゲーム内のアイテムやサービスの価格は一般的には5ドル程度、高いものでは1000ドルを超えるものもあります。
Robloxのクリエイターは700万人以上いるとされています。その内の96万人が1年以内に報酬を獲得、1050人が年間1万ドル以上、250人が10万ドル以上を稼いでいると発表されています。
③多数の有名ブランドとコラボを行っている
3つ目は、多数の有名ブランドとコラボを行っている点です。ナイキやフォーエバー21、グッチなどの多数のブランドとコラボしたワールド(区画)を展開しています。
これらの取り組みは体験型広告と呼ばれ、ユーザーは作り込まれたアトラクションやコラボグッズを楽しむことを通じて、ブランドへのロイヤリティを高めています。
また、ユニバーサルスタジオジャパンもコラボワールドを展開しています。「ハリーポッター」や「ジュラシックワールド」をメタバース上にリアルに再現しており、限定グッズの販売も行っています。
このような体験と掛け合わせた広告の仕組みは、今後のメタバース市場の拡大において、重要な役割を果たすようになるかもしれません。
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Robloxのやり方・始め方3ステップ
Robloxでのメタバースのやり方・始め方3ステップは以下の通りです。
- ①ユーザー登録をする
- ②ダウンロードとインストールを行う
- ③ゲームを検索して楽しむ
それぞれのステップについてわかりやすく紹介していきます。
①ユーザー登録をする
ロブロックスを始めるためには、Robloxの公式サイトからユーザー登録をする必要があります。
生年月日、ユーザーネーム、ログインパスワード、性別(任意)を入力し、「新規登録」をクリックすればユーザー登録は完了します。
②ダウンロードとインストールを行う
ロブロックスのゲームを楽しむためには、ソフトウェアをダウンロードし、インストールする必要があります。
ユーザー登録完了後、「Robloxのダウンロードとインストール」と表示された箇所をクリックすればダウンロード・インストールが実行されます。
無事インストールが完了し、「OK」→「プレイ」→「開く」の順にクリックすれば、ブラウザがロブロックスのプログラムを実行することを許可し、起動します。
③ゲームを検索して楽しむ
ロブロックスのインストールまで完了したら、ゲーム検索画面からプレイしたいゲームを検索して、楽しむことができます。
フリーワード検索から探したり、おすすめやカテゴリから好みのゲームを検索することが可能です。
代表的なメタバースプラットフォーム7選
代表的なメタバースプラットフォームとして、以下の7つが挙げられます。
- ①Fortnite(フォートナイト):3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
- ②VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
- ③ZEPETO:スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
- ④cluster:日本最大のメタバースプラットフォーム
- ⑤REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
- ⑥TheSandbox:毎月100万人以上がプレイするNFTゲームプラットフォーム
- ⑦Decentlarand:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①Fortnite(フォートナイト):3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
Fortniteとは、小さな島で100人のプレイヤーと戦って最後まで勝ち残ることを目指すバトルロイヤルゲームです。一般的に知られてはいないですが、Fortnite内にはバトルロイヤル以外にも3つのゲームモードがあり、それぞれ「ゼロビルド」(建築なしのバトルロイヤル)、「クリエイティブ」(ユーザーが制作したゲーム)、「世界を救え」というゲームモードになります。ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やアーティストのライブなどゲーム以外での利用もされている点から、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。
基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。
2017年にリリースされたFortniteは、現在総ユーザー数約3.5億人、月間アクティブユーザー数はピーク時で6,200万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約4兆円まで到達しています。
②VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることも可能です。
VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。
2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。
③ZEPETO(ゼペット):スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
ZEPETOは、韓国発の写真加工アプリ「SNOW」が運営しているスマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ。チャットベースの世界とゲームベースの世界があり、ユーザーは自身が作成した世界の公開範囲を全世界にするか友人だけにするかを決めることができます。
ディズニーやGUCCIやONE PIECEなどの有名ブランドやアニメなどとコラボレーションをしており、全世界の登録ユーザーは2億人を超えています。ユーザーは、アバターの顔をカスタマイズしたり、自分の写真をもとに自分そっくりのアバターを作成するなどして、自分の好きなアバターで仮想空間に参加することが可能です。
④cluster(クラスター):日本最大のメタバースプラットフォーム
clusterとは、ワールド(=バーチャル空間)を作ったり、ワールドで遊ぶことができるメタバースプラットフォームです。ユーザーによって作られたワールドが40,000以上あり、そのワールドに入って遊ぶことができます。
2017年にリリースされたclusterは、現在総ダウンロード数100万回以上、累計総動員数は800万人と、国産のメタバースプラットフォーム内では圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、clusterの合計資金調達金額は15億円を超えており、テレビ朝日ホールディングス、Wright Flyer Live Entertainment、グローバル・ブレイン、KDDIなどが出資しています。
⑤REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
REALITYは、アバターを用いたライブ配信を軸としたメタバースプラットフォームです。
自分だけのオリジナルアバターを作成し、モーションキャプチャー技術を用いたリアルなライブ配信で視聴者とコミュニケーションを取ったり、アバターが受け取るギフトでマネタイズするなど、簡単操作で楽しめるスマートフォン向けメタバースです。5GやVR/ARを見据えたエンタテインメントの未来像を実現しています。
また、法人向けに3DCGとXR技術を活用したXRクラウド事業「REALITY XR」も展開しています。
⑥TheSandbox:NFTゲームプラットフォーム
TheSandboxとはボクセル(3次元のピクセル)によって構成されるNFTゲームプラットフォームです。マインクラフトのようにボクセル(3次元のピクセル)を積み重ねてメタバース上にゲームを作ることができ、ユーザーが作成したゲームで遊ぶことができたり、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむことができます。
特徴としては、イーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としている点、SANDという独自の暗号通貨を持っている点、SANDを用いてLAND(ランド)と呼ばれる土地やアバター、ゲームを作る上で必要な素材、アイテムなどをNFTマーケットプレイスで売買することができる点が挙げられます。
2012年にリリースされたTheSandboxは、2018年にAnimoca Brandsが買収してイーサリアムのブロックチェーン技術が導入されました。以降、ユーザー数が増加してダウンロード数は4,000万回、月間アクティブユーザー数は100万人を超えました。
2020年3月にはスクウェア・エニックスなどから201万ドルの出資を受けるなどThe SandBoxは165以上のブランドとパートナーシップを結んでおり、今後の発展が期待されています。
⑦Decentraland:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
Decentralandとはブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォームです。Decentralandはブロックチェーンの技術を活用しているため、メタバースを活用して利益を上げようとしている人たちから大きく支持されています。
特徴としては、MANAという独自仮想通貨がある点、ゲームの開発経験がない人でも簡単にゲームやアイテムを作成できるなどクリエイター機能が充実している点や、「DAO(分散型自立組織)」による運営がなされてい点が挙げられます。クリエイター機能でアイテムやコンテンツをつくることだけでなく、その機能を通じてNFTを作成して、MANAを使ってNFTマーケットプレイスで売買することができます。
2015年にリリースされたDecentralandは、2021年初頭にはわずか4万人だったユーザー数が、現在は80万人に増えており、今後も増える見通しが高いです。また、2022年3月にはニューヨークやロンドンで開催される「ファッションウィーク」を模したイベント「Metaverse Fashion Week」を開催し、Dolce and GabannaやHugo Boss、Tommy Hilfigerなどの有名ブランドが参加するなどして大いに盛り上がりました。
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