大人気メタバースclusterとは?始め方やできること4選も紹介

MetaやAppleによるXRデバイスの発売・発表やメタバースゲームの普及によりますます注目を集めるメタバース。中でも、メタバースプラットフォーム「cluster(クラスター)」は、日本最大のメタバースプラットフォームとして業界最大手の地位を築いています。

 

一方で、「clusterって聞いたことあるけど、どんなサービスなのかわからない」「clusterを始めてみたいけど、始め方がわからない」という方も多いのではないでしょうか? 

 

そこで今回は、大人気メタバースプラットフォームであるclusterについて、始め方や特徴、できることなどをわかりやすくご紹介します。

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • clusterがどんなサービスなのか知りたい
  • clusterの始め方、特徴、できることなどを一通り押さえておきたい
  • 他にどのようなメタバースプラットフォームがあるか知りたい

  

本記事を読めば、clusterについて絶対に押さえておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

そもそもメタバースとは

そもそもメタバースとは VRChat
(画像:VRChat

メタバースとは一言でいうと、人々が様々な活動を行うことのできるインターネット上の3次元の仮想空間のことを指します。

 

メタバースの語源は「超越」を意味する「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた造語だと言われています。メタバースという言葉が世界で初めて使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。

 

メタバースにおいて、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の分身の姿でメタバース空間にアクセスし、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことができます。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。

 

一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortnite」や「Roblox」、「どうぶつの森」などのゲーム型のメタバース、「VRChat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。

 

メタバースへのアクセス方法としては、スマホやPCからもアクセス可能ですが、Apple Vision ProやMeta Questのようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より世界に没入したような体験が可能になります。

 

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cluster(クラスター)とは

cluster(クラスター)とは
(画像:クラスター)

clusterとは、ワールド(=バーチャル空間)を作ったり、ワールドで遊ぶことができるメタバースプラットフォームです。ユーザーによって作られたワールドが40,000以上あり、そのワールドに入って遊ぶことができます。

 

また、総ダウンロード数100万回以上、バーチャル渋谷などの大規模イベントが開催されていること、ポケモンやディズニーなどの有名企業とコラボしていることなどから、日本最大のメタバースプラットフォームと言われています。

 

2017年にリリースされたclusterは、現在総ダウンロード数100万回以上、累計総動員数は2,000万人と、国産のメタバースプラットフォーム内では圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、clusterの合計資金調達金額は66億円を超えており、テレビ朝日ホールディングス、Wright Flyer Live Entertainment、グローバル・ブレイン、KDDIなどが出資しています。

 

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ユーザーがclusterでできること4選

ユーザーがclusterでできること4選

ユーザーがclusterでできることは以下の4つです。

 

  • ①多種多様なワールドでゲームやコミュニケーションを楽しむ
  • ②特別なスキル不要で簡単に好みのワールドを作成する
  • ③興味のあるバーチャルイベントに参加する
  • ④趣味からビジネスまで様々な目的のイベントを開催する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①多種多様なワールドでゲームやコミュニケーションを楽しむ

多種多様なワールドでゲームやコミュニケーションを楽しむ cluster
(画像:クラスター)

1つ目は、多種多様なワールドでゲームやコミュニケーションを楽しむことです。cluster上には、ユーザーによって作られたワールド(=バーチャル空間)が40,000以上あり、ユーザーはそのワールドに入って遊ぶことができます。

 

バー、クラブ、カフェ、ビーチ、ボウリング場、遊園地、脱出ゲームなどといった様々な種類のワールドが存在しており、友達と話したり、一緒にゲームをしたりして楽しむことができます。

②特別なスキル不要で簡単に好みのワールドを作成する

特別なスキル不要で簡単に好みのワールドを作成する cluster
(画像:クラスター)

2つ目は、特別なスキル不要で簡単に好みのワールドを作成することです。cluster内でワールドをつくることができる機能はワールドクラフトと呼ばれており、Unityなどの外部アプリケーションを使用することなく、自分だけのワールドを作成・アップロードができます。

 

モバイル・デスクトップ・VR、すべてのプラットフォームに対応しています。

③興味のあるバーチャルイベントに参加する

興味のあるバーチャルイベントに参加する cluster バーチャル渋谷
(画像:クラスター)

3つ目は、興味のあるバーチャルイベントに参加することです。clusterでは、バーチャル渋谷やハロウィーンフェスなど様々なイベントが定期的に開催されています。

 

中には、ポケモンとコラボしたポケモンバーチャルフェストなど、人気アニメやゲームなどのコンテンツとコラボしたイベントもあります。

 

ユーザーは、自分の興味のあるイベントを探して、アバター姿で自由に参加することが可能です。

④趣味からビジネスまで様々な目的のイベントを開催する

趣味からビジネスまで様々な目的のイベントを開催する cluster
(画像:クラスター)

4つ目は、趣味からビジネスまで様々な目的のイベントを開催することです。clusterでは、企業だけでなく一般ユーザーも、無料でイベントを開催することができます

 

共通の趣味を持つ人との交流からビジネスでの会議・ワークショップまで、多種多様な目的のイベントを開催することが可能です。

クラスターの5つの特徴

クラスターの5つの特徴

クラスターの特徴は以下の5つです。

 

  • ①日本最大のメタバースプラットフォーム
  • ②コミュニケーションを楽しむユーザーが多い
  • ③企業コラボが豊富
  • ④スマートフォンのユーザーが多い
  • ⑤日本の企業が運営している

 

それぞれの特徴について分かりやすく解説していきます。

①日本最大のメタバースプラットフォーム

特徴の1つ目が、日本最大のメタバースプラットフォームである点です。

 

2017年にリリースされたclusterは、現在総ダウンロード数100万回以上、累計総動員数は800万人を超えています。代表的な事例としては、渋谷駅周辺の町並みを3DCGで再現したバーチャル渋谷が挙げられます。先日、バーチャル渋谷内でバーチャルハロウィーンが開催され、世界中から55万人のユーザーが参加し、大きく盛り上がりました。

②コミュニケーションを楽しむユーザーが多い

コミュニケーションを楽しむユーザーが多い クラスター
(画像:クラスター)

特徴の2つ目が、コミュニケーションを楽しむユーザーが多い点です。clusterには、ボイスチャット、エモート、メッセージなど、コミュニケーションのための機能が豊富にあり、ユーザー同士で積極的にコミュニケーションが行われています。

③企業コラボが豊富

企業コラボが豊富 クラスター
(画像:クラスター)

特徴の3つ目が、企業コラボが豊富という点です。ご参考までに企業コラボ事例を5つご紹介します。

 

  • 株式会社ポケモン:ポケモンバーチャルフェスト
  • 渋谷5Gエンターテイメント​プロジェクト」:バーチャル渋谷 ハロウィーンフェス
  • 株式会社横浜DeNAベイスターズ:バーチャルハマスタ
  • 株式会社ウィスコム:バーチャル東京タワー
  • 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント:輝夜 月LIVE@ZeppVR 2

 

以上の事例をはじめとして、様々な企業とコラボしているため、信頼して案件の依頼ができるメタバースプラットフォームの一つといえます。

 

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④スマートフォンのユーザーが多い

特徴の4つ目が、スマートフォンのユーザーが多いという点です。clusterはアプリ開発に力を入れており、ユーザーはApp StoreやGoogle Playからcluster をダウンロードすることが出来ます。他のメタバースプラットフォームと比較して、スマートフォンでの操作性が高く、スマートフォンでも十分に楽しめる設計になっています。

⑤日本の企業が運営している

特徴の5つ目が、日本の企業が運営しているという点です。clusterは東京都品川区に本社を置く、クラスター株式会社によって運営されています。FortniteやRobloxなど、世界の主要なメタバースプラットフォームは海外企業によって運営されているケースがほとんどですが、clusterはその中でも日本の企業によって運営されています。

代表的なメタバースプラットフォーム7選

代表的なメタバースプラットフォーム7選

cluster以外の代表的なメタバースプラットフォームとして、主に以下の7つが挙げられます。

 

  • ①Fortnite(フォートナイト):3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
  • ②Roblox(ロブロックス):「ゲーム版のYoutube」とも言われるゲームプラットフォーム
  • ③VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
  • ZEPETO:スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
  • ⑤REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
  • ⑥TheSandbox:毎月100万人以上がプレイするNFTゲームプラットフォーム
  • ⑦Decentlarand:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①Fortnite(フォートナイト):3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム

Fortnite(フォートナイト):3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲーム
(画像:Epic Games)

Fortniteとは、​​小さな島で100人のプレイヤーと戦って最後まで勝ち残ることを目指すバトルロイヤルゲームです。一般的に知られてはいないですが、Fortnite内にはバトルロイヤル以外にも3つのゲームモードがあり、それぞれ「ゼロビルド」(建築なしのバトルロイヤル)、「クリエイティブ」(ユーザーが制作したゲーム)、「世界を救え」というゲームモードになります。

 

ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やアーティストのライブなどゲーム以外での利用もされている点から、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 

2017年にリリースされたFortniteは、現在総ユーザー数約3.5億人、月間アクティブユーザー数はピーク時で6,200万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約4兆円まで到達しています。

②Roblox(ロブロックス):2億人がハマるゲーム版Youtube

Roblox(ロブロックス):2億人がハマるゲーム版Youtube
(画像:Roblox)

Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。

 

また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 

2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約2億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。

③VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム

VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
(画像:VRChat)

VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることも可能です。

 

VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。

 

2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。

④ZEPETO(ゼペット):スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ

ZEPETO(ゼペット):スマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ
(画像:SNOW)

ZEPETOは、韓国発の写真加工アプリ「SNOW」が運営しているスマホで簡単に3Dアバターを作って遊べるアプリ。チャットベースの世界とゲームベースの世界があり、ユーザーは自身が作成した世界の公開範囲を全世界にするか友人だけにするかを決めることができます。

 

ディズニーやGUCCIやONE PIECEなどの有名ブランドやアニメなどとコラボレーションをしており、全世界の登録ユーザーは2億人を超えています。ユーザーは、アバターの顔をカスタマイズしたり、自分の写真をもとに自分そっくりのアバターを作成するなどして、自分の好きなアバターで仮想空間に参加することが可能です。

REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム

REALITY:アバターを用いたライブ配信プラットフォーム
(画像:REALITY)

REALITYは、アバターを用いたライブ配信を軸としたメタバースプラットフォームです。

自分だけのオリジナルアバターを作成し、モーションキャプチャー技術を用いたリアルなライブ配信で視聴者とコミュニケーションを取ったり、アバターが受け取るギフトでマネタイズするなど、簡単操作で楽しめるスマートフォン向けメタバースです。5GやVR/ARを見据えたエンタテインメントの未来像を実現しています。

 

また、法人向けに3DCGとXR技術を活用したXRクラウド事業「REALITY XR」も展開しています。

⑥TheSandbox:NFTゲームプラットフォーム

TheSandbox:NFTゲームプラットフォーム
(画像:TheSandbox)

TheSandboxとはボクセル(3次元のピクセル)によって構成されるNFTゲームプラットフォームです。マインクラフトのようにボクセル(3次元のピクセル)を積み重ねてメタバース上にゲームを作ることができ、ユーザーが作成したゲームで遊ぶことができたり、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむことができます。

 

特徴としては、イーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としている点、SANDという独自の暗号通貨を持っている点、SANDを用いてLAND(ランド)と呼ばれる土地やアバター、ゲームを作る上で必要な素材、アイテムなどをNFTマーケットプレイスで売買することができる点が挙げられます。

 

2012年にリリースされたTheSandboxは、2018年にAnimoca Brandsが買収してイーサリアムのブロックチェーン技術が導入されました。以降、ユーザー数が増加してダウンロード数は4,000万回、月間アクティブユーザー数は100万人を超えました。

 

2020年3月にはスクウェア・エニックスなどから201万ドルの出資を受けるなどThe SandBoxは165以上のブランドとパートナーシップを結んでおり、今後の発展が期待されています。

⑦Decentraland:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム

Decentraland:ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
(画像:Decentraland

Decentralandとはブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォームです。Decentralandはブロックチェーンの技術を活用しているため、メタバースを活用して利益を上げようとしている人たちから大きく支持されています。

 

特徴としては、MANAという独自仮想通貨がある点、ゲームの開発経験がない人でも簡単にゲームやアイテムを作成できるなどクリエイター機能が充実している点や、「DAO(分散型自立組織)」による運営がなされてい点が挙げられます。クリエイター機能でアイテムやコンテンツをつくることだけでなく、その機能を通じてNFTを作成して、MANAを使ってNFTマーケットプレイスで売買することができます。

 

2015年にリリースされたDecentralandは、2021年初頭にはわずか4万人だったユーザー数が、現在は80万人に増えており、今後も増える見通しが高いです。また、2022年3月にはニューヨークやロンドンで開催される「ファッションウィーク」を模したイベント「Metaverse Fashion Week」を開催し、Dolce and GabannaやHugo Boss、Tommy Hilfigerなどの有名ブランドが参加するなどして大いに盛り上がりました。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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