メタバースのビジネス活用の進め方|企画〜開発の全プロセスを解説

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース。

その注目度の高さから、国内外の幅広い業界の企業が参入を発表・検討しています。

 

一方で、メタバースのビジネス活用を検討されている方の中には、「どのような流れで検討を進めればいいのか分からない」、「各ステップでどのような取り組みが必要なのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、メタバースのビジネス活用の進め方を徹底解説します。

本記事を読めば、活用に向けた検討から実行までの流れが効率良く理解できると思いますのでぜひ最後までご一読ください。


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企業がメタバースを活用する7つのメリット

企業がメタバースを活用する7つのメリット

メタバース活用によって企業にもたらされるメリットとして以下の7つが挙げられます。

 

  • ①メタバース領域での新たなビジネスの創出
  • ②メタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善
  • ③作業現場のサポートのよる品質と作業効率の向上
  • ④新たな顧客接点の獲得
  • ⑤シミュレーションによるバリューチェーン全体の効率化
  • ⑥社内コミュニケーションの円滑化
  • ⑦研修への活用による社員のスキル向上

 

それぞれのメリットの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

メタバースのビジネス活用を進める4つのステップ

メタバースのビジネス活用を進める4つのステップ

メタバースのビジネス活用を進める上で抑えるべきステップは以下の通りです。

 

Step1.基礎知識/市場動向のキャッチアップ
①メタバースに関する基礎知識の理解
②市場と主要プレイヤー動向の理解
③主要メタバースサービスの理解・体験

 

Step2.コンセプト/事業計画策定
①メタバース活用の目的を明確化
②自社と類似する業界/目的の事例を調査
③活用戦略/コンセプトの策定
④自社のケイパビリティやリソースの整理
⑤プロジェクト推進方法の幅出し
⑥サービス企画/事業計画/開発計画の策定
⑦活用にあたってのリスクの洗い出し
⑧見積もり/費用対効果を算出

 

Step3.開発
①3Dモデルの準備
②テクスチャ画像の作成
③コーディング

 

Step4.運用
①集客/マーケティング
②運用保守

 

それぞれのステップについてわかりやすく解説していきます。

Step1.基礎知識/市場動向のキャッチアップ

Step1.基礎知識/市場動向のキャッチアップ

本格的な検討の土台作りとして、まずはメタバースに関する基礎知識や市場動向など、国内外の最先端の情報のキャッチアップ・整理が必要です。

①メタバースに関する基礎知識の理解

キャッチアップすべき基礎知識の代表的な項目は以下の通りです。

②市場と主要プレイヤ-動向の理解

キャッチアップすべき市場と主要プレイヤ-動向の代表的な項目は以下の通りです。

③主要メタバースサービスの理解・体験

体験しながら理解を深めるべき代表的なメタバースサービスは以下の通りです。

Step2.コンセプト/事業計画策定

Step2.コンセプト/事業計画策定

次にメタバース活用のコンセプトと事業計画を検討しましょう。打ち手ベースでの検討ではなく、自社の課題や目的を踏まえた骨太な上流工程の検討が、成果を上げるためには重要となります。

①メタバース活用の目的を明確化

まずはじめに、「そもそもなぜメタバースを活用したいのか?」を明確にしましょう。メタバースのビジネス活用には様々な目的と活用方法が存在するため、目的があやふやなままでは、戦略や施策の一貫性が生まれず、成果に繋げることができません。

②自社と類似する業界/目的の事例を調査

メタバース活用の目的が定まったら、自社の業界/目的に類似する事例を調査し、コンセプトや具体的な取り組みのキャッチアップを進めましょう。

③活用戦略/コンセプトの策定

自社の目的と他社の活用事例を踏まえ、メタバース活用戦略とコンセプトを策定しましょう。自社の強みやアセットを活かし、ユーザーに高い価値を届けられるコンセプトを策定できるかは、非常に重要なポイントです。

④自社のケイパビリティやリソースの整理

コンセプトが定まったところで、プロジェクト推進に向け自社の有するケイパビリティやリソースを整理しましょう。メタバースのビジネス活用には、リサーチャー、企画、プロマネ、デザイナー、エンジニアなど幅広い職種の人材が必要となります。

⑤プロジェクト推進方法の幅出し

自社のケイパビリティやリソースを整理した後、どのように外部のリソースを活用するかを検討しましょう。メタバースのビジネス活用に向けては最先端の技術や知見が求められるため、必要に応じて外部のベンダーやツールを活用するのが有効と言えます。

⑥サービス企画/事業計画/開発計画の策定

これまでの検討を踏まえ、サービス企画/事業計画/開発・運用計画を策定しましょう。計画と実行のプロセスをアジャイルに回し、仮説・検証のサイクルを繰り返すことを前提とした事業計画/開発・運用計画を策定することが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないための重要なポイントとなります。

⑦活用にあたってのリスクの洗い出し

また、メタバースの活用にあたって懸念すべきリスクを洗い出しておきましょう。リスクの中には事前に対策を講じることで、被害を最小化できるものもあるため、活用に着手するまえに検討しておくとよいでしょう。

⑥費用の決定

費用別にいくつかプランを洗い出した上で、メリット/デメリットや工数等を比較して、自社に最適なプランを選択しましょう。安さや短期視点で意思決定するのではなく、中長期的に費用対効果が高いプランを選択することが重要なポイントです。

Step3.開発

Step3.開発

策定したコンセプトと事業計画を基に、必要な開発を行います。計画と実行のプロセスをアジャイルに回し、仮説・検証のサイクルを繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないための重要なポイントです。

①3Dモデルの準備

ステップ1は「3Dモデルの準備」です。3Dモデルを準備するためには下記の作業が必要になります。

 

  • モデリング:体積のあるデジタルオブジェクトを作成する
  • UV編集:画像/テクスチャなどの 2D アセットを 3D オブジェクトにマッピングする
  • リギング:モデリングした物体を動かす仕組み(=リグ)を作成する

 

3Dモデルを準備する際に使うツールは、Blender3Ds MaxMayaなどが挙げられます。

②テクスチャ画像の作成

ステップ2は「テクスチャ画像の作成」です。物体の表面の質感を表現するために、3Dオブジェクトの表面に貼り付ける模様や画像を作成します。

 

テクスチャ画像を作成する際に使うツールとして、Substance Painter、Mari、Armor Paintなどが挙げられます。

③コーディング

ステップ3は「コーディング」です。環境デザイン(マップ上の地形や建物の配置)やサウンドエフェクトやUI・UXなどをゲームエンジンを活用して作成します。

 

コーディングの際に使うツールとして、UnityやUnreal Engineなどが挙げられます。

Step4.運用

Step4.運用

最後に、開発したメタバースへの集客/マーケティングとメタバースやの運用保守を行います。メタバースを開発しただけでは効果的かつ安全性高いメタバース運用ができません。戦略的な集客/マーケティング施策の立案と実行および正確な運用保守が費用対効果高いメタバース運用のための重要なポイントです。

①集客/マーケティング

構築したメタバースを効果的に活用するためには、マーケティングを通じて自社のメタバースを使ってくれる人を増やす必要があります。マーケティング施策としては、キャンペーンやインフルエンサー起用やWEB広告などが挙げられます。ターゲット・媒体・訴求の3つの観点からPDCAを回すことが、費用対効果高く集客するための重要なポイントです。

②運用保守

構築したメタバースを安全に管理するためには、システムの稼働が停止しないよう監視をしたり、システムに不具合が生じたときにバグの修正対応するなどが必要になります。自社のサービスが不正利用される等のリスクがあるため、蔑ろにせずに適切に運用保守することが必要です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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