人気メタバースコンテンツ4選とビジネスへの活用事例8選を紹介

FacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、国内外の大手企業が相次いで参入を発表するなど、メタバースに関わるコンテンツは世界中から注目を集めています。

 

一方で、メタバースコンテンツのビジネス活用を検討される際に、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

 

  • そもそもどのようなメタバースコンテンツの種類があるのか知らない
  • 自分の業界でどのように利用されているのかイメージが持てない
  • メタバースを活用するメリットがイマイチわからない
  • 活用を成功させるためのポイントを押さえておきたい

 

そこで本記事では、メタバースコンテンツそのものの種類や具体事例、を事業に活用するメリットや成功のポイントをご紹介します。

 

本記事を読めば、メタバースコンテンツを事業に活用する上で押さえておきたいナレッジをまとめてキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までお読みください。


また、メタバース総研では、メタバース活用を検討する上で押さえておきたい、基礎知識やノウハウを一冊にまとめたガイドブックを無料で配布しています。

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目次

そもそもメタバースとは

そもそもメタバースとは

メタバースとは、ユーザーひとり一人のアバターを通じてコミュニケーションや経済活動を行うことのできる3次元の仮想空間のことです。

 

メタバース空間では、ユーザーは現実に近い環境で活動ができることが特徴です。例えば、集まって会話をしたり、スポーツやライブや買い物などを楽しんだりすることができます。将来的には、メタバース上のサービスとデバイスが進化していけば、SF映画の様に「食事と睡眠以外のほぼ全てが体験できるようになる」とも言われています。
 

一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortinite」や「Roblox」などのゲーム型のメタバース、「VR Chat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。これらのサービスはPCやスマートフォンからでもアクセス可能ですが、Meta Quest2のようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より没入感ある仮想体験が可能になります。

 

VR MR AR 違い

また、メタバースのベースにはXRというリアルとバーチャルを融合する先端技術が存在します。XRはベースとする世界やアクセスするデバイスによってVR、MR、ARに分類されます。それぞれの特徴をわかりやすく示したのが上の図です。

 

VR(仮想現実)をベースとするメタバースはVRメタバースと呼ばれ、バーチャルの世界をベースとしており、MetaQuestなどのHMD(Head Mount Display)を利用してアクセスするのが主流です。

 

一方でAR(拡張現実)をベースとするメタバースはARメタバースと呼ばれ、リアルの世界をベースとしており、ユーザーが既に持っているスマートフォンやビックテック各社が開発中のグラス型デバイスを利用してアクセスするのが主流となると考えられています。

 

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メタバースコンテンツの4分類

企業がビジネスに活用するメタバースコンテンツは、大きく以下の4つに分類されます。

 

  • ①プラットフォーム:多くの企業やユーザーが参加し、経済圏を形成
  • ②ワールド:ユーザーに届けたい世界観を表現したワールド制作
  • ③アセット:NFT化することで収益性が向上
  • ④イベント:音楽ライブやスポーツ観戦などをメタバース上で実施

 

それぞれについて、わかりやすく解説します。

①プラットフォーム:多くの企業やユーザーが参加し、経済圏を形成

プラットフォーム:多くの企業やユーザーが参加し、経済圏を形成 VRChat
(画像:VR chat)

企業は、メタバースのプラットフォームを作り、プラットフォーマーとしてメタバースを利用したビジネスを行うことができます。メタバースプラットフォーマーとしてのビジネスの成否を分けるポイントは、そのメタバースプラットフォームへ集まるユーザー数です。多くの人数が集まるプラットフォームほど、そのプラットフォームを利用してイベントを開催したり独自のワールドを制作したりする企業にとってのリターンが大きくなります。

 

メタバースプラットフォームは、その空間を構築する技術によってユーザーが参加する方法が変わります。没入感のあるVR技術を利用したVRメタバースを利用する場合はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をユーザー1人ずつが装着する必要がある一方で、ライトにPCやスマートフォンからメタバースに参加できるプラットフォームもあり、現在主流は後者です。主要なメタバースプラットフォーマーとして、VR chat、Fortnite、Roblox、Clusterなどが挙げられます。

 

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②ワールド:ユーザーに届けたい世界観を表現したワールド制作

ワールド:ユーザーに届けたい世界観を表現したワールド制作 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

企業は、メタバースプラットフォームを利用して独自のメタバースワールドを制作してサービス提供を行うことができます。独自のワールドを制作するビジネスの成否のポイントは、メタバース活用の目的に対して適切なプラットフォーム選定です。メタバースプラットフォームによってユーザーのセグメント構成は大きく異なるため、ターゲットのセグメントによって利用するべきプラットフォームは異なります。

 

また、没入感のあるVRメタバースは体験の質は高くなるものの、HMDの普及率が低いという課題が挙げられます。新製品の発表会やファンコミュニティ形成などを目的とした、多くのユーザーにリーチしたいワールド構築の際には、スマートフォンやPCから参加できるプラットフォームを利用する方が適している可能性があります。

③アセット:NFT化することで収益性が向上

アセット:NFT化することで収益性が向上 ZEPETO
(画像:NAVER Z Corporation)

企業は、アバターやスキン、アバターに着せるアパレルアイテムなどのデジタルアセットをメタバース上で販売することができます。デジタルアセット販売の成否のポイントは、販売するデジタルアセットの付加価値を訴求することです

 

また、デジタルアセットが唯一無二の価値を持っていることを証明するためにNFT化することも有効です。デジタルアセットをNFT化することによってデジタルアセット販売は、従来よりゲーム領域を中心に広がっていましたが、近年ハイブランドを中心にリアル世界でビジネスを展開している企業も参入が増えています。

④イベント:音楽ライブやスポーツ観戦などをメタバース上で実施

イベント:音楽ライブやスポーツ観戦などをメタバース上で実施 大日本印刷
(画像:大日本印刷)

企業は、メタバース上でイベントを開催することが可能です。メタバースのイベントには地理的制約を受けずに集客を行うことができるという大きなメリットがあります。開催する際は、既存のプラットフォームや既に企業が保有する独自のメタバースワールドを利用するほかに、イベントのために新しくメタバースワールドを構築することもできます。メタバースでイベントを行う際に重要となるのは①イベントのマーケティングを十分に行うこと、②メタバースでしかできないユーザー体験を設計することです。

 

特に②について、ユーザー体験の質自体がリアルイベントの劣化版とならないよう、注意する必要があります。

メタバースでのイベントは既に多く開催されており、日本ではバーチャルマーケットやサンリオバーチャルフェス、バーチャル秋葉原などが開催され、いずれも多くの来場者を集めています。

人気メタバースコンテンツ8選

人気のメタバースコンテンツとしては以下の8つがあります。

 

  • ①プラットフォーム:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲームFortnite
  • ②プラットフォーム:メタバース上のゲームプラットフォームRoblox
  • ③ワールド:エイベックスがThe Sandbox上に「エイベックスランド」を開設
  • ④ワールド:伊勢丹がショッピングメタバース空間「REVWORLD」を開設
  • ⑤アセット:BalenciagaがFortnite上でアパレルを販売
  • ⑥アセット:RALPH LAURENがユーザー数2億人のZEPETO上でアバター用の洋服を販売
  • ⑦イベント:世界最大のメタバース上のイベント「バーチャルマーケット」が開催
  • ⑧イベント:「サンリオバーチャルフェス」にて有名アーティストがメタバース上に集合

 

それぞれについてわかりやすく解説します。

 

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①プラットフォーム:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲームがFortnite

プラットフォーム:3億人がハマるメタバースバトルロイヤルゲームがFortnite
(画像:Fortnite)

Fortniteとは、​​小さな島で100人のプレイヤーと戦って最後まで勝ち残ることを目指すバトルロイヤルゲームです。Fortnite内にはバトルロイヤル以外にも3つのゲームモードがあり、それぞれ「ゼロビルド」(建築なしのバトルロイヤル)、「クリエイティブ」(ユーザーが制作したゲーム)、「世界を救え」というゲームモードです。ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点や、アーティストのライブなどゲーム以外での利用もされている点から、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 
2017年にリリースされたFortniteは、現在総ユーザー数約3.5億人、月間アクティブユーザー数はピーク時で6,200万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約4兆円まで到達しています。

②プラットフォーム:メタバース上のゲームプラットフォームRoblox

プラットフォーム:メタバース上のゲームプラットフォームRoblox
(画像:Roblox)

Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。

 

また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 
2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約2億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。

③ワールド:エイベックスがThe Sandbox上にエイベックスランドを開設

ワールド:エイベックスがThe Sandbox上にエイベックスランドを開設
(画像:エイベックス)

エイベックス・テクノロジーズは、The Sandboxとパートナーシップ体制を構築し、アーティストとファンが仮想空間上で交流できるテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」をオープンすると発表しました。エイベックスランド(仮称)は2022年度中に、「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」内にオープンする予定で、アーティストのライブ配信やファンミーティングの実施、NFTアイテムの販売などが検討されています。

 

これらに先駆けて、ピコ太郎さんや浜崎あゆみさんに関連するNFTアイテムなどをセットにしたプレミアムLANDを2022年3月3日に販売しました。

④ワールド:伊勢丹のショッピングメタバース空間「REVWORLD」

ワールド:伊勢丹のショッピングメタバース空間「REVWORLD」
(画像:三越伊勢丹)

三越伊勢丹は、独自のメタバース上の仮想都市である「REVWORLD(レヴ ワールズ)」を構築し、専用アプリから提供しています。利用者はアバターを登録し、デジタル空間の「バーチャル伊勢丹」での買い物を楽しむことが可能です。店員のアバターも配置され、チャット機能を使った接客も受けられます。

 

また、メタバース上ではバーチャルファッションショーを楽しんだりや人気格闘漫画『刃牙』シリーズに登場する“地下闘技場”をモデルとしたイベントスペースが設けられ、アバターとなった一部の人気キャラクターに会えたり、関連するデジタルアイテムを入手したりすることもできます。

 

β版のリリースから1年ほどが経過する「レヴ ワールズ」ですが、百貨店の強みである「デパ地下」や「ギフト」への関心の高さが確認できているとのことです。

 

現在は婦人服や食品など180ブランドを扱っていますが、今後は家具や日用品にも対象を広げる方針を掲げています。友人のアバターと一緒に会話しながら買い物できるようにするなど、機能面も強化する予定です。

 

他社がメタバース上で開催されるイベントへの出展を中心に取り組むなか、三越伊勢丹は既に独自のメタバース空間を構築・提供しており、百貨店・小売業界のメタバース活用をリードする存在といえます。

⑤アバター・スキン:BalenciagaがFortnite上でアパレルを販売

アバター・スキン:BalenciagaがFortnite上でアパレルを販売
(画像:バレンシアガ)

ラグジュアリーブランドのバレンシアガは人気オンラインゲームであり、近年メタバース化が進みつつある「フォートナイト」とコラボレーションを行いました。バレンシアガがゲーム用のデジタルファッションアイテムを制作し、同様のデザインのリアルのアイテムをバレンシアガの一部店舗やオンラインショップにて販売しました。リアルのアイテムの価格や約5万~17万円ほどでした。

 

フォートナイトのゲーム内では、バレンシアガの仮設店舗をオープンし、ウェアやスキンを取りそろえました。それらのアイテムはバレンシアガの2020~2021年のコレクションアイテムをスキャンし3Dモデル化して制作されています。

 

また他にも、ゲーム内にバレンシアガが2021年秋コレクションのために制作したオンラインゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー」に着想を得たエリアを特設するなど、ユーザーが楽しみながらバレンシアガのブランドに触れられる取り組みが行われました。

⑥アバター・スキン:RALPH LAURENがユーザー数2億人のZEPETOでアバター用の洋服を販売

アバター・スキン:RALPH LAURENがユーザー数2億人のZEPETOでアバター用の洋服を販売
(画像:ポロラルフローレン)

ラルフローレンはユーザー数2億人を誇るSNSであるZEPETO上で購入可能なバーチャルウェアの販売を開始しました。ZEPETOとはユーザーが自身の3Dアバターを作成し他のユーザーと交流するアプリで、ラルフローレンは、ZEPETO のアプリ内に50種類のファッションアイテムを用意し、ZEMと呼ばれるアプリ内通貨で購入可能にしています。価格は約80円~400円となっています。

 

また、今回のコラボでは、ファッションアイテムの販売以外にも、ニューヨークの実在するセントラルパークなどのロケーションのバーチャル空間での再現やラルフローレンのアイテムを身に着けたK-POPアーティストTomorrow x Together(TXT)のバーチャルライブなど、ユーザーが楽しめる様々な取り組みが行われました。ユーザーがライブの様子を自撮りしSNSにアップするなど、コラボの認知度を高める動きも多く見られました。

 

同社は、今回のコラボにて、ZEPETOのアプリ内のアクティビティから様々なデータを取得し、訪問者数や交流の頻度、利用時間、アイテムの売上などを把握し、今後の取り組みの検討に活用しています。リアル店舗より多くの顧客データが得られる点は、メタバース参入によるメリットの1つと言えます。ラルフローレンは今後NFTの販売を検討するなど、バーチャル領域でのビジネス展開を加速させる方針とのことです。

⑦イベント:世界最大のメタバース上のイベントバーチャルマーケット

イベント:世界最大のメタバース上のイベントバーチャルマーケット
(画像:バーチャルマーケット)

バーチャルマーケット(Virtual Market)とは、メタバース上で開催される世界最大規模のオンラインイベントです。

 

参加者はメタバース上の企業やクリエイターが出店しているブースにて、アバターなどの3Dデータ商品やリアルの商品(食品、PC、洋服など)を購入することができます

 

同イベントには、Meta Questなどのヘッドマウントディスプレイはもちろん、PCやスマホのブラウザからでも簡単に参加が可能です。
同イベントは株式会社VR法人HIKKYによって2018年から開催されており、2022年夏の開催で8回目を迎えます。

 

株式会社HIKKYはVRイベント開催とVR開発エンジン提供の事業を展開する、日本を代表するメタバース/VR企業です。
2021年に開催されたバーチャルマーケット6では、73社の出店企業と100万人を超える来場者数を記録し、世界最大のVRイベントとして、ギネス世界記録にも認定されました。

⑧イベント:サンリオバーチャルフェスでは有名アーティストがメタバース上に集合

イベント:サンリオバーチャルフェスでは有名アーティストがメタバース上に集合
(画像:サンリオバーチャルフェス)

サンリオバーチャルフェストは、VR上で開催された、リアル/バーチャルのアーティスト総勢52組が集まったライブイベントです。

アーティストは、AKB48などのリアルアーティストから、Vtuber、VRChat上で活動するアーティストまで、幅広いジャンルのアーティストが一堂に会することで、大きな話題を呼びました。

 

この取り組みのポイントは、ユーザーが求めるものを実現するために、企業や団体の垣根を超えたコラボレーションを実現させた点です。このように、ユーザーを特定の企業やプラットフォームに囲い込もうとするWeb2.0的な発想とは違った取り組みが、今後のXR市場の盛り上がりに繋がっていくと考えられます。

メタバースコンテンツをビジネスに活用する3つのメリット

メタバースコンテンツをビジネスに活用する3つのメリット

メタバースコンテンツをビジネスに活用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①メタバース領域での新たなビジネスの創出
  • ②メタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善
  • ③新たな顧客接点の獲得

 

それぞれについて分かりやすく解説していきます。

 

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①メタバース領域での新たなビジネスの創出

メタバース領域での新たなビジネスの創出 バレンシアガ
(画像:バレンシアガ)

検索エンジン、EC、SNSに並ぶ次なるキラーサービスになるとも言われているメタバースですが、様々な業界の企業がVR領域に参入しており、新たなビジネスを創出しています。メタバースがより人々に普及し、メタバース上で過ごす時間が増えると、メタバース領域のビジネス市場も拡大すると予想されます。

②メタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善

メタバース上の人々の行動データはWebサイトやSNS上のものに比べ圧倒的にリッチになると考えられており、それらを活用すれば商品・サービスの改善がより効果的になります。メタバース上ではいつ、誰と、どんな行動を取っていたかに加え、ユーザーの感情などもデータとして取得できるようになると考えられています。それが実現すれば、メタバース上のユーザーに商品やサービスを試してもらい、その反応をデータとして収集することも可能です。

③新たな顧客接点の獲得

新たな顧客接点の獲得 日産自動車
(画像:日産自動車)

メタバース空間はいつでもどこからでもアクセスできるため、新たな顧客接点として活用されることが期待されています。メタバースの特徴である、3Dのコンテンツを活用した商品やサービスの説明などにより、これまでEC化に苦戦していた業界・企業にとって貴重なオンラインでの接点を作れる可能性があります

メタバースコンテンツをビジネスに活用するための3つのポイント

メタバースコンテンツをビジネスに活用するための3つのポイント

メタバースを活用した事業を成功させるポイントとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ナレッジのキャッチアップ
  • ②メタバース活用の目的の明確化
  • ③アジャイルなプロジェクトの推進

 

それぞれについて分かりやすく解説していきます。

 

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①最先端の市場動向・ナレッジのキャッチアップ

メタバースの活用を検討する企業の担当者の方はテクノロジー、ユーザー、ビジネス戦略の観点から多岐にわたる情報をキャッチアップ・整理する必要があります。

 

近年メタバース市場は大きな成長を見せており、関連テクノロジーの進化や幅広い業界の企業の参入、様々なビジネス活用向けサービス・ツールのリリースなど、日々大きな動きを見せています。

 

キャッチアップすべき市場動向・ナレッジの例として以下の項目が挙げられます。

 

市場動向

 

競合動向

 

活用に向けたナレッジ

 

このように刻々と変化する国内外の市場動向やナレッジのキャッチアップ・分析が、成果に繋がるメタバース活用の前提となります。

②メタバース活用の目的の明確化

メタバースは今後大きな市場成長が予想される領域であり、国内外の幅広い業界の企業が参入を発表したり、活用に向けたサービスやツールなども多数登場しています。

そのため、「競合が参入しているからウチも参入してみよう」、「面白そうなツールがあるから導入してみよう」といった、打ち手ベースの検討に留まってしまう傾向にあります。

 

一方で、メタバースのビジネス活用といっても、目的やユースケース、活用し得るツール/サービスは様々です。

 

そのため、「そもそも自社のどのような課題を解決したいのか」、「課題解決の方法としてどのようなメタバースの活用方法が適しているのか?」といった上流工程の検討をしっかりと行うことが重要です。

③アジャイルなプロジェクトの推進

メタバース市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、活用法を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスをアジャイルに回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないための重要なポイントです。

 

また、実行に必要な体制/ケイパビリティやリソースを明確化し、外部のツールやベンダーを活用しながら、アジャイルな運用が行える体制を構築することが必要になります。

おススメのメタバース制作会社3選

おススメのメタバース制作会社3選

おススメのメタバース制作会社は以下の3社です。

 

  • ➀クラスター:メタバースプラットフォームClusterを運営
  • メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを制作
  • ③ハシラス:VRコンテンツ専門の制作会社

 

それぞれについて、わかりやすく紹介します。

 

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①クラスター:メタバースプラットフォームClusterを運営

クラスター:メタバースプラットフォームClusterを運営
(画像:クラスター)

クラスター株式会社は、人々が自由に交流する空間を提供するメタバースプラットフォームClusterを運営しています。人々に日常的に利用されるソーシャルVRを目指し、イベント等を開催していない通常時のユーザー獲得に成功しており、日本初のメタバースプラットフォ―ムとしては圧倒的な存在感を誇ります。音楽ライブやカンファレンスなどのイベントに誰でもバーチャルで参加でき、友人と一緒に常設のワールドやゲームをプレイできます。

 

また、スマートフォンやPC、VRなど、好きなデバイスから何万人もの人が同時に接続できるのが特徴です。渋谷区公認の「バーチャル渋谷」やポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェス」などを制作・運営し、全く新しいエンターテインメントと熱狂体験を提供し続けています

②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを制作

メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを制作

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・制作を行っている会社です。

  

メタバース総研の強みとして以下の3点が挙げられます。

 

  • 1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
  • 2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
  • 3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援力

1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力

国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力 メタバース総研

メタバース総研は、国内最大級のビジネスに特化したメタバース/XRメディアの運営と幅広い業界の大手企業へのコンサルティング経験を通じた戦略策定力を強みとしています。

 

そのため支援の際は、クライアント企業様の事業の課題・活用の目的を踏まえたメタバースの活用戦略/企画策定を徹底しています。このこだわりが、多くの企業が陥っている”メタバース/XR活用自体の目的化”を防ぎ、成果に繋がる活用を実現します。

2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能

中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能 メタバース総研

メタバース総研は、特定のメタバース/XR制作ツールやプラットフォームを有していません。

 

そのため、特定の制作ツールやプラットフォームの活用ありきの支援ではなく、中立的な立場からクライアント企業様のプロジェクト毎に最適なプラットフォームやツールを選定し、支援することが可能です。

3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援

強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援 メタバース総研

メタバース総研は、技術領域・ユースケース毎に、業界を代表する実績/ソリューションを有する12社の企業や38名のクリエイターとパートナーとして協働しています。

 

そのため、クライアント企業様の課題やご要望に合わせ、パートナー企業/クリエイターらとともに最適な各種ソリューションをご提供しています。

 
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
メタバース/XRのビジネス活用個別無料相談会の詳細はこちら

③ハシラス:VRコンテンツ専門の制作会社

ハシラス:VRコンテンツ専門の制作会社
(画像:ハシラス)

ハシラスは、VRコンテンツ専門の制作会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・制作の実績が豊富です。

 

ハシラスの強みは次の3点です。

 

  • 1.豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数
  • 2.オリジナル体感ハードウェアの作成
  • 3.ハイエンドVRの豊富なノウハウ

 

それぞれの強みについてわかりやすく紹介していきます。

1.豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数

ハシラスは2014年からVRアトラクションの制作を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます。

2.オリジナル体感ハードウェアの作成

VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主制作している点がハシラスのコンテンツ制作の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に制作しています。

3.ハイエンドVRの豊富なノウハウ

ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ制作を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ制作が可能です。

 

ハシラスは、株式会社サンシャインシティや株式会社リクルートテクノロジーズなどのハイエンドVRの制作支援をしています。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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