メタバースの9大メリットとは?デメリットや事例10選も紹介

メタバース メリット

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、ますます注目を集めるメタバース。多くの企業が、新たなビジネスチャンス獲得のためにメタバースの活用を始めています。

 

一方で、「メタバースを活用するメリットがよくわからない」「メタバースにはデメリットがないのか気になっている」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、今回はメタバースが企業やユーザーにもたらすメリットについて、デメリットや活用事例などとともにわかりやすくご紹介します。

 

本記事は以下のような方におすすめです。

 

  • メタバースのメリットが知りたい
  • メタバースのデメリットやその対処方法について押さえておきたい
  • メタバースの活用事例やメタバース活用を成功させるポイントが知りたい

 

本記事を読めば、メタバースのメリット・デメリットについて効率的にキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

そもそもメタバースとは

そもそもメタバースとは VRChat
(画像:VRChat

メタバースとは一言でいうと、人々が様々な活動を行うことのできるインターネット上の3次元の仮想空間のことを指します。

 

メタバースの語源は「超越」を意味する「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた造語だと言われています。メタバースという言葉が世界で初めて使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。

 

メタバースにおいて、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の分身の姿でメタバース空間にアクセスし、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことができます。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。

 

一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortnite」や「Roblox」、「どうぶつの森」などのゲーム型のメタバース、「VRChat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。

 

メタバースへのアクセス方法としては、スマホやPCからもアクセス可能ですが、Apple Vision ProやMeta Questのようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より世界に没入したような体験が可能になります。

 

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企業がメタバースを活用する3大メリット

企業がメタバースを活用する3大メリット

企業がメタバースを活用する代表的なメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①新規事業の創出
  • ②マーケティング・ブランディングの強化
  • ③企業の社内業務の効率化

 

それぞれのメリットを分かりやすく紹介していきます。

①新規事業の創出

新規事業の創出 バンダイナムコ
(画像:バンダイナムコ)

1つ目のメリットは、メタバースサービスやイベントなどの新規事業の創出です。

メタバースを活用し新たなサービスを構築することで、ユーザーに対し現実に存在するもの/しないものを含め、仮想空間上に3Dの世界を構築することができるというメタバースならではの特徴を活かし、ユニークな体験を提供するサービスを提供することができます。

 

また、メタバース上でアーティストや企業を集めたイベントをすることで、入場券やデジタルコンテンツの販売など収益性の高い新たなビジネスを展開できることが挙げられます。

②マーケティング・ブランディングの強化

マーケティング・ブランディングの強化 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

2つ目のメリットは、メタバースを活用したマーケティング・ブランディングの強化です。

メタバースが人々の生活に普及するにつれ、オフラインからオンラインへ、WebからSNSへと起こってきたのと同様の顧客接点のシフトが、メタバースでも起こると考えられます。

 

メタバースをマーケティング・ブランディングに活用することで、従来はオンラインでの実施が難しかった商品・サービスの販促やメタバースならではの体験を通じた強力なブランディングを行うことができます。メタバースは従来のWebページや動画と比べ伝えられる情報がリッチかつインタラクティブな体験を提供可能なため、ユーザーを惹きつけやすく幅広い業種での活用が進んでいます。

③企業の社内業務の効率化

企業の社内業務の効率化 DHL
(画像:DHL)

3つ目のメリットは、企業の社内業務の効率化です。

メタバース・デジタルツインを社内業務の効率化に活用することで、バリューチェーン全体や工程全体の最適化社員の作業のサポート、研修の効率化をすることができます。

 

メタバース上で現状存在しない施設や設備を設計し、シミュレーションを行うことで、最適な製造ラインや運用方法を特定したり、メタバースの特徴である3Dでの情報の表示により、AR/MRグラスで現場の作業員の作業をサポートしたり、VRグラスにより様々なシチュエーションを想定した研修を行ったりと多岐にわたる活用方法が存在します。

メタバースがユーザーにもたらす6つのメリット

メタバースがユーザーにもたらす6つのメリット

メタバースがユーザーにもたらすメリットは主に以下の6つです。

 

  • ➀仮想の世界に入り込んだかのようなゲーム・エンタメ体験
  • ②実際の店舗で買い物しているかのようなリアルなショッピング体験
  • ③リアルの会話に匹敵するオンラインコミュニケーション体験
  • ④実際の会場にいるかのようなリアルなイベント体験
  • ⑤NFTによる現実世界と変わらない経済活動体験
  • ⑥メタバース上でお金を稼ぎ生計を立てる体験

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

➀仮想の世界に入り込んだかのようなゲーム・エンタメ体験

仮想の世界に入り込んだかのようなゲーム・エンタメ体験 フォートナイト
(画像:Epic Games)

1つ目のメリットは、仮想の世界に入り込んだかのようなゲーム・エンタメ体験ができる点です。

 

MetaQuestなどのメタバース向けVRデバイスを装着してゲームをプレイすることで、まるでゲームの世界に入り込んだような没入感のある体験をすることができます。

 

ゲーム・エンタメサービスの利用は、現在メタバースの利用事例として最も主流となっており、世界的に多くのユーザーが利用しています。

②実際の店舗で買い物しているかのようなリアルなショッピング体験

実際の店舗で買い物しているかのようなリアルなショッピング体験 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

2つ目のメリットは、実際の店舗で買い物しているかのようなリアルなショッピング体験ができる点です。

 

メタバース上でのオンラインショッピングは従来のECサイトでのショッピングとは異なり、商品が3Dで立体表示されます。そのため、実際の店舗で商品を見るのと同じような感覚で、サイズ感やデザインを確かめることができます。

 

また、店舗スタッフや同行者とボイスチャットで会話を楽しみながら買い物をすることができるという点も魅力の一つです。

③リアルの会話に匹敵するオンラインコミュニケーション体験

リアルの会話に匹敵するオンラインコミュニケーション体験 ZEPETO
(画像:ZEPETO

3つ目のメリットは、リアルの会話に匹敵するオンラインコミュニケーション体験ができる点です。

 

メタバースの特徴として、3Dでのアバターの表現や相手との位置関係が反映されるボイスチャット機能などにより、まるで相手と同じ空間で会話しているような感覚を得ることができるという点があります。

 

コロナによるオンラインシフトを背景に、多くのユーザーがコミュニケーションの場としてメタバースを利用し始めています。

④実際の会場にいるかのようなリアルなイベント体験

実際の会場にいるかのようなリアルなイベント体験 HIKKY
(画像:HIKKY

4つ目のメリットは、実際の会場にいるかのようなリアルなイベント体験ができる点です。

 

メタバースでは、3Dでのコンテンツ表示、頭の動きに合わせた視点の切り替え、相手との位置関係が反映されるボイスチャット機能などにより、まるで実際のライブ会場を訪れているような体験をすることができます。

 

コロナウイルス感染拡大の影響により、リアルでのイベント開催が大きな制限を受けるなか、音楽やライブ、アニメ・漫画など様々なイベントがメタバース上で開催されるようになりました。

⑤NFTによる現実世界と変わらない経済活動体験

5つ目のメリットは、NFTにより現実世界と変わらない経済活動体験ができることです。

 

近年、メタバース上でのデジタルアセットは現実の世界と同様の価値を持つようになっており、やり取りにNFTが活用されています。アバターやアバターの着用する洋服、土地もNFTとして売買されるなど、メタバース上で現実世界と変わらない経済活動が行われています。

 

これまで、デジタル上のアセットはリアルな商品と比べ複製が容易に行えるため、価値がつきずらいという現状がありました。しかし、ブロックチェーン技術を活用することで、そのアセットデータが唯一無二であることを証明できるNFTが注目を集めるようになり、企業・個人間での売買が活発化するようになりました。

⑥メタバース上でお金を稼ぎ生計を立てる体験

6つ目のメリットは、メタバース上でお金を稼ぎ生計を立てる体験ができる点です。一部のメタバースサービスでは、デジタルアイテムを入手し、それを換金するなどして、メタバース上でお金を稼ぎ生計を立てる体験ができます。

 

将来的には、メタバース上の建物をデザインする仕事や、メタバース上で商品の接客を行う仕事など、メタバースならではの新しい職業が誕生することも考えられます。

メタバースを活用する企業が抱える4つのデメリットと対処方法

メタバースを活用する企業が抱える4つのデメリットと対処方法

メタバースを活用する企業が抱えるデメリットとして、以下の4点が挙げられます。

 

  • ①個人情報や企業の機密情報の流出
  • ②デジタルアセットの盗難やウォレットのハッキング
  • ③メタバース空間の改ざん・ハッキング
  • ④匿名性を悪用した詐欺などの犯罪

 

それぞれのデメリットと対処方法について、わかりやすく紹介していきます。

①個人情報や企業の機密情報の流出

1つ目のデメリットは、個人情報や企業の機密情報の流出です。悪意のあるハッカーがメタバース空間のセキュリティの脆弱性を狙い、メタバースに関する個人や企業の情報をハッキングするリスクが考えられます。

 

メタバース空間での活動データは従来のWeb上での活動データよりもリッチなものになる可能性があり、それらのデータが流出することは個人にとっても、企業にとっても大きな損害をもたらすと考えられます。

 

メタバースを運営する企業としては、多要素認証や本人確認の導入などによりセキュリティの強化を図るとともに、ユーザーに対してプライバシーポリシー等を通じて個人情報漏えいのリスクをしっかりと説明することが重要です。

②デジタルアセットの盗難やウォレットのハッキング

2つ目のデメリットは、デジタルアセットの盗難やウォレットのハッキングです。メタバース上で利用されるアバター、ファッションアイテム、土地などのデジタルアセットは、今後多くのケースでNFTを活用して取引が行われると考えられています。

 

一方で、そのやりとりを行う暗号資産、デジタルアセットのウォレットがハッキングされるリスクが存在します。2018年に暗号資産取引所であるCoinCheckがハッキングされ、約580億円相当の仮想通貨が流出するという事件が代表的です。

 

ログイン時のIDやパスワードを複雑化したり、保有するデジタルアセットをオフラインで管理したりするなどの対策が考えられます。

③メタバース空間の改ざん・ハッキング

3つ目のデメリットは、メタバース空間の改ざん・ハッキングです。悪意のあるハッカーがメタバース空間のセキュリティの脆弱性を狙い、メタバース空間を改ざん・ハッキングしてしまうというリスクが考えられます。

 

メタバースが人々の生活により普及し、様々な活動が行われるようになっていればいるほど、企業やユーザーは大きなダメージを受けることとなります。

 

不正アクセス検知システムを導入したり、未登録のIPアドレスからのアクセスを制限したりするなどの対策が考えられます。

④匿名性を悪用した詐欺などの犯罪

4つ目のデメリットは、匿名性を悪用した詐欺などの犯罪です。メタバースの特徴として、見た目や名前など全てのプロフィールを自由に設定でき、現実世界と異なる人格で様々な活動を楽しめるという点があります。

 

一方で、悪意のあるユーザーがその特徴を活かし、匿名のアバターの姿で詐欺などの犯罪行為を犯すというリスクが考えられます。

 

メタバースを運営する企業としては、ユーザーに対して詐欺などのリスクがあることを利用規約等で説明するとともに、不正行為を行ったユーザーの利用を制限するなどのルールを設けることが重要です。

メタバースを利用するユーザーの抱える2つのデメリットと対処方法

メタバースを利用するユーザーの抱える2つのデメリットと対処方法

メタバースを利用するユーザーが抱えるデメリットとして以下の2つが挙げられます。

 

  • ユーザーへの心理的な悪影響
  • ユーザーへの身体的な悪影響

 

それぞれのデメリットと対処方法についてわかりやすく紹介していきます。

➀ユーザーへの心理的な悪影響

1つ目はユーザーへの心理的な悪影響です。メタバースはスマホやPCと比べ、コンテンツへの非常に没入感が強く、中毒性が高いのではないかと考えられています。

 

また、若年層のユーザーはアイデンティティが確立されている段階であり、メタバース上で自由自在に設定できるアバターの人格で長時間に渡り活動を続けた結果、現実世界での自分のアイデンティティとのギャップに悩まされ精神的ストレスを抱えるというリスクも懸念されています。

 

もっとも近年では、現実世界とメタバースを行き来するようなサービスも登場しており、メタバースが現実世界の人々との新たな出会いのきっかけとなったり、不登校児やひきこもりの子供が外へ出るきっかけとなったりするといった側面もあります。

 

このように、メタバースを「現実世界をより豊かなものにしていくための手段」として位置付けることで、ユーザーの心理や精神的健康にむしろ良い影響を及ぼすことが可能となります。

②ユーザーへの身体的な悪影響

2つ目はユーザーへの身体的な悪影響です。HMDなどのデバイスを装着してメタバースにアクセスする際に、VR酔いや転倒などの事故のリスクが存在します。また、メタバース内で様々な活動を行うようになると、人々の運動量が減少し生活習慣病などのリスクが増大するという可能性が考えられます。

 

もっとも、通信技術が発達することでVR酔いの問題は解消できると言われています。また、ARを活用した現実世界ベースのメタバースやヘッドセットを装着して体を動かしながら楽しむメタバースも登場しており、メタバースで運動不足を解消することも可能となっています

メタバースのビジネス活用事例10選

メタバースのビジネス活用事例10選

メタバースのビジネス活用事例10選は以下の通りです。 

 

  • ①日産自動車:メタバース上での新車発表・試乗会を開催
  • ②大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン
  • ③国土交通省:メタバースを活用したバスツアーを開催
  • ④ラストマイルワークス:建築に特化したメタバース空間を提供
  • ⑤奥村組:メタバース上で設計・施工のシュミレーション
  • ⑥みずほ銀行:メタバース上に店舗を開設し、決済機能提供などを検討
  • ⑦ANA:バーチャル旅行プラットフォーム設立を目指す
  • ⑧メディカロイド:MRを活用した手術支援ロボの操作
  • ⑨ソフトバンクホークス:ARを活用した観戦スタイルを実現
  • ⑩三井住友海上火災保険:メタバース上にビジネス拠点開設

 

それぞれの事例をわかりやすく紹介していきます。

 

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①日産自動車:メタバース上での新車発表・試乗会を開催

日産自動車:メタバース上での新車発表・試乗会を開催
(画像:日産自動車)

2022年5月に日産自動車はメタバース上で、新型軽電気自動車「日産サクラ」の発表・試乗会を開催しました。イベントは参加者は世界最大のVR SNSプラットフォーム「VRChat」で開催されました。発表会では日産副社長のアバターが登場し、ボイスレターが再生されました。

 

また、試乗会では日本の四季を感じられるドライブコースでバーチャルなサクラを運転することができます。自分で運転席に座って運転したり、後部座席に座ってみたりと、現実の試乗さながらの体験ができ、新車の特徴を確認することができます。メタバース上での試乗は通常の試乗とは違い、書類での手続きなども不要で、いつでもどこからでも体験可能なのが強みです。

 

日産の担当者いわく、今回の取り組みにより、販売スタッフのアバター操作経験不足やリアルな商品を仮想空間上でプロモーションする難しさなどが明らかになったとのこと。

 

このような試験的な取り組みを重ねるなかで、将来的に製品のプロモーションチャネルとしてメタバースが本格的に活用できるユースケースが確立されていくことが期待されます。

 

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②大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン

大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン
(画像:大日本印刷)

大日本印刷とAKIBA観光協議会は、現実世界と仮想世界を融合させた地域共創型XR街づくりプロジェクトとして、2022年4月に「バーチャル秋葉原」をオープンしました。生活者は、PC用アプリケーションやVRゴーグル、Webブラウザなどを通じて、世界のどこからでもいつでも秋葉原の魅力を楽しむことができます。仮想空間には、ショッピングができる店舗やギャラリースペース、広告看板などが設置されており、コンテンツホルダーをはじめとする様々な企業が、情報発信や販促活動を行う「第3のチャネル」として利用することができます。

 

秋葉原の特徴である商標の看板等も地元企業の協力のもと、バーチャルリアリティ上で再現します。一部のバーチャル店舗の中には、商品などを展示するスペースがあり、ECサイトへ誘導して購入に繋げることができます。

 

バーチャル秋葉原は、ユーザーの分身であるアバターが集まり、動画視聴や商品購入、バーチャルゲームへの参加などを同時に行うことができる空間です。現実の特性を踏まえ、企業はコンテンツを提供・実施するだけでバーチャル秋葉原の世界に参加できます。

 

また、クリエイターが同一IPの二次創作を行い、スペース内で展示・販売できるよう、新たなビジネススキームを準備しています。コンテンツはNFTで管理し、クリエイティブビジネスの健全な循環を実現するとのことです。

 

加えて、北米を中心としたアニメファンが交流するMyAnimeListと連携し、海外のアニメファンを取り込み、世界中のアニメファンが交流できる場を創出します。また、海外のクリエイターとファンが集うMediBangと連携し、クリエイターによる二次創作の展示・販売を行い、海外ユーザーへの認知拡大を図るとのことです。

③国土交通省:メタバースを活用したバスツアーを開催

国土交通省:メタバースを活用したバスツアーを開催
(画像:国土交通省)

2021年12月〜2022年1月にかけて、国土交通省などが進めるまちづくりのDXプロジェクトである「Project Plateau」の一環として横浜みなとみらい周辺で「メタバースを活用したバスツアー」が開催されました。

 

この取り組みはXR技術を活用した新しい観光体験型アトラクションの実現を目指すもので、横浜のみなとみらい地区の3D都市モデルを活用しています。観光バスツアーでは、交通状況に応じたスケジューリング技術や予測技術、3D都市モデルをもとに横浜のメタバースを構築するプランニング技術などを活用します。また、現実の物体の前後関係を反映させるオクルージョン技術により、横浜のメタバースを形成することで、没入感を高めています。

 

取組の結果としては、予約率は9割近く、約380人が参加し、XR観光コンテンツへの関心の高さと集客力の高さを明確に示しました。今回の実証実験では、高精度な3次元点群地図データと3D都市モデルデータを連携させることで、XR映像の未来都市や海底都市世界などの仮想空間データとして利用できることが確認されました。

 

また、体験の質を高めるために、元の3D都市モデルデータよりも細かい粒度でモデルを作成し、世界観に合わせたテクスチャなどの効果を加えることで、映像制作コストの低減と没入感の向上を実現しました。

 

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④ラストマイルワークス:建築に特化したメタバース空間を提供

ラストマイルワークス:建築に特化したメタバース空間を提供
(画像:ラストマイルワークス)

2022年1月に、創業以来建築CGやVRコンテンツの制作を行ってきた企業であるラストマイルワークスは建築に特化したメタバース空間である「comony」の提供を開始しました。

 

conomyのメタバース空間は、自分自身で閲覧できる建築のポートフォリオとしての活用だけでなく、世界中から招待されたゲストとのコミュニケーションにも利用できます。

また、仮想空間上に建てられた世界の有名建築物や、ここでしか見ることのできない未完成建築作品をを24時間365日、見学することができます。

 

同社は、建築CGやVRコンテンツを制作する中で、3Dの空間情報を正確に伝えることの難しさを痛感してきました。

従来の2Dでの図面を介したコミュニケーションでは、完成イメージの共有が不十分であり、設計時と施工時の認識のギャップが多く存在しました。

 

そこで、デザインプロセス全体により高い精度と正確性を持たせるためのソリューションとしてconomyを企画・開発しました。conomyは3Dのメタバース空間を通じて、作り手と受け手の円滑なコミュニケーションを実現しています。

 

今後はconomyを盛り上げてくれる建築クリエイターの募集のため、個展や建築コンペ/イベント等を開催予定とのことです。

⑤奥村組:メタバース上で設計・施工のシュミレーション

奥村組:メタバース上で設計・施工のシュミレーション
(画像:奥村組)

2021年12月に奥村組はメタバース上でのシュミレーションにより設計・施工の工数削減を目指すため、独自のメタバース空間である「メタバース技術研究所」の構築を発表しました。

メタバース技術研究所の構築にはSynemon社のVR構築サービス「NEUTRANS」が活用されました。

 

従来は建築用のモックアップを作るのは当たり前のことでしたが、原寸大で製作する場合、多くの産業廃棄物を発生させることになります。また、縮小版で制作する場合も、手戻りが発生した際に膨大な工数が発生するという問題がありました。

 

そこで、同社の技術研究所内にある実験棟をメタバース化することで、設計や施工の細部の精度を高め、室内環境の際現に必要な施工にかかる工数を削減することができます。

メタバース技術研究所では、4種類の日射条件が室内環境の快適性や省エネルギーに与える影響を検証することができます。仮想空間上で工事関係者の合意形成を行い、実験結果をもとに実際の増改築工事を進めることで、手戻りを減らすことが期待できます。

 

また、同社はメタバース技術研究所の取り組みによりSDGs(持続可能な開発目標)を推進するとしています。その理由は、現実の素材を一切使用しないことにあります。

 

実空間での実験では、さまざまな条件を設定するためにアルミサッシやアルミルーバーを実物大のモックアップとして作りますが、実験後は産業廃棄物と化してしまうという問題点があります。

⑥みずほ銀行:メタバース上に店舗を開設し、決済機能提供などを検討

みずほ銀行:メタバース上に店舗を開設し、決済機能提供などを検討
(画像:みずほ銀行)

みずほフィナンシャルグループは、2022年8月に開かれる世界最大のメタバースイベトである「バーチャルマーケット2022」への出展を発表しました。

 

銀行店舗をイメージした出店ブースでは、ボルダリング体験やオリジナル3Dモデルの配布をはじめ、ゲストを招いた金融知識に関する座談会が行われる予定です。座談会では、金融知識を有するみずほ社員と、アバターを介したコミュニケーションを取ることも可能となっています。

 

同社は、将来的にはメタバース上の店舗にて資産形成の相談や商談を実施したり、決済手段の提供などを含めたメタバース上での新たな経済活動に対するソリューションの提供を目指すとのことです。また、現状メタバースには統一された決済手段が存在しないため、みずほの決済サービス「J子コインペイ」の技術を応用した決済サービスの提供が検討されています。

 

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⑦ANA:バーチャル旅行プラットフォーム設立を目指す

ANA:バーチャル旅行プラットフォーム設立を目指す
(画像:ANAホールディングス)

ANAホールディングスは、2022年5月に新会社「ANA NEO」の設立を発表しました。同社は、インターネット上の仮想空間で様々なアトラクションを体験できる「バーチャル旅行プラットフォーム」SKY WHALEの設立・運営を担当する予定です。2022年内のサービス開始を目指しています。

 

ANAホールディングスでは、アバターロボット「newme」を用いた遠隔案内などの実証実験を行っていますが、ANA NEOでは、ANAグループが航空会社として培ってきた知見や「newme」が提供する各種サービスを活用し、ビジネスモデルのデジタル化を推進します。仮想空間での地域コミュニティによる経済発展や社会課題の解決を促進することで、生活者に新たな価値の創造を目指すとのことです。

⑧メディカロイド:MRを活用した手術支援ロボの操作

メディカロイド:MRを活用した手術支援ロボの操作
(画像:メディカロイド)

2020年、川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイド社が初の国産手術支援ロボットである「hinotori」を実用化しました。同年12月に前立腺がん手術の1例目が行われ、その後も実績を積み上げています。

 

Hitonoriは4本のロボットアーム、内視鏡カメラ、手術器具を搭載した手術ユニットで構成されており、医師は3D画像を見ながら、内視鏡カメラと手術器具を搭載したアームをコントローラーで遠隔操作します。

 

手術支援ロボットを活用した手術は患者側、医師側双方に多く存在します。患者側のメリットとしては手術の出血や手術後の少なさ、感染症のリスクの低さなどが挙げられ、医師側のメリットとしては直観的な操作が可能、手術部位を拡大して確認できる、手の震えが伝わらないなどのメリットが挙げられます。

⑨ソフトバンクホークス:ARを活用した観戦スタイルを実現

ソフトバンクホークス:ARを活用した観戦スタイルを実現
(画像:ソフトバンクホークス)

福岡ソフトバンクホークスは球場に訪れた観客向けに、選手の成績などのデータが表示されるARサービスの提供を期間限定で行いました。観客がフィールドにスマホをかざすと、各選手のパネルが表示され、それらのパネルをタップすると各選手の成績などのデータを確認することができました。球場でも各種データを確認しながら選手たちのプレーを観戦するという、リアルとバーチャルがミックスされた新たな観戦スタイルにより、より試合を楽しむことができます。

 

また、ピッチャーがボールを投げる際にスマホをかざすと、投球の速度や起動が表示される「投球解析」もARを通じて体験することができました。

⑩三井住友海上火災保険:メタバース上にビジネス拠点開設

三井住友海上火災保険:メタバース上にビジネス拠点開設
(画像:三井住友海上火災保険)

2022年3月に、三井住友海上火災保険は、メタバースが浸透した未来を目指し、「Metaverse Project」の立ち上げを発表しました。メタバース上の拠点「GDH(Global Digital Hub)Meta」を開設し、新規事業の設計・開発を行うとしています。本プロジェクトは、中長期的な社会変革を見据え、外部の知見を取り入れた社内外のクロスセクタープロジェクトを展開する三井住友海上の第一弾となります。

 

同社は立ち上げの理由として、メタバース上で発生する新たな損失を補償する商品やサービスの提供を通じて、メタバースが普及し、人々が安心して楽しめる環境を構築するためとしています。

 

同社は、テクノロジーを活用した新規事業推進で最先端のノウハウを持つPwCコンサルティング合同会社と共同で、サービス提供者、プラットフォーム提供者、ユーザーなどが被るリスクを特定し、損失を補償する商品・サービスを開発します。また、メタバース業界団体への参画や他業界の企業・専門家との協議を行い、新しい価値観を持つ未来のお客様との対話の場として、実空間とメタバースを横断した新しい保険の開発を目指します。

企業がメタバース活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がメタバース活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がメタバース活用で成果を上げるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③ユーザーファーストなUX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。

 

メタバース活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、メタバースを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

現在メタバース活用に取り組む企業には、メタバース活用の取り組みが単発で終わってしまっている企業が見受けられます。

 

その結果、活用のPDCAが回らない、メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜメタバースではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③ユーザーファーストな企画・UX設計

3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなメタバースの企画・UX設計です。

現在、多くの企業がメタバースに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなメタバースが多く存在します。それらのメタバースは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。

 

そのため、「メタバースならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

メタバース市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なメタバース開発・運用体制の構築です。

高いユーザー体験と事業性を両立するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

メタバース開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

企業がメタバースを活用するための4つのステップ

企業がメタバースを活用するための4つのステップ

企業がメタバースの活用を進めるステップとして、大きく以下の4つのフェーズが挙げられます。

 

  • Step1:市場動向・知見のキャッチアップ
  • Step2:戦略/企画の立案
  • Step3:事業計画の策定
  • Step4:開発・運用

 

それぞれのフェーズについて分かりやすく紹介していきます。

Step1:市場動向・知見のキャッチアップ

1つ目のStepとして取り組むべきは、最先端の市場動向・知見のキャッチアップです。MetaやApple、Microsoftなどのビックテックやユーザーの動向・先行活用事例など、日々変化する市場動向やナレッジへのキャッチアップが必要です。

 

このフェーズが、成果に繋がる骨太な戦略/企画策定の基盤となります。

Step2:戦略/企画の立案

2つ目のStepはメタバース活用の戦略/企画です。活用目的を踏まえ、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方、実現に向けた企画を立案しましょう。

 

ユーザーバリューと自社の事業性の両方を満たす、質の高い戦略/企画の立案が、成果につながるメタバース活用の実現に向け最も重要なポイントとなります。

Step3:事業計画の策定

3つ目のStepは事業計画の策定です。事業に期待する成果や開発・運用のアプローチやタイムライン、必要な投資額などを検討しましょう。

 

メタバース開発・運用といっても、プロジェクト毎に求められるケイパビリティは様々であるため、自社にマッチするツール・ベンダーの選定が非常に重要です。

Step4:開発・運用

4つ目のStepが開発・運用です。メタバース開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを有効活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完しつつ、ユーザーに届けたい体験を実現するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。 

 

4つのフェーズで取り組むべき35のステップに関しては、以下の関連記事で詳しく解説しています。

 

※関連記事:メタバースを活用した事業を作る方法|全4フェーズと35ステップ【担当者必見

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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