【2024年最新】自治体のメタバース/XR活用事例まとめ

近年多くの自治体が、メタバースやVR/ARの活用を進めています。

一方で、「地方創生にどのようにメタバースを活用するのかイメージが沸かない」、「具体的にどのような活用事例があるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、メタバースを活用した地方創生を事例やメリットとともにわかりやすくご紹介します。
本記事をお読みいただければ、メタバースを地方創生に活用するためのヒントが得られるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


また、メタバース総研では、1000社以上のご担当者様からご好評をいただいている、国内外の最新のメタバース/XR活用事例101選をまとめたレポートを無料で配布しております。

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目次

そもそもメタバースとは

そもそもメタバースとは VRChat
(画像:VRChat

メタバースとは一言でいうと、人々が様々な活動を行うことのできるインターネット上の3次元の仮想空間のことを指します。

 

メタバースの語源は「超越」を意味する「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた造語だと言われています。メタバースという言葉が世界で初めて使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。

 

メタバースにおいて、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の分身の姿でメタバース空間にアクセスし、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことができます。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。

 

一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortnite」や「Roblox」、「どうぶつの森」などのゲーム型のメタバース、「VRChat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。

 

メタバースへのアクセス方法としては、スマホやPCからもアクセス可能ですが、Apple Vision ProやMeta Questのようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より世界に没入したような体験が可能になります。

地方創生のためにメタバースでできること3選

地方創生のためにメタバースでできること3選

メタバースを活用した地方創生の取り組みの代表的なものとして、以下の3つが存在します。

 

  • ①メタバース上で再現した地方の観光を通じた魅力の発信
  • ②メタバースを活用した特産品やNFTなどの販売
  • ③仕事や医療などのリモート化による、地方定住人口の拡大

 

それぞれの取り組みをわかりやすく説明していきます。

 

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①メタバース上で再現した地方の観光を通じた魅力の発信

Roblox×志摩スペイン村:Roblox上にリゾート施設志摩スペイン村を再現
(画像:志摩スペイン村)

メタバース上に観光名所などを再現することで、いつでもどこからでも気軽に観光を楽しんでもらい、地方の魅力を発信することができます。

 

また、メタバース上での観光体験だけでなく、その後現地を訪れてもらうきっかけとする取り組みも、多くの地方自治体で進められています。実際に、凸版印刷とMONETが行った、移動中の社内でのメタバース事前体験を行う実証実験の結果、行く予定が無かった観光地のメタバース空間を訪れた多くの人が、その観光地に興味を持ったり、実際に訪れることになるという成果が得られています。

 

コロナ禍で全国の観光地が大きな打撃を受けるなか、需要再燃の起爆剤として、メタバースのマーケティングチャネルとしての活用が、大きな注目を集めることとなるでしょう。

②メタバースを活用した特産品やNFTなどの販売

メタバースを活用することで、単純なECでは販売の難しかった特産品を、地元の方々がアバターの姿で魅力を伝えながら販売することができます。従来のECサイトの画像と文章だけでは伝わりづらい、背景やストーリー、製作時の工夫を対話によって伝えることで、まるで現地に行って観光しながら買い物をしているような体験を提供することができます。

 

また、地方自治体に収益の還元されるNFTを販売することで、地方自治体にとっての新たな収益源や他地域に住む多様な人材との繋がりを獲得することができます。

③仕事や医療などのリモート化による、地方定住人口の拡大

パソナ×淡路島:淡路島への本社機能を移転にメタバースを活用
(画像:パソナグループ)

メタバースを活用することで、より幅広い業務をリモートで行ったり、医師の診察や治療を遠隔で受けたりすることができます。その結果として、若者が都市部でしかできない仕事を求めて上京したり、高齢者が必要な治療を受けるために都市部へ移住するなどの人口流出を防げるのではないかと期待されています。

 

また、地方からでも都市部と同様の働き方ができるとなると、豊かな自然環境や生活費の安さなどを求める都市部からの移住者が増え、定住人口の拡大に繋がるのではないかと考えられます。

自治体のメタバース/XR活用事例まとめ

Roblox×志摩スペイン村:Roblox上にリゾート施設志摩スペイン村を再現

Roblox×志摩スペイン村:Roblox上にリゾート施設志摩スペイン村を再現
(画像:志摩スペイン村)

三重県志摩市のリゾート施設である志摩スペイン村は、大人気メタバースプラットフォームのRoblox上で志摩スペイン村を再現したエリアをオープンすることを発表しました。

 
ユーザーは志摩スペイン村の広場や街並みを楽しんだり、スペインの奇祭「牛追い祭り」「トマト祭り」をモチーフにした生き残りゲームを楽しむことができる予定です。

 
志摩スペイン村は、魅力的なアトラクションやフードがあるのに対し、立地の悪さから気軽にアクセスしにくいという課題を抱えており、若者や遠隔地在住の人に志摩スペイン村の魅力を知ってもらうことを目的とし、今回の取り組みを進めているとのことです。

吉本興行×養父市:かつての日本一の鉱山をメタバース上に再現

吉本興行×養父市:かつての日本一の鉱山をメタバース上に再現
(画像:養父市)

養父市は同市の観光名所を再現したメタバース「バーチャルやぶ」をリリースしました。

 
ユーザーは、かつて日本一のすず鉱山として栄えた明延鉱山の坑道後を観光したり、吉本興行所属のタレントコラボした採掘ゲームを楽しんだり、市役所を訪れ、デジタル住民票交付してもらったりすることができます。

 
バーチャル養父のオープニングイベントには、吉本興業所属のお笑い芸人である、野生爆弾くっきー!さんやとろサーモンの村田さんらが参加し、その様子は吉本の映像配信サービス「FANCY」によってライブ配信されました。

 
また、イベントで養父市市長がアバター姿で登場し、「メタバースには無限の可能性があると思います。世界中どこからでも来ていただけるので、いろんな国の方々に来てもらって、養父市の自然や観光名所を楽しみ、市民とも交流してもらいたい。そして、ゆくゆくは現実世界でも体験しに来ていただければ。バーチャルでは100万人都市を目指しています」とコメントしました。

静岡県焼津市:メタバース上のイベントバーチャルマーケットに出展

静岡県焼津市:メタバース上のイベントバーチャルマーケットに出展
(画像:株式会社HIKKY

静岡県焼津市は、メタバース上のイベント「バーチャルマーケット2022 Winter」に特設ブースを出展し、焼津市の魅力やふるさと納税品のPRを行いました。

 
ブースを訪れたユーザーは、「バーチャルマグロ解体ショー」に加え、船の上からマグロを釣ることができる「バーチャルマグロ一本釣り」など、臨場感のあるメタバースならではの体験をすることができました。

 
さらに、焼津市のふるさと納税品として人気の「ネギトロ」や「カツオのたたき」、「生しらす」など自慢の地場産品が3Dモデルで展示され、ブース内から直接ふるさと納税寄付サイトに遷移し、その場で寄付を実施することも可能でした。

 
こちらの事例はメタバースならではの体験を上手く活用し、遠隔地の人々に対し魅力を発信することで、地域経済の活性化に繋げるという、他の地方自治体にとっても非常に参考になる活用事例となっています。

鹿児島県日置市:メタバース上に「もうひとつの日置」を創造した「ネオ日置」

(画像:鹿児島県日置市)

(画像:鹿児島県日置市)

2022年8月、鹿児島県日置市では、「ひおき」を想うすべての人の拠り所として、メタバース上に「もうひとつの日置」を創造するプロジェクト、「ネオ日置計画」を立ち上げました。メタバース上に日置市外の人々との交流拠点となり得る日置市オリジナルのメタバース空間「ネオ日置」の建設を始めました。

 

誰でも無料で利用することができ、日置市内の名所をリアルに再現した「名所空間」では、日置市の魅力を体験することができます。

「メタバース×地域通貨」による新たな交流創出プロジェクトという全国初の取り組みにも挑戦しており、今後のさらなる活用が期待されます。

 

さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

京都市:バーチャル空間「京都館PLUS X」で京都の魅力を発信

(画像:京都館PLUS X)

(画像:京都館PLUS X)

  

京都市は、東京都・八重洲にあったアンテナショップ「京都館」の閉館後も、京都の情報を発信するため、令和4年3月にメタバース「京都館PLUS X」を開設しました。

  

観光や伝統産業、イベント情報を発信するだけでなく、メタバース上でユーザーが交流できる場づくりを目指しています。

 

定期的に更新される常設展示のほかに、人気TikTokクリエイターとコラボした限定コンテンツや、京都国際マンガアニメフェア(京まふ)とコラボした人気声優の限定インタビュー動画の配信など、期間限定イベントも行われています。

 

また、ユーザー交流のイベントでは、渋谷区の子どもの居場所づくりと連携した取り組みや国際交流の実証実験、移住相談会などが実施されたほか、期間限定の伝統産業品のポップアップストアも開設されました。

 

引き続きいろいろな取り組みを実施されるとのことで、今後の活用が期待されます。

 

京都館PLUS Xへのアクセスはこちらから。

大阪府河内長野市:「つながる河内長野メタバース」で記念式典を開催

(画像:大阪府河内長野市)

(画像:大阪府河内長野市)

  

2024年4月、大阪府河内長野市は府内で初めてメタバース上で、いつでも・どこで

も・だれでもアクセスできる「市制施行70周年記念式典『つながる河内長野メタバ

ース』」を開催しました。

  

式典会場では、市長・議長の挨拶動画や、府議・知事からの祝辞、河内長野市の70

年をふりかえる写真展示のほか、小中学校や子育て世代からのメッセージ動画、市

民からのフォトメッセージなどが紹介されました。また市公式キャラクターのモックル

のアバターに変身できるスポットも設置されるなど遊び心のある空間となっていました。

 

PCやスマートフォン等から気軽にアクセス可能なメタバース空問において式典を開

催することで、市民をはじめ、河内長野市に縁のある方など多くの方に参加いただ

き、みんなで70周年を祝うことができました。

 

さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

鹿児島県:当時の世界に入り込める「鹿児島城VRアプリ」を配信

(画像:鹿児島県文化振興課)

(画像:鹿児島県文化振興課)

 

鹿児島県では、在りし日の鹿児島城(通称:鶴丸城)の姿を、スマートフォンやタブレットを使ってVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などで学び楽しむことができるアプリを配信しています。

 

アプリでは、絵図や古写真を基にした当時の建物や景観を体感できるほか、現地の御楼

門枡形虎口内で、頭上から攻撃してくる兵と戦う「御楼門攻略AR攻城ゲーム」や、現地に

て、アプリ内マップ上に出現する西郷隆盛などが出題する「鹿児島歴史クイズ」に挑戦で

きるコンテンツ等があり、当時の世界に入り込んだ気分で、鹿児島城跡について楽しく理

解を深めることができます。

 

コロナ禍により観光客が減少していく中、再び鹿児島城跡を盛り上げたいという思いか

ら配信を始めた「VR鹿児島城」ですが、音声解説付きのスポット解説や島津薩摩維新年

表などのコンテンツは、ご自宅などの現地以外の場所でもお楽しみいただけますので、ぜ

ひこの機会にお試しください。

  

さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

岡山県勝央町:「勝央工業団地オープンファクトリー」にVRを活用

(画像:岡山県勝央町)

岡山県勝央町には、緑あふれる豊かな自然環境の中、西日本でも有数の規模を誇る「勝央工業団地」があります。化学工業や金属製品製造業など 30 社が立地。従業員数約 2,900 人を抱え、まちに活気と活力を与えてくれています。

 
その工業団地では、企業間のつながりを大切にするとともに、企業の魅力を伝えることを目的としたイベント『勝央工業団地オープンファクトリー』が毎年開催され、住民との交流を図ってきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、“リアル”での開催が困難に。そこで、2023 年以降はその舞台をウェブサイト上に移し、新たに『勝央工業団地バーチャルオープンファクトリーウェブサイト』をオープン!

 
サイト内では、VR 技術を使い、実体験に近い感覚で工場見学を行ったり、普段では立ち入りが難しい場所や作業風景を動画や写真で見たりすることが出来ます。
勝央町では、このサイトについて特に教育現場での活用を想定しています。例えば就職を控えた高校生にとっては、就職意識の向上や企業研究のツールとして、また小・中学生にとっては、職業観の形成とともに、地元企業への理解を深める学習ツールとしての役割が期待されています。

さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

岩手県釜石市:釜石鉱山坑道・旧釜石鉱山事務所バーチャルツアー

(画像:岩手県釜石市)
(画像:岩手県釜石市)

2024年4月、岩手県釜石市で、釜石鉱山坑道・旧釜石鉱山事務所のバーチャルツアーが公開されました。

 

旧釜石鉱山事務所国登録有形文化財登録10 周年記念事業の一環として、一般公開されていない釜石鉱山の内部と旧釜石鉱山事務所を360 度カメラで撮影し、バーチャルツアーが制作されました。観光客は、鉱山を歩いて入っていくような感覚を楽しむことができました。

「貴重な文化財を、最新の技術でデジタル化し後世に伝える取り組み」という、他の地方自治体にとっても非常に参考になる活用事例となっています。

さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。

山口県岩国市:岩国市の魅力的な風景を体感することができる、360°VR動画を制作

岩国市
(画像:岩国市)

岩国市では、シティプロモーションの取組の一つとして、どこからでも岩国市の魅力的な風景を体感することができる、360°VR動画を制作しています。

この動画は360°カメラで撮影しており、お持ちのスマートフォンを上下左右に動かしながら見ていただくことによって、リアルな360°の空間を感じることができ、臨場感溢れる動画になっています。

水をテーマとした「清流編」、鵜飼いなど岩国市の夏の風物詩を取り上げた「夏編」、神楽や紅葉などの秋の雰囲気を感じられる「秋編」、岩国市の市章に用いられている、市の花である桜を堪能いただける「春の桜編」の計4本を、岩国市シティプロモーション課公式YouTubeチャンネル「ちかくに いわくに」で公開しています。

また、「夏編」「秋編」「春の桜編」では、ナレーションを地元、山口県立岩国高等高校の放送部の生徒の皆さんと、米海兵隊岩国航空基地内のペリー・ハイスクールの生徒の皆さんのご協力を得て、日本語版と英語版両方の動画を制作し、関連イベントとして、市内英語交流施設にて360°VR動画の視聴体験も行いました。

この360°VR動画の制作に地域が一丸となって取り組めたことをうれしく思います。また、その動画を世界中の方に見ていただき、地域の活性化につながれば幸いです。

 

360°VR動画はこちらから。

神奈川県小田原市:オープンカンパニーをメタバース上で開催

(画像:小田原市)

(画像:小田原市)

 

 2024年8月28日に、小田原市では、学生へのキャリア形成支援活動の一つである「オー

プンカンパニー」を、神奈川県内の自治体で初めてメタバース上で開催します。

 

 「公務員ってどういう仕事をしているの?」、「採用試験対策は何をしたらいい?」な

ど学生の持っている疑問を解消するために、会場内には様々なブースを用意します。

 

 参加学生は、「模擬面接をして、現役面接官から内容のフィードバックが得られる集団

面接体験ブース」や、「活躍している職員に仕事のやりがいなどを直接質問できる座談会ブ

ース」、「小田原城や小田原漁港などの小田原らしい景色をリアルタイムで見ながら市職員

を交えてのんびりと雑談することができるブース」などの気になるブースを自由に行き来

でき、これまで以上に、参加学生が必要な情報を主体的に取得することができます。

 

 対面開催と比べ、インターネット環境があればどこからでも参加でき、また、アバター

参加という匿名性の高さから、全国から多くの参加学生を募ることができます。

 

 詳細は、本市公式ウェブサイトでご確認ください。

愛知県碧南市:総合防災訓練での「地震・津波VR体験」

(画像:愛知県碧南市)

(画像:愛知県碧南市)

愛知県碧南市で2023年11月に、総合防災訓練が行われました。

 

この防災訓練は市民参加型で、会場内には多数の訓練や体験ブースが設けられました。ブースの1つである地震・津波VR体験では、VRゴーグルによる地震体験と、VRゴーグルを装着した状態で自転車を漕いで、迫ってくる津波から逃げる津波体験の2つを行いました。

 

地震体験では、ゴーグル内に仮想の部屋が映り、震度7を観測した熊本地震を再現した揺れの映像が流れ、家具が倒れる様子などを、上下左右360度全方向で体験いただきました。

津波体験では、約40km/hで迫ってくる津波の映像が流れ、自転車で逃げられるかを体験していただきました。

 

また、ARを活用した浸水体験も実証実験という形で行われるなど、様々な体験が提供されており、VRを活用した防災訓練を検討している自治体にとって、参考となる活用事例となっています。

  

詳しくはこちらのページをご覧ください。当日の様子はYouTubeで公開しています。

愛知県津島市:VRを活用した景観を考えるワークショップを開催

(画像:愛知県津島市)

(画像:愛知県津島市)

   

愛知県津島市には、風情・情緒あふれ、魅力ある景観が多くあります。この景観を守るために景観計画の作成に取り組んでおり、市民参加型ワークショップを開催しました。参加者には、話し合うだけでなく、見る、楽しむ、実感することができるようにスマートフォンを使ったVR(仮想現実)を体験していただきました。

   

全5回のワークショップのうち、第2回のまち歩きにVRを活用しました。知識がない参加者に「電柱を地中化したら・・・」「歩道にベンチを置いたら・・・」と説明しても想像が難しく伝わらないものです。そこで、これらのイメージをVR上に構築し、現場を見ながらスマートフォンで体験していただきました。

  

はじめは、戸惑う様子もありましたが、画面に夢中になっている様子となりました。アンケートでは、VRを活用した説明がわかりやすかったと約7割の参加者から回答がありました。

  

このVRは、参加できなかった方々のために市ホームページで公表しており、ワークショップで検討する将来イメージも構築し、多くの方々と共有できるように公表する予定です。VR技術等のコンテンツを活用することで、多くの分野で行政の取組がわかりやすいものになると感じました。

 

詳しくはこちらの市HPをご覧ください。

竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会:360度VR動画を制作

(画像:竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会)

(画像:竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会) 

 

 竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会では、竹内街道・横大路(大道)の360度VR(バーチャルリアリティ)動画を制作しました。

 

 竹内街道・横大路(大道)活性化実行委員会は、街道沿線の魅力創造や情報発信等を行い、地域のシビックプライドを醸成することを目的として、街道沿線の10市町村(大阪市・堺市・松原市・羽曳野市・太子町・葛城市・大和高田市・橿原市・桜井市・明日香村)と大阪府、奈良県で構成された連携組織です。

 

 制作したVR動画は、日本遺産に認定された「1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」~竹内街道・横大路(大道)~」について、イベントや動画サイトを通して街道や構成文化財等を効果的にPRすることを目的としており、街道のストーリーを感じることのできるものになっています。臨場感のある動画を通して多くの人々に、沿線地域の魅力を体験してもらい、興味関心を醸成することで、“バーチャル”から実際に訪問・旅行してもらう、“リアル”に繋げていきたいと思います。

   

「1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」~竹内街道・横大路(大道)~」について、より詳しく知りたい方は、こちらの公式HPをご覧ください。

  

VR動画をご覧になりたい方は、こちらのページをご覧ください。

三重県明和町:明和町の”ファン”を増やしていくメタバース「めいわデジタルプロジェクト」

(画像:三重県明和町)

(画像:三重県明和町)

三重県明和町は、2023年2月より、明和町の”ファン”を増やしていくメタバース「めいわデジタルプロジェクト」を推進しています。メタバース等のデジタル技術を通じて、三重県明和町の関係人口=ファンを増やしていき、持続可能な地域づくりを目指していくプロジェクトです。

プロジェクトではこれまで、地域の雇用を創出するアバターワーカーの活動拠点「めいわアバターセンター」の設置や、複数回に及ぶ地域の方に向けたアバターやAI体験イベントの実施、アバターでの遠隔接客を通じた明和町の特産品販売など、観光をはじめ、教育、福祉、産業の振興といった関係交流人口の拡大を目的に様々な取り組みが行われました。

2024年1月24日〜2月21日には、明和町オリジナルのメタバース空間「Music Fest World feat. MEIWA」を期間限定でオープンし、集客数は国内のみならずアジア、欧米諸国などから延べ170万人以上を記録しました。

 

メタバースを手段に、持続可能な地域づくりを目指すという、他の地方自治体にとっても非常に参考になる活用事例となっています。

埼玉県草加市:第38回草加市美術展 360度VR動画配信

(画像:埼玉県草加市)

(画像:埼玉県草加市)

  

 埼玉県草加市は、地域の文化と芸術を支援するために積極的な取り組みを行っています。毎年秋には、草加市美術協会と草加市の共催により「草加市美術展」を開催し、地元の才能あふれる市民が創造した数々の美術作品を一堂に集めております。

 

 特に、2020年には、新型コロナウイルスの影響で従来の展示や集客に制限があったため、市民の作品を広く発表するための新たな形式として、YouTubeの「草加市文化観光課チャンネル」を活用しました。こちらでは、360度のVR動画を使用したバーチャル展示が実施され、オンラインで臨場感ある美術鑑賞が可能となりました。

 

 このVR技術を駆使したバーチャル展示は、革新的な視覚体験を提供し、伝統的な美術館やギャラリーの枠を超えた新しい形態の展示方法として多くの市民から注目されました。市民の皆さまは自宅の快適な環境から、まるで会場にいるかのような感覚で作品を鑑賞することができ、芸術とテクノロジーの融合が進んだ新しい展覧会になったと考えています。

 

 この取り組みは、草加市の文化芸術をより多くの人々にアクセス可能にするだけでなく、アーティストたちにとっても新たな展示の機会を提供しました。地理的な制約や移動の難しさによって実際の展示会に足を運べなかった人々も、インターネットを通じて作品に触れることができ、草加らしい文化交流を促進しました。

 

 詳しくはこちらの市HPをご覧ください。

佐賀県吉野ヶ里町:新庁舎の建築設計・事業説明にVRを活用

(画像:佐賀県吉野ヶ里町 ※画像はイメージです)

(画像:佐賀県吉野ヶ里町 ※画像はイメージです)

   

佐賀県吉野ヶ里町は、合併前の旧町村庁舎での分庁方式を廃止し、庁舎を統合し建て替えを行うため、2024年7月現在、建築設計に取り組んでいます。

  

設計業務では、吉野ヶ里町新庁舎建設及びその周辺の汎用三次元デジタル空間を生成し、その空間を取り込んだVRコンテンツを制作しました。

 

新庁舎の建築設計や関係者間協議、町民への事業説明や景観形成等において、建築設計の内容をより詳細に確認・共有し、事業の具体化を効率的・継続的に支援する目的で、VRを活用しています。

2024年3月には新庁舎建設事業についての説明会が開催され、建築VRによる仮想空間で新庁舎内を体験できる取り組みが行われました。

  

詳しくはこちらのページ(基本設計の案となります)及びこちらのPDF(2024年5月号8ページ)をご覧ください。

石川県加賀市:メタバースを活用した起業家支援プロジェクト「加賀市web3課」

(画像:石川県加賀市)

(画像:石川県加賀市)

   

2024年5月、石川県加賀市は、デジタル市民証NFTおよびメタバースを活用した起業家支援プロジェクト「加賀市web3課」を新たに立ち上げました。これらを活用することで、リモートでの開業相談が可能となります。

  

国家戦略特区の特例措置による「加賀市開業ワンストップセンター」の開業支援もあわせたデジタル支援環境は、全国自治体初となります(2024年5月)。

 

「加賀市web3課」は、加賀市イノベーションセンターをメタバースで再現したバーチャル空間に存在します。ここではコンシェルジュ役の職員が相談に乗り、開業ワンストップセンターやスタートアップVISA、e-加賀市民証の取得等、各手続きの案内を受けることができます。

 

メタバースやNFT、web3等を合わせて活用したい地方自治体にとって、参考となる事例です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

佐賀県嬉野市:駅前空間をバーチャルでも楽しめる交流空間「デジタルモール嬉野」

(画像:佐賀県嬉野市)

(画像:佐賀県嬉野市)

  

佐賀県嬉野市では、2022年9月の新幹線開業に合わせて、新たに誕生した駅前空間をバーチャルでも楽しめる交流空間となる“デジタルモール嬉野”を供用開始いたしました。

 

新型コロナウイルスによる観光産業の落ち込みが地域産業や人口減へと影響を与える中、待望の九州新幹線西九州ルート“嬉野温泉駅”が開業するとともに、駅に隣接した道の駅“うれしの まるく”も同時開業、この新たな交流拠点の誕生を契機に、内閣府の「未来技術社会実装事業」に応募し、その事業の一環として、嬉野の魅力を全国・全世界に発信する環境づくり事業として開始いたしました。

 

翌2023年8月には、デジタルモール内に構築した大型モニター画面を通して、嬉野温泉夏まつりの終わりを飾る花火大会をライブ配信、2024年2月には、リアル空間で開催され“あったかマルシェ”の前後1週間を、デジタルマルシェとしてデジタルモール内で開催いたしました。

 

花火大会のライブ配信では約2,400人、デジタルマルシェには約500人の方に参加していただき、アクセスは市外者の方が多数を占めるとともに、デジタルモールでの集客効果を確認しております。

 

さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。

静岡県掛川市:VR被災体験

(画像:静岡県掛川市)

(画像:静岡県掛川市)

 

2022年10月、デジタル庁の行うデジタルの日に合わせ、静岡県掛川市では「VR被災体験」と「VR会議」が行われました。

 

「VR被災体験」では、参加者はVRゴーグルをつけ、乗っている車が大雨で冠水した道にはまり、水没していく状況を擬似体験しました。体験後にはVRの活用方法やデジタル化に関するアイデアなどを石川副市長と意見交換しました。

 

また、掛川市の幹部(市長、副市長、教育長)が「VRゴーグルを着用して会議」を行い、行政としてVRをどのようなことに活用できるのかということを議論しました。

   

実際の会議室からリゾート地へ行けることを経験し、画面でみることとは大きく違った疑似体験をしました。これによって、普段会えない姉妹都市(距離を越える)や容姿に関係なく誰とも気兼ねなく話ができる(ダイバーシティ&インクルージョン)活用も考えられると議論されました。

  

掛川市は「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を目標にDX推進を進めており、そのためには当事者意識になって考えることが必要だと考えています。  

被災体験や会議にとどまらず、今後も様々な方面で「人に優しいデジタル化」に向けたVRの活用が期待されています。

大府市歴史民俗資料館:デジタルミュージアム「バイオリンの里おおぶメタバース」

(画像:大府市歴史民俗資料館、、株式会社スピード)

(画像:大府市歴史民俗資料館、、株式会社スピード)

   

2024年1月、愛知県の大府市歴史民俗資料館では、戦前に大府市内にあったバイオリン工房などを古写真や当時を知る方の証言をもとに再現したデジタルミュージアム「バイオリンの里おおぶメタバース」を公開しました。

  

アバターとなってメタバース空間に入り、バイオリンの製作工程の⾒学、戦前のエピソードにちなんだゲーム、コンサート鑑賞などができる「バイオリンの⾥おおぶメタバース」と 360°カメラで撮影したバイオリンなどに関する歴史民俗資料館の展⽰を鑑賞できるコンテンツがあり、大府の歴史をリアルとは異なる⽅法で楽しむことができます。

   

オープン記念イベントでは、メタバース体験に加えて、歴史⺠俗資料館内のロビーの天

井にデジタルアート作品を投影する CG 花⽕⼤会を開催しました。

 

バイオリンをテーマとしたデジタルミュージアムは、ドイツのミッテンヴァルト・バイ

オリン製作博物館があり、国内の自治体では珍しい取り組みでした。

 

詳しくはこちらのページをご覧ください。

大分県日田市:ガランドヤ古墳石室のVRビュー画像を公開

(画像:日田市文化財保護課)

(画像:日田市文化財保護課)

   

大分県日田市のガランドヤ古墳公園では、ガイダンス棟において、石室のVRビュー画像を公開しています。

  

「ガランドヤ古墳」は日田市大字石井に所在する3基からなる古墳群です。6世紀中頃から後半にかけての円墳で、1・2号墳は赤や緑の顔料を用いた多彩な文様が描かれていることなどから、平成5年に国史跡に指定されました。

  

ガランドヤ古墳公園内には、史跡ガランドヤ古墳のガイダンス棟があり、解説動画や1・2号墳の石室VRビュー画像を公開しています。これらは、ガイダンス棟内のQRコードをスマートフォン等で読み取って利用することができます。

  

詳しくはこちらのページをご覧ください。

奈良県生駒郡斑鳩町:「AR藤ノ木古墳散策」を作成

(画像:奈良県生駒郡斑鳩町)

(画像:奈良県生駒郡斑鳩町)

  

「AR藤ノ木古墳散策」は藤ノ木古墳の一層の周知に役立ててほしいとの意向で寄付いただいた財源を活用して作成しました。このアプリには大きく五つの機能があります。

 

①「藤ノ木古墳 360°動画」

 約1分間藤ノ木古墳の石室内見学を疑似体験できます。

②「藤ノ木古墳 解説動画」

 ドローン撮影による映像を加えた藤ノ木古墳についての約8分間の最新の解説動画が視聴できます。

③「藤ノ木古墳 クイズ」

アプリ内にて事前に回答することができる初級3問と、斑鳩文化財センターや藤ノ木古墳の現地を訪問することにより起動して回答することができる初級・中級・上級合わせて7問の合計10問のクイズを解くことで、楽しく藤ノ木古墳を学ぶことができます。

④「藤ノ木古墳 記念撮影」

 藤ノ木古墳の現地で、訪問日付とともに藤ノ木古墳の家形石棺、副葬品の一部を身にまとった被葬者と馬具を装着した馬をイメージしたオリジナルキャラクターと記念撮影ができます。

⑤「斑鳩 古墳スタンプラリー」

 斑鳩町内にある古墳や遺跡など20箇所を巡ってデジタルスタンプを集め、訪問した箇所の数によって限定の古墳カードを受け取ることができます。交換場所は、斑鳩文化財センターまたは法隆寺iセンターです。

 

詳しくはこちらのページをご覧ください。

大分県佐伯市:8kmの一枚岩「藤河内渓谷」の迫力を体感できる360度VR動画の配信

(画像:大分県佐伯市)

(画像:大分県佐伯市)

 

大分県佐伯市宇目は、豊かな自然とそこで暮らす人々の営みが評価され、祖母・傾・大崩ユ

ネスコエコパークとして、ユネスコエコパークに登録された地域です。

 

宇目の代表的な見どころのひとつである「藤河内渓谷」は、約1,400万年前の火山の噴火に

よってできた約8kmも続く花崗岩の一枚岩です。

  

佐伯市では、コロナ禍の時期に、現地に行かなくても気軽に藤河内渓谷の魅力を感じてもら

いたいという思いから、藤河内渓谷の360度VR動画を制作しました。

千枚平、ひょうたん淵、おうけつ谷といった藤河内渓谷の見どころを空撮し、渓谷のダイナミックな岩肌と透き通った水をリアルに感じることができる動画となっています。

 

動画は、YouTubeで配信しているほか、イベント出展時にはVRゴーグルを使ったPRも行っています。

  

360度VR動画は、こちらからご覧ください。

山口県下関市:史跡長州藩下関前田台場跡VRを公開

(画像:山口県下関市)

(画像:山口県下関市)

 

今、よみがえる下関戦争

 

史跡長州藩下関前田台場跡は、日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~」のストーリーの起点となる構成文化財です。

 

1863年、攘夷運動の中心となっていた長州藩は日本海と瀬戸内海を結ぶ海運の要である関門海峡に砲台を整備し、海峡封鎖の体制を取りました。5月10日、長州藩は攘夷を決行。アメリカ商船ペンブローク号への砲撃を皮切りに、フランス通報艦キャンシャン号、オランダ東洋艦隊所属メデューサ号を次々と砲撃し、海峡は完全に封鎖状態となります。

 

しかし、6月にはアメリカとフランスによる報復攻撃を受け、長州海軍は壊滅状態となり、1864年8月5日には、イギリス、フランス、オランダ、アメリカの四国連合艦隊による砲撃が開始され、前田台場もイギリスを主力とする上陸部隊に占拠されました。この下関戦争の大敗は、長州藩が攘夷から開国へ方向転換していく契機となったのです。

 

長州藩下関前田台場跡のVRは当時の台場の様子や一連の戦闘が再現されています。現地でスマートフォンを使ってリアルな体感ができるとともに自宅のパソコンやタブレットでも視聴可能です。ぜひご視聴ください。

 

さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。

静岡県浜松市:世界最大級のメタバースイベント「バーチャルマーケット2024 Summer」に出展

(画像:静岡県浜松市)

(画像:静岡県浜松市)

 

2024年7月20日から8月4日にかけて開催される世界最大級のメタバースイベント「バーチャルマーケット2024 Summer」において、静岡県浜松市が2度目の出展しています。このイベントでは、浜松市の特産品である「うなぎ」をはじめとした「食」の魅力をメタバース上で体験できるコンテンツが登場します。

   

浜松市のブースでは、「うなぎのつかみ取り」ゲームや、浜松の名産品や名所の3D/2Dモデルが出てくる「浜松名産ガチャ」など、楽しい体験が用意されています。これにより、ブランドの向上や市への誘客を促進し、地域活性化を図ります。

   

また、8月3日と4日にはリアルイベント「Vket Real 2024 Summer」にも出展し、VR機器を使用したブース体験や、水槽で泳ぐ生きたうなぎの展示、浜松市の魅力を紹介します。

鹿児島大学×薩摩川内市:防災シンポジウムにVR技術による地震体験コーナーを設置

(画像:鹿児島大学地域防災教育研究センター)

(画像:鹿児島大学地域防災教育研究センター)

  

薩摩川内市では、2023年12月10日、鹿児島大学地域防災教育研究センター主催で、地域防災力の向上を目的とした「令和5年度レジリエント社会・地域共創シンポジウム~地域共創による災害に強いまちづくりを考えるin薩摩川内市」を開催しました。

 

企画段階から、鹿児島大学地域防災教育センター、鹿児島地方気象台、日本赤十字社などと緊密に連携し、当日は、県内外の一般市民や学生、防災関係機関などから177名の方々にご参加いただき、地域事情を踏まえた防災講演、災害時の行動を実践的に学べる防災教室(ワークショップ)のほか、地震の揺れと家具の転倒をVRで疑似体験できる「地震体験コーナー」も設け、全国的にも珍しい取組となりました。

 

VRによる地震体験コーナーでは、多くの来場者が地震の揺れと室内の倒壊をリアルに体感し、家具固定などの必要性を認識していました。

薩摩川内市では、これからも引き続き関係機関と連携しながら、地域防災力の向上を図り、市民の安心・安全の確保に努めて参ります。

シンポジウムに関する詳しい情報は、こちらのページをご覧ください。

北海道苫小牧市:生理痛VR体験ワークショップを開催

(画像:北海道苫小牧市)

(画像:北海道苫小牧市)

 

令和6年2月、北海道苫小牧市では、生理痛VR体験ワークショップが開催されました。

   

大阪ヒートクール株式会社が開発した日本で唯一の生理痛VR体験装置(ピリオノイド)を利用した生理痛体験が実施され、その体験会の見学が行われました。

  

生理痛のない男性も生理痛に個人差がある女性も、みんなで生理について考えることを目的として行われ、生理に関するセミナーも開催されました。

 

実際には体験できないことをVRを通じて体験することで互いのつらさや痛みを知り、ジェンダーについての理解を深めるという、他の自治体にとっても参考となる活用事例となっています。

 

さらに詳しい情報はこちらの市HPをご覧ください。

千葉県佐倉市:『佐倉の文化財をVRでみる・まなぶ』を公開

(画像:旧堀田邸の3DVR映像)

千葉県佐倉市では、特設サイト『佐倉の文化財をVRでみる・まなぶ』を2021年8月2日に開設し、どなたでも、どこからでも、インターネットを経由して、佐倉市内の文化・観光施設を3DVR映像で鑑賞できるようになりました。

 

この特設サイトは、全国的に外出自粛を呼びかけられていたコロナ最盛期に開設しました。住民の市内移動もはばかられる時勢だったため、在宅でも良質の文化財に触れ、その場にいる気分を楽しんでもらいたいという佐倉市の思いを受け、株式会社AdvalayがMatterport技術を無償で提供し、市内施設のバーチャルツアーデータ化を実現しました。

 

データ化された施設はいずれも、日本遺産に選ばれた城下町・佐倉を代表する観光拠点。元佐倉藩主の住居である重要文化財「旧堀田邸」や、藩士の生活を比較できる「佐倉武家屋敷」3館、CM撮影でも人気の美竹林「サムライの古径・ひよどり坂」。さらに、花の季節には世界中から観光客が訪れる「佐倉ふるさと広場」は、オランダ風車のもとに咲き誇るチューリップとひまわりの2本立てでバーチャルツアーを楽しめます。

 

高精細映像により建築物や装飾の細かい部分も拡大して見ることができ、研究利用のほか、佐倉市内で映画やドラマのロケをする撮影隊にも評判です。サイト内には3DVR映像に加え、郷土学を学習できるワークシートを用意しており、学校授業や夏休みの自由研究に活用できます。

 

今後も文化財の3DVR映像を拡充し、市内外に佐倉の魅力発信を推進するとともに地域の活性化に官民連携で取り組んでいきます。

 

■佐倉市特設サイト「佐倉の文化財をVRでみる・まなぶ」

https://www.city.sakura.lg.jp/section/smile/vr2/

■株式会社Advalay

https://www.advalay.co.jp/

(画像:旧堀田邸の全体像も3DVR映像で鑑賞可能)

(画像:佐倉武家屋敷「但馬家住宅」の3DVR映像)

 

(お問い合わせ)佐倉市 佐倉の魅力推進課

〒285-8501 千葉県佐倉市海隣寺町97番地

TEL:043-484-6541

Email:sakurapr@city.sakura.lg.jp

山口県宇部市:「第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の会場をメタバース上で再現

(画像:山口県宇部市)
(画像:山口県宇部市)

 

(画像:山口県宇部市)

 

山口県宇部市は、産業の振興とデジタル人材の育成に向けて、メタバース技術を活用し、芸術文化、教育、観光など、幅広い分野への横展開による新ビジネスの創出を目指しています。

 

この取組のひとつとして、市内IT企業や学生などが、「第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」の会場をメタバース上で再現した「メタバースときわ公園」を、公開しています。メタバースときわ公園では、最も長く続いている野外彫刻展としてギネス世界記録™に認定された「UBEビエンナーレ」の作品の他、彫刻絵画コンクール「描いちゃお!うべの彫刻」の全応募作品をデジタル展示しています。

 

さらに今後は、12月21日(土)に開催する「UGCコンテスト」の応募作品等を追加展示する予定です。

メタバースならではの遊びも満載です。メタバースときわ公園をぜひご堪能ください!

 

(さらに詳しい情報はこちらのページをご覧ください。)

熊本県玉名市:市内の観光名所やイベントを仮想空間で楽しむことのできる「たまなメタバース」をリリース

 

熊本県玉名市は、市内の観光名所やイベントを仮想空間で楽しむことのできる「たまなメタバース」をリリースしました。デジタルツインで再現された高瀬裏川水際緑地、菊池川河川敷、高瀬船着場などの体験コンテンツが用意されており、観光客誘致や地域の魅力発信に活用されます。

 

玉名市では、国交省のオープンデータプロジェクト「PLATEAU」の3D都市モデルを活用した地域課題のソリューション開発ユースケース事業において、デジタルツインを活用した災害の可視化や避難シミュレーションを2022年から実施しており、その後、デジタルツイン環境のさらなる整備を進め、今回リリースしたメタバースとして展開することで、まちづくりや観光振興にも活用を広げています。

 

株式会社フォーラムエイトWebVRプラットフォームF8VPSにより開発されたこのメタバースには、第1弾のコンテンツとして、玉名市の観光名所や花火大会などを再現したシーンが盛り込まれています。

 高瀬裏川水際緑地では、有名な花しょうぶ祭りの花摘み娘や夜間ライトアップを表現し、メタバース上で満開の花しょうぶの景観を一年中鑑賞できるようになっており、ゆるキャラとの会話やクイズなども楽しめます。

 菊池川河川敷では、実際に10月に開催された花火大会をドローンで撮影された360度動画で体験できます。また、花火が打ちあがる河川敷の空間に、果物やお菓子など玉名市の特産品のイメージが表示され、ふるさと納税サイトにアクセスできたり、玉名市のイベント情報を閲覧できる交流サイトへのリンクなども用意されています。

 高瀬船着場では、江戸時代に米俵を運んだ平田船の様子をイメージし、現代の大俵まつりのもとになった、米俵を転がして船に積み込むシーンなども表現しています。

 

 また、今後公開されるコンテンツとして、GPSの位置情報を活用し、メタバースにNFT機能を追加した「玉名かるた」を予定しています。これは、F8NFTS Ver.2 -Web3システム・NFTサービス-で開発されており、メタバース空間内で玉名の特産品を見つけたり、ゆるキャラのクイズに正解したり、観光スポットを実際に現地訪問することで、「玉名かるたNFT」を獲得できるものです。将来的には、ウォレットを活用した取引やサービスの提供も検討しています。

 

たまなメタバース

 

(画像:玉名市)
(画像:玉名市)

高瀬裏川水際緑地:花しょうぶ祭りを体験しながらゆるキャラとの会話も楽しめる

 

(画像:玉名市)
(画像:玉名市)

菊池川河川敷:屋台が立ち並ぶ雰囲気の中で実際の花火大会をドローン撮影した360度動画を鑑賞できる。特産品が購入できるECサイトにもアクセス可能

 

(画像:玉名市)

高瀬船着場:米俵を転がして平田船に積み込むシーンをリアルに体験。動画を再生して鑑賞ガイドを閲覧できる

 

(画像:玉名市)

玉名かるた:メタバース空間や現地スポット訪問により「玉名かるたNFT」を獲得できるコンテンツもリリース予定

 

(画像:玉名市)

 

※メタバース/NFT技術提供・開発:株式会社フォーラムエイト

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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