【2024年】おススメのメタバースEC制作/開発支援会社9選

メタバース ec

MetaやAppleなどビッグテックの参入をきっかけにメタバースへの注目がより一層高まっている中、三越伊勢丹、ニトリ、NIKEなど多くの有名企業の間でメタバースをECに活用する動きが始まっています。

  

幅広い業界の企業が相次いでメタバースECの活用を進めるなかで、自社でもメタバースEC活用や制作/開発を検討しているという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、2023年最新版のおススメのメタバースEC制作/開発支援会社9社をご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • 代表的なメタバースEC制作/開発支援会社を幅広く抑えておきたい
  • メタバースEC制作/開発支援会が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
  • 失敗しないためのメタバースEC制作/開発支援会の選び方を知りたい
  • メタバースEC制作/開発にかかる費用の相場を知りたい

 

本記事を読めば、メタバースECの制作/開発を進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


また、メタバース総研では、メタバース活用を検討する上で押さえておきたい、基礎知識やノウハウを一冊にまとめたガイドブックを無料で配布しています。

ご興味のある方は、以下リンクからダウンロードしてご活用ください。

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目次

そもそもメタバースECとは

そもそもメタバースECとは 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

メタバースECとは、ECにメタバースを取り入れ、メタバース空間上で商品の販売を行うことを指します。メタバース空間上にバーチャル店舗を開設して商品を販売したり、すでに他社が提供しているメタバースマーケットプレイスプラットフォームに出店して商品を販売したりするなどの形態があります。

 

企業は、メタバース上で商品を販売することで、若年層を中心とする新たな顧客層を獲得したり、独自の販売手法で差別化を図ったりするなど、様々な効果を得ることが期待できます

 

すでに、三越伊勢丹、凸版印刷、BEAMSなどの大手企業がECにメタバースを取り入れています。

メタバースEC制作/開発支援会社選びに失敗しないための5つのポイント

メタバースEC制作/開発支援会社選びに失敗しないための5つのポイント

メタバースEC制作/開発支援会社選びに失敗しないためのポイントとして、以下の5つが挙げられます。

 

  • ①自社がメタバースECを制作/開発する目的を明確化する
  • ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
  • ③メタバースEC制作/開発支援会社がどのようなタイプのメタバースECに対応しているか確認する
  • ④メタバースEC制作/開発支援会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤メタバースEC制作/開発支援会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①自社がメタバースECを制作/開発する目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がメタバースECを制作/開発する目的を明確化することです。

メタバースを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のためにメタバースECを制作/開発するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やメタバースECを具体的に設計し、制作することができます。

②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する

2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。

メタバースECの導入には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合った導入支援会社や支援プランを選ぶことができます。

③メタバースEC制作/開発支援会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する

3つ目のポイントは、メタバースEC制作/開発支援会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認することです。

一言でメタバースEC制作/開発支援会社といっても、制作/開発支援会社が運営する特定のプラットフォーム上でのメタバースや、アプリやWebブラウザなど特定のチャネルに特化したメタバースECの制作が中心など、対応の可否は様々です。

 

支援会社側の都合に基づきメタバースECを制作/開発するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なメタバースECを制作/開発してくれる会社を選ぶようにしましょう。

④メタバースEC制作/開発支援会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、制作/開発支援会社の支援範囲が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認することです。

制作/開発支援会社の中には、あくまでメタバースECの制作が中心の一般的な会社と、メタバースをEC活用した事業・企画の立案から制作まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

メタバースECの活用で成果を上げるためには、制作以前に「どのようなメタバースECを制作/開発すべきか」の企画のプロセスが極めて重要であり、社内に知見を有する人材がいない場合などは、事業・企画の立案から支援してくれる制作/開発会社を選ぶと良いでしょう。

⑤メタバースEC制作/開発支援会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

5つ目のポイントは、制作/開発支援会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。

制作/開発支援会社によっては、メタバースEC制作/開発でXXX万円、Xカ月の運用でXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。

 

そのため、予算と制作の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれる制作/開発会社を選ぶようにしましょう。

おススメのメタバースEC制作/開発支援会社9社

おススメのメタバースEC制作/開発支援会社9社

おススメのメタバースEC制作/開発支援会社として、以下の9社が挙げられます。

 

  • ①ハシラス:メタバースEC含む様々なメタバースプロジェクトに必要な専門性を提供
  • メタバース総研:国内最大のナレッジに基づきメタバースECの企画から制作/開発まで支援
  • ③PwC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
  • ④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
  • ⑤凸版印刷:メタバース上のショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
  • HIKKY:世界最大のメタバースイベント「バーチャルマーケット」を開催し企業の出店を支援
  • cluster:日本最大のメタバースプラットフォームを運営しEC導入を支援
  • ⑧ハコスコ:誰でも簡単にEC向けメタバース空間を開設できるソリューションを提供
  • ⑨ベネリックデジタルエンターテインメント:キャラクターショップが多く出店するそらのうえショッピングモールを運営

 

それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。

①ハシラス:メタバース EC含む様々なメタバースプロジェクトに必要な専門性を提供

ハシラス:メタバース EC含む様々なメタバースプロジェクトに必要な専門性を提供
(画像:ハシラス)

ハシラスは、メタバースコンテンツ専門の制作会社であり、豊富な開発実績を活かしてメタバース ECを含むメタバース活用に関する様々な知見を提供しています。

 

ハシラスの特徴としては、メタバース業界での豊富な制作・プロデュースの実績に裏付けられた高い専門性を有していること、1時間5万円から手軽に相談できることです。

 

そのため、メタバース ECを導入したいがどこから始めればよいかわからない、メタバース ECの導入について手軽に相談できるサービスを探しているという企業におススメです。

②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。

 

同社は、多数のメタバース/XR活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。

 

さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。

 

そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバース/XRを制作/開発したい企業におススメです。

 

※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

メタバース/XRのビジネス活用個別無料相談会の詳細はこちら

③PwC:戦略から会計まで幅広いメタバース ECコンサルティングを提供

PwC:戦略から会計まで幅広いメタバース ECコンサルティングを提供
(画像:PWC)

PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを要する世界最大級のコンサルティングファームで、戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

PWCは、様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見を強みとし、メタバース領域においても事業構想からシステム開発までワンストップのコンサルティングを提供しています。

そのため、多少金額は高くなっても、大手コンサルティングファームの豊富な知見を活用して一からメタバース ECを始めたい企業におススメです。

④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム

アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
(画像:アクセンチュア)

アクセンチュアは、世界120カ国に約70万人のスタッフを要する世界最大のコンサルティングファームで、戦略、業務改善、IT、デジタル広告など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

アクセンチュアは、IT領域でのコンサルティングやメタバースに関する知見を強みとし、戦略策定やメタバースの構築・運用、社員向けの知見の共有など様々なメタバースコンサルティングを提供しています。

 

メタバース ECを導入したいが、特にITに関するリソースや知見不足に不安がある企業におススメです。

⑤凸版印刷:メタバース上のショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援

凸版印刷:メタバース上のショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
(画像:凸版印刷)

凸版印刷は、リアルとバーチャルを融合したメタバースショッピングモール「メタパ」を展開し、企業のバーチャルショップの開設・出店を支援しています。

 
メタパに出店する企業はリアルのお店で販売されているリアルの商品をメタバース空間上で販売することができます。また、メタパは メタ+パーティの造語であり、仲間と集まれるメタバース(仮想空間)であるため、人が集まる賑わいを再現したり、友だちや家族といろんなお店を一緒に巡ってショッピングできる体験を提供したりすることが可能です。

 

既存のプラットフォームを活用して手軽にバーチャル店舗を開設したい企業におススメです。

 

※関連記事:凸版印刷がメタバースに参入する理由とは?展開する5つの事業も紹介

⑥HIKKY:世界最大のメタバースイベント「バーチャルマーケット」を開催し企業の出店を支援

(画像:HIKKY)

HIKKYは、メタバース領域の大規模イベントの企画・制作・プロモーション等を主な事業としています。HIKKYは、年2回「バーチャルマーケット」というメタバースイベントを開催しています。来場者数が100万人を超え、ギネス世界記録にも認定された世界最大のメタバースイベントです。これまで、BEAMS、SMBC日興証券、JR東日本など多くの有名企業が参加しています。

 

企業は、バーチャルマーケットにおいて容易にバーチャル店舗を開設し、商品を宣伝・販売することができます。来場者数が世界最大規模であるため、多くの顧客を獲得できる機会を得られる点も企業にとって大きなメリットとなります。

 

出店費用は、プラットフォームの種類に応じて、無料〜3,300円程度かかります。

 

メタバース ECを通じて多くの新規顧客を獲得したい企業、実績があり信頼性のあるプラットフォームに出店したい企業におススメです。

 

※関連記事:バーチャルマーケットとはどんなイベント?出展企業や参加方法も解説

⑦cluster:日本最大のメタバースプラットフォームを運営しEC導入を支援

cluster:日本最大のメタバースプラットフォームを運営しEC導入を支援
(画像:Cluster)

クラスターは、他ユーザーとの交流を軸とする日本最大のVR/メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しています。一般ユーザーは、他ユーザーや企業が製作したメタバース空間で他ユーザーと他ユーザーとの交流やゲームをして楽しんだり、自身もワールドを製作し、公開することができます。それだけでなく、近年では、企業がcluster上にバーチャル店舗を開設して商品を販売するという取り組みも行われています。

 

2017年にリリースされたClusterは、総ダウンロード数100万超、累計動員数2,000万人超と、日本のメタバースプラットフォームとしては最大規模に成長しています。

 

clusterは国内の知名度が高いため、多くのユーザーをひきつけることができます。そのため、新たな顧客にリーチアウトする機会が得られる点が出店する企業の大きなメリットです。

 

新たな顧客獲得のためのチャネル開拓のためにメタバースを活用したいが、社内にリソースがなくて悩んでいる企業におススメです。

 

※関連記事:日本最大のメタバースプラットフォームcluster(クラスター)とは?

⑧ハコスコ:誰でも簡単にEC向けメタバース空間を開設できるソリューションを提供

ハコスコ:誰でも簡単にEC向けメタバース空間を開設できるソリューションを提供
(画像:ハコスコ)

ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなメタバースソリューション提供会社であり、VRゴーグルや360°カメラ、ECメタバースの提供、メタバース体験・配信・映像作成支援など、幅広いサービスを展開しています。

 

ハコスコは、メタストアというバーチャル空間を運営しています。企業は、メタストア上で、バーチャル店舗を開設したり、ショールームや展示イベントを開催したりすることができます。テンプレートから選ぶだけで簡単にバーチャル店舗を開設することができる点、音声での対話接客ができる点、Shopifyと連携しECショップに誘導できる設計となっている点などが特徴です。

 

料金は、無料プランと月額1万円プランがあります。

 

コストをかけずに手軽にバーチャル店舗を開設したい企業におススメです。

⑨ベネリックデジタルエンターテインメント:キャラクターショップが多く出店するそらのうえショッピングモールを運営

そらのうえショッピングモール
(動画:ベネリックデジタルエンターテインメント)

ベネリックデジタルエンターテインメントは、Web制作、アプリ開発などITを活用した商品・サービスの企画・制作・販売・運営を手掛ける企業であり、メタバース領域にも参入しています。

 

ベネリックデジタルエンターテインメントはそらのうえショッピングモールというメタバースショッピングモールを運営しています。企業は、そらのうえショッピングモールに出店し、商品を宣伝・販売したり、イベントを開催したりすることができます。サンリオやジブリなどキャラクターショップが多い点が特徴です。

 

一般ユーザーは、アプリだけでなくブラウザからもログインすることができ、手軽に訪れやすい設計となっている点が、出店企業にとってのメリットとなっています。

 

商品の販売だけでなくイベントも開催したい企業やキャラクターグッズを販売したい企業におススメです。

メタバースECを導入するための4つのステップ

メタバースECを導入するための4つのステップ

メタバースECを導入するためのステップとして以下の4つのステップが挙げられます。

 

  • ①メタバースECの企画
  • ②開発環境・ツールの選定
  • ③メタバースECの体験設計・開発
  • ④メタバースECのテスト・公開

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①メタバースECの企画

1つ目のステップは、メタバースECの企画です。成果を挙げるメタバースEC制作/開発を行うには、強力な制作/開発体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなメタバースECを制作すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。

 

メタバースEC制作で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。

 

  • 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
  • 2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用

 最先端の市場動向・定石の把握/活用

近年幅広い業界・用途でのメタバースEC活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。

2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

メタバースECに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのメタバース戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。

②開発環境・ツールの選定

開発環境・ツールの選定 Unity
(画像:Unity

2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。メタバースECを制作/開発する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。代表的な開発環境・ツールとしては、3DCGの制作/開発においては「Blender」や「Maya」、VR/ARの制作/開発においては「Unity」や「Unreal Engine」などが挙げられます。

 

メタバースEC導入の中でも、ブラウザを通じて提供したいのか、iOS/Androidで利用できるアプリを開発したいのかによって、利用する開発環境・ツールは異なります。 

 

⇒関連サービス:メタバース総研の開発・運用サービスはこちら

③メタバースECの体験設計・開発

3つ目のステップは、メタバースECの体験設計・開発です。実現したいユーザー体験の設計を行った後、実際の開発を行います

 

単に既存のプラットフォームを用いて手軽にメタバースECを導入したいのであれば特別なツールを用いなくても対応可能な場合がありますが、よりクオリティの高いメタバースECを導入するためには、「Unity」や「Unreal Engine」を利用してプログラミングを行い、アプリケーションを開発する必要があります。

④メタバースECのテスト・公開

4つ目のステップは、メタバースECのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします

 

動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。

メタバースECを始める2つの方法

メタバースECを始める2つの方法

メタバース ECを始める代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。

 

  • ①メタバース EC導入支援会社に依頼する
  • ②自社のエンジニアによってメタバース ECの導入を行う

 

それぞれの方法の概要やメリット・デメリットを分かりやすく紹介していきます。

①メタバース EC導入支援会社に依頼する

1つ目の方法は、上記で紹介したようなメタバース EC導入支援会社に依頼をする方法です。

メタバース EC導入支援の豊富な経験と知見を有する導入支援会社に依頼をすることで、高品質のメタバース ECを導入することが可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 1.豊富な経験と知見に基づき、高品質のメタバース ECの導入が可能
  • 2.体制が整っているため、限られた期間でメタバース ECの導入が可能
  • 3.社内の人員リソースに余裕が無くても、メタバース ECの導入が可能豊富な経験と知見に基づき、高品質のメタバース制作/開発が可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.自社で導入する場合と比べ、一定コストがかかってしまう
  • 2.社内企画通りに支援会社に制作してもらうため、綿密なすり合わせが必要

また、メタバース EC導入支援会社には、制作/開発を中心に対応している会社と、事業立案や企画から開発まで一貫して対応している会社が存在するため、自社の検討状況や課題にマッチした会社を選定することが重要となります。

②自社のエンジニアによってメタバース ECの導入を行う

自社のエンジニアによってメタバース ECの導入を行う メタパ
(画像:凸版印刷)

2つ目の方法は、既存のツールやプラットフォームを活用してメタバース ECを導入する方法です。

メタバース ECを一からリリースするためには、3Dモデリングやアニメーション、メタバース開発、プログラミングなど様々な工程が存在します。

 

一方で、近年メタバース ECを手軽に始めるための有力なツール/プラットフォームが登場してきています。これらのツール/プラットフォームを活用することができれば、低コストかつ容易にメタバース ECの導入が可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • 1.既存のツール/プラットフォームを活用できれば、低コストかつ容易にメタバース ECの導入が可能
  • 2.開発体制が整っていれば、社内の企画通りのメタバース ECの導入が可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.経験者が不在の場合、自社の目的に合ったメタバース ECの導入が難しい
  • 2.十分な人的リソースが無い場合、メタバース ECの導入が難しい・期間を要してしまう

メタバース ECの導入にかかる費用相場

メタバース ECの導入にかかる費用相場

メタバース ECの導入にかかる費用は、以下の2つの場合によって相場が異なります。

  • ①導入支援会社に依頼した場合
  • ②メタバース EC用ツール/プラットフォームを活用した場合

それぞれを分かりやすく解説していきます。

①導入支援会社に依頼した場合

導入支援会社に依頼した場合 費用

メタバース EC導入支援会社に依頼する場合は、上の表のようにどの工程を依頼するかによって金額が変わります。全ての工程を依頼した場合、3DCGの作成数にもよりますが、最低でも80万円、平均すると250万円以上はかかる計算です。そのため、自社の人材や開発能力などのアセットと相談し、必要な分だけ外注するのがおすすめです。

 

項目別や事例別の費用について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

②メタバース EC用ツール/プラットフォームを活用した場合

既存のメタバース ECツール/プラットフォームを活用してメタバース ECを導入する場合の費用は、そのプラットフォームを運営している企業にもよりますが、多くの場合、月額数万円程度から出店することができます。作成できるバーチャル店舗のクオリティや機能によって追加で課金する設定となっていることが多いです。

メタバースをECに活用する3つのメリット

メタバースをECに活用する3つのメリット

メタバースをECに活用するメリットとして主に以下の3つが挙げられます。

  • ①メタバースならではの体験による訴求力/売上向上
  • ②幅広い顧客層へのリーチ
  • ③コロナ禍対策としてのオンラインシフト

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

①メタバースならではの体験による訴求力/売上向上

メタバースならではの体験による訴求力/売上向上 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

1つ目のメリットは、メタバースならではの体験による訴求力/売上向上が期待できるという点です。

メタバースを活用することで、ECサイトでの商材の訴求力を向上することができます。訴求力向上に繋がるポイントは大きく2点あります。

 

1点目は、3Dモデルを活用した訴求力の向上です。顧客が商材や店舗、施設を目の前にしているような体験を提供でき、従来オンラインで商材の魅力が伝わりづらく、オンラインプロモーションに苦戦していた商材の訴求力を向上することができます。

 

2点目は、メタバースならではの体験を通じた、新たな購買体験による訴求力の向上です。オンラインでありながら、友人と一緒に買い物が出来る環境を構築したり、リアルでは簡単に提供できない非現実的な体験型のプロモーション施策を低コストで実施したりすることができます。

 

⇒関連サービス:メタバース総研のマーケティング向けメタバース活用支援サービスはこちら

②幅広い顧客層へのリーチ

2つ目のメリットは、幅広い顧客層へのリーチが期待できる点です。メタバースを活用したマーケティング施策の特徴の1つとして、「いつでも、どこからでもアクセスしてもらえる」という点があります。従来のリアルな空間でのプロモーションイベントでは、ターゲットとなる人が地理的に大きく制限されているため、一定程度ターゲットが密集している都心部など以外で施策を実施しづらいという課題がありました。そこで、メタバース上でマーケティング施策を行うことで、幅広い地域のターゲットにリーチすることが可能です。

 

また、メタバースを活用することで、従来若者世代との接点獲得に苦戦していた企業・商材のマーケティングを加速させることもできます。メタバースがデジタルネイティブの比較的若い世代から人気を集めていることや、人気のコンテンツなどとコラボしたりゲーミフィケーションを取り入れたプロモーション施策との相性が良いことから、若者世代の顧客獲得への打ち手としての活用が進んでいくことが考えられます。

③コロナ禍対策としてのオンラインシフト

3つ目のメリットは、コロナ禍対策としてのオンラインシフトを進められる点です。コロナウイルス感染拡大防止のための行動制限などの影響で、幅広い業界のマーケティング・プロモーション活動が打撃を受けました。商材によってはオンラインでのプロモーションへのシフトを成功させています。

 

一方で、実物を確認して買いたいという人が多い商材や実店舗でのプロモーションイベントや顧客ひとり一人に寄り添った提案が重要な商材のマーケティングのオンラインシフトは非常に難易度が高く、幅広い業界の企業の課題となっています。

 

そこで、EC/マーケティングにメタバース活用することで、実店舗などのリアル空間で行っていた顧客接点のオンラインシフトを行うことが可能です。

業界別メタバースのECへの活用事例13選

業界別メタバースのECへの活用事例13選

業界別のメタバースをECに活用した事例として主に以下の13事例が挙げられます。

 

<小売業界>

  • ①三越伊勢丹:独自のメタバース空間上に百貨店を再現
  • ②大丸松坂屋:メタバース上の百貨店で600種類の食品を販売

  

<家具業界>

  • ③IKEA:自宅の部屋にIKEAの家具を自由にレイアウト
  • ④ニトリ:家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消

 

<アパレル業界>

  • ⑤NIKE:計測された足のサイズから靴をレコメンド
  • ⑥Warbyparker:ARでいつでもどこでもメガネを試着
  • ⑦BEAMS:メタバースイベントへの出展を通じリアル店舗への送客も
  • ⑧Luis:バーチャル店舗をKDDIのメタバース「αU」上に展示

 

<化粧品業界>

  • ⑨資生堂:ARメイクで複数のアイシャドウを試せる
  • ⑩ZOZOCOSME:ARメイクで自分の顔で化粧品を試せる

 

<食品業界>

  • ⑪ドミノピザ:AR上で世界中のチーズをめぐる旅を体験
  • ⑫ふくや :ECにバーチャルショッピングを活用しCVR30%を記録
  • ⑬カンジュクファーム:VR空間上でフルーツを販売

 

それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。

小売業界:三越伊勢丹、大丸松坂屋

①三越伊勢丹:独自のメタバース空間上に百貨店を再現

三越伊勢丹:独自のメタバース空間上に百貨店を再現
(画像:三越伊勢丹)

三越伊勢丹は、独自のメタバース上の仮想都市である「レヴ ワールズ」を構築し、専用アプリから提供しています。利用者はアバターを登録し、デジタル空間の「バーチャル伊勢丹」での買い物を楽しむことができます。店員のアバターも配置され、チャット機能を使った接客も受けられます。

 

β版のリリースから1年ほどが経過する「レヴ ワールズ」ですが、百貨店の強みである「デパ地下」や「ギフト」への関心の高さが確認できているとのことです。

現在は婦人服や食品など180ブランドを扱っていますが、今後は家具や日用品にも対象を広げる方針です。友人のアバターと一緒に会話しながら買い物できるようにするなど機能も強化する予定です。

 

他社がメタバース上で開催されるイベントへの出展が中心のなか、三越伊勢丹は既に独自のメタバース空間を構築・提供しており、百貨店・小売業界のメタバース活用をリードする存在といえます。

②大丸松坂屋:メタバース上の百貨店で600種類の食品を販売

大丸松坂屋:メタバース上の百貨店で600種類の食品を販売
(画像:大丸松坂屋)

大丸松坂屋は、世界最大のメタバース/VRのイベント「バーチャルマーケット」への出展を発表しました。大丸松坂屋は専用のブースであるニューヨークの街並みを再現した空間に、「バーチャル大丸・松坂屋」を出展します。来場者は百貨店内で600種類以上のグルメの買い物を楽しんだり、大丸松坂屋の400年の歴史を体感できるアトラクションを楽しんだりすることができます。

 

食品ブースでは、来場者が自由に店内をまわり、食品3Dモデルを手に取って商品の形状を確認したり、バーチャルカタログで詳細を見たり、商品を購入することが可能です。夏に食べたい「しろくまアイス」や「盛岡冷麺」などのグルメを600点以上が販売される予定です。購入した商品は、後日自宅に届きます。

 

また、今回のイベント開催に伴い、「メタバース上で働くアルバイト」を初めて採用。バーチャル接客の経験があり、商品知識を身につけたスタッフが商品の魅力を伝えます。

家具業界:IKEA、ニトリ

③IKEA:自宅の部屋にIKEAの家具を自由にレイアウト

IKEA:自宅の部屋にIKEAの家具を自由にレイアウト
(画像:IKEA)

IKEAは自宅の部屋にIKEAの家具をレイアウトしコーディネートできるアプリ「IKEA Studio」を発表しました。IKEA Studioは、LiDARを搭載したiPhone 12 Proおよび12 Pro Max向けのアプリケーションで、部屋の形状を測定し、窓やドアを認識し、必要に応じて家具やオブジェクトを配置し、床に転がっているおもちゃなどのオブジェクトを消したり、白く塗ったりすることも可能です。

 
また、壁紙の色を変えたり、様々なIKEAの家具を置いたりして、実際にどのように見えるかを確認することができます。また、オブジェクトを重ねることができるのも特徴です。例えば、ARで表示されるイスの上に、ランプや植木鉢のオブジェを置くことができるのです。IKEA Studioはβ版のみのリリースとなっており、スペインとスウェーデン、韓国のみで利用可能となっています。

④ニトリ:家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消

ニトリ:家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消
(画像:ニトリ)

ニトリは公式アプリ上で、家具やそれらの設置場所のサイズをスマホのAR機能を使って計測できるサービスを提供しています。顧客はこのサービスを活用することで、家具や家電を選ぶ際に重要なサイズの計測が簡単にできるようになり、サイズ違いの心配をすることなく家具をECで購入できるようになりました。

 

顧客は公式アプリを起動した状態でスマホカメラで家具や設置場所を撮影すると、大きさなどが記載された画像が生成され、その画像は編集・保存ができメモとしても活用できます。

アパレル業界:NIKE、Warbyparker、BEAMS

⑤NIKE:計測された足のサイズから靴をレコメンド

NIKE:計測された足のサイズから靴をレコメンド
(画像:NIKE)

Nikeは公式アプリ上で足のサイズを測ることのできる機能である「Nike Fit」を提供しています。Nike Fitは最新のAR技術を使って、わずか数秒で両足の13カ所からデータを収集し、足のサイズや幅などの計測を行うことができます。

 

計測結果をもとに、ユーザーに最適なシューズがレコメンドされ、サイズ違いで返品しなければならなくなる事態を防ぐことができます。また、このデータはアプリに保存されるので、ナイキの実店舗に行ったときや、オンラインで次のキックを注文するときにも、QRコードを使ってすぐに店員にサイズを伝えることができます。

⑥Warbyparker:ARでいつでもどこでもメガネを試着

Warby Parker | Virtual Try-On
(動画:Warbyparker)

アメリカのメガネブランドであるWarbyparkerは、いつでもどこでもARを活用して眼鏡を試着できるサービスを提供しています。

こちらのサービスでは、iPhoneのFace ID等に活用されるカメラ機能を用いて、自分の顔にメガネをかけるとどうなるかをリアルにシミュレーションすることができます。

⑦BEAMS:メタバースイベントへの出展を通じリアル店舗への送客も

BEAMS:メタバースイベントへの出展を通じリアル店舗への送客も
(画像:BEAMS)

ファッション大手であるビームスはメタバース領域への参入を果たしています。具体的な取り組みとしては、世界最大のVRイベントである「バーチャルマーケット」に4度出展を行っています。バーチャルマーケットとはメタバース上にある会場で、アバターなどのさまざまな 3D アイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いでき、日本はもとより世界中から100万人を超える来場者を誇る世界最大のVRイベントです。

 

バーチャルマーケットでは、アバター用の洋服であるデジタルアイテムの販売やライブなどのイベントの開催が行われました。アバター用の洋服であるデジタルアイテムは、ビームスの2022年の秋冬商品を3Dモデルに起こした、Tシャツやワンピースなどの全7種類が販売されました。また、ライブでは池田エライザさんがバーチャルライブを開催し、メタバースに着想を得た新曲の発表も行われました。一方でリアルでの商品販売も行われ、バーチャルマーケットの出展を記念したリアルな洋服の商品もビームスの公式オンラインショップにて販売されました。

 

4度目の参加の際には、関西のショップスタッフも含む約50名の社員が交代でバーチャル接客にあたり、メタバース上での接客を通じてリアル店舗への来客に繋がっている事例も生まれてきているとのことです。

⑧Luis:バーチャル店舗をKDDIのメタバース「αU」上 に展示

Luis:バーチャル店舗をKDDIのメタバース「αU」上 に展示
(画像:Luis)

アパレルブランドLuisは、KDDIのバーチャルショッピングサービス「αU」上に渋谷パルコ5階のアパレル店舗「Lui`s/EX/store」の店舗と商品を展示しました。同展示は、2023年夏頃のサービス正式提供を前にした先行体験として実施され、渋谷パルコの店舗にバーチャルで訪問できる他、実際の店舗で働く店員と会話することも可能です。また、体験した人を対象にルイスイーエックスストアで利用可能な割引クーポンが配布されました。

 

このように「αU place」など新たなバーチャルサービスの発達により、店舗のメタバース領域への参入がよりしやすくなっています。

化粧品業界:資生堂、ZOZOCOSME

⑨資生堂:ARメイクで複数のアイシャドウを試せる

資生堂:ARメイクで複数のアイシャドウを試せる
(画像:資生堂)

資生堂は、自社の総合美容サイト「ワタシプラス」内でARを活用したメイクのシミュレーション機能を導入しました。

様々なブランドのアイシャドウを組み合わせてシミュレーションすることができ、手持ちの商品との相性なども、店舗を訪れずに手軽に確認できます。

⑩ZOZOCOSME:ARメイクで自分の顔で化粧品を試せる

ZOZOCOSME:ARメイクで自分の顔で化粧品を試せる
(画像:ZOZOCOSME)

ZOZOTOWNはZOZOTOWN上のコスメ専門モール「ZOZOCOSME」でバーチャルにメイクアップアイテムを試せる新機能「ARメイク」を提供しています。
ZOZOTOWNの「ARメイク」機能は、商品詳細ページからワンタップで起動し、簡単な操作でにメイクを施すシミュレーションを行うことができます。

 

「ARメイク」機能では、メイクの濃淡を調整したり、メイクのオンオフを切り替えることができ、実際にコスメアイテムを使用した際の色や質感を容易に想像することができます。また、「ARメイク」画面下部の「カートに入れる」ボタンから直接商品の購入に進むことができます。

食品業界:ドミノピザ、ふくや、カンジュクファーム

⑪ドミノピザ:AR上で世界中のチーズをめぐる旅を体験

ドミノ・ピザ l ワールド10チーズ・クワトロ – ドミノ ”世界のチーズをめぐる旅”AR​ 体験動画
(動画:ドミノピザ)

ドミノピザ社は、AR上で世界のチーズをめぐる旅を体験してもらいながら、チーズを使ったピザの注文に繋げるというプロモーションを行いました。

 

チラシや特設サイトからARカメラ起動ページにアクセスすると、目の前に地球儀が登場し、世界中のチーズの名産地が表示されます。ユーザーは各産地のチーズの特徴や楽しみ方を確認することができました。

⑫ふくや :ECにバーチャルショッピングを活用しCVR30%を記録

ふくや :ECにバーチャルショッピングを活用しCVR30%を記録
(画像:ふくや)

明太子メーカーのふくやは、バーチャル店舗をメタバース上に設置し、リアル店舗同様に商品を確認し、店員から説明を受け、購入ができるという取り組みを実施し、来場者の約3割が商品を購入するという成果をあげました。

 

来場者は、PRG風のメタバース空間上で、自分のアバターを操作し、別のアバターに近づくことでチャットやビデオ通話などができ、コミュニケーションをとりながら買い物を楽しむことができました。

⑬カンジュクファーム:VR空間上でフルーツを販売

カンジュクファーム:VR空間上でフルーツを販売
(画像:カンジュクファーム)

山梨県で果物の生産・販売を行う株式会社カンジュクファームは、3D仮想空間「ガイアタウン」内に設計した自社独自のメタバース空間で、果物の販売を開始しました。販売だけでなく、現在利用者が急増しているメタバース空間でアバターと直接会話することで、フルーツ王国・山梨の素晴らしさを国内外の消費者に伝えることを目的としています。

 

同社は、バーチャルショッピングを活用した新たなコミュニケーションにより、農家と消費者の関係性を進化させようとしています。生産者や他のお客さまとのボイスチャットを通じて、お客さまが果物のさまざまな食べ方を楽しめる体験を提供しています。また専用フロアでは、桃の生産工程を見学することができます。

 

6月にオープンした自社専用フロアでは、すでに初日からアバターによるコミュニケーションのみで注文を獲得しています。今後は、桃に続き、キウイフルーツ、さらにシャインマスカットや山梨の秋の名産品「あんぽ柿」などを季節に合わせて販売する予定です。

メタバースが注目を集める6つの理由

メタバースが注目を集める6つの理由

メタバースが注目を集める理由として以下の6つが挙げられます。

 

  • ①AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資
  • ②関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化
  • ③コロナによるリモートコミュニケーションの普及
  • ④若年層を中心とするユーザー数の増加
  • ⑤仮想世界に対する人々の意識の変化
  • ⑥メタバース市場の成長性の高さ

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資

AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資
(画像:Meta)

1つ目の理由は、AppleやMetaなどのビッグテックが本格参入し、巨額の投資を行っていることです。例えば、Meta社は、2021年末にFacebookからMetaへ社名変更し、合わせて、メタバース領域に年間約1兆円規模の投資を行うことを発表しました。また、Appleは、2023年6月に、ゴーグル型XRヘッドセットデバイスであるApple Vision Proを発表するなどメタバース関連のデバイスの開発に力を注いでいます。

 

世界を代表するテック企業であるAppleやMeta社が多額の投資をしてまで、メタバースに注力していることは、メタバースには大きな可能性があるということを物語っています。

②関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化

関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化 oculus
(画像:Meta)

2つ目の理由は、メタバース関連技術の進歩です。メタバースは様々な領域のテクノロジーによって構成されているサービスですが、特に近年のテクノロジーの発展により体験価値が大きく向上しています。

 

具体的には通信技術の向上やコンピューターの処理性能の向上、メタバース向けデバイスの登場などが挙げられ、セカンドライフが登場した2000年代前半時点と比べると、メタバース空間内での体験をよりスムーズに、より没入感のある形で楽しむことができるようになりました。

 

このようにメタバースがオワコンであるといわれる理由の一つである通信速度の遅さという技術的な制約は、大幅に改善され、今後もさらに進化していくことが期待できます。

③コロナによるリモートコミュニケーションの普及

コロナによるリモートコミュニケーションの普及 horizon workrooms
(画像:Meta)

3つ目の理由は、コロナによるリモートコミュニケーションの普及です。コロナウイルス感染拡大の影響で、人々のコミュニケーションの機会が対面からリモートに移行し、プライベートはもちろん仕事上でのコミュニケーションも、SlackなどのチャットやZOOMなどのビデオ会話によって行われるのが当たり前の時代となりました。

 

デジタルを介したコミュニケーションの需要が拡大しているのはもちろん、人々が抵抗感なくデジタルコミュニケーションを利用するようになっているというのが非常に大きなポイントといえます。

④若年層を中心とするユーザー数の増加

4つ目の理由は、若年層を中心とするユーザー数の増加です。現在メタバースは、特にオンラインゲームでの用途を中心に若年層のユーザー数が急増しています。背景として、若年層は子供の頃から日常的にスマホを利用していること、コミュニケーションの手段としてSNSではなく、オンラインゲーム上のコミュニケーション機能を利用するシーンが増えていることなどが挙げられます。

 

ゲーム型メタバースの代表的なサービスとして挙げられる、フォートナイトが約5億人、ロブロックスが約2億人と圧倒的なユーザー数を誇ります。

 

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⑤仮想世界に対する人々の意識の変化

仮想世界に対する人々の意識の変化 VRChat
(画像:VRChat

5つ目の理由は、仮想世界に対する人々の意識の変化です。かつては、仮想世界に時間を費やすのはおかしなことで、一部の変わった人がするものだという風潮がありました。

 

ところが、コロナのロックダウンで自宅に閉じ込められた結果、多くの人がフォートナイトやロブロックスなどの仮想世界のゲームに参加し、大いに楽しむようになりました。

 

ゲームだけでなく、バーチャルなイベントに参加したり、離れた場所にいる人と会話したりするためにメタバースを利用する人も増えたことで、仮想世界に対する人々の見方が変わり、かつてあったような偏見があまり見られなくなったと考えられます

⑥メタバース市場の成長性の高さ

メタバース市場の成長性の高さ

6つ目の理由は、メタバース市場の成長性の高さです。メタバース市場は国内・海外ともに今後大きな成長を見せると考えられています。

  

マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、世界のメタバースの市場規模は2022年時点で約42兆円、2030年には約700兆円に達すると予想されています。特にEC、製造、銀行、通信、小売業界でのメタバースのユースケースが増えるとのことです。

 

また、矢野経済研究所によると、日本国内のメタバースの市場規模は2022年度時点で約1,377億円、2027年度には2兆円を超えると予想されています。

 

これまでの市場成長の要因は、MetaQuestを始めとするVRデバイスの低価格化・小型化が進んでいることや、Fortniteなどのゲームを中心とするヒットコンテンツの登場が相次いでいることなどが挙げられます。

 
また、近年の市場成長の要因として、MetaやAppleなどによる巨額投資により、XRデバイスの進化と販売が進んでいることや、コロナウイルス感染拡大をきっかけに、コミュニケーションやエンタメのオンライン化が加速していることなどが挙げられます。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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