【2024年最新】海外の注目メタバース関連企業 厳選11社を紹介!

メタバースは、関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられており、2021年末のFacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、世界的に注目を集めています。

 

一方で、「MetaやMicrosoft以外にも海外の有力なメタバース関連企業を知りたい」、「有力企業がどのような事業を展開しているのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、今回は海外の注目メタバース関連企業11社をわかりやすくご紹介します。

本記事を読めば海外の有力企業の展開するメタバースビジネスを一気に理解し、メタバースのビジネス活用のヒントが得られるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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海外の注目メタバース関連企業11社

海外の注目メタバース関連企業11社

海外の注目メタバース関連企業として以下の11社が挙げられます。

 

  • ①Meta:デバイスからサービスまで数多くの事業を展開
  • ②Microsoft:MRデバイスやアバター会議サービスなどを展開
  • ③Apple:新型デバイスを2024年に発売し、ハードウェアのシェア獲得へ
  • ④EpicGames:3億人がハマるメタバース「Fortnite」を運営
  • ⑤Niantic:ARを活用した大人気アプリ「ポケモンGO」を運営
  • ⑥Snap:MAU3億人の大人気AR SNS「SnapChat」を運営
  • ⑦Naver:3億人がハマルファッションメタバース「ZEPETO」を運営
  • Roblox:ゲーム版YouTubeとも称される大人気メタバースを運営
  • VRChat:世界最大のVRSNS「VRChat」を運営
  • ⑩Animocabrands:The Sandboxの運営やWeb3企業への投資を行う
  • ⑪Unity Technology:世界No.1のゲームエンジンUnityを提供

 

それぞれの企業の概要や展開事業を分かりやすく紹介していきます。

 

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①Meta:デバイスからサービスまで数多くの事業を展開

Meta社は、メタバースデバイス「Meta Quest」やメタバースオフィスサービス「Horizon Workrooms」など幅広い事業を展開しており、メタバース市場を牽引する存在です。

Meta Quest:世界中で大人気のVRヘッドマウントディスプレイ

Meta Quest:世界中で大人気のVRヘッドマウントディスプレイ
(画像:Meta)

Meta Quest とは、Meta社の提供する完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセットです。

完全ワイヤレスのため、ケーブルをPCやコンソール等に繋ぐ必要がなく、Meta QuestのみでゲームやSNSなどのVRアプリケーションを体験ができるのが特徴です。

 

価格は5万9400円〜で、ゲームなどの用途で使う一般ユーザーをターゲットとし、ゲーム機の代替品として位置づけていることが伺えます。(2022年11月2日の価格)

Horizon Workrooms:メタバースオフィスサービス

Horizon Workrooms:メタバースオフィスサービス
(画像:Meta)

Horizon WorkroomsとはMeta社が提供しているバーチャル会議室サービスです。どこにいても、同僚とより良く一緒に仕事をすることを目的としており、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。

 

Horizon Workroomsの特徴としては大きく2点あり、1点目がデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点、2点目が同僚と一緒にいるような感覚になる点です。1点目のデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点に関しては、「Horizon Workrooms」は、複合現実であり、物理的なデスクやキーボードをバーチャルルームに持ち込み、バーチャル会議室の机の上に置くことができます。

②Microsoft:MRデバイスやアバター会議サービスなどを展開

Microsoft:MRデバイスやアバター会議サービスなどを展開
(画像:Microsoft)

Microsoftは、メタバースデバイス「HoloLens」やリモートワーク向けのメタバースサービス「Mesh」などを展開しています。

Hololens:ビジネス向けMRデバイス

ホロレンズ(HoloLens)とは、Microsoftが開発・提供するMR(複合現実)デバイスのことです。ホロレンズは、デバイスを通じて見える現実の世界にバーチャル上の3Dオブジェクトを重ねてみることのできるゴーグル型のMRデバイスです。

 

また、HololensはPCなどとの接続が不要で、単体で動作し、またコントローラーなどが不要でハンドジェスチャーなどを通じてアプリケーションの操作をすることが可能です。

 

ホロレンズを装着しながら企業向けのビジネスアプリケーションを活用することで、業務効率化が図れるため、製造業や建設業、物流業や医療現場など幅広い業界での活用が広がっています。

Mesh for Microsoft Teams:アバター会議ツール

Mesh for Microsoft Teamsとはマイクロソフトが提供しているアバター会議ツールです。会議へ参加する人のコミュニケーション活性化を目的としており、Microsoft Meshの複合現実機能(アバターなど)とTeams の生産性向上ツール(チャット、会話)などを融合させています。

③Apple:新型デバイスを2024年に発売し、ハードウェアのシェア獲得へ

Apple:新型デバイスを2024年に発売し、ハードウェアのシェア獲得へ
(画像:Apple)

Apple社は2023年6月のWWDC(Apple社のカンファレンス)にて、ゴーグル型XRヘッドセットデバイス「Vision Pro」を2024年に発売予定と発表し、XRハードウェア市場への参入に名乗りを上げました。

 

Vision Proはデバイスとしての性能の高さに加え、AppleのXR/メタバース市場における戦略の方向性が垣間見えることから大きな注目を集めています。Vision Proのメインターゲットはコンテンツの開発者であり、市場の黎明期に多くの開発者を惹きつける自社プラットフォームを提供し、豊富なサービス/コンテンツを開発してもらうことで、その後多くのユーザーを獲得する狙いがあると考えられます。

 

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④EpicGames:3億人がハマるメタバース「Fortnite」を運営

EpicGames:3億人がハマるメタバース「Fortnite」を運営
(画像:EpicGames)

Epic Gamesは、バトルロイヤルゲームFortniteなどのゲーム開発を行う企業です。

Fortniteは、小さな島で100人のプレイヤーと戦って最後まで勝ち残ることを目指すゲームです。

 

2017年にリリースされたFortniteは、現在総ユーザー数約3.5億人、月間アクティブユーザー数はピーク時で6,200万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しており、未上場ではありますが時価総額は約4兆円まで到達しています。

 

また、EpicGamesは自社の開発で培った技術力を活かし、UnrealEngineというゲーム開発エンジンも提供しています。UnrealEngineはゲーム開発はもちろん、メタバース空間やコンテンツの開発にも多く用いられる業界を代表するツールの1つです。

 

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⑤Niantic:ARを活用した大人気アプリ「ポケモンGO」を運営

Niantic:ARを活用した大人気アプリ「ポケモンGO」を運営
(画像:Niantic)

ナイアンティックは、サンフランシスコに本社を置くARとGoogleマップの連携に強みを持つソフトウェア開発会社であり、ARゲームアプリのIngress、Pokémon GO、Harry Potter Wizards Uniteの開発をした企業として有名です。

 

ナイアンティックは、Googleの社内ベンチャーとして発足した企業であり、そのルーツからスマートフォンを利用したARとGoogleマップを連携させる技術に強みを持っています。2022年3月には、WebベースのAR(拡張現実)開発プラットフォームを持つ8th Wallを買収して、その強みを更に強化しています。

 

ナイアンティックの提供するサービスの代表格であるポケモンGOはARを活用したスマートフォン向け位置情報ゲームアプリです。

現実世界でポケモンを探して捕まえることができます。また、ポケモンを見つけて捕まえるだけでなく、捕まえたポケモンを育てたり、ポケモンのタマゴを孵化したり、他のトレーナーとポケモンを交換したり、など様々な楽しみ方ができます。

 

2016年7月にローンチされて以降、150以上の国と地域で展開され、ダウンロード数は10億以上、総売上高は50億ドル以上に達しました。

⑥Snap:MAU3億人の大人気AR SNS「SnapChat」を運営

Snap:MAU3億人の大人気AR SNS「SnapChat」を運営
(画像:Snap)

Snap Inc.は、画像・動画の投稿アプリSnap Chatを運営する企業です。

Snap Chatとは、登録した個人やグループに向けてARを活用した画像や動画などを投稿するSNSアプリで、全世界で3.6億人以上のMAUを記録するほどの人気を誇っています。

 

Snap Inc.はSnapchat以外にも、AR対応のカメラ付きサングラスの「Spectacles」や、オリジナル絵文字制作ツールの「Bitmoji」をリリースしています。Snap Inc.はカメラに力を入れている企業であり、カメラの改革を通じて、生活やコミュニケーション方法を改善することを目指しています。

⑦Naver:3億人がハマルファッションメタバース「ZEPETO」を運営

Naver:3億人がハマルファッションメタバース「ZEPETO」を運営
(画像:Naver)

Naverは、韓国最大のインターネットサービス会社であり、ZEPETOの運営をしています。ZEPETOとは、自分好みのアバターを簡単に作成し、他ユーザーと交流したりゲームを楽しんだりできるメタバースアプリです。

 

他にもアバターを作成できるアプリは多数存在しますが、カスタマイズのバリエーションの豊富さや操作のしやすさなどが理由で、ZEPETOは多くの若者から支持を集めており、ユーザ―数は3億人を突破しています。

また、1つのアプリ内でアバター作成、チャット/通話でのコミュニケーション、画像・動画投稿、ゲームなど、現代の若者が毎日のように利用する体験を提供している点も人気の理由の1つとなっています。

 

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⑧Roblox:ゲーム版YouTubeとも称される大人気メタバースを運営

Roblox:ゲーム版YouTubeとも称される大人気メタバースを運営
(画像:Roblox)

Robloxは2004年に設立されたアメリカを拠点とする企業であり、大人気メタバースサービス「Roblox」を運営しています。

Robloxとは、他ユーザーが作成した様々なゲームをプレイしたり、ユーザー自身もゲームを作成することのできる、ゲームプラットフォームです。利用されるゲームの全てがユーザー自身によって作成されていることから、「ゲーム版のYoutube」とも評されています。

 

また、ゲーム内でリアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションが活発に行われている点やゲーム内のアバターやアイテムを売買する経済圏が成立していることなどから、世界を代表するメタバースの1つとも言われています。

 

基本的には無料で複数人でプレイできること、簡単な操作でゲームを楽しめること、コロナウイルス感染拡大により余暇時間が生まれたことなどにより、小学生を中心に世界中で爆発的に流行な流行を見せています。

 

2004年にリリースされたRobloxは、現在総ユーザー数約2億人、デイリーアクティブユーザー数は約5000万人と、圧倒的なユーザー数をかかえるメタバースへと発展しています。また、Roblox上でやり取りされる仮想通貨「Robux(ロバックス)」の流通額は2021年時点で年間約3兆円を記録しており、2021年3月の米ナスダック上場時の時価総額は最大3兆円規模に達しました。

⑨VRChat:世界最大のVRSNS「VRChat」を運営

VRChat:世界最大のVRSNS「VRChat」を運営
(画像:VRChat)

VRChat Inc.は、世界最大のソーシャルVRプラットフォームVRChatを運営する会社です。VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることもできます。

 

VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。

 

2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。

⑩Animocabrands:The Sandboxの運営やWeb3企業への投資を行う

Animocabrands:The Sandboxの運営やWeb3企業への投資を行う
(画像:Animocabrands)

Animoca Brands(アニモカ・ブランズ)は、香港を拠点とする Web3.0 企業で、The Sandboxをはじめとして世界各国で 150 以上のメタバースやNFTに関する投資をしている企業です。

 

TheSandboxとはボクセル(3次元のピクセル)によって構成されるNFTゲームプラットフォームです。マインクラフトのようにボクセル(3次元のピクセル)を積み重ねてメタバース上にゲームを作ることができ、ユーザーが作成したゲームで遊ぶことができたり、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむことができます。Animoca Brandsは、2022 年 1月に約410億円の資金調達をしており、評価額は約5700 億円まで到達しています。

 

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⑪Unity Technology:世界No.1のゲームエンジンUnityを提供

Unity Technology:世界No.1のゲームエンジンUnityを提供
(画像:Unity Technology)

ユニティ・テクノロジーズ社は、世界で最も普及しているゲームエンジン「Unity」を開発・提供している企業です。初心者でも比較的簡単に扱えることや、活用できるアセットなどの開発環境が充実していることから、世界180万人以上のユーザーに利用されています。

 

Unityは3Dコンテンツを開発するゲームエンジンとしてのコア機能はもちろん、ゲームらしい振る舞いをする実行環境や、開発に活用できる充実したアセット(イラスト、パーツ、背景、音声など)などの機能を備えていることから、ゲーム/3Dコンテンツの開発プラットフォームと言えます。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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