【2024年最新】おススメのメタバースプロダクション会社11選

メタバース プロダクション

MetaのVRヘッドセットのQuestシリーズが累計販売台数2,000万台を突破し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年メタバースへの注目はより一層高まっています。

  

幅広い業界の企業が相次いでメタバースの活用を進めるなかで、自社でもメタバース活用やプロダクションを検討しているという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、2023年最新版のおススメのメタバースプロダクション会社11社をご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • 代表的なメタバースプロダクション会社を幅広く押さえておきたい
  • メタバースプロダクション会社が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
  • 失敗しないためのメタバースプロダクション会社の選び方を知りたい
  • メタバースプロダクションにかかる費用の相場を知りたい

 

本記事を読めば、メタバースのプロダクションを進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


また、メタバース総研では、メタバース活用を検討する上で押さえておきたい、基礎知識やノウハウを一冊にまとめたガイドブックを無料で配布しています。

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目次

メタバースプロダクション会社選びに失敗しないための5つのポイント

メタバースプロダクション会社選びに失敗しないための5つのポイント

メタバースプロダクション会社選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①自社がメタバースを制作/開発する目的を明確化する
  • ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
  • ③プロダクション会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する
  • ④プロダクション会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤プロダクション会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

※メタバース/XRの開発を検討する際に、必ず抑えておきたい、企画〜開発までの4つのステップやポイントをまとめた資料をダウンロード頂けます。

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①自社がメタバースを制作/開発する目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がメタバースを制作/開発する目的を明確化することです。

メタバースを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のためにメタバースを活用するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やメタバース空間を具体的に設計し、制作することができます。

②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する

2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。

メタバース活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合った制作/開発会社や支援プランを選ぶことができます。

③プロダクション会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する

3つ目のポイントは、プロダクション会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認することです。

一言でメタバースプロダクション会社といっても、プロダクション会社が運営する特定のプラットフォーム上でのメタバースや、バーチャルショップなど特定のユースケースのメタバースの制作が中心など、対応の可否は様々です。

 

プロダクション会社側の都合に基づきメタバースを制作/開発するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なメタバースを制作/開発してくれる会社を選ぶようにしましょう。

④プロダクション会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、プロダクション会社の支援範囲が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認することです。

プロダクション会社の中には、あくまでメタバースの制作が中心の一般的な会社と、メタバースを活用した事業・企画の立案から制作まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

メタバース活用で成果を上げるためには、制作以前に「どのようなメタバースを制作/開発すべきか」の企画のプロセスが極めて重要であり、社内に知見を有する人材がいない場合などは、事業・企画の立案から支援してくれるプロダクション会社を選ぶと良いでしょう。

⑤プロダクション会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

5つ目のポイントは、プロダクション会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。

プロダクション会社によっては、メタバース制作/開発でXXX万円、Xカ月の運用でXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。

 

そのため、予算と制作の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれるプロダクション会社を選ぶようにしましょう。

代表的なメタバースプロダクション会社11社

代表的なメタバースプロダクション会社11社

代表的なメタバースプロダクション会社11社は以下の通りです。

 

  • ①ホロラボ:XRシステムやアプリの研究・開発
  • メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
  • ③ハシラス:VRコンテンツ専門のプロダクション会社
  • ④NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作/開発会社
  • ⑤MESON:最先端のXR体験を構築するクリエイティブスタジオ
  • ⑥面白法人カヤック:メタバース専門部隊による総合プロデュース
  • ⑦セガエックスディー:ゲーミフィケーションを活用したメタバースを開発
  • ⑧積木制作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社
  • ⑨スペースデータ:衛星データや3DCGを駆使し仮想空間を構築
  • ⑩リプロネクスト:官公庁や自治体など幅広いターゲットへVRコンテンツを提供
  • ⑪VRPartners:VR映像の撮影・編集から配信までカバーする総合VRプロデュース

 

それぞれの会社の概要やおススメのポイントについてわかりやすく紹介していきます。

①ホロラボ:XRシステムやアプリの研究・開発

ホロラボ:XRシステムやアプリの研究・開発
(画像:ホロラボ)

ホロラボは、Microsoft HoloLensの日本発売日である2017年1月18日に設立されました。マイクロソフトが開発している複合現実プラットフォームであるWindows Mixed Realityなどのシステムやアプリケーションの研究・開発を行っています。また、Windows Mixed Realityなどの最新技術を簡単に理解できるような教育プログラムの開発も行っています。

 

新しい技術の研究だけでなく、展示やデモ、カンファレンスなどを通じて、他者と協力して新しい技術の普及や技術者同士の交流を促進しています。

②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバースを開発

メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバースを開発

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。

 

同社は、多数のメタバース活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。

 

さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。

 

そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバースを制作/開発したい企業におススメです。

 

メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

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③ハシラス:VRアトラクションの制作・開発

ハシラス:VRアトラクションの制作・開発
(画像:ハシラス)

ハシラスは、VRコンテンツ専門の制作会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・制作の実績が豊富です。

 

ハシラスの強みは次の3点です。

  • ①豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数
  • ②オリジナル体感ハードウェアの作成
  • ③ハイエンドVRの豊富なノウハウ

 

1点目の豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数に関して、ハシラスは2014年からVRアトラクションの開発を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます

 

2点目のオリジナル体感ハードウェアの作成に関して、VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主制作している点がハシラスのコンテンツ制作の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に開発しています。

 

3点目のハイエンドVRの豊富なノウハウに関して、ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ制作を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ制作が可能です。

 

ハシラスは、株式会社サンシャインシティや株式会社リクルートテクノロジーズなどのハイエンドVRの制作支援をしています。

④NestVisual:クオリティの高い映像表現を活かしたデジタルコンテンツの制作

NestVisual:クオリティの高い映像表現を活かしたデジタルコンテンツの制作
(画像:NestVisual)

NestVisualは、XRやインタラクティブシステム、プロジェクションマッピングなど、様々なデジタルコンテンツの開発・制作会社です。

 

NestVisualは、映像コンテンツとテクノロジーのかけ合わせによる高品質な映像表現を強みとし、企業のニーズに応じたメタバースの開発を行っています。また、メタバース開発キットを活用した開発からオリジナルの開発まで、予算に応じたメタバース開発に対応しています。

⑤MESON:最先端のXR体験を構築するクリエイティブスタジオ

MESON:最先端のXR体験を構築するクリエイティブスタジオ
(画像:MESON)

MESONは、2017年9月に設立された、XR時代の最先端のユースケースやUXを設計するクリエイティブスタジオです。ゲーム開発、建築、文化、デザインなどのバックグラウンドを持つ多様な才能で構成されたチームです。

 

MESONが提供する「PORTAL」「AR City in Kobe」の2サービスが、世界最大のARカンファレンス「AWE award」でファイナリストにノミネートされました。ARソフトウェア製品がファイナリストにノミネートされるのは、日本ではMagicleap、Snapchatと並んで初めてのことです。

⑥面白法人カヤック:メタバース専門部隊による総合プロデュース

面白法人カヤック:メタバース専門部隊による総合プロデュース
(画像:面白法人カヤック)

面白法人カヤックは、広告やPRの受託開発を行う「面白プロデュース事業」やソーシャルゲームの開発・運用を行う「ゲーム・エンタメ関連事業」やゲームやeスポーツのコミュニティに特化した「eスポーツ関連事業」などの事業を展開する企業です。

 

面白法人カヤックの強みは次の3点です。
①クリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えている点
②広告的なVRコンテンツが得意な点
③VRのニュースを語るポッドキャストを運営している点

 

1点目のクリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えている点に関して、「つくる人を増やす」の経営理念のもと会社経営を行っているため、社内にクリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えているのが特徴で面白いサービスを次々にリリースしてきました。

 

2点目の広告的なVRコンテンツが得意な点に関して、VR領域においては、企業の課題を解決する広告的なVRコンテンツなど、様々なシーンでVRコンテンツの企画・実装・演出を行い、世の中にまだない新しい体験を次々と生み出しています。

 

3点目のVRのニュースを語るポッドキャストを運営している点に関して、「カヤックVR部VRadio」をSoundCloudとYouTubeで配信中しており、運営を通じて蓄積されたナレッジをVR制作に活かしています。

⑦セガ エックスディー:ゲーミフィケーションを活用したメタバースを開発

セガ エックスディー:ゲーミフィケーションを活用したメタバースを開発
(画像:セガ エックスディー)

セガ エックスディーは、ゲームの要素をゲーム以外の場面でも取り入れるゲーミフィケーションを活用した顧客の課題解決に強みを持ち、ゲーミフィケーションを活用したメタバースの開発サービスを提供しています。

 

セガ エックスディーは、「メタバースを使って何がしたいのか」ではなく、「ユーザーにどんな体験を提供したいのか」という視点を重視しています。ユーザーに提供したい体験を考えていく中で、その体験の提供に最も適したコンテンツがメタバースコンテンツである、となれば、自然とユーザーに使われるメタバースコンテンツが広まると考えています。

 

直近では、電通とコラボして、メタバースゲームRobloxに参入し、ブランドコミュニケーション構築を目指す企業に対しメタバース開発サービスの提供を開始しています。

 

セガ エックスディーは今後も、ゲーミフィケーションを活用して顧客の課題を解決するという目的のためにメタバースへの取り組みを進めていくとのことです。

 

関連インタビュー記事:“利用される”メタバースのためのゲーミフィケーションとは?|セガ エックスディー片山氏、野尻氏

積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作

積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作
(画像:積木製作)

積木製作は、建築用 CG 制作と VR コンテンツ制作を 2 本柱に事業を展開している企業です。積木製作は、大林組や鹿島建設や九州旅客鉄道や大和ハウス工業などの支援をしています。一級建築士でもある城戸太郎氏が2003年9月に設立した企業で、建築に特化したノウハウが豊富に蓄積されています。

 

建築の専門知識に加え、画像やCGのクオリティーにも定評があり、建築に特化したVR制作会社としてマンションやオフィス、公共事業などの支援を行っています。マイクロソフト社から「Microsoft Mixed Realityパートナー」として正式に認定されており、技術力の高さも評価されています。

 

また、「安全体感VRトレーニング」というサービスは160社以上に採用されたVR体感教育で、1台38,500円(税込)という低価格で利用可能です。

 

※関連インタビュー記事:3DCG制作大手の積木製作がメタバースに参入する理由とは?|常務取締役 赤崎信也氏

⑨スペースデータ:衛星データや3DCGを駆使し仮想空間を構築

スペースデータ:衛星データや3DCGを駆使し仮想空間を構築
(画像:スペースデータ)

株式会社スペースデータは、「宇宙×データ」をテーマに研究開発を行うことを目的に設立されたスタートアップであり、メタバース/デジタルツイン構築ソリューションを提供しています。「テクノロジーで新しい宇宙を創る」をビジョンに掲げ、衛星データや3DCG技術を活用し、仮想空間上にもう一つの世界を自動生成するAIアルゴリズムの開発を行っています。

 

スペースデータの開発したAIアルゴリズムに基づく高精度な3Dモデルは、デジタルツインを建築シミュレーションに活用する建築会社や仮想世界を舞台にしたゲームの開発会社など、多くの企業にソリューションを提供します。

⑩リプロネクスト:官公庁や自治体など幅広いターゲットへVRコンテンツを提供

リプロネクスト:官公庁や自治体など幅広いターゲットへVRコンテンツを提供
(画像:株式会社リプロネクスト)

リプロネクストは“リアルを届けるWebマーケティング企業”として、メタバース開発/XRコンテンツ制作/オリジナルVRゴーグル制作/Webマーケティング支援を行っています。

 

VR360°動画やバーチャルツアーができるコンテンツなどの制作を手掛けており、研修、工場見学、オープンキャンパス、観光案内、音楽ライブ、バーチャルショップなど様々なビジネスシーンに活用されています。

 

リプロネクストの強みとして、官公庁・自治体・教育機関・製造業など様々な業界向けにXRコンテンツを提供した実績を持っている点が挙げられ、課題に合わせて企画、撮影、編集、集客まで一貫してサポートします。

一般企業だけでなく、官公庁や自治体などの公共機関も安心して依頼できる点がオススメです。

⑪VRPartners:VR映像の撮影・編集から配信まカバーする総合VRプロデュース

VRPartners:VR映像の撮影・編集から配信まカバーする総合VRプロデュース
(画像:VRPartners)

VRPartnersは、VRコンテンツのプランニングから撮影、編集、配信、効果測定までをワンストップで提供する総合VRプロデュース企業です。

年間500本以上のVRコンテンツ制作・配信、システム開発の経験があり、蓄積したノウハウを活かし、一気通貫したソリューションを提供しています。実写VR映像撮影・編集やCG・XR制作やシステム・アプリケーション開発などの支援の際に、VR映像に特化した経験豊富なメンバーが担当します。

 

また、360Channelという、LIVE配信を含め、映画・バラエティ・音楽・スポーツなど、多彩な360度VRコンテンツが楽しめる動画配信サービスを提供し、360Channelでのライブ配信などの支援も行っています。

 

VR映像の制作だけでなく、配信まで支援してほしい企業におススメです。

メタバースのプロダクションを進めるための4つのステップ

メタバースのプロダクションを進めるための4つのステップ

メタバースのプロダクションを進めるためのステップとして以下の4つが挙げられます。

 

  • ①メタバースの企画
  • ②開発環境・ツールの選定
  • ③サービスの体験設計・開発
  • ④サービスのテスト・公開

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

⇒関連サービス:メタバース総研の開発・運用サービスはこちら

①メタバースの企画

1つ目のステップは、メタバースの企画です。成果を挙げるメタバース制作/開発を行うには、強力なプロダクション体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなメタバースを制作すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。

 

メタバース制作で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。

 

  • 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
  • 2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用

 最先端の市場動向・定石の把握/活用

近年幅広い業界・用途でのメタバース活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。

2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案

メタバースに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのメタバース戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。

②開発環境・ツールの選定

開発環境・ツールの選定 Unity
(画像:Unity

2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。メタバースを制作/開発する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。代表的な開発環境・ツールとしては、3DCGの制作/開発においては「Blender」や「Maya」、VR/ARの制作/開発においては「Unity」や「Unreal Engine」などが挙げられます。

 

メタバースプロダクションの中でも、単にVR/ARのコンテンツを制作したいのか、iOS/Androidで利用できるアプリを開発したいのかによって、利用する開発環境・ツールは異なります。 

③サービスの体験設計・開発

3つ目のステップは、サービスの体験設計・開発です。実現したいユーザー体験の設計を行った後、実際の開発を行います

 

単にVR/ARのコンテンツを制作したいのであれば簡易なツールでも対応可能な場合がありますが、よりクオリティの高いユーザー体験を実現するためには、「Unity」や「Unreal Engine」を利用してプログラミングを行い、アプリケーションを開発する必要があります。

④サービスのテスト・公開

4つ目のステップは、サービスのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします

 

動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。

メタバースのプロダクションを行う2つの方法

メタバースのプロダクションを行う2つの方法

メタバースのプロダクションを行う代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。

  • ①メタバース専門のプロダクション会社に依頼をする:高品質なメタバースプロダクションが可能
  • ②自社のエンジニアがプロダクションを行う:コストを抑えることが可能

それぞれの方法の概要やメリット・デメリットを分かりやすく紹介していきます。

①メタバース専門のプロダクション会社に依頼をする:高品質なメタバースプロダクションが可能

1つ目の方法は、上記で紹介したようなプロダクション会社に依頼をする方法です。

メタバースプロダクションの豊富な経験と知見を有するプロダクション会社に依頼をすることで、高品質のメタバースを制作/開発することが可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 1.豊富な経験と知見に基づき、高品質のメタバースプロダクションが可能
  • 2.体制が整っているため、限られた期間でメタバースプロダクションが可能
  • 3.社内の人員リソースに余裕が無くても、メタバースプロダクションが可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.自社で制作/開発する場合と比べ、一定コストがかかってしまう
  • 2.社内企画通りにプロダクション会社に制作してもらうため、綿密なすり合わせが必要

また、メタバースプロダクション会社には、制作/開発を中心に対応している会社と、事業立案や企画から開発まで一貫して対応している会社が存在するため、自社の検討状況や課題にマッチした会社を選定することが重要となります。

②自社のエンジニアがプロダクションを行う:コストを抑えることが可能

自社のエンジニアがプロダクションを行う:コストを抑えることが可能 Unity
(画像:Unity)

2つ目の方法は、ツールを活用し自社のエンジニアがメタバースを制作/開発する方法です。

メタバースをリリースするためには、3Dモデリングやアニメーション、VR/AR開発、プログラミングなど様々な工程が存在します。

 

一方で、近年これらに対応する有力なツールが登場してきています。これらのツールを活用することができれば、コストを抑えたメタバース制作/開発が可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • Unityなどのツールなどを活用できれば、低コストでプロダクションが可能
  • 開発体制が整っていれば、社内の企画通りのメタバースをプロダクション可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.経験者が不在の場合、高品質のメタバースプロダクションが難しい
  • 2.十分な人的リソースが無い場合、メタバースプロダクションが難しい・期間を要してしまう

タイプ別|メタバースプロダクションにかかる費用相場

タイプ別メタバース活用の費用

メタバース活用は、メタバース空間の構築からリモートワークでの利用まで様々なタイプが存在し、タイプによって費用が大きく変わってきます。タイプ別の費用相場は以下の通りです。

 

  • ➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超
  • ②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超
  • ③プロモーションへの活用:10万~500万円超
  • ④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超
  • ⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~
  • ⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度

 

それぞれをわかりやすく解説しています。

 

※メタバース/XRの開発を検討する際に、必ず抑えておきたい、企画〜開発までの4つのステップやポイントをまとめた資料をダウンロード頂けます。
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➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超

独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超 凸版印刷
(画像:凸版印刷)

独自のユーザー向けメタバースサービスの構築の費用の相場は100~1000万円超とかなりケースバイケースとなっています。その理由としてはどの程度サービスを充実させるかや、どのような開発方法を用いるかによってかかる工数が大きく変わってくるからです。

 

例えば、VRChatやDOORをベースにする場合であれば100万円~、一方で0からオリジナルのメタバースを構築する場合は、シンプルな機能のもので500万円~、機能をリッチにすると1000万円異常が必要となってきます。

②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超

オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

メタバースのオンラインショッピングへの活用にかかる費用の相場は100万~1000万円超となっています。自社独自のサービス構築をする場合や、メタバース上のショッピングモールに出展する場合など様々なパターンが存在します。

 

三越伊勢丹が構築する独自のメタバース上の仮想都市である「レヴ ワールズ」のように、独自のサービス構築をする場合は1000万円を超える費用が必要となります。

 

一方で、凸版印刷社が提供しているメタバース上のショッピングモール「メタパ」への出展の場合、費用は300万円~と、独自構築に比べると費用を抑えることが可能です。

③プロモーションへの活用:10万~500万円超

プロモーションへの活用:10万~500万円超 COCOAR
(画像:Cloud CIRCUS)

メタバースのプロモーションへの活用にかかる費用の相場は10万~500万円となっています。

 

日産自動車が新車発表会・試乗会向けのメタバースを構築した事例のように、0から独自のメタバース空間を構築する場合は500万円を超える高額な費用が必要となります。

 

一方で、AR作成ツールCOCOARなどの、メタバース制作ツールを活用する場合は、月額3万円程度からメタバースを作成することができます。

④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超

メタバースイベントへの出展:無料~100万円超 バーチャルマーケット
(画像:HIKKY

メタバースイベントへの出展にかかる費用の相場は無料~100万円超となっています。

 

比較的小規模のメタバースイベントやメタバースプラットフォーム上に出展する場合であれば無料の場合もあります。

 

一方で、バーチャルマーケットなど多くのユーザーを集めるメタバースイベントの場合、リアルのイベント会場の出展と同様、100万円を超える出展費用が必要となります。

⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~

川崎重工の工場を丸ごとメタバース化する計画
(画像:川崎重工)

独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築にかかる費用は100万円~となっています。

 

製造業界での工場のメタバース化(デジタルツインの構築)や医療業界での遠隔手術支援システムなどは、業務効率化により大きな収益向上のインパクトが見込める一方で、各社独自のメタバースサービスを構築する必要があり、費用は100万円以上かかることが多いです。

⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度

リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度 MetaLife
(画像:学研)

メタバースのリモートワークへの活用の相場は無料~月額5万円程度となっています。

 

例えば、リモートワーク向けのツールとしてMeta社が提供する「Horizon Workroom」や「Gather」など無料で利用できるものから、学研の提供する「metaLife」など月額数万円で利用できるものまで存在しますが、他の活用のタイプと比べると安価にメタバースを活用することが可能です。

 

一方で、より高い没入感を得るためにMetaQuestなどのVRゴーグルを購入する場合は、デバイスの費用が1台あたり約5万円必要となります。

メタバースプロダクションが企業にもたらす3つのメリット

企業がメタバースを活用する3大メリット

メタバースプロダクションが企業にもたらす代表的なメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①新規事業の創出
  • ②マーケティング・ブランディングの強化
  • ③企業の社内業務の効率化

 

それぞれのメリットを分かりやすく紹介していきます。

①新規事業の創出

新規事業の創出 バンダイナムコ
(画像:バンダイナムコ)

1つ目のメリットは、メタバースサービスやイベントなどの新規事業の創出です。

メタバースを活用し新たなサービスを構築することで、ユーザーに対し現実に存在するもの/しないものを含め、仮想空間上に3Dの世界を構築することができるというメタバースならではの特徴を活かし、ユニークな体験を提供するサービスを提供することができます。

 

また、メタバース上でアーティストや企業を集めたイベントをすることで、入場券やデジタルコンテンツの販売など収益性の高い新たなビジネスを展開できることが挙げられます。

 

⇒関連サービス:メタバース総研の新規事業創出支援サービスはこちら

②マーケティング・ブランディングの強化

マーケティング・ブランディングの強化 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

2つ目のメリットは、メタバースを活用したマーケティング・ブランディングの強化です。

メタバースが人々の生活に普及するにつれ、オフラインからオンラインへ、WebからSNSへと起こってきたのと同様の顧客接点のシフトが、メタバースでも起こると考えられます。

 

メタバースをマーケティング・ブランディングに活用することで、従来はオンラインでの実施が難しかった商品・サービスの販促やメタバースならではの体験を通じた強力なブランディングを行うことができます。メタバースは従来のWebページや動画と比べ伝えられる情報がリッチかつインタラクティブな体験を提供可能なため、ユーザーを惹きつけやすく幅広い業種での活用が進んでいます。

 

⇒関連サービス:メタバース総研のマーケティング向けメタバース/XR活用支援サービスはこちら

③企業の社内業務の効率化

企業の社内業務の効率化 DHL
(画像:DHL)

3つ目のメリットは、企業の社内業務の効率化です。

メタバース・デジタルツインを社内業務の効率化に活用することで、バリューチェーン全体や工程全体の最適化社員の作業のサポート、研修の効率化をすることができます。

 

メタバース上で現状存在しない施設や設備を設計し、シミュレーションを行うことで、最適な製造ラインや運用方法を特定したり、メタバースの特徴である3Dでの情報の表示により、AR/MRグラスで現場の作業員の作業をサポートしたり、VRグラスにより様々なシチュエーションを想定した研修を行ったりと多岐にわたる活用方法が存在します。

 

⇒関連サービス:メタバース総研の業務効率化向けメタバース/XR活用支援サービスはこちら

成果に繋がるメタバースプロダクションの5つのポイント

成果に繋がるメタバースプロダクションの5つのポイント

成果に繋がるメタバースプロダクションのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定
  • ③ユーザーファーストなUX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がるポイントを抑えた上で制作/開発に着手しましょう。

 

メタバースプロダクションには取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定

2つ目のポイントは、メタバースを活用する目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定です。

現在メタバース活用に取り組む企業には、明確な目的を持たずにメタバースを制作した結果、メタバース活用の取り組みが単発で終わってしまっているケースが見受けられます。

 

その結果、制作・活用のPDCAが回らない、メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「制作・活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜメタバースではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③ユーザーファーストな企画・UX設計

3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなメタバースの企画・UX設計です。

現在、多くの企業がメタバースに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなメタバースが多く存在します。それらのメタバースは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。

 

そのため、「メタバースならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

メタバース市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な制作/開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なメタバース制作/開発・運用体制の構築です。

高いユーザー体験と事業性を両立するメタバースの制作/開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

メタバース制作/開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法

メタバースの知見が不足しており、メタバース活用の企画や開発に課題を抱えていませんか?

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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