メンタルヘルスへのメタバース活用事例4選|4つのメリットも解説

メタバース メンタルヘルス

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース

現在、ゲームやエンタメ業界の活用に注目されがちですが、従業員のメンタルをケアするためにメタバースを活用しようとする企業も相次いで登場しています。

 

一方で、「メンタルヘルス領域にどのようにメタバースを活用するのかイメージが沸かない」、「具体的にどのような活用事例があるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、メタバースのヘルスケア業界への活用事例をメリットとともにわかりやすくご紹介します。

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • メンタルヘルス領域でのメタバースの活用を検討している
  • メンタルヘルス領域でメタバースを活用するメリットが知りたい
  • メタバースのメンタルヘルス領域での活用事例をおさえておきたい

 

本記事を読めば、メタバースをメンタルヘルス領域に活用するためのヒントが得られるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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そもそもメタバースとは

そもそもメタバースとは VRChat
(画像:VRChat

メタバースとは一言でいうと、人々が様々な活動を行うことのできるインターネット上の3次元の仮想空間のことを指します。

 

メタバースの語源は「超越」を意味する「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた造語だと言われています。メタバースという言葉が世界で初めて使われたのは、1992年にニール・スティーヴンスン氏が発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」です。

 

メタバースにおいて、ユーザーはアバターと呼ばれる自身の分身の姿でメタバース空間にアクセスし、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことができます。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。

 

一般ユーザーに広く普及しているメタバースサービスとして、「Fortnite」や「Roblox」、「どうぶつの森」などのゲーム型のメタバース、「VRChat」や「Cluster」などのSNS型のメタバースが挙げられます。

 

メタバースへのアクセス方法としては、スマホやPCからもアクセス可能ですが、Apple Vision ProやMeta Questのようなヘッドマウントディスプレイからアクセスすることにより、より世界に没入したような体験が可能になります。

 

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企業がメンタルヘルス領域でメタバースを活用する4つのメリット

企業がメンタルヘルス領域でメタバースを活用する4つのメリット

企業がメタバースをメンタルヘルス領域で活用するメリットとして以下の4つが挙げられます。

 

  • ①匿名のアバターを介したカウンセリングにより心理的障壁が低下する
  • ②時間的・地理的制約を受けずにカウンセリングを受けることができる
  • ③カウンセリング頻度の増加により、精神病のリスクを早期に発見できる
  • ④同じ悩みを抱える人と交流し悩みを共有することで、心理的負担を軽減できる

 

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①匿名のアバターを介したカウンセリングにより心理的障壁が低下する

1つ目のメリットは、匿名のアバターを介したカウンセリングにより心理的障壁が低下する点です。

 

メタバース空間でのコミュニケーションは、アバターを介したコミュニケーションとなるため、顔を見せなくてもいいことから、カウンセリングを受けたい人の心理的障壁を低くすることが可能です。また、匿名かつ顔出し不要のコミュニケーションを通じて、相談者のプライバシーを保護しやすいという側面もあります。

 

企業のメンタルサポートでは、従業員が気軽に相談できる仕組みを構築し、ハラスメントや過労などのコンプライアンス事案を早期発見することが重要です。そのためのチャネルの1つとして、メタバースを活用したカウンセリングは有効であると考えられています。

②時間的・地理的制約を受けずにカウンセリングを受けることができる

2つ目のメリットは、時間的・地理的制約を受けずにカウンセリングを受けることができる点です。

 

メタバースを活用することで、自宅からでもカウンセリングを受けることができるようになるため、実際に病院のカウンセリング室などに訪れる必要がなく、地理的制約を受けることがなくなります。メンタルの不調を抱えている人にとっては、家の外に出てカウンセリングに通うこと自体が大きな負担となるので、地理的制約を受けずにカウンセリングを受けることができる環境は非常に重要です。

 

また、アバターやAIがカウンセリングを行う場合、24時間いつでもカウンセリングを受けることができるため時間的制約からも解放されます。人によっては、リアルの人間よりアバターやAIの方が相談しやすいこともあるので、その意味でも、カウンセリングへのハードルは大きく低下すると考えられます。

 

企業としては、従業員が容易にカウンセリングを受けることができる環境を整備することが重要であるため、時間的・地理的制約を受けないメタバースを活用したカウンセリングは有効であると考えられます。

③カウンセリング頻度の増加により、精神病のリスクを早期に発見できる

3つ目のメリットは、カウンセリング頻度の増加により、精神病のリスクを早期に発見できる点です。

 

メタバース上でのアバターを通したカウンセリングは心理的障壁が低く、また、時間的・地理的制約も受けないので、メンタルの不調を抱える人は、より高い頻度でカウンセリングを受けるようになると期待できます。

 

これにより、企業は従業員のメンタル状態を随時観察することができ、うつ病などの精神病の兆候をすぐに発見することができるようになると考えられます。

④同じ悩みを抱える人と交流し悩みを共有することで、心理的負担を軽減できる

4つ目のメリットは、同じ悩みを抱える人と交流し悩みを共有することで、心理的負担を軽減できる点です。

 

メタバース上では、遠く離れた人同士でも容易にコミュニケーションがとれるため、同じような心の悩みを抱えた人同士がつながることができる場を提供することができます。また、アバターを利用した匿名での参加も可能なので、参加へのハードルも相当に低下すると考えられます。

 

これにより、企業は従業員に対し、共通の悩みを持つ人と悩みを共有する機会を提供することができ、従業員のメンタル状態の改善を促すことができます。

メタバースのメンタルヘルス領域での活用事例4選

メタバースのメンタルヘルス領域での活用事例として以下の4つが挙げられます。

 

  • ①MentaRest:従業員のメンタル不調を改善するアバターカウンセリングの提供
  • ②comatsuna:アバターを介した対話によるメンタルケアサービスのリリース
  • ③越前市:心の悩みを相談できる「メタバースこころの保健室」の設置
  • ④IBM×順天堂大学:メタバースを用いた新たな医療サービスの構築

 

それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。

  

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①MentaRest:従業員のメンタル不調を改善するアバターカウンセリングの提供

MentaRest:従業員のメンタル不調を改善するアバターカウンセリングの提供
(画像:MentaRest)

MentaRestは、メタバース上の心理カウンセリングサービスである「MentaRest」を提供しています。アバターを通じたコミュニケーションによるカウンセリングにより、従業員のメンタルの不調を改善することを目的として、様々な企業が導入しています。

 

MentaRestでは、臨床心理士や公認心理士などの専門家がメタバース上で、科学的根拠に基づくカウンセリングを提供します。アバターを活用することでカウンセリングへの心理的障壁が低下し、自己開示が促され、相談者の悩みや感情をより詳細に把握することができます。

 

特に若い世代の間で、長時間労働や残業などによるストレスや心の悩みが問題化している現代社会において、MentaRestのようなメタバースを活用したカウンセリングサービスは、新たなメンタルケアのあり方として、とても有効な手段であると考えられます。

②comatsuna:アバターを介した対話によるメンタルケアサービスのリリース

comatsuna:アバターを介した対話によるメンタルケアサービスのリリース
(画像:comatsuna)

デジタルヘルスケア・産業保健事業を手がけるcomatsuna社は、メタバースを活用した法人向け社員メンタル支援サービス「メンサポドクター」をリリースしました。メンズサポートドクターは、アバターを介したオンラインでのコミュニケーションによりメンタルヘルスの改善を図るもので、人見知りや対面でのコミュニケーションに抵抗のある方にも、気軽に利用できるメンタルヘルスケアサービスを提供することを目的とし開発されました。

 
同社はアバターを介したコミュニケーションが、対面での対話に比べ、人々の緊張を和らげ、より早く心を開いてもらい、悩みを相談しやすくすることができると考えているとのことです。
企業もこのサービスを導入することで、社員の潜在的な不満や不安、問題点をいち早く検出することができるとともに、社員のメンタル不調予防、離職予防に繋げることができます。

 

こちらの事例は、メタバースの「いつでも、どこからでも」、「アバターの姿で気楽に」にコミュニケーションを取ることができるという特徴を、ヘルスケア領域で効果的に活用した注目の事例と言えます。

 

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③越前市:心の悩みを相談できる「メタバースこころの保健室」の設置

越前市:心の悩みを相談できる「メタバースこころの保健室」の設置
(画像:comatsuna)

越前市は、2023年2月14日よりデジタルヘルスケア・産業保健事業を手がけるcomatsuna社と共同で、「越前市メタバースこころの保健室」を開設しました。

 

このサービスは、こころの問題やお悩みを抱える人々に情報提供や相談支援を届けやすくする試みとして企画されました。アバターを介したコミュニケーションが、対面での対話に比べ、緊張を和らげ心を開きやすくし、結果的に悩みを相談しやすくなるという効果が期待されています。

 

この事例は、時間的・地理的制約を受けず、アバターの姿で気軽にカウンセリングをうけることができるというメタバースの特徴を、ヘルスケア領域で効果的に活用した事例として注目されています。

④IBM×順天堂大学:メタバースを用いた新たな医療サービスの構築

IBM×順天堂大学:メタバースを用いた新たな医療サービスの構築
(画像:順天堂大学)

日本IBMと順天堂大学は「メディカル・メタバース共同研究講座」を設置し、産学連携の取り組みを開始しました。同共同研究講座では、メタバース技術の活用による時間と距離を超えた新たな医療サービスの研究・開発に取り組むとのことです。

 

具体的には、患者や家族が来院前にバーチャルで病院を体験できる環境や外出が困難な入院患者が病院の外の仮想空間で家族や友人と交流できる「コミュニティ広場」の構築、メタバース空間での活動によるメンタルヘルス等の疾患の改善の実証などを検討しています。

 

※関連記事:メタバースのヘルスケア業界での活用事例9選|6つの活用方法も解説

メタバースの普及がもたらす3つのビジネスチャンス

メタバースの普及がもたらす3つのビジネスチャンス

メタバースの普及がもたらすビジネスチャンスとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①新規事業の創出
  • ②マーケティング・ブランディングの強化
  • ③企業の社内業務の効率化

 

それぞれのビジネスチャンスを分かりやすく紹介していきます。

①新規事業の創出

新規事業の創出 バンダイナムコ
(画像:バンダイナムコ)

1つ目のビジネスチャンスは、メタバースサービスやイベントなどの新規事業の創出です。

メタバースを活用し新たなサービスを構築することで、ユーザーに対し現実に存在するもの/しないものを含め、仮想空間上に3Dの世界を構築することができるというメタバースならではの特徴を活かし、ユニークな体験を提供するサービスを提供することができます。

 

また、メタバース上でアーティストや企業を集めたイベントをすることで、入場券やデジタルコンテンツの販売など収益性の高い新たなビジネスを展開できることが挙げられます。

②マーケティング・ブランディングの強化

マーケティング・ブランディングの強化 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

2つ目のビジネスチャンスは、メタバースを活用したマーケティング・ブランディングの強化です。

メタバースが人々の生活に普及するにつれ、オフラインからオンラインへ、WebからSNSへと起こってきたのと同様の顧客接点のシフトが、メタバースでも起こると考えられます。

 

メタバースをマーケティング・ブランディングに活用することで、従来はオンラインでの実施が難しかった商品・サービスの販促やメタバースならではの体験を通じた強力なブランディングを行うことができます。メタバースは従来のWebページや動画と比べ伝えられる情報がリッチかつインタラクティブな体験を提供可能なため、ユーザーを惹きつけやすく幅広い業種での活用が進んでいます。

③企業の社内業務の効率化

企業の社内業務の効率化 DHL
(画像:DHL)

3つ目のビジネスチャンスは、企業の社内業務の効率化です。

メタバース・デジタルツインを社内業務の効率化に活用することで、バリューチェーン全体や工程全体の最適化社員の作業のサポート、研修の効率化をすることができます。

 

メタバース上で現状存在しない施設や設備を設計し、シミュレーションを行うことで、最適な製造ラインや運用方法を特定したり、メタバースの特徴である3Dでの情報の表示により、AR/MRグラスで現場の作業員の作業をサポートしたり、VRグラスにより様々なシチュエーションを想定した研修を行ったりと多岐にわたる活用方法が存在します。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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