おススメのメタバース/XR関連の展示会・セミナー7選

MetaのXRヘッドセットのQuestシリーズが累計販売台数2,000万台を突破し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年メタバースへの注目はより一層高まっています。

   

一方で、「メタバースのビジネス活用を検討しているが具体的な方法がわからない」「実際にメタバースを活用している企業の人の話が聞きたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、メタバースの基礎知識や活用のノウハウを学べるおススメの展示会・セミナー7選をご紹介いたします。

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • メタバースについて学べるセミナーを探している
  • メタバースのビジネス活用を検討している
  • メタバースの活用を検討しており、最先端の情報を知りたい

 

本記事を読めば、自分の目的に合ったメタバースの展示会・セミナーが見つけられると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


また、メタバース総研では、1000社以上のご担当者様からご好評をいただいている、国内外の最新のメタバース/XR活用事例101選をまとめたレポートを無料で配布しております。

ご興味のある方は、以下リンクからダウンロードしてご活用ください。

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目次

おススメのメタバース/XR関連の展示会・セミナー7選

おススメのメタバース/XR関連の展示会・セミナーとして、以下の7つが挙げられます。

 

  • ①メタバース総合展
  • ②バーチャルマーケット2023 Winter
  • ③Japan It Week メタバース活用EXPO
  • ④メタバース総研のセミナー
  • ⑤【無料セミナー】メタバースを活用したビジネス変革
  • FORTNITEが生み出す企業PRの可能性
  • ⑦日経メタバースシンポジウム「持続可能なメタバース空間」に向けて

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①メタバース総合展

RX Japan
(画像:RX Japan株式会社)

1つ目は、RX Japan株式会社が主催するメタバース総合展です。

 

本展示会では、メタバースを実現・活用するあらゆるサービス・技術が出展し、メタバースのビジネス活用を検討しているあらゆる業界の企業の担当者などが集まり、直接商談することができます。

 

<当日のテーマ>

  • メタバースに参入する企業がメタバース関連のあらゆるサービスを展示
  • メタバースのビジネス活用を検討している企業担当者が集まり、商談

 

<詳細>

  • 日程
    • 2024年7月3日(水)~ 5日(金)
    • 2024年11月20日(水)~22日(金)
  • 会場
    • 7月会期:東京ビッグサイト
    • 11月会期:幕張メッセ
  • 参加費
    • 無料 ※WEBからの事前登録制
  • 対象者
    • メタバースのビジネス活用を検討している方
    • 自社のメタバースサービスを紹介・展示したい方
    • メタバースに参入しているあらゆる業界の人と商談をしたい方

詳しくはこちらのページよりご覧ください。

②バーチャルマーケット2023 Winter

バーチャルマーケット2023 Winter
(画像:株式会社HIKKY

2つ目は、株式会社HIKKYが主催する世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2023 Winter」です。同イベントは毎年夏と冬の2回ずつ開催されています。

 

本展示会の参加者は、メタバース関連企業が開設しているオンライン上のブースにおいて、アバターなどの3Dデータ商品やリアルの商品を購入することができます。

 

2021年に開催されたバーチャルマーケット6では、73社の出店企業と100万人を超える来場者数を記録し、世界最大のVRイベントとして、ギネス世界記録にも認定されました。

 

<当日のテーマ>

  • メタバースに参入する企業がデジタルアイテムやリアルの商品を販売
  • 今回のバーチャルマーケット2023 Winterでは、「ロンドン」、「沖縄」、「渋谷/原宿」を再現した3会場を展開予定
  • リアルでのイベントも実施予定

 

<詳細>

  • 日程
    • 2023年12月2日(土)~ 17日(日)
  • 会場
    • オンライン+オフライン(会場未定)
  • 参加費
    • 無料
  • 対象者
    • メタバース上でデジタルアイテムやリアルの商品を販売したい企業担当者
    • メタバースの世界を体験したい一般の方

③Japan It Week メタバース活用EXPO

Japan It Week メタバース活用EXPO
(画像:Japan It Week)

3つ目は、メタバース総合展と同様RX Japan株式会社が主催するJapan It Week メタバース活用EXPOです。

 

本展示会では、ビジネス活用のためのメタバース製品やサービスが一堂に出展し、メタバース活用に関する商談をしたり、様々なメタバース関連製品やソリューションを比較検討することができます。

 

<当日のテーマ>

  • メタバースのビジネス活用に当たっての課題解決
  • メタバース活用に関する商談
  • メタバース関連製品・ソリューションの比較検討
  • メタバースに関するセミナーも実施

 

<詳細>

  • 日程
    • 2024年4月24日(水)~ 26日(金)
  • 会場
    • 東京ビッグサイト
  • 参加費
    • 事前の無料招待券の申込みをした人は無料
    • 無料招待券の申込みをしていない人は1人5,000円(詳細は主催者へお問い合わせください)
  • 対象者
    • メタバースのビジネス活用を検討している方
    • 自社のメタバースサービスを展示したい方
    • メタバースに参入しているあらゆる業界の人と商談をしたい方

④【20の事例で学ぶ】メタバースの活用方法10選を徹底解説

【20の事例で学ぶ】メタバースの活用方法10選を徹底解説 メタバース総研

4つ目は、株式会社メタバース総研による、【20の事例で学ぶ】メタバースの活用方法10選を徹底解説です。

 

本セミナーでは、株式会社メタバース総研の国内最大級のメタバースメディア運営と多数の企業へのコンサルティングを経て蓄積した知見に基づき、最新の活用事例やメタバースをビジネスに活用する実践的な方法、成果を上げるためのポイントを学ぶことができます。

 

<当日のテーマ>

  • メタバース市場の概況
  • 10種類のメタバース活用の方法と事例20選

 

<詳細>

  • 日程
    • 毎月第4木曜日 14:00~15:00
  • 会場
    • オンライン
  • 参加費
    • 無料
  • 対象者
    • どのようにメタバース活用を進めたらいいか分からない方
    • メタバース活用の方法の全体像を知りたい方
    • 具体的なメタバースの活用事例を知りたい方

⑤【無料セミナー】メタバースを活用したビジネス変革

【無料セミナー】メタバースを活用したビジネス変革
(画像:monoAI technology)

5つ目のセミナーは、monoAI technologyというメタバース関連企業による、メタバースを活用したビジネス変革です。

 

本セミナーでは、ビジネスシーンにおけるメタバース活用の方法と今後の展望について、学ぶことができます。

 

<当日のテーマ>

  • メタバースのビジネス活用の方法とその効果
    • monoAI technologyで成功した活用事例
    • monoAI technologyが考えるメタバースの展望

 

<詳細>

  • 日程
    • 8月23日(水)17:00〜18:00
  • 会場
    • オンライン
  • 参加費
    • 無料
  • 対象者
    • メタバースのビジネス活用を考えている方
    • 他社の過去実績からメタバース活用を考えたい方
    • メタバース活用によるメリットを知りたい方

⑥FORTNITEが生み出す企業PRの可能性

FORTNITEが生み出す企業PRの可能性
(画像:monoAI technology)

6つ目のセミナーは、monoAI technologyによる、FORTNITEが生み出す企業PRの可能性です。

 

本セミナーでは、企業PRへのFortniteの活用方法やその効果などについて、学ぶことができます。

 

<当日のテーマ>

  • FORTNITEが企業PRにどのように活用され得るのか

 

<詳細>

  • 日程
    • 7月27日(木)14:00〜15:00
  • 会場
    • オンライン
  • 参加費
    • 無料
  • 対象者
    • 広報やマーケティング担当者様
    • 新しい広報戦略を模索している企業担当者様
    • FORTNITEをPR活用することに興味がある/検討されている方
    • FORTNITEをPR活用するメリットを知りたい方

⑦日経メタバースシンポジウム「持続可能なメタバース空間」に向けて

日経メタバースシンポジウム「持続可能なメタバース空間」に向けて
(画像:日本経済新聞社)

7つ目のセミナーは、日本経済新聞社による、【ハイブリッド開催】

第3回 日経メタバースシンポジウム「持続可能なメタバース空間」に向けて〜信頼と安定の社会基盤実現へ〜です。

 

本セミナーでは、業界の著名人からメタバースの現状や課題について、学ぶことができます。

  

<詳細>

  • 日程
    • 7月27日(木)10:00〜16:40
  • 会場
    • オフライン:日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル3階)
    • オンライン
  • 参加費
    • 無料
  • 登壇者(一部抜粋)
    • 天野 清之氏
      • カヤックアキバスタジオ CXO
      • 面白法人カヤック メタバース事業部部長
    • 番匠 カンナ氏
      • idiomorph 主宰
      • ambr CXO
    • 石黒 浩氏:
      • 大阪大学 基礎工学研究科 教授
      • ATR石黒浩特別研究所 客員所長
    • 廣瀬 通孝氏:
      • 東京大学 名誉教授
      • 東京大学先端科学技術研究センター サービスVRプロジェクトリーダー
    • 岡嶋 裕史氏:
      • 中央大学 国際情報学部 教授
      • 政策文化総合研究所 所長

メタバースが注目を集める6つの理由

メタバースが注目を集める6つの理由

メタバースが注目を集める理由として以下の6つが挙げられます。

 

  • ①AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資
  • ②関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化
  • ③コロナによるリモートコミュニケーションの普及
  • ④若年層を中心とするユーザー数の増加
  • ⑤仮想世界に対する人々の意識の変化
  • ⑥メタバース市場の成長性の高さ

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資

AppleやMetaなどのビックテックの本格参入・巨額投資
(画像:Meta)

1つ目の理由は、AppleやMetaなどのビッグテックが本格参入し、巨額の投資を行っていることです。例えば、Meta社は、2021年末にFacebookからMetaへ社名変更し、合わせて、メタバース領域に年間約1兆円規模の投資を行うことを発表しました。また、Appleは、2023年6月に、ゴーグル型XRヘッドセットデバイスであるApple Vision Proを発表するなどメタバース関連のデバイスの開発に力を注いでいます。

 

世界を代表するテック企業であるAppleやMeta社が多額の投資をしてまで、メタバースに注力していることは、メタバースには大きな可能性があるということを物語っています。

 

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②関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化

関連技術の大幅な進歩とデバイスの低価格化 oculus
(画像:Meta)

2つ目の理由は、メタバース関連技術の進歩です。メタバースは様々な領域のテクノロジーによって構成されているサービスですが、特に近年のテクノロジーの発展により体験価値が大きく向上しています。

 

具体的には通信技術の向上やコンピューターの処理性能の向上、メタバース向けデバイスの登場などが挙げられ、セカンドライフが登場した2000年代前半時点と比べると、メタバース空間内での体験をよりスムーズに、より没入感のある形で楽しむことができるようになりました。

 

このようにメタバースがオワコンであるといわれる理由の一つである通信速度の遅さという技術的な制約は、大幅に改善され、今後もさらに進化していくことが期待できます。

③コロナによるリモートコミュニケーションの普及

コロナによるリモートコミュニケーションの普及 horizon workrooms
(画像:Meta)

3つ目の理由は、コロナによるリモートコミュニケーションの普及です。コロナウイルス感染拡大の影響で、人々のコミュニケーションの機会が対面からリモートに移行し、プライベートはもちろん仕事上でのコミュニケーションも、SlackなどのチャットやZOOMなどのビデオ会話によって行われるのが当たり前の時代となりました。

 

デジタルを介したコミュニケーションの需要が拡大しているのはもちろん、人々が抵抗感なくデジタルコミュニケーションを利用するようになっているというのが非常に大きなポイントといえます。

④若年層を中心とするユーザー数の増加

4つ目の理由は、若年層を中心とするユーザー数の増加です。現在メタバースは、特にオンラインゲームでの用途を中心に若年層のユーザー数が急増しています。背景として、若年層は子供の頃から日常的にスマホを利用していること、コミュニケーションの手段としてSNSではなく、オンラインゲーム上のコミュニケーション機能を利用するシーンが増えていることなどが挙げられます。

 

ゲーム型メタバースの代表的なサービスとして挙げられる、フォートナイトが約5億人、ロブロックスが約2億人と圧倒的なユーザー数を誇ります。

 

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⑤仮想世界に対する人々の意識の変化

仮想世界に対する人々の意識の変化 VRChat
(画像:VRChat

5つ目の理由は、仮想世界に対する人々の意識の変化です。かつては、仮想世界に時間を費やすのはおかしなことで、一部の変わった人がするものだという風潮がありました。

 

ところが、コロナのロックダウンで自宅に閉じ込められた結果、多くの人がフォートナイトやロブロックスなどの仮想世界のゲームに参加し、大いに楽しむようになりました。

 

ゲームだけでなく、バーチャルなイベントに参加したり、離れた場所にいる人と会話したりするためにメタバースを利用する人も増えたことで、仮想世界に対する人々の見方が変わり、かつてあったような偏見があまり見られなくなったと考えられます

⑥メタバース市場の成長性の高さ

メタバース市場の成長性の高さ

6つ目の理由は、メタバース市場の成長性の高さです。メタバース市場は国内・海外ともに今後大きな成長を見せると考えられています。

 

世界のメタバースの市場規模は2020年時点で約68兆円、2024年には約111兆円。日本国内のメタバースの市場規模は2021年度時点で約744億円、その後年率170%で成長し、2026年度には約1兆円にまで成長すると予想されています。

企業がメタバースを活用する3大メリット【事例あり】

企業がメタバースを活用する3大メリット【事例あり】

企業がメタバースを活用する代表的なメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①新規事業の創出
  • ②マーケティング・ブランディングの強化
  • ③企業の社内業務の効率化

 

それぞれのメリットを代表的な事例とともに紹介していきます。

 

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①新規事業の創出

1つ目のメリットは、メタバースサービスやイベントなどの新規事業の創出です。

メタバースを活用し新たなサービスを構築することで、ユーザーに対し現実に存在するもの/しないものを含め、仮想空間上に3Dの世界を構築することができるというメタバースならではの特徴を活かし、ユニークな体験を提供するサービスを提供することができます。

 

また、メタバース上でアーティストや企業を集めたイベントをすることで、入場券やデジタルコンテンツの販売など収益性の高い新たなビジネスを展開できることが挙げられます。

そんなメタバースを活用した新規事業に取り組む事例として以下の2つが挙げられます。

 

  • バンダイナムコ:ガンダムファンが交流できるメタバースを構築へ
  • サンリオ:50組以上のアーティストが参加の有料ライブイベント

 

それぞれの事例を分かりやすく紹介していきます。

 

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バンダイナムコ:ガンダムファンが交流できるメタバースを構築へ

バンダイナムコ:ガンダムファンが交流できるメタバースを構築へ
(画像:バンダイナムコ)

バンダイナムコグループは、2022年4月から掲げる中期ビジョン「Connect with Fans」の重点戦略の1つとして、IPでファンとつながる「IPメタバース」を設定しました。

 

これは、メタバースを介して、バンダイナムコグループとファンのコミュニティを作る仕組みで、その第1弾がガンダムメタバースです。先日のガンダムカンファレンスで流れたイメージ映像では、メタバース上に世界中のガンダムファンが集い、語り合ったり、ライブイベントに参加したりする様子が描かれていました。

 

今後はバンダイナムコグループ以外の企業によるガンダムビジネスへの参入促進やガンダムファンがガンダムを活用したビジネスができる場の提供を目指して事業展開を行っていく予定とのことです。

サンリオバーチャルフェス:50組以上のアーティストが参加の有料ライブイベント

サンリオバーチャルフェス:50組以上のアーティストが参加の有料ライブイベント
(画像:サンリオ)

サンリオは、メタバース上に、50組以上のリアル/バーチャルの有名アーティストを集めた、有料のライブイベント「サンリオバーチャルフェス」を開催しました。

 

参加者は、メタバース上で有名アーティストのライブパフォーマンスを楽しんだり、参加者同士でコミュニケーションを取ったり、リアル・バーチャルの限定グッズを購入することができたりします。

バーチャルのライブイベントでありながら、有料チケットの価格は5,000円〜10,000円超えのものも存在するなど、リアルのライブイベントと同様の価格であることも注目を集めました。

 

同イベントが多くのユーザーを集めた理由として、ユーザーが求めるものを実現するために、企業や団体の垣根を超えたコラボレーションを実現させた点が挙げられます。参加するアーティストは、AKB48などのリアルの有名アーティストから、Vtuber、VRChat上で活動するバーチャルアーティストまで、幅広いジャンル・所属企業のアーティストが一堂に会することで、大きな話題を呼びました。

 

このように、ユーザーを特定の企業やプラットフォームに囲い込もうとするWeb2.0的な発想とは違った取り組みが、今後のメタバースイベントの盛り上がりに繋がっていくと予想されます。

②マーケティング・ブランディングの強化

2つ目のメリットは、メタバースを活用したマーケティング・ブランディングの強化です。

メタバースが人々の生活に普及するにつれ、オフラインからオンラインへ、WebからSNSへと起こってきたのと同様の顧客接点のシフトが、メタバースでも起こると考えられます。

 

メタバースをマーケティング・ブランディングに活用することで、従来はオンラインでの実施が難しかった商品・サービスの販促やメタバースならではの体験を通じた強力なブランディングを行うことができます。メタバースは従来のWebページや動画と比べ伝えられる情報がリッチかつインタラクティブな体験を提供可能なため、ユーザーを惹きつけやすく幅広い業種での活用が進んでいます。

 

そんなメタバースを活用したマーケティングの代表的な事例として以下の2つが挙げられます。

 

  • 三越伊勢丹:独自のメタバース空間を構築し新たなEC体験の提供へ
  • 日産自動車:VR chat上で新車発表・試乗会を開催

 

それぞれの事例を分かりやすく紹介していきます。

 

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三越伊勢丹:独自のメタバース空間を構築し新たなEC体験の提供へ

三越伊勢丹:独自のメタバース空間を構築し新たなEC体験の提供へ
(画像:三越伊勢丹)

三越伊勢丹は、自社の百貨店の店舗を再現したメタバース「Rev worlds」をスマホ向けアプリをリリースしています。同社はこのアプリを通じて、”バーチャルな伊勢丹の店舗”で”リアルな買い物”体験を提供しています。ユーザーはアバターの姿で商品を見て回ることができ、その商品を実際にECで購入することが可能です。店員のアバターも配置され、チャット機能を使った接客も受けられます。

 

現在は婦人服や食品など310ブランドを扱っていますが、今後は家具や日用品にも対象を広げる方針です。友人のアバターと一緒に会話しながら買い物できるようにするなど機能も強化する予定です。

 

他社がメタバース上で開催されるイベントへの出展が中心のなか、三越伊勢丹は既に独自のメタバース空間を構築・提供しており、マーケティングへのメタバース活用をリードする存在といえます。

日産自動車:VR chat上で新車発表・試乗会を開催

日産自動車:VR chat上で新車発表・試乗会を開催
(画像:日産自動車)

日産自動車はメタバース上で、新型軽電気自動車「日産サクラ」の発表・試乗会を開催しました。イベントは世界最大のVR SNSプラットフォーム「VRChat」で開催されました。

 

発表会は日産副社長のアバターが登場し、ボイスレターが再生されるという形で進行。また、試乗会では日本の四季を感じられるドライブコースでバーチャルなサクラを運転することができました。VR上での試乗は通常の試乗とは違い、書類での手続きなどが不要で、いつでもどこからでも体験可能な点が強みです。

 

今回の取り組みにより、販売スタッフのアバター操作経験不足や、リアルな商品を仮想空間上でプロモーションする難しさなどが明らかになったとのことです。このような試験的な取り組みを重ねるなかで、将来的に製品のプロモーションチャネルとしてVRイベントが本格的に活用できるユースケースが確立されていくことが期待されます。

③企業の社内業務の効率化 

メタバース・デジタルツインを社内業務の効率化に活用することで、バリューチェーン全体や工程全体の最適化社員の作業のサポート、研修の効率化をすることができます。

 

メタバース上で現状存在しない施設や設備を設計し、シミュレーションを行うことで、最適な製造ラインや運用方法を特定したり、メタバースの特徴である3Dでの情報の表示により、AR/MRグラスで現場の作業員の作業をサポートしたり、VRグラスにより様々なシチュエーションを想定した研修を行ったりと多岐にわたる活用方法が存在します。

 

そんなメタバースを活用した社内業務の効率化に取り組む代表的な事例として以下の3つが挙げられます。

 

  • ウォルマート:メタバース上で混雑等の状況を再現した研修
  • DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化
  • 川崎重工:工場を丸ごとメタバース化する計画を発表

 

それぞれの事例を分かりやすく紹介していきます。

 

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ウォルマート:メタバース上で混雑等の状況を再現した研修

ウォルマート:メタバース上で混雑等の状況を再現した研修
(画像:ウォルマート)

世界的なスーパーマーケットチェーンであるウォルマートは、接客のトレーニングにVRを導入しています。従業員にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着させ、ブラックフライデーなどの販売イベント時に大勢のお客様に対応するための研修を行っています。従来の研修とは異なり、現実には再現が困難な状況を実際に体験しているかのような、リアリティの高い研修を行うことができます。

 
この研修を行うため、ウォルマートは1万7000台のOculas Questを約4700店舗に準備するなど大規模な投資を行っており、VRを活用した研修に本腰を入れています。

DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化

DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化
(画像:DHL)

ドイツの大手物流企業のDHL社は、グーグルのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」を導入し、倉庫での配送業務にARを活用しています。従業員はピッキング作業の現場でグラスを着用することで、製品・商品の保管場所やカート配置場所といった必要な情報を確認することが可能です。ハンズフリーで即座に必要な情報にアクセスできるため、作業の精度と効率の向上に繋がります

 

また、多くのスマートグラスにはマイク機能が搭載されており、遠隔かつハンズフリーで会話による連携を取ることも可能です。

川崎重工:工場を丸ごとメタバース化する計画を発表

川崎重工:工場を丸ごとメタバース化する計画を発表
(画像:川崎重工)

川崎重工はマイクロソフト社のカンファレンス「Build2022」にて、工場を丸ごとメタバース化する「インダストリアルメタバース」の構築に取り組むことを発表しました。この取り組みにより、工場における全工程をバーチャル空間上でシミュレーションできるデジタルツインの構築を目指すとのことです。

 

同社は、マイクロソフトのクラウド/IoT管理ソリューション「Azure IoT」、エッジAIソリューション「Azure Percept」、MRデバイス「HoloLens 2」を採用し、生産ラインや製造現場の管理に取り組んでいます。これにより、ロボットの障害発生時の迅速な対応や、トラブルを未然に防ぐ予知保全が可能になります。また、リアルタイムかつ遠隔で専門家からのアドバイス、支援を受けることができるようになりました。

 

また、「Azure Digital Twins」を用いることで、過去・現在・未来の稼働状況を仮想空間上で把握することで、問題の原因を特定し解決することも可能です。従来は物理的に目を通しにくかった箇所の点検や、未来の状況予測が可能になるため、未然の事故防止に繋がると考えられています。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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