【プロ厳選】おススメのVR作成ツール10選を選び方とともに紹介
VRデバイスの進化やデータ通信技術の発展、コロナによるリモートコミュニケーションの定着などにより、VRに一層の注目が集まっています。
また、近年VRはVRゲームなどの消費者向けサービスだけでなく、多岐にわたる業界でのBtoB、BtoBtoCの法人向けソリューションとしての活用も進んでいます。
そこで、今回はおススメのVR作成ツールを選び方とともにご紹介します。
本記事を読めば、VR開発の進め方について理解が深まると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
- おススメVR開発ツール10選
- ①Blender:個人事業主 / 中小企業に最適なメタバース空間作成ソフト
- ②Maya:大規模な制作会社に最適なメタバース空間作成ソフト
- ③3ds Max:建築設計事務所に最適なメタバース空間作成ソフト
- ④Unity:世界最大手のゲームエンジン
- ⑤Unreal Engine:グラフィックが優れた大手ゲームエンジン
- ⑥STYLY:初心者でも簡単にVR/ARコンテンツが作成・公開可能
- ⑦V-ketCloud:自社の仮想空間でサービス展開が可能
- ⑧Spacely:初心者でも簡単に360°VRコンテンツを作成
- ⑨RICOH THETA:現実世界を基にしたVR空間を作成できるカメラ
- ⑩シナモン:VRをブランディングに活用できるプラットフォーム
- VR開発の前に検討しておきたい3つのポイント
- 費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法
おススメVR開発ツール10選
おススメのVR開発ツールとして以下の10個が挙げられます。
- ①Blender:個人事業主 / 中小企業に最適なメタバース空間作成ソフト
- ②Maya:大規模な制作会社に最適なメタバース空間作成ソフト
- ③3ds Max:建築設計事務所に最適なメタバース空間作成ソフト
- ④Unity:世界最大手のゲームエンジン
- ⑤Unreal Engine:グラフィックが優れた大手ゲームエンジン
- ⑥STYLY:初心者でも簡単にVR/ARコンテンツが作成・公開可能
- ⑦V-ketCloud:自社の仮想空間でサービス展開が可能
- ⑧Spacely:初心者でも簡単に360°VRコンテンツを作成
- ⑨RICOH THETA:現実世界を基にしたVR空間を作成できるカメラ
- ⑩シナモン:VRをブランディングに活用できるプラットフォーム
それぞれのツールについてわかりやすく紹介していきます。
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①Blender:個人事業主 / 中小企業に最適なメタバース空間作成ソフト
Blenderは、Blender Foundationによって提供されている統合型のオープンソースのメタバース空間作成ソフトです。無料で利用できることに加えて、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等のメタバース空間作成に必要なあらゆる機能が備わっています。機能の特徴としては、映画やエンタメ向けのアニメーションやエフェクトが豊富であることが挙げられます。
Blenderは個人事業主 / 中小企業 / スタートアップがメインで利用しており、ユーザー数は100万〜300万人と言われています。
近年、アップデートが繰り返されており、業界で主流な有料3DCGソフトMayaとも肩を並べるほどの充実した機能を無料で利用できることから、大きな注目を集めるメタバース空間作成ソフトです。
②Maya:大規模な制作会社に最適なメタバース空間作成ソフト
Mayaは、AutoDeskによって提供されている統合型のハイエンドメタバース空間作成ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等のメタバース空間作成に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、アニメーションやテクスチャリング等に活用されることが挙げられます。
Mayaは大規模な制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は1万〜4万人と言われています。
ディズニーを始めとする世界最高峰のクリエイティブ企業にも採用されているなど、メタバース空間作成ソフトの定番的な存在です。
③3ds Max:建築設計事務所に最適なメタバース空間作成ソフト
3ds Maxは、AutoDeskによって提供されている統合型のプロフェッショナル向けメタバース空間作成ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等のメタバース空間作成に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、建築パースの制作やアニメーションCGの制作等に活用されることが挙げられます。
3ds Maxは建築設計事務所やゲーム開発会社やアニメーション制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は非公開ですがMAYAよりは少ないと予想されます。
鬼滅の刃のアニメ制作にも採用されているなど、メタバース空間作成ソフトの定番的な存在です。
④Unity:世界最大手のゲームエンジン
Unityは2005年にユニティ・テクノロジー社により開発された、世界で最も普及しているゲームエンジンです。初心者でも比較的簡単に扱えることや、活用できるアセットなどの開発環境が充実していることから、ゲーム開発者の約6割に利用されているという統計もあります。
3Dコンテンツを開発するゲームエンジンとしてのコア機能はもちろん、ゲームらしい振る舞いをする実行環境や、開発に活用できる充実したアセット(イラスト、パーツ、背景、音声など)などの機能を備えていることから、ゲーム/3Dコンテンツの開発プラットフォームと言えます。
⑤Unreal Engine:グラフィックが優れた大手ゲームエンジン
Unreal Engineはフォートナイトなどの有名ゲームを手がける、アメリカのEpic Games社により開発された大手ゲームエンジンです。グラフィック性能の高さなどから、Unityとともにゲームエンジン業界の2強としてのポジションを確立しており、ゲーム開発者の約2割に利用されているという統計もあります。
Unityと比べ、基本的な仕様は似ているものの、グラフィック性能の高さが特徴となっており、RPGなどの高度なグラフィック表現が求められるゲームの開発に多く用いられる傾向にあります。
⑥STYLY:初心者でも簡単にVR/ARコンテンツが作成・公開可能
STYLYとは、初心者でも比較的簡単に、VR/ARコンテンツ・空間を作成し、他ユーザーに共有することのできるXRクリエイティブプラットフォームです。
Webブラウザのみで、VR/AR/MRコンテンツを手軽に制作することができ、そのコンテンツをMetaQuestなどのVRヘッドマウントディスプレイやwebブラウザ、スマホなど様々なデバイスに配信することが可能です。
また、Unityなどのゲームエンジン、MayaやBlenderなどの3Dソフトとも連携しており、それらと組み合わせて利用することでより発展的なXRクリエイションをすることができます。
⑦V-ketCloud:自社の仮想空間でサービス展開が可能
V-ketCloudは、VR法人HIKKYが提供する自社の所有する仮想空間でサービス展開を可能にするVRエンジンです。
V-ketCloudの特徴は次の3点です。
- 1.他社を圧倒する性能
- 2.Webリンクで起動
- 3.OEMで提供
1点目の他社を圧倒する性能に関して、ブラウザ上で100万ポリゴンを超えるコンテンツの表示や物理ベースレンダリングによる美しい世界、オープンワールドを可能とする非同期ロード機能によって、圧倒的体験を提供することができます。
2点目のWebリンクで起動に関して、使用する際はアプリインストールは不要でリンクを踏むだけでアクセス可能です。
3点目のOEMで提供に関して、V-ketCloudは他社サービスに依存せず、自社ドメイン上で仮想空間サービスを展開することができます。
株式会社LDH Japanや株式会社ビームスがV-ketCloudを活用しています。
⑧Spacely:初心者でも簡単に360°VRコンテンツを作成
Spacelyは、株式会社スペースリーが提供する事業者向けのVRコンテンツ制作ツールです。
Spacelyの特徴は360°VRコンテンツを誰でも簡単に制作することができる点です。撮影したパノラマ写真や3DCGデータをクラウドにアップするだけで、滑らかに動く高品質のVRコンテンツを自動で作成でき、所要時間は初心者の方でも30分程度です。
2022年6月時点で7,000以上の事業者ユーザーが利用し、「スペースリー」内のVRコンテンツ閲覧数は5,000万回を超えるなど、国内初のツールとしては非常に多くの実績を残しています。特に、コロナ禍で需要が拡大したVR内見向けの活用を進める数多くの不動産分野の事業者が利用しています。
また、2022年9月に約4億円の資金調達を実施しており、更なる技術開発や製品の進化が期待されています。
東急不動産や三井不動産レジデンシャルリースがSpacelyを活用しています。
⑨RICOH THETA:現実世界を基にしたVR空間を作成できるカメラ
RICOH THETAは株式会社リコーが提供する360°カメラです。全ての空間の写真・動画をワンタッチで撮影して、迫力の映像を簡単にシェアすることができます。
RICOH THETAの特徴は次の2点です。
- 1.撮りやすいシンプルなデザイン
- 2.デュアルレンズ
1点目の撮りやすいシンプルなデザインに関して、画角や傾き、カメラの設定を気にせずにワンボタンで360°撮影できたり、外部記憶メディアを用意しなくても撮影可能であったり、軽くて持ち運びしやすい等のことが挙げられます。
2点目のデュアルレンズに関して、2 つの超広角レンズで上下左右全ての空間を撮影することができます。
株式会社コナカや東急建設株式会社、大和ハウス工業株式会社がRICOH THETAを活用しています。
⑩シナモン:VRをブランディングに活用できるプラットフォーム
シナモンは、株式会社Synamonが提供するVR/メタバースブランディングプラットフォームです。NFTの活用を含めた幅広いユースケースに対応し顧客をファンにするメタバース空間を構築することができます。
シナモンの特徴は次の3点です。
- 1.NFTを活用できる仕組み・機能
- 2.マルチデバイス対応
- 3.3つの空間を併用できる
1点目のNFTを活用できる仕組み・機能に関して、ウォレット連携無しでもログイン可能な仕組みやNFTマーケットプレイスへの遷移を促す仕組みが用意されています。
2点目のマルチデバイス対応に関して、スマートフォンやPC、VRデバイスなどからアクセスできるバーチャル空間を構築できます。
3点目の3つの空間を併用できるに関して、SYNMNは、用途や人数規模に応じて、「Large」「Rich」「Parallel」の3つのバーチャル空間を構築でき、これらを1サービス内でシームレスに行き来する柔軟な空間設計が可能です。
VR開発の前に検討しておきたい3つのポイント
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①VR活用の目的はサービス構築か単発でのプロモーションなどか?
VR活用をご検討されている目的は大きく本格的なサービス開発とプロモーションなどへの活用の2つに分けられます。
前者の本格的なサービス開発の例として、国内最大のVRSNSであるclusterなどが挙げられます。
一方、後者のプロモーションなどへの活用の例として、遠隔地から立体的な資格情報を基に内見ができるVR内見などのプロモーションが挙げられます。
このように自社のVR活用の目的によって、組むべきパートナーや必要な人員・予算感などが大きく変わってきます。
②ツールを活用できる人材をどの程度有しているか?
VR開発にあたり、VRツールを活用できる人材の有無は大きな軸の1つです。後ほどご紹介しますが、自社にVR関連の技術の知見を有する人員がいる場合、ツール活用をベースに開発を進めることが選択肢となってきます。このような人材の有無が、ツール活用による開発か、VR制作会社への外注による開発かを決める大きな軸となります。
ツール活用のメリットとしては外注に比べアジャイルに開発・改善を行えることが挙げられ、一方でデメリットとしては社内のリソースを投下する必要があること、経験・知見不足の場合、開発が上手く進まないことなどが挙げられます。
③開発会社はどの業界・ユースケースのVR制作に強みがあるか
VRは製造、建築、不動産、小売、エンタメなど幅広い業界で活用が進んでおり、またユーザーに対してどのような体験を提供したいかによって、求められる設計や機能、ケイパビリティなどが異なります。
そのため制作会社やツールは、特定の業界やユースケース向けのVR制作に強みを持っていることがあり、制作方法の検討にあたり、リサーチ・検討しておきたいポイントとなります。
費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法
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