【図解】メタバースとWeb3.0・NFTの違いや関係性とは?

【図解】メタバースとWeb3.0・NFTの違いや関係性とは?

近年世界中から注目を集めるメタバースとWeb3.0。多くの企業が参入を発表するなどメディアやニュースで毎日のように目にするほどの盛り上がりを見せています。

 

一方で、「それぞれのざっくりとした意味は知っているけど、両者の違いや関係性までは分からない」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、メタバースとWeb3.0の関係性を図解を用いながら事例とともにわかりやすく紹介します。

本記事を読めば、メタバースとWeb3.0の関係性をしっかりと理解できると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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メタバースとWeb3.0の関係性とは

メタバースとWeb3.0の関係性とは

メタバースとWeb3.0の関係性を一言で表すと、両者は別物であるものの、組み合わせることで大きく発展する可能性のある概念・技術です。

 

メタバースとは、アバターの姿で他ユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことのできる3次元の仮想空間のことを指します。

 

一方で、Web3.0とは、ブロックチェーン技術をベースとする、非中央集権的な技術・サービスの総称を指します。Web3.0に含まれる代表的な技術・サービスとしてNFT(非代替性トークン)やDAO(自律分散型組織)、DeFi(分散型金融サービス)などが挙げられます。

 

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メタバースとWeb3.0を組み合わせた活用方法

メタバースとWeb3.0を組み合わせた活用方法

メタバースとWeb3.0を組み合わせた活用方法として以下の2つをご紹介します。

 

  • ①メタバース上のデジタルアセットの所有・取引にNFTを活用
  • ②NFT保有者やDAO参加者のコミュニティ形成の場としてメタバースを活用

 

それぞれの活用方法についてわかりやすく紹介していきます。

 

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①メタバース上のデジタルアセットの所有・取引にNFTを活用

1つ目の活用法は、メタバース上のデジタルアセットの所有・取引にNFTを活用するものです。

メタバース上で売買されるデジタルアセットの代表的な例として、アバターやアバター用のデジタルファッションアイテムなどが挙げられます。それらを従来のようにNFTを用いずに管理・売買を行うと簡単に複製が行えてしまうため、デジタルデータ自体に価値がつきづらく、制作者のインセンティブも生まれづらいという課題がありました。

 

そこで、それらのデータをNFTとして管理・売買することで、そのデータが世界で唯一であることを証明でき、複製することが難しくなるため、価値を持つようになり、経済活動が加速すると考えられています。

②NFT保有者やDAO参加者のコミュニティ形成の場としてメタバースを活用

2つ目の活用法は、NFT保有者やDAO参加者のコミュニティ形成の場としてのメタバースの活用です。

特定のNFT保有者のみがアクセスできるメタバース空間を構築することで、メタバースへのアクセス権を管理することができ、NFT保有者やDAO参加者のみが交流するメタバース空間を構築することができます。

 

既に多くのハイブランドがこの活用法を実践しており、自社の発行したNFT保有者限定で、限定イベントやアイテムの先行販売が行われるメタバースの運営を通じて、ファンのエンゲージメントを高める取り組みを進めています。

メタバース×Web3.0の活用事例6選

メタバースとWeb3.0を組み合わせた活用事例として以下の6つが挙げられます。

 

  • ①RTFKT:バーチャルスニーカーが販売開始7分で3.2億円を売り上げる
  • ②Axie infinity:ゲーム内で獲得したNFTによって生計を立てることが可能
  • ③アンリアレイジ:販売したNFT作品11点が総額5000万円で落札
  • ④エイベックス:The Sandbox上にエイベックスランドを開設
  • ⑤大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン
  • ⑥手塚プロダクション:地域還元型のメタバース×NFTゲームを開発

 

それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。

 

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①RTFKT:バーチャルスニーカーが販売開始7分で3.2億円を売り上げる

RTFKT:バーチャルスニーカーが販売開始7分で3.2億円を売り上げる
(画像:RTFKT)

RTFKT(アーティファクト)は2020年にロンドンで立ち上げられたブランドで、スニーカーを中心にデジタルアセットのデザイン・NFTの販売を行っています。オークションでの多額の販売実績や有名ブランド・アーティストとのコラボなど、メタバース・NFT×デジタルファッションの文脈では圧倒的な存在感を誇っています。RTFKTの販売するNFTの保有者はスニーカーや洋服をメタバース上で自身のアバターに着用させられたり、ARを活用して自身が実際にスニーカーを履いているような体験ができたりします。

 

RTFKTが脚光を浴びたのは2021年3月のこと、バーチャルスニーカーNFTのオークションを行い、開始7分で600足、約3.2億円の売上を記録しました。

 

また、数々のコラボレーションで度々注目を集めており、スポーツファッションブランドのNIKEや、アーティストの村上隆などとのコラボNFTをローンチしており、NFTの購入者はデジタルアセットだけでなく、NFTとリンクした実物の洋服を入手できるなどの取り組みが行われています。

RTFKTは2021年末にNIKEに買収されたことをTwitterで発表し、今後NIKEのケイパビリティを活かし、更なる成長を遂げることが期待されています。

②Axie infinity:ゲーム内で獲得したNFTによって生計を立てることが可能

Axie infinity:ゲーム内で獲得したNFTによって生計を立てることが可能
(画像:Axie infinity)

モンスターを育成して戦わせるNFTゲームであるAxie infinity(アクシーインフィニティ)では、ゲーム内で手に入れたNFTを換金することにより生計を立てている人々が存在します。

 

Axie infinityはアクティブユーザーが100万人を超える大人気ゲームで、ゲーム内で相手を倒すことによって得られたポイントでモンスターを増殖させたり、アイテムの購入の購入が可能です。そのため、物価の低いフィリピンなどの国では、Axie infinityを長時間プレイしそこで得たポイントを他のプレイヤーに売ることで現実の通貨に換金することで生計を立てている人が存在します。

③アンリアレイジ:販売したNFT作品11点が総額5000万円で落札

アンリアレイジ:販売したNFT作品11点が総額5000万円で落札
(画像:アンリアレイジ)

日本を代表するファッションブランドの1つであり、パリコレクションなどへの参加をはたしているアンリアレイジは、メタバース・NFT領域への進出を進めるファッションブランドの代表格と言えます。

同ブランドは2022年3月にVRプラットフォーム「ディセントラランド」を舞台に開催されたファッションイベント「メタバースファッションウィーク」に、日本のファッションブランドとして唯一の参加を果たしています。

 

また、2022年春夏のパリコレクションにて、映画「竜とそばかすの姫」とのコラボ作品をリアルとバーチャルの洋服で発表し、販売したバーチャルの洋服であるNFT作品11点が総額5000万円で落札され、大きなニュースとなりました。

アンリアレイジは2014年からパリコレクションの参加をきっかけに、海外の歴史あるブランドに対抗する方法としてテクノロジーの活用に取り組んできていたため、業界でも早い段階からデジタルファッションへの取り組みを進めていました。

 

同ブランドのデザイナーである森永さんは、洋服のデジタルアセットをNFT化して販売するメリットの1つとしてNFTは二次流通、三次流通でも利益が発行者に還元される仕組みがあり、理論上半永久的にその価値が担保される点を挙げています。

④エイベックス:The Sandbox上にエイベックスランドを開設

エイベックス:The Sandbox上にエイベックスランドを開設
(画像:エイベックス)

エイベックス・テクノロジーズは、The Sandboxとパートナーシップ体制を構築し、アーティストとファンが仮想空間上で交流できるテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」をオープンすると発表しました。エイベックスランド(仮称)は2022年度中に、「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」内にオープンする予定で、アーティストのライブ配信やファンミーティングの実施、NFTアイテムの販売などが検討されています。

 

これらに先駆けて、ピコ太郎さんや浜崎あゆみさんに関連するNFTアイテムなどをセットにしたプレミアムLANDを2022年3月3日に販売しました。

 

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⑤大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン

大日本印刷:「バーチャル秋葉原」をオープン
(画像:大日本印刷)

大日本印刷とAKIBA観光協議会は、現実世界と仮想世界を融合させた地域共創型XR街づくりプロジェクトとして、2022年4月に「バーチャル秋葉原」をオープンしました。生活者は、PC用アプリケーションやVRゴーグル、Webブラウザなどを通じて、世界のどこからでもいつでも秋葉原の魅力を楽しむことができます。仮想空間には、ショッピングができる店舗やギャラリースペース、広告看板などが設置されており、コンテンツホルダーをはじめとする様々な企業が、情報発信や販促活動を行う「第3のチャネル」として利用することができます。

 

秋葉原の特徴である商標の看板等も地元企業の協力のもと、バーチャルリアリティ上で再現します。一部のバーチャル店舗の中には、商品などを展示するスペースがあり、ECサイトへ誘導して購入に繋げることができます。

 

バーチャル秋葉原は、ユーザーの分身であるアバターが集まり、動画視聴や商品購入、バーチャルゲームへの参加などを同時に行うことができる空間です。現実の特性を踏まえ、企業はコンテンツを提供・実施するだけでバーチャル秋葉原の世界に参加できます。

 

また、クリエイターが同一IPの二次創作を行い、スペース内で展示・販売できるよう、新たなビジネススキームを準備しています。コンテンツはNFTで管理し、クリエイティブビジネスの健全な循環を実現するとのことです。

⑥手塚プロダクション:地域還元型のメタバース×NFTゲームを開発

手塚プロダクション:地域還元型のメタバース×NFTゲームを開発
(画像:手塚プロダクション)

鉄腕アトムなど世界的マンガ・アニメコンテンツを制作する手塚プロダクションや旅行事業を行うJTBの設立したJ&J事業創造らが、日本各地にちなんだNFTを使用したメタバースゲームを開発しました。

 

このプロジェクトは、コロナ禍で大きなダメージを受けた地域経済および国内観光マーケットの回復と支援を目的としています。

ユーザーは、日本各地の魅力や文化の詰まったNFTを資産として所持し、それを使用して遊んだり、カード同士を合成することで新たなカードを生成したり、カードの売買によって収益をあげたりすることができます。

 

その第一弾として、県を掲げ宇宙産業の飛躍に向けた取り組みを進める鳥取県とのタイアップが決定しました。

このNFTの販売を通じて得られた売上の一部は、各地域産業に寄付されるという新たな復興支援の形を目指しています。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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