メタバース上で生まれる8つの仕事とは?建築家から接客、不動産まで
2021年末のFacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、世界的に注目を集めるメタバース。
コロナウイルス感染拡大の影響を受け、人々のあらゆる活動がリアルからバーチャルにシフトするなか、メタバース上に様々な仕事が生まれていることをご存知でしょうか?
そこで、今回はメタバース上で新たに生まれている仕事・職業を事例とともにわかりやすく解説します。
本記事を読めば、メタバース上での経済活動の現在地への理解が深まると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
メタバース上で生まれた新たな仕事・職業8選
メタバース上で生まれた新たな仕事・職業は以下の通りです。
- ①建築家
- ②インテリアデザイナー
- ③アバターデザイナー
- ④不動産
- ⑤イベントの司会・ファシリテーター
- ⑥イベントでの案内スタッフ
- ⑦接客スタッフ
- ⑧ゲーマー
それぞれの仕事・職業を事例とともにわかりやすく紹介していきます。
①建築家
1つ目の仕事は、メタバース空間内での建物をデザインする建築家です。メタバース上での建物は現実世界での建物と同様、1から設計する必要があり、その設計やデザイン次第で、訪れるユーザーの体験価値や満足度が大きく異なるため、メタバース上での建物を建築家にデザインして欲しいというニーズが存在します。
サイバーエージェント:メタバース空間における建築の専門組織を立ち上げ
事例として、サイバーエージェント社がメタバース空間における建築物や空間デザインの研究・企画・制作を目的に設立した専門組織「Metaverse Architecture Lab(メタバースアーキテクチャラボ)」が挙げられます。Metaverse Architecture Labでは、メタバース空間ならではの空間デザインや、ユーザー体験・ブランディング価値を高めるメタバース上での建築物について研究に取り組み、ブランド企業や小売企業の販促において、新しい価値を生み出すバーチャル建築物の制作に取り組むとのことです。また、Metaverse Architecture Labの顧問には隈研吾氏が就任しており、大きな注目を集めました。
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②インテリアデザイナー
2つ目の仕事は、メタバース上での商業施設や家のインテリアデザイナーです。メタバース上での建物内のインテリアは現実世界でのインテリアと同様、数多くの選択肢から全体のバランスが取れるようにコーディネートする必要があり、メタバース上でのインテリアをインテリアデザイナーに選定して欲しいというニーズが存在します。
英デザイン会社:あつまれどうぶつの森向けのコーディネートサービスを開始
事例として、イギリスのインテリアデザイン会社であるOlivia’sによるあつまれどうぶつの森上でのインテリアコーディネートサービスの提供が挙げられます。コーディネーターは提示したベル(あつまれどうぶつの森内での通貨)の予算内で、コーディネートの改善案を理由や風水などのTIPSとともに提案します。料金は1時間当たり約5000円とのことで、メタバース上での価値提供がしっかりと仕事として確立されていると言えるでしょう。
③アバターデザイナー
3つ目の仕事は、メタバース上でユーザーが利用するアバターのデザイナーです。アバターはメタバースでの活動を楽しむうえで非常に重要な存在であり、自分の好みの見た目のアバター姿で人々と交流できるのはメタバース最大の魅力の1つとも言えます。そのため、現実世界で見た目や外見を理想に近づける市場が非常に大きいように、自分の理想のアバターをデザインして貰いたい、手に入れたいというニーズが存在します。
メタバース「SOUL」向けのアバターデザイナーが月収100万円超え
事例として、月収100万円を超える中国のアバターデザイナーである陳さんが挙げられます。陳さんは、広東省深セン市で長年にわたりサービス業界に従事する一方、副業として中国で人気が高まっているSNS版のメタバースである「SOUL」向けのアバターを作成し販売しています。価格は約600円~1,600円、オーダーメイドのアバターは約4,000~40,000円になります。メディアによるとSOULのトップレベルのアバターデザイナーの月収は約80~100万円にも上るとのことです。
④不動産
4つ目の仕事は、メタバース上の土地の売買を行う不動産です。メタバースサービスの中には、メタバース上の土地を売買できる仕組みを導入しているものも存在します。メタバース上の土地の価値はメタバースのユーザー数が増える毎に上昇します。現実世界で土地を売買し投資で利益を上げる不動産業と同様、メタバース上でも不動産業が行われています。
カナダ投資会社:Decentraland上の土地に約3億円を投資
事例として、ブロックチェーン×メタバース空間である「Decentraland」上での土地の売買が挙げられます。Decentralandはメタバース上の土地を売買することができるメタバースとして有名ですが、カナダの投資会社Tokens.comは、Decentraland上の約3億円分の土地を投資目的で購入したことを発表しました。
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⑤イベントの司会・ファシリテーター
5つ目の仕事は、メタバース上でのイベントの司会・ファシリテーターです。メタバースでは漫画アニメIPのイベントやアーティストが出演するライブイベントなど様々なイベントが開催されています。現実世界で、イベントの司会進行を行う役割が必要なのと同様に、メタバース上でのイベントの進行・ファシリテーションをしてほしいというニーズが存在します。
中京テレビ:バーチャルイベントのファシリテーターを募集
事例としては、中京テレビが開催したVtuber日本烈島バーチャルファンミーティングでのファシリテーターが挙げられます。参加者の誘導や企画の合間でのトークなど、イベントのスムーズな進行と満足度の向上に貢献しました。
⑥イベントでの案内スタッフ
6つ目の仕事は、メタバース上でのイベントの案内スタッフです。現実世界でイベントを運営するには案内スタッフが会場の案内や困りごとへの対応をする必要があるのと同様に、メタバース上でのイベントを実施する際も同様のニーズが存在します。メタバース上でのイベントを開催する際は、アバターの操作やメタバースの楽しみ方に詳しくない方が多いこともあり、より運営スタッフによるサポートが重要となります。
KDDI:バーチャル渋谷でのイベントの運営スタッフを募集
事例として、KDDI社が開催したバーチャル渋谷ハロウィーンフェスでの運営スタッフが挙げられます。メタバースでの操作に慣れていない方へのサポートやイベント参加者の記念撮影のお手伝いなどを通じて、顧客満足度の向上を測れないかという実証が行われました。
豊田市:採用イベントの案内役を募集
事例として、愛知県豊田市の企業PRイベントの案内スタッフが挙げられます。採用イベントの入口において、求職者のどこを訪れたい、どこに行けばいいかというニーズに対して丁寧にイベント会場の案内をすることによってイベント参加者のイベントに対する満足度向上につなげる取り組みが行われました。
⑦接客スタッフ
7つ目の仕事は、メタバース上での接客スタッフです。ハイブランドなどを中心にアパレルや小売業界の企業がメタバース上でのビジネス展開を進めていますが、現実世界での接客スタッフと同様、メタバース上でもユーザーに対して接客を行うスタッフのニーズが存在します。
ローソン:アバター接客スタッフを募集
事例として、ローソンによるアバター接客スタッフの募集が挙げられます。ローソンは2022年11月にオープンする新店舗「グリーンローソン」に設置されるアバターをリモートで操作するアルバイトスタッフを10〜30人募集すると発表しました。アルバイトスタッフは勤務地からアバターをPCで操作し、身振り手振りを交えた会話を通じて、接客や販促活動を行います。時給は1100〜2200円で、将来的には在宅勤務を可能にすることも検討されています。2025年には全国のローソンに勤務するアバター接客スタッフを1000人の育成を目指すとのことです。
⑧ゲーマー
8つ目の仕事は、メタバースゲーム上で獲得したアイテムなどを販売するゲーマーです。ゲームは現在のメタバースにおいて最も主要なユースケースとなっており、多くの人々が夢中になっています。現実の世界で、ゲームをより優位に進めたい、ゲームを進める時間を節約したいという理由から課金をする人が多くいるように、メタバース上のゲームでのゲーム内のアイテムなどをお金を払ってでも入手したいというニーズが存在します。
Axie infinity:ゲームで稼ぎ生計を立てるプレイヤーが続出
事例としては、モンスターを育成して戦わせるNFTゲームであるAxie infinity(アクシーインフィニティ)が挙げられます。アクティブユーザーが100万人を超えるほどの大人気ゲームあるAxie infinityは、ゲーム内で相手を倒すことによって得られたポイントによりモンスターを増殖させたり、アイテムを購入することができます。そのため、物価の低いフィリピンなどの国では、Axie infinityを長時間プレイしそこで得たポイントを換金することで生計を立てている人が存在します。
メタバース上で働く3つのメリット
メタバース上でアルバイトをするメリットは大きく以下の3つです。
- ①時間や場所に縛られずに自由に働くことができる
- ②自分の経験や強みを活かすことができる
- ③メタバース空間を楽しみながら働くことができる
メタバース上で働くメリットの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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