3ds Maxでのメタバース開発とは?できることやメリットを紹介
関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース・XR。
現在、メタバースはゲームやエンタメ業界を中心に活用されていますが、今後は業種を問わず、プロモーションや業務効率化など幅広い領域でのビジネス活用が進んでいくと考えられています。
一方で、メタバース・XRの活用検討にあたり、「どのような3DCG制作ソフトを使うか迷っている」、「3ds Maxが有名らしいけど、メリット・デメリットを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、3ds Maxによるメタバース・VR/AR開発について、事例やメリットをわかりやすく紹介します。
本記事を読めば、メタバース・XRの開発・活用の進め方について理解が深まると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
3ds Maxとは
3ds Maxの概要と特徴
3ds Maxは、AutoDeskによって提供されている統合型のプロフェッショナル向け3DCG制作ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、建築パースの制作やアニメーションCGの制作等に活用されることが挙げられます。
3ds Maxは建築設計事務所やゲーム開発会社やアニメーション制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は非公開ですがMayaよりは少ないと予想されます。
鬼滅の刃のアニメ制作にも採用されているなど、3DCGソフトの定番的な存在です。
参照:3ds Max: Create massive worlds and high-quality designs
3ds Maxの4つのメリット
3ds Maxのメリットとして以下の4つが挙げられます。
- ①3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている
- ②サポートが充実している点
- ③プラグインが充実している点
- ④日本語に対応している
それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。
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①3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている
1つ目のメリットは3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっている点です。3ds Maxは統合型の3DCG制作ソフトのため、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。したがって、3ds Maxのみであらゆる3DCG制作が可能です。
②サポートが充実している
2つ目のメリットはサポートが充実している点です。3ds Maxにはカスタマーサポートが付いており、製品ダウンロード方法やソフトの使い方などを教えてくれます。したがって、3DCG制作ソフト初心者などは、簡単にサービスを利用することができます。
③プラグインが充実している点
3つ目のメリットはプラグインが充実している点です。3ds MaxはMayaと比べるとプラグインが豊富にあります。Mayaは独自の機能を追加するためにプログラミングの知識が必要でしたが、3ds Maxはプラグインを追加することで、簡単に機能を追加できます。また、3ds Maxにはアニメーション系のプラグインが多く、アニメのCG制作で使用されることが多いです。
④日本語に対応している
4つ目のメリットは日本語に対応している点です。一般的に3DCG制作ソフトは英語対応のソフトが多いですが、3ds Maxは日本語にも対応しており、英語が苦手な方も比較的簡単に操作することができます。
3ds Maxの2つのデメリット
3ds Maxのデメリットとして以下の2つが挙げられます。
- ①利用料金が高い
- ②Windowsでしか利用することができない
それぞれのデメリットについてわかりやすく紹介していきます。
①利用料金が高い
1つ目のデメリットは利用料金が高い点です。前述したとおり、3ds Maxの利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」、「¥286,000/年間契約」であり、無料で利用できるBlenderと比較すると利用のハードルが高いです。したがって、3DCG制作ソフトへのニーズ高く予算がある大規模な制作会社がメインで利用しています。
②Windowsでしか利用することができない
2つ目のデメリットはMacとLinuxで利用することができない点です。MayaやBlenderはWindows, Mac, Linuxに対応しているのに対して、3ds MaxはWindowsにしか対応していないです。したがって、3ds Maxを利用するときはWindowsを使う必要があります。
3ds Maxで作成した3Dモデルを活用できるメタバースサービス
3ds Maxで作成した3Dモデルを活用できるメタバースサービスとして以下の3つが挙げられます。
それぞれのメタバースサービスについてわかりやすく紹介していきます。
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①VRChat:世界最大のソーシャルVRプラットフォーム
VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーは、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、コミュニケーションはVRChat内に存在する無数のワールドと呼ばれるバーチャル空間内で行われ、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることもできます。
VRChatはPCからもアクセス可能ですが、Meta QuestなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)からアクセスすることで、まるで同じ部屋にいる人と会話しているような体験をすることができます。
2022年1月には同時接続者が過去最高の約4.2万人にまで上り、世界を代表するVR/メタバース空間に成長しています。
VRChatには3ds Maxとの連携機能があり、3ds Maxで作成した3DオブジェクトをVRChat上で利用することが可能です。
②cluster:国内最大のメタバースプラットフォーム
clusterは、人々が自由に交流する空間を提供するメタバースプラットフォームです。人々に日常的に利用されるソーシャルVRを目指し、イベント等を開催していない通常時のユーザー獲得に成功しており、日本初のメタバースプラットフォ―ムとしては圧倒的な存在感を誇ります。
音楽ライブやカンファレンスなどのイベントに誰でもバーチャルで参加でき、友人と一緒に常設のワールドやゲームをプレイできます。また、スマートフォンやPC、VRなど、好きなデバイスから何万人もの人が同時に接続できるのが特徴です。渋谷区公認の「バーチャル渋谷」やポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェス」などを制作・運営し、全く新しいエンターテインメントと熱狂体験を提供し続けています。
Clusterには3ds Maxとの連携機能があり、3ds Maxで作成した3DオブジェクトをCluster上で利用することが可能です。
③STYLY:XRコンテンツを作成・投稿できるプラットフォーム
STYLYは、ブラウザだけでXR空間を構築し、VR/AR/MRコンテンツを配信できるクラウドサービスです。ユーザーは、STYLYを活用することで、コンセプチュアルなショップ空間やインスタレーション、ギャラリーなど多彩な空間を構築できます。
STYLYを運営するPsychic VR Labは、すべてのアーティストがXR空間を創造できる世界をつくることをミッションに、アート、ファッション、ライフスタイルに関わるインターフェースのXR化を推進しています。多数の大企業と実証実験を実施したり、国土交通省の推進するまちづくりのDXに関するプロジェクトである「Project PLATEAU」にも参画するなど、先進的なXR技術のユースケースの創造に取り組んでいます。
STYLYには3ds Maxとの連携機能があり、3ds Maxで作成した3DオブジェクトをSTYLY上で利用することが可能です。
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