Meta Quest 2でできること5選|スペックや欠点も解説

100万人を超える来場者数を記録したバーチャルマーケットや2022年の10月に発売されたMeta社のVR/AR両対応ヘッドセットMetaQuestProなどきっかけに活用に注目が集まるメタバース。その注目度の高さから、国内外の幅広い業界の企業が参入を発表・検討しています。

 

一方で、メタバースのビジネス活用を検討している方のなかでも、「基礎知識のキャッチアップのためにMeta Quest 2を買ってみたい」「Meta Quest 2でできることを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、Meta Quest 2でできること10選とスペックや欠点等をわかりやすく解説します。

本記事を読めば、Meta Quest 2の最新情報を効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

Meta Quest 2とは

Meta Quest 2とは
(画像:Meta)

Meta Quest 2とは、Meta社が2022年10月に発売した、完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセットです。

完全ワイヤレスのため、ケーブルをPCやコンソール等に繋ぐ必要がなく、Meta Quest 2のみでVR体験ができるのが特徴です。

 

価格は5万9400円〜で、ゲームなどの用途で使う一般ユーザーをターゲットとし、ゲーム機の代替品として位置づけていることが伺えます。(2022年11月2日の価格)

そのため、企業・ビジネスマン向けに業務やビジネスなどの用途で販売されており、最低価格が22万6800円のMeta Quest Proとは完全に別ラインの扱いとなります。

Meta Quest 2の基本スペック

Meta Quest 2の基本スペックを次の4つの観点で説明します。

 

  • ①価格
  • ②サイズ
  • ③重さ
  • ④付属品

①価格

Meta Quest 2 価格
(画像:Meta)

Meta Quest 2は、ストレージのサイズによって価格が異なります。128GBは59,400円であり、256GBは74,400円になります。ストレージのサイズが異なるだけで、技術仕様(ディスプレイ、サウンド等)や付属品(コントローラーや充電ケーブル)の違いは一切ありません。したがって、ストレージを必要とする使い方をする場合は256GBをご購入することをおすすめしますが、ストレージが必要でない場合は128GBでも問題ございません。

 

基本的にストレージが必要となる場合はゲームをダウンロードなので、どちらのモデルを購入するか迷っている方は、購入する予定のあるゲームの必要容量を確認してみてください。

②サイズ

Meta Quest 2 サイズ
(画像:Meta)

Meta Quest 2のサイズは、横が22.4cm、縦が45cmになっています。比較的コンパクトなため、持ち運びなどはしやすいです。

 

Meta Quest 2専用のケース
(画像:Meta)

また、持ち運びの際はMeta Quest 2専用のケースをおすすめします。Meta Quest 2の本体とコントローラーと充電器をひとまとめに入れることができ、非常に便利です。Meta Quest 2専用のケースはMeta公式ホームページで¥7,830で販売されています。

③重さ

Meta Quest 2の重さ
(画像:Meta)

Meta Quest 2の重さは503gです。500mlのペットボトルと大体同じ重さになります。そのように聞くと軽く感じると思いますが、着用してみると重さを感じます。

普段生活をしていて、頭に重さがかかることが少ないため、重さに慣れるまでに時間がかかります。

 

もし、重さが不安な方はMeta公式サイトで販売されている「Meta Quest 2 Eliteストラップ」を購入することをおすすめします。Meta Quest 2 Eliteストラップは、人間工学に基づいて重さを分散してくれるため、通常よりも重さを感じなくなります。Meta Quest 2 Eliteストラップの価格は7,830円です。

④付属品

Meta Quest 2の付属品
(画像:Meta)

Meta Quest 2の付属品は、コントローラー、充電ケーブル、電源アダプター、メガネスペーサーの4つです。Meta Quest 2に付属するコントローラーは、Touchコントローラーと呼ばれ、パンチ、スイング、つかむ、腕をのばすなどのアクションをまさに自分の手のようにすることができます。また、メガネスペーサーはメガネを使っている方でもMeta Quest 2を不自由なく使えるようにするものです。

Meta Quest 2でできること5選

Meta Quest 2でできることは主に以下の5つです。

 

  • ①VRゲームを楽しむ
  • ②動画やライブを見る
  • ③フィットネスをする
  • ④バーチャルSNSを楽しむ
  • ⑤仕事をする

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①VRゲームを楽しむ

VRゲームを楽しむ Meta
(画像:Meta)

Meta Quest 2では、RPG、アクション、アドベンチャー、シミュレーション、レーシング、リズム、ホラーなどの様々なVRゲームで遊ぶことが出来ます。

Meta Quest 2には、App Storeのような、ゲームやアプリが販売されているページがあり、そこで無料・有料のゲームをインストールすることができます。

 

Meta Quest 2でできるゲームで最も有名なゲームの一つががBEAT SABERというゲームです。BEAT SABERはビート(小さなキューブ)を斬って楽しむVRリズムゲームで、子供から大人まで楽しめる設計になっています。BEAT SABERの価格は2,900円です。

②動画や映画を見る

動画や映画を見る Meta Quest 2
(画像:YouTube-VR Gorilla)

Meta Quest 2では、動画や映画を見ることもできます。Meta Quest 2では、YouTube、Netflix、Amazon Prime Video、DMMをインストールすることができ、YouTube等にアップロードされているVR用の360度動画を楽しんだり、メタバース空間内にまるで映画館のような大画面を設置して2Dの映画を楽しむこともできます。また、VARKなどのライブ配信サービスで、VTuberやアーティストのライブを楽しむこともできます。

③フィットネスをする

フィットネスをする
(画像:ダンスセントラル)

Meta Quest 2では、フィットネスをすることもできます。Meta Quest 2には、小さなキューブを斬って楽しむVRリズムゲーム「BEAT SABER」やナイトクラブに行った気になれる「ダンスセントラル」など、VRならではの強みを活かしたフィットネスアプリがたくさんあります。また、Meta Quest 2は完全ワイヤレスであるため、コードなどを気にせずに楽しむことが出来ます。

 

また、消費カロリーを測る機能もついているため、ダイエット目的にも活用することが出来ます。

④バーチャルSNSを楽しむ

バーチャルSNSを楽しむ VRChat
(画像:VRChat

Meta Quest 2では、バーチャルSNSを楽しむこともできます。初心者の方に最もおすすめのバーチャルSNSはVRChatです。VRChatとは、VR上で世界中の人々とコミュニケーションが取れる、世界最大のソーシャルVRプラットフォームで、好きなアバターの姿でチャットや音声通話、身振り手振りなどを通じてコミュニケーションを取ることができます。また、ユーザー自身がワールドを作成したり、そこでイベントを開いたりすることもできます。

 

VRChatを通して、世界中に友達を作ることが出来るので是非試してみてください。

⑤仕事をする

仕事をする Meta
(画像:Meta)

Meta Quest 2では、Meta社の提供するバーチャル会議室サービスHorizon Workroomsや仮想ディスプレイサービスImmersedを使い、メタバース上で仕事をすることができます。メタバース空間で、まるでオフラインにいるかのようなMTGができたり、ディスプレイを好きな数だけ活用することができるなど、様々なメリットがあります。一方で、前述の通り、Meta Quest 2は重さが一定あるため、現時点では1時間程度仕事をすると、重さを感じるようになるため、長時間のデスクワークは厳しいです。

企業がメタバースを活用する3つのメリットと活用事例7選

企業がメタバースを活用する3大メリットと活用事例7選

企業がメタバースをビジネスに活用するメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①新サービスの構築
  • ②マーケティング・ブランディングへの活用
  • ③社内業務効率化への活用

 

それぞれについて、事例とともに分かりやすく解説していきます。

①新サービスの構築:KDDI、バンダイナムコ

メタバースを活用し新たなサービスを構築することで、ユーザーに対し現実に存在するもの/しないものを含め、仮想空間上に3Dの世界を構築することができるというメタバースならではの特徴を活かし、ユニークな体験を提供することができます。

 

そんなメタバースを活用した新サービスに取り組む企業の事例をご紹介します。

 

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1.KDDI:ライブ配信、バーチャルショッピングなどができるメタバース「αU」を提供

KDDI:ライブ配信、バーチャルショッピングなどができるメタバース「αU」を提供
(画像:HIKKY

KDDIはライブ配信、バーチャルショッピングなどを行うことができるメタバース「αU」を提供しています。KDDIはこれを「現実と仮想を軽やかに行き来する新しい世代に寄り添い、誰もがクリエイターになりうる世界に向けたメタバース・Web3サービス」と位置付け、メタバースは「体験する場所」から「発信する場所」へと進化していきます。

 

αUではライブ配信やバーチャルショッピングを楽しめることに加えて、アバターやマイルームの制作、マイルームの家具の販売など、クリエイターとしての体験が可能です。さらにクリエイター支援の取り組みとして、国内外のパートナーと連携し、日本のクリエイターやコンテンツのグローバル展開をサポートしています。KDDIはこの新サービスに1000億円投入しメタバース関連のコンテンツを拡大していく予定です。

2.バンダイナムコ:ガンダムファンが交流できるメタバースを構築へ

バンダイナムコ:ガンダムファンが交流できるメタバースを構築へ
(画像:バンダイナムコ)

バンダイナムコグループは、2022年4月から掲げる中期ビジョン「Connect with Fans」の重点戦略の1つとして、IPでファンとつながる「IPメタバース」を設定しました。これはメタバースを介し、バンダイナムコグループとファンのコミュニティを作る仕組みで、その第1弾が「ガンダムメタバース」です。ガンダムカンファレンスにて発表されたイメージ映像では、世界中のガンダムファンがメタバース上に集い、語り合ったり、ライブイベントに参加したりする様子が描かれていました。

 

今後バンダイナムコは、グループ以外の企業によるガンダムビジネスへの参入促進や、ガンダムファンがガンダムを活用したビジネスができる場の提供を目指して事業展開を行っていく予定とのことです。

②マーケティング・ブランディングへの活用:三越伊勢丹、日産自動車

メタバースをマーケティング・ブランディングに活用することで、従来はオンラインでの実施が難しかった商品・サービスの販促やメタバースならではの体験を通じた強力なブランディングを行うことができます。メタバースは従来のWebページや動画と比べ伝えられる情報がリッチかつインタラクティブな体験を提供可能なため、ユーザーを惹きつけやすく幅広い業種での活用が進んでいます。

 

そんなメタバースを活用したマーケティング・ブランディングに取り組む企業の事例をご紹介します。

 

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3.三越伊勢丹:独自のメタバース空間を構築し新たなEC体験の提供へ

三越伊勢丹:独自のメタバース空間を構築し新たなEC体験の提供へ
(画像:三越伊勢丹)

三越伊勢丹は、自社の百貨店の店舗を再現したメタバース「Rev worlds」をスマホ向けアプリをリリースしています。同社はこのアプリを通じて、”バーチャルな伊勢丹の店舗”で”リアルな買い物”体験を提供しています。ユーザーはアバターの姿で商品を見て回ることができ、その商品を実際にECで購入することが可能です。店員のアバターも配置され、チャット機能を使った接客も受けられます。

 

現在は婦人服や食品など310ブランドを扱っていますが、今後は家具や日用品にも対象を広げる方針です。友人のアバターと一緒に会話しながら買い物できるようにするなど機能も強化する予定です。

 

他社がメタバース上で開催されるイベントへの出展が中心のなか、三越伊勢丹は既に独自のメタバース空間を構築・提供しており、マーケティングへのメタバース活用をリードする存在といえます。

4.日産自動車:VR chat上で新車発表・試乗会を開催

日産自動車:VR chat上で新車発表・試乗会を開催
(画像:日産自動車)

日産自動車はメタバース上で、新型軽電気自動車「日産サクラ」の発表・試乗会を開催しました。イベントは世界最大のVR SNSプラットフォーム「VRChat」で開催されました。

 

発表会は日産副社長のアバターが登場し、ボイスレターが再生されるという形で進行。また、試乗会では日本の四季を感じられるドライブコースでバーチャルなサクラを運転することができました。VR上での試乗は通常の試乗とは違い、書類での手続きなどが不要で、いつでもどこからでも体験可能な点が強みです。

 

今回の取り組みにより、販売スタッフのアバター操作経験不足や、リアルな商品を仮想空間上でプロモーションする難しさなどが明らかになったとのことです。このような試験的な取り組みを重ねるなかで、将来的に製品のプロモーションチャネルとしてVRイベントが本格的に活用できるユースケースが確立されていくことが期待されます。

 

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③社内業務効率化への活用:ウォルマート、DHL、川崎重工

メタバース・デジタルツインを社内業務の効率化に活用することで、バリューチェーン全体や工程全体の最適化や社員の作業のサポート、研修の効率化をすることができます。

 

メタバース上で現状存在しない施設や設備を設計し、シミュレーションを行うことで、最適な製造ラインや運用方法を特定したり、メタバースの特徴である3Dでの情報の表示により、AR/MRグラスで現場の作業員の作業をサポートしたり、VRグラスにより様々なシチュエーションを想定した研修を行ったりと多岐にわたる活用方法が存在します。

 

そんなメタバースを活用した業務効率化に取り組む企業の事例をご紹介します。

5.ウォルマート:メタバース上で混雑等の状況を再現した研修

ウォルマート:メタバース上で混雑等の状況を再現した研修
(画像:ウォルマート)

世界的なスーパーマーケットチェーンであるウォルマートは、接客のトレーニングにVRを導入しています。従業員にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着させ、ブラックフライデーなどの販売イベント時に大勢のお客様に対応するための研修を行っています。

 

従来の研修とは異なり、現実には再現が困難な状況を実際に体験しているかのような、リアリティの高い研修を行うことができます。

 
この研修を行うため、ウォルマートは1万7000台のOculas Questを約4700店舗に準備するなど大規模な投資を行っており、VRを活用した研修に本腰を入れています。

6.DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化

DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化
(画像:DHL)

ドイツの大手物流企業のDHL社は、グーグルのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」を導入し、倉庫での配送業務にARを活用しています。従業員はピッキング作業の現場でグラスを着用することで、製品・商品の保管場所やカート配置場所といった必要な情報を確認することが可能です。

 

ハンズフリーで即座に必要な情報にアクセスできるため、作業の精度と効率の向上に繋がります。また多くのスマートグラスにはマイク機能が搭載されており、遠隔かつハンズフリーで会話による連携を取ることも可能です。

7.川崎重工:工場を丸ごとメタバース化する計画を発表

川崎重工:工場を丸ごとメタバース化する計画を発表
(画像:川崎重工)

川崎重工はマイクロソフト社のカンファレンス「Build2022」にて、工場を丸ごとメタバース化する「インダストリアルメタバース」の構築に取り組むことを発表しました。この取り組みにより、工場における全工程をバーチャル空間上でシミュレーションできるデジタルツインの構築を目指すとのことです。

 

同社は、マイクロソフトのクラウド/IoT管理ソリューション「Azure IoT」、エッジAIソリューション「Azure Percept」、MRデバイス「HoloLens 2」を採用し、生産ラインや製造現場の管理に取り組んでいます。これにより、ロボットの障害発生時の迅速な対応や、トラブルを未然に防ぐ予知保全が可能になります。また、リアルタイムかつ遠隔で専門家からのアドバイス、支援を受けることができるようになりました。

 

また、「Azure Digital Twins」を用いることで、過去・現在・未来の稼働状況を仮想空間上で把握することで、問題の原因を特定し解決することも可能です。従来は物理的に目を通しにくかった箇所の点検や、未来の状況予測が可能になるため、未然の事故防止に繋がると考えられています。

企業がメタバース活用を進めるための4つのフェーズ

企業がメタバース活用を進めるための4つのフェーズ

企業のメタバース活用の進める流れとして、大きく以下の4つのフェーズが挙げられます。

 

  • Phase1:市場動向・知見のキャッチアップ
  • Phase2:戦略/企画の立案
  • Phase3:事業計画の策定
  • Phase4:開発・運用

 

それぞれのフェーズについて分かりやすく紹介していきます。

 

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Phase1:市場動向・知見のキャッチアップ

1つ目のPhaseとして取り組むべきは、最先端の市場動向・知見のキャッチアップです。MetaやApple、Microsoftなどのビックテックやユーザーの動向・先行活用事例など、日々変化する市場動向やナレッジへのキャッチアップが必要です。

このフェーズが、成果に繋がる骨太な戦略/企画策定の基盤となります。

Phase2:戦略/企画の立案

2つ目のPhaseはメタバース活用の戦略/企画です。活用目的を踏まえ、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方、実現に向けた企画を立案しましょう。

ユーザーバリューと自社の事業性の両方を満たす、質の高い戦略/企画の立案が、成果につながるメタバース活用の実現に向け最も重要なポイントとなります。

Phase3:事業計画の策定

3つ目のPhaseは事業計画の策定です。事業に期待する成果や開発・運用のアプローチやタイムライン、必要な投資額などを検討しましょう。

メタバース開発・運用といっても、プロジェクト毎に求められるケイパビリティは様々であるため、自社にマッチするツール・ベンダーの選定が非常に重要です。

Phase4:開発・運用

4つ目のPhaseが開発・運用です。メタバース開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを有効活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完しつつ、ユーザーに届けたい体験を実現するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。 

 

4つのフェーズで取り組むべき35のステップに関しては、以下の関連記事で詳しく解説しています。

 

※関連記事:メタバースを活用した事業を作る方法|全4フェーズと35ステップ【担当者必見】

企業がメタバース活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がメタバース活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がメタバース活用で成果を上げるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③ユーザーファーストなUX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。

 

メタバース活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、メタバースを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

現在メタバース活用に取り組む企業には、メタバース活用の取り組みが単発で終わってしまっている企業が見受けられます。

 

その結果、活用のPDCAが回らない、メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜメタバースではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③ユーザーファーストな企画・UX設計

3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなメタバースの企画・UX設計です。

現在、多くの企業がメタバースに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなメタバースが多く存在します。それらのメタバースは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。

 

そのため、「メタバースならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

メタバース市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なメタバース開発・運用体制の構築です。

高いユーザー体験と事業性を両立するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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