次世代メタバース/VRゴーグル「MetaQuestPro」とは?

VRゴーグル「MetaQuestPro」とは?

2021年末のFacebookからの社名変更やメタバースへの年間1兆円の投資の発表により世界中から注目を集めるMeta社。

Meta社が開発を続けるハイスペックVRゴーグルは「Project Cambria」として注目を集めていました。

 

そんななか、2022年10月12日の開発者向けカンファレンス「Meta Connect 2022」にて、次世代のVRゴーグル「Meta Quest Pro」の発売を発表しました。

そこで今回は、Meta Quest Proがどんなデバイスなのか、既に発売されていた「Meta Quest 2」との違いやメタバース市場への影響などをわかりやすく解説します。

 

本記事を読めば、Meta Quest Proの最新情報を効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。

Meta Quest Proとは

Meta Quest Pro
(画像:Meta)

Meta Quest Proとは、Meta社が2022年10月に発売した、企業・ビジネスマン向けのハイエンドVR/MRヘッドセットです。

主に業務やビジネスでの用途を想定しており、コロナ禍で急速に普及したリモートワークの生産性向上に繋がる、様々なユースケースが存在します。

 

価格は22万6800円~とかなり高額で、企業や仕事への投資を厭わないビジネスマンをターゲットとし、PCの代替品として位置づけていることが伺えます。

そのため、現在一般ユーザー向けにゲームなどの用途で普及しており、最低価格が約6万円のMeta Quest 2とは完全に別ラインの扱いとなります。

Meta Quest Proの注目アップデート5選

Meta Quest Proの注目アップデート5選

Meta Quest Proの注目のアップデートポイントは以下の5つです。

  • ①フルカラーのパススルーMRの実現
  • ②表情・ボディトラッキングの実現
  • ③装着感の向上
  • ④ハンドジェスチャーの精度向上
  • ⑤各種ビジネスアプリケーションとの連携

それぞれについてわかりやすく解説していきます。

①フルカラーパススルーMRの実現

Meta Quest Pro フルカラーパススルーMRの実現
(画像:Meta)

Meta Quest Proはフルカラーかつ高精細のパススルー機能を搭載しました。Meta Quest 2と比較すると、MR機能がモノクロからフルカラーに、画素数が4倍かつゆがみも少なくなるなど大幅なアップデートとなりました。

フルカラーパススルーMRの実現により、現実空間と仮想空間をシームレスに組み合わせた利用が可能になります。例えば、デバイスを装着しデスクに座り、そのデスクの上に仮想のデスクトップを自由な枚数・サイズで表示させ作業を行うことも可能になるとのことです。

②表情・ボディトラッキングの実現

Meta Quest Pro 表情・ボディトラッキングの実現
(画像:Meta)

Meta Quest Proは、利用者の顔の表情や下半身のボディトラッキング機能を新たに搭載しました。

この機能により、アバターに他ユーザーの動きがより詳細に反映されることで、「他ユーザーがまるでそこにいるような感覚」がより強化され、コミュニケーションの円滑化に繋がると考えられています。

顔の表情はデバイスの内側に取り付けられた5つのセンサーにより、下半身のボディトラッキングは、ヘッドセットとコントローラーから得られたデータから、下半身の動きを推定するシステムによって実現しています。

③装着感の向上

Meta Quest Pro 装着感の向上
(画像:Meta)

メタバース空間上でのコミュニケーションの相手が「まるでそこにいるような感覚」の再現に非常に重要なアバターの

Meta Quest ProはMeta Quest 2と比較し、レンズの薄型化、デバイスの重量バランスの調整により装着感を向上させ、仕事などでの長時間利用における負担軽減に繋がると考えられます。レンズはパンケーキレンズを採用し、従来のフレネルレンズと比較して前面部を40%以上の薄型化。背面には湾曲形状のバッテリーを搭載し、人間工学に基づきつつ、重量バランスの最適化を実現しています。

④ハンドジェスチャーの精度向上

Meta Quest Pro ハンドジェスチャーの精度向上
(画像:Meta)

Meta Quest Proに付属するコントローラーにはSnapdragon 662モバイルプロセッサと3つのカメラを搭載が搭載され、ハンドジェスチャーの座標把握精度が向上しました。

一方、「Meta Quest 2では、ヘッドセットでコントローラーの座標を把握したため、精度が課題となっていました。

⑤各種ビジネスアプリケーションと連携

Meta Quest Pro 各種ビジネスアプリケーションと連携
(画像:Meta)

Meta Quest ProはそれまでのMeta Quest 2と異なり、主にビジネス向けの利用を想定しており、メタバースを活用した働き方の魅力を高めるため、MicroSoftやZOOMの提供する各種のビジネスアプリケーションとの連携を発表しました。

ビジネスマンにとって必須のツールであるExcelやPowerPoint、Teams、ZOOMなどのツールがMetaの提供するメタバース空間上で2Dで表示され、利用できるようになるとのことです。

Meta Quest Proの登場によるメタバース市場への影響とは

Meta Quest Proの登場により、メタバースのユースケースがこれまで主流だったゲームだけでなく、仕事への活用に広がっていくことが想定されます。

業務向けのMRグラスとしてMicrosoftが提供するHololensが存在していますが、価格は最低でも約38万円~とかなり高額なものとなっており、普及していませんでした。

活用の幅が仕事へ広がることで、関連するソリューション提供などのビジネスチャンスが一気に拡大する可能性があります。また、メタバースに普段から触れる人口が増えることは、SNSや教育など様々なユースケースでの活用促進のきっかけにもなり、メタバース市場全体の成長にも繋がっていきそうです。

 

メタバース市場動向の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
メタバースの普及の見立ての詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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