【事例5選】3DCGとは?メリットやおすすめ制作ソフト3選を紹介

3DCG

世の中のコンテンツが画像から動画、そしてARやVRへとシフトしていくなかで、3DCGの重要性が増しています。メタバースにおいても、ワールド構築をする上で3DCGは必要不可欠です。

 

一方で、3DCGを自社のビジネスに活用するイメージが湧かない方もいるかもしれません。

 

そこで今回は、3DCGの仕組みやメリット、制作ソフトについてわかりやすく紹介します。

本記事をお読みいただければ、3DCGをビジネスに活用するためのヒントが得られるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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3DCGとは?

3DCG マリオ 任天堂
(画像:任天堂)

3DCGとは、3D(=3次元)で描かれるCG(computer graphics)のことです。3次元空間でオブジェクトと呼ばれる3Dの物体を作り、色をつけたり光を当てたり、自在に動かしたりすることができます。3DCGは、映画やゲームといったエンタメ、ファッション、建築など多くの分野で使用されています。

 

2Dのイラスト等と比べ、3DCGを用いることでオブジェクトの奥行き、精密なディティールを表現できるので、用いるとリアルな映像を作りだすことができます。そのため、メタバースのワールドやアバターなど様々なオブジェクトを作るうえで、欠かせない技術と言えます。

企業が3DCGを活用するメリット4選

3DCG メリット

企業が3DCGを活用するメリットとして、主に以下の4つが挙げられます。

 

  • ①3DCGを活かした新たなサービス創出
  • ②3DCGならではの体験を通じたマーケティング強化
  • ③作業現場のサポートへの活用による品質と効率の向上
  • ④シミュレーションへの活用によるバリューチェーン全体の効率化

 

それぞれをわかりやすく解説していきます。

 

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①3DCGを活かしたメタバースでの新たなサービス創出

3DCG モスバーガー
(画像:モスバーガー)

3DCGを活かし、メタバース上で新たなビジネスを創出することができます。検索エンジン、EC、SNSに並ぶ次なるキラーサービスになるとも言われているメタバースですが、多様な業界の企業がメタバース領域に参入しており、サービス構築を目論んでいます。メタバースがより人々に普及し、メタバース上で過ごす時間が増えるようになると、3DCGを用いたメタバース領域でのビジネスの市場規模も拡大していくと考えられます。

②3DCGならではの体験を通じたマーケティング強化

3DCG バレンシアガ
(画像:バレンシアガ)

3DCGを使用して製品やサービスの広告を作成することで、視覚的なインパクトを高め、新たな形でのマーケティングを行うことが可能です。

 

顧客は3DCGによって商材や店舗、施設を目の前にしているような体験ができ、よりリアルに魅力を感じることができます。また、メタバース上でマネタイズもできるため、3DCGで作ったアイテムを販売するなど、ダイレクトなマーケティングを行うこともできます。

③作業現場のサポートへの活用によるコストカットと品質向上

3DCG 大林組
(画像:大林組)

作業現場における3DCGを使用したデジタルコンテンツの活用により、費用や時間といったコストを大幅に削減し、品質を向上させることができます。特に大掛かりな建築など、物理的なプロトタイプ作成のコストが大きいケースでは、3DCGによるプロトタイピングの活用により大幅なコストカットが可能です。また各作業員がどのような作業を行い、どこでミスが起こっていたかなどのデータを収集することにも繋がり、品質や作業効率を高めることもできます。

④シミュレーションへの活用によるバリューチェーン全体の効率化

3DCG 旭化成
(画像:旭化成)

3DCGによって作られたデジタルツインを活用しシミュレーションを行うことで、現実世界でモックアップ作成や試運転をするコストをかけずに、最適な設計や運用を算出することができます。3DCGによるデジタルツインは、現実世界に存在するもの/しないものを含め、都市や建物、設備を仮想空間上に再現することが可能です。このシミュレーションにより、企画・生産・物流・販売・アフターサービスといった一連のバリューチェーンを効率化することで、大幅なコスト削減やリードタイムの短縮などに繋げることができます。

業界別3DCGの活用事例5選

3DCG 活用事例

企業が3DCGを活用した代表的な事例として、業界ごとに以下の5つが挙げられます。

  • ①飲食業界:モスバーガー
  • ②ファッション業界:バレンシアガ
  • ③広告業界:電通
  • ④建築業界:大林組
  • ⑤製造業界:旭化成

 

それぞれの事例について分かりやすく解説していきます。

 

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①飲食業界:モスバーガーがメタバース上でハンバーガーづくり体験会を開催

モスバーガー 3DCG
(画像:モスバーガー)

モスバーガーは、「月見フォカッチャ」の販売開始を記念し、世界最大のSNSメタバースプラットフォーム「VRChat」上に3DCGで作られた仮想店舗をオープンしました。

都内3店舗にて3日間VRゴーグルを貸し出し、メタバース上でのハンバーガー作りの体験会を実施しました。

 

幅広い顧客層へのリーチやSNS等でのバズマーケティング、ブランドへのロイヤリティ強化が主な狙いです。

②ファッション業界:バレンシアガが「Fortnite」上でバーチャルファッションアイテムを販売

バレンシアガ 3DCG
(画像:バレンシアガ)

スペインのファッションブランド「BALENCIAGA(バレンシアガ)」は、人気オンラインゲーム「Fortnite」上の仮想店舗で、過去コレクションを3DCGで作成したスキンやウェアを販売しています。

同時に現実世界でも、Fortniteとの限定コラボのアパレル商品を、店舗やオンラインショップにて販売中です。

 

バーチャルファッションアイテムによる新たな収益源の獲得や、廃棄の出ないバーチャルアイテムによるサステナビリティへの対応が主な狙いです。

 

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③広告業界:電通が東京ゲームショウVRに対しメタバースイベントの基盤システムを提供

電通 3DCG
(画像:電通)

電通は、出資先のメタバース関連スタートアップ abmr社とともに、東京ゲームショウVRに対し3DCGによるメタバースイベントの基盤システムを提供しました。

東京ゲームショウVRでは、飲料メーカーからアパレル企業まで様々なブランドを体験できるブースが設けられ、ユーザーはバーチャルならではの新たな体験を楽しむことができました。

 

メタバース領域での新たなビジネスの構築、特に広告代理店ビジネスの展開が主な狙いです。

④建築業界:大林組が現場をリアルタイムで把握できる「4D施工管理システム」を開発

大林組 3DCG
(画像:大林組)

大林組は、3DCGにより作られた建築物のデジタルモデルに、リアルの施工現場の状況をリアルタイムに反映する「4D施工管理システム」を開発しました。

クレーンや現場の入退場システムからのデータを基に、建設現場周辺の地形やクレームの位置などの情報を取り入れることができます。

 

施工の品質向上に加え、各業者の作業の出来高の算出や作業工数測定により、施工の高度な効率アップを図るのが狙いです。

⑤製造業界:旭化成が製造・貯蔵・輸送の各工程にデジタルツインを活用

旭化成 3DCG
(画像:旭化成)

旭化成は、製造・貯蔵・輸送の各工程に3DCGで作ったデジタルツインを活用し、遠隔地からの監視や設備操作の実現に動いています。

また、作業員の動きをデジタル化し、姿勢や環境負荷のシュミレーションを行うことで、作業負荷の軽減・効率化も図っています。

 

効率化による人手不足の解消や、デジタルツインを活用した技術継承が主な狙いです。

おすすめの3DCG制作ソフト3選

3DCG  ソフト

メタバースの3Dモデリングができる代表的な3DCGソフトとして以下の3つが挙げられます。主な特徴は上の図の通りです。

 

 

3つのソフトを徹底比較すると、Blenderは個人事業主 / 中小企業 / スタートアップの方に最適な3DCG制作ソフトであり、Mayaは大規模な制作会社 / ゲーム会社に最適な3DCG制作ソフト3ds Maxは建築設計事務所 / アニメーションCG制作会社に最適な3DCG制作ソフトです。Blender、Maya、3ds Maxは、いずれも統合型の3DCG制作ソフトで、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要な機能が備わっています。

 

機能軸では大きな差はありませんが、価格と習得難易度と強みに差があります。価格について、Blenderは無料で使えますが、Mayaと3ds Maxは1 ヶ月あたり¥36,300かかります。また、習得難易度について、Blenderは操作方法が難しく習得難易度が高い一方で、Mayaと3ds Maxは教材が豊富で習得難易度が低いです。強みについては、BlenderとMayaは3DCG制作全般に強みがあるのに対して、3ds Maxは建築パースの制作やアニメーションCGの制作等に強みがあります。

 

他にも3つのソフトには様々な違いがあるため、以下でわかりやすく解説していきます。

 

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①Blender:オープンソース3DCG制作ソフト

Blender
(画像:Blender)

Blenderは、Blender Foundationによって提供されている統合型のオープンソース3DCG制作ソフトです。無料で利用できることに加えて、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。機能の特徴としては、映画やエンタメ向けのアニメーションやエフェクトが豊富であることが挙げられます。

 

Blenderは個人事業主 / 中小企業 / スタートアップがメインで利用しており、ユーザー数は100万人〜300万人と言われています。

近年、アップデートが繰り返されており、業界で主流な有料3DCGソフトMayaとも肩を並べるほどの充実した機能を無料で利用できることから、大きな注目を集める3DCGソフトです。

②Maya:ハイエンド3DCG制作ソフト

Maya AutoDesk
(画像:AutoDesk)

Mayaは、AutoDeskによって提供されている統合型のハイエンド3DCG制作ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、アニメーションやテクスチャリング等に活用されることが挙げられます。

 

Mayaは大規模な制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は1万人〜4万人と言われています。

ディズニーを始めとする世界最高峰のクリエイティブ企業にも採用されているなど、3DCGソフトの定番的な存在です。

③3ds Max:プロフェッショナル向け3DCG制作ソフト

3ds Max
(画像:AutoDesk)

3ds Maxは、AutoDeskによって提供されている統合型のプロフェッショナル向け3DCG制作ソフトです。利用料金は「¥36,300/1 ヶ月契約」ですが、モデリング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング等の3DCG制作に必要なあらゆる機能が備わっています。特徴としては、建築パースの制作やアニメーションCGの制作等に活用されることが挙げられます。

 

3ds Maxは建築設計事務所やゲーム開発会社やアニメーション制作会社がメインで利用しており、ユーザー数は非公開ですがMayaよりは少ないと予想されます。

鬼滅の刃のアニメ制作にも採用されているなど、3DCGソフトの定番的な存在です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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