AIソリューションの導入事例10選|チャットボット~画像認識まで
AIソリューションとは、AIを活用して特定の問題や課題を解決するツールやシステムのことをいいます。AI技術の普及とともに、多くの企業がAIソリューションの導入を進めており、業務効率化や新規サービスの創出等の成果を上げています。
IBMの調査によると、2022年時点で世界のAIソリューション導入率は35%に達したとの結果が出ており、導入の動きはますます加速していくと考えられます。
本記事では、AIソリューションの導入を検討している方に向けて、AIソリューションの種類や具体的な導入事例をわかりやすくご紹介します。
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目次
- AIソリューションとは?
- AIソリューションの7つの種類
- AIソリューションの導入事例10選
- ①イトーヨーカドー:AI商品発注システムを導入し、発注作業を3割短縮
- ②H&M:AIによる将来予測で余剰在庫を削減し、廃棄ゼロを実現
- ③清水建設:画像認識AIにより施工状況のOK/NGを判定
- ④大塚商会:AIが半年で7万件以上の商談を提案し、商談数が3倍に増加
- ⑤ロジスティード:AIによる在庫管理により在庫量を最大15%削減
- ⑥三井住友海上火災保険:損保業界で初めてAIチャットボットによる顧客対応を実施
- ⑦島村楽器:AIチャットボットにより店舗から本社への問い合わせが95%減少
- ⑧星野リゾート:AIの顧客情報分析により結婚式のキャンセル率を50%削減
- ⑨国立がん研究センター:AIが内視鏡検査を実施し、98%の病変発見率を達成
- ⑩アイオロスロボット:夜間巡視やUV除菌を自動で行う人型ロボット
- おすすめのAIソリューション提供会社3選
AIソリューションとは?
AIソリューションとは、AIを活用して特定の問題や課題を解決するツールやシステムのことをいいます。AI技術の進展とともに、あらゆる業界の企業が、自社の課題解決のためにAIを導入することを進めています。
例えば、コールセンターのオペレーターの人手不足を解決するためにAIチャットボットを導入したり、商品の需要を予測するために予測AIを活用したり、工場での不良品検知のために画像認識AIを活用したりと、様々な方法により業務効率化を目指しています。IBMのレポートによると、2022年時点で世界のAI導入率は35%に達したとのことです。
総務省によると、世界のAIの市場規模は2022年時点で約18兆円、その後も加速度的に成長し、2030年には270兆円を超えると予測されています。
今後もますますAI導入の動きは広がり、AIソリューションへの需要は高まっていくと予想されます。
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AIソリューションの7つの種類
AIソリューションの種類として、主に以下の7つが挙げられます。
- ①チャットボット:人間のように自然な会話が可能
- ②画像認識:人の目のようにあらゆるモノを識別
- ③需要予測:大量のデータをもとに販売数や売上を予測
- ④ロボット:複雑なタスクも人間の代わりに実行
- ⑤感情認識:声や表情から様々な感情を読み取り・判別
- ⑥顔認証:セキュリティ対策から犯罪捜査までに応用可能
- ⑦通訳・翻訳:自然や訳文創出により言語の壁を解消
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①チャットボット:人間のように自然な会話が可能
AIチャットボットは、人間の代わりに顧客からの問い合わせに応じたり、従業員からの質問に応えたりするソリューションです。AIを搭載することで人間のように自然な会話をすることができるようになりました。
人間との会話を何度も繰り返すことで、学習を重ね、回答の精度が高まっていくのが大きな特徴です。
顧客対応窓口やコールセンターの自動化、社内情報の検索など、様々な場面で活用することができます。
②画像認識:人の目のようにあらゆるモノを識別
画像認識AIは、写真やイラストを認識して、そこに何が映っているかを認識するソリューションです。
あらかじめAIに対して大量の画像データを学習させることで、モノの特徴やパターンを理解させ、それをもとに新しい画像に映っているモノを識別することが可能となります。
例えば、不良品の画像と正常な商品の画像を大量に学習させることで、AIが不良品と正常な商品の区別をすることができるようになり、工場での不良品検知・除去業務を効率化することが可能となります。
③需要予測:大量のデータをもとに販売数や売上を予測
需要予測AIとは、AIがあらゆるデータに基づいて将来の需要を予測するソリューションです。
例えば、過去の販売データ、顧客の行動履歴、気象条件などのデータを分析することである商品の将来の販売数を予測したり、SNS上でのインフルエンサーの投稿などを分析することでファッショントレンドを予測したりすることが可能となります。
正確な需要予測により、在庫量の適切化や効果的なマーケティング戦略の実行が可能となり、売上の拡大に繋がります。
④ロボット:複雑なタスクも人間の代わりに実行
ロボットにAIを搭載することで、人間の代わりにあらゆるタスクを実行させることが可能となります。
特に、人型のAIロボットを導入することで、高度な作業も含めてあらゆる現場作業を自動化することができるようになり、人手不足解消に繋がります。
例えば、物流倉庫で作業員の代わりに荷物の運搬やピッキングを行ったり、高齢者施設で夜間の巡回をケアマネージャーの代わりに行ったりなど、あらゆる業界で活用することができます。
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⑤感情認識:声や表情から様々な感情を読み取り・判別
感情認識AIは、人の表情、声、文章、生体データなどからその人の感情を判定するAIソリューションのことです。
例えば、チャットボットに感情認識機能を搭載することで、顧客が怒っていると認識したら落ち着かせるような話し方をするなど、より人間らしい会話ができるチャットボットを作り上げることができます。
また、近年では、視聴者の反応を分析して、リアルタイムでストーリーが変わる映画を制作する試みもなされています。
⑥顔認証:セキュリティ対策から犯罪捜査までに応用可能
顔認証は、AIが特定の人の顔を識別したり、大量の人物が写っている画像から特定の人物のみを探し出したりするソリューションです。
公共施設やオフィスなどでのセキュリティ対策や、犯罪捜査など、様々な場面で利用が進んでいます。
⑦通訳・翻訳:自然や訳文創出により言語の壁を解消
AIにより、従来の機械翻訳と比べて、より自然かつ迅速な通訳・翻訳が可能となりました。現在では、AIを活用したリアルタイム通訳ツールや文書翻訳ツールなど、様々なソリューションが登場しています。
これにより、言語の壁がなくなり、外国人との会議・商談や外国の情報リサーチなども難なくこなすことが可能となるでしょう。
AIソリューションの導入事例10選
AIソリューションの導入事例として、以下の10事例が挙げられます。
- ①イトーヨーカドー:AI商品発注システムを導入し、発注作業を3割短縮
- ②H&M:AIによる将来予測で余剰在庫を削減し、廃棄ゼロを実現
- ③清水建設:画像認識AIにより施工状況のOK/NGを判定
- ④大塚商会:AIが半年で7万件以上の商談を提案し、商談数が3倍に増加
- ⑤ロジスティード:AIによる在庫管理により在庫量を最大15%削減
- ⑥三井住友海上火災保険:損保業界で初めてAIチャットボットによる顧客対応を実施
- ⑦島村楽器:AIチャットボットにより店舗から本社への問い合わせが95%減少
- ⑧星野リゾート:AIの顧客情報分析により結婚式のキャンセル率を50%削減
- ⑨国立がん研究センター:AIが内視鏡検査を実施し、98%の病変発見率を達成
- ⑩アイオロスロボット:夜間巡視やUV除菌を自動で行う人型ロボット
それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。
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①イトーヨーカドー:AI商品発注システムを導入し、発注作業を3割短縮
イトーヨーカドーは、全国の店舗にAIを使った商品発注システムを導入しました。カップ麵やお菓子などの加工食品、冷凍食品、アイス等の合計約8000品目を対象に、AIが発注の提案を行います。
価格や天候情報、過去の客数などの情報をAIが分析し、最適な販売数を予測します。店舗の発注担当者は、AIの予測を踏まえて、最終的な発注判断を行います。
テスト運用では、発注作業にかかる時間を平均3割短縮でき、在庫数の最適化も実現するなど、大きな効果が上がりました。
②H&M:AIによる将来予測で余剰在庫を削減し、廃棄ゼロを実現
H&Mは、AI部門を設立し、AIによる生産・在庫管理に取り組んでいます。200人超のデータサイエンティストがAIを活用し、過去の顧客データ分析やインターネット上のトレンド予測をもとに、商品の生産・流通量を決定しています。
近年は環境問題により、ファッション業界も大量生産・大量廃棄の見直しを迫られている状況です。H&Mでも、売れ残りによる余剰在庫を減らすことが課題となっていました。
AI導入により在庫量を最適化した結果、在庫のほとんどを店舗とオンラインで売り切ることに成功。余剰在庫を大幅に削減し、廃棄ゼロを実現しています。
③清水建設:画像認識AIにより施工状況のOK/NGを判定
清水建設は、ガス圧接継手の施工現場に画像認識AIを導入する取組みを実施しました。ビルの鉄筋継手をスマホで撮影した画像を画像認識AIに解析させ、施工状況が問題ないか否かを判定させます。
清水建設は、問題ないか否かを正しく判断させるために、正しく施工したガス圧接継手の数百枚の写真を教師データとして学習させました。
これにより、1か所当たり5分ほどかかっていた検査作業が、20秒から30秒に短縮されるなど、大幅な業務効率化を実現しています。
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④大塚商会:AIが半年で7万件以上の商談を提案し、商談数が3倍に増加
大塚商会はAIによるデータ分析を活用した商談数の拡大・営業活動の効率化を推進しています。
20年以上にわたり積み上げた販売履歴等のビッグデータをAIが解析して、商談に繋がる特徴を自動的に抽出し、最適な商談先を提案します。AIの分析により、人間では気付けなかったデータ同士の関係性が見つかることもあり、より効果的な商談先選びが可能となりました。
このAIは半年で7万件以上の商談を提案しており、商談数が3倍UPするなど大きな効果が得られています。
⑤ロジスティード:AIによる在庫管理により在庫量を最大15%削減
ロジスティードは、AIを活用し、物流センターにおける在庫を適正化するサービスを開発しました。
AIが在庫管理のためのデータを分析し、シミュレーションにより在庫の過不足を可視化します。これをもとに担当者が在庫量を調整することで、物流センターの在庫を6~15%削減できる見込みとのことです。
杏林堂薬局の物流センターにおいて実証実験を行ったところ、在庫量の削減だけでなく、担当者のデータ処理・分析業務を月25時間短縮できることが判明しました。
⑥三井住友海上火災保険:損保業界で初めてAIチャットボットによる顧客対応を実施
三井住友海上火災保険は、損保業界で初めてAIチャットボットによる顧客問い合わせ応答サービスを開始しました。
AIチャットボットが24時間265日、顧客からの問い合わせに即時に応答するとともに、保険料控除証明書再発行等の手続きにも対応します。
今後は、AIチャットボットの問い合わせ対応の結果をAIに学習させることで、応対精度の向上を図るとともに、チャットボットで対応できる業務の範囲を拡大していくとのことです。
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⑦島村楽器:AIチャットボットにより店舗から本社への問い合わせが95%減少
島村楽器は、本社と店舗との間の情報交換にAIチャットボットを活用しています。
同社では、新サービスがリリースされるたびにマニュアルの情報量が増え、そのたびに本社と店舗との間での情報交換・やり取りが増えてしまうという問題が発生していました。
AIチャットボットにより、店舗スタッフが必要な情報を簡単に入手できるようになった結果、店舗からの問い合わせが95%も減少し、業務効率化やコスト削減を達成することができました。
⑧星野リゾート:AIの顧客情報分析により結婚式のキャンセル率を50%削減
星野リゾートは、ブライダル事業における業務効率化と顧客対応の品質向上を目指して、AIを搭載した顧客管理・営業支援システムを導入しました。
CRMで管理された顧客情報をAIが分析することで、手作業で行っていた顧客情報の集約作業を大幅に効率化することができました。これにより、季節に応じて大きく変わるブライダル需要にタイムリーに対応することが可能となりました。
さらに、営業プロセスの詳細を分析することで、キャンセル率が上がるパターンを発見し、キャンセル率の50%削減も達成しています。
⑨国立がん研究センター:AIが内視鏡検査を実施し、98%の病変発見率を達成
国立がん研究センターは、内視鏡画像をAIに解析・診断させ、消化器系のがんの早期発見につなげる取り組みを実施しています。これまで、内視鏡検査は医師が肉眼で行っており、医師によって診断内容にばらつきがあったり、がんの兆候の見逃しがあるなどの課題がありました。
今回の取り組みでは、AIに約5,000件の内視鏡画像を学習させたところ、偽陽性率を1%に抑えたまま、98%の病変発見率を達成し、解析時間もわずか0.1秒以内であるという結果が出ました。
経験の浅い医師でも病変を正確に発見できるようになり、診断の質向上、病気の早期発見・治療という効果が期待されています。
⑩アイオロスロボット:夜間巡視やUV除菌を自動で行う人型ロボット
アイオロスロボットは、AIを搭載した人型ロボットです。AIを搭載し、まるで人間のように動いたり、人やモノを認識したりすることができます。
様々なビジネス活用方法が想定されていますが、その中でも介護現場での活用が注目されています。自ら施設内を歩き回って人が良く触る場所に局所的にUV除菌をしたり、各居室を回って夜間巡視をしたりすることができます。
ドアの開け閉めやエレベーターの操作なども自分で行うことができるなど、人間のように動き回ることが可能です。ケアマネージャーの業務負担を大幅に削減します。
おすすめのAIソリューション提供会社3選
社内にAIに関する知見が十分にない場合には、AIソリューションの導入支援を手掛ける専門の会社に依頼するのがおすすめです。代表的な導入支援企業として、以下の3社が挙げられます。
- ①AI総研:成果につながるオーダーメイドのAIソリューション導入を企画〜開発まで一気通貫で支援
- ②WEEL:AIソリューションによる業務効率化のための導入支援サービスを提供
- ③ギブリー:AIソリューション導入やDX推進のための様々なコンサルティングを提供
それぞれの企業の概要やサービスの特徴について、わかりやすく紹介していきます。
①AI総研:成果につながるオーダーメイドのAIソリューション導入を企画〜開発まで一気通貫で支援
AI総研は、企業の成果につながるAIやChatGPT導入の実現に向け、オーダーメイドの開発・コンサルティングを行っている企業です。
AIソリューションの導入が成果に繋がらないパターンとして、「他社の動向などに基づき、自社に最適ではない導入・活用方法を選択してしまう」、「ベンダー都合での提案を受け、特定のツールなど打ち手ありきの導入を進めてしまう」などが挙げられます。
AI総研は、幅広い業界での支援経験や、国内最大級の法人向けAIメディア運営で培った豊富な知見に基づき、各社の課題解決・目的達成にこだわった、オーダーメイドでの戦略/企画の策定と開発・導入支援を強みとしています。
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②WEEL:AIソリューションによる業務効率化のための導入支援サービスを提供
WEELは、AIを活用して業務効率化をしたい企業に向けて、AIソリューションの導入方法や最新AI技術の導入方法・ツールを紹介するコンサルティング会社です。
AIのソリューション開発やエンジニアによる技術的なアドバイスなどのサービスを提供し、多くの企業のAIを活用した業務効率化を支援してきました。
また、WEELは、主に企業の担当者向けに、AIの活用のノウハウを掲載した記事の発信も行っています。
③ギブリー:AIソリューション導入やDX推進のための様々なコンサルティングを提供
ギブリーは、生成AIを中心に、AIソリューション導入やDX推進の川上から川下までワンストップで支援するコンサルティング会社です。
AIソリューションの導入に向けた研修支援、プロンプトの作成支援、DX推進支援など、様々なタイプのコンサルティング業務を提供しています。
また、法人向けのChatGPT活用プラットフォームである法人GAIなどのプラットフォームも提供しており、コンサルティングにとどまらず、幅広いサービスを提供しています。
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