メタバース開発/制作の進め方|手順やツール、費用も解説
MetaのXRヘッドセットのQuestシリーズが累計販売台数2,000万台を突破し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年メタバースへの注目はより一層高まっています。
一方で、自社でメタバース事業への参入やメタバース活用を検討するにあたって、「そもそもメタバース開発をどう進めたらよいのか分からない」「開発に必要なスキルや技術を知りたい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、メタバース開発の進め方を、具体的な開発ツールとともに分かりやすくご紹介します。
本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。
- メタバース開発の進め方の全体像を知りたい
- メタバース開発に必要な技術・ツールを知りたい
- メタバース開発にかかる費用の相場を知りたい
本記事を読めば、メタバース開発の全体像を一気にキャッチアップできる内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。
また、メタバース総研では、1000社以上のご担当者様からご好評をいただいている、国内外の最新のメタバース/XR活用事例101選をまとめたレポートを無料で配布しております。
ご興味のある方は、以下リンクからダウンロードしてご活用ください。
⇒【担当者必見】メタバース/XR活用事例101選の資料ダウンロードはこちら(無料)
目次
メタバースを開発するための4つのステップ
メタバースを自社開発するためのステップとして以下の4つのステップが挙げられます。
- ①メタバースの企画
- ②開発環境・ツールの選定
- ③サービスの体験設計・開発
- ④サービスのテスト・公開
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
※メタバース/XRの開発を検討する際に、必ず抑えておきたい、企画〜開発までの4つのステップやポイントをまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒【完全版】メタバース/XR開発ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
①メタバースの企画
1つ目のステップは、メタバースの企画です。成果を挙げるメタバース開発を行うには、強力な開発体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなメタバースを開発すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。
メタバース開発で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。
- 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
- 2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案
1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
近年幅広い業界・用途でのメタバース活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。
2. 各社の課題や目的にマッチするメタバース戦略・企画の立案
メタバースに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのメタバース戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。
②開発環境・ツールの選定
2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。メタバースを開発する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。代表的な開発環境・ツールとしては、3DCGの制作においては「Blender」や「Maya」、VR/ARの開発においては「Unity」や「Unreal Engine」などが挙げられます。
メタバース開発の中でも、単にVR/ARのコンテンツを制作したいのか、iOS/Androidで利用できるアプリを開発したいのかによって、利用する開発環境・ツールは異なります。
③サービスの体験設計・開発
3つ目のステップは、サービスの体験設計・開発です。実現したいユーザー体験の設計を行った後、実際の開発を行います。
単にVR/ARのコンテンツを制作したいのであれば簡易なツールでも対応可能な場合がありますが、よりクオリティの高いユーザー体験を実現するためには、「Unity」や「Unreal Engine」を利用してプログラミングを行い、アプリケーションを開発する必要があります。
④サービスのテスト・公開
4つ目のステップは、サービスのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします。
動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。
メタバース開発ツールの選び方
メタバース開発に取り組まれる方がツールを選ぶ際に、検討すべき観点として大きく以下の2つが挙げられます。
- ①自社のメタバース開発目的とのマッチング
- ②自社の予算とのマッチング
それぞれの検討事項についてわかりやすく紹介していきます。
※メタバース/XR開発ツールを選ぶ際の3つのポイントや主要5ツールの機能・料金の比較をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒メタバース/XR開発ツール選定ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
①自社のメタバース開発目的とのマッチング
1つ目の検討事項はメタバース開発の目的です。メタバースに関する開発の目的は大きく、アバターや建築物などの3Dオブジェクト作成と、それらが動作する場であるサービスの開発に分けられます。
また、開発ツールには大きくUnityなどのゲームエンジンとMayaなどの3DCG作成ソフト作成ソフトに分けられます。
前者の3Dオブジェクト作成が目的の場合は、ゲームエンジンと3DGCソフトのどちらでも対応可能ですがより精度高く作り込みを行う場合は、3DCGソフトを利用するのがおススメです。
一方、後者のサービス開発が目的の場合は、基本的にゲームエンジンを使用する必要があります。また、3DCGの作り込みを行う際に、3DCGソフトで作成したオブジェクトをゲームエンジンに連携するという形で併用する場合もあります。
②自社の予算とのマッチング
2つ目の検討事項は予算です。開発に十分な資金を充てられる場合と、実験的に開発に取り組んでみたい場合や個人で取り組む場合でおススメのツールは異なります。
例えば、3DCGソフトであれば、業界トップシェアのMayaは年間利用料が約28万円であるのに対し、近年存在感を増しているBlenderは基本無料で利用することができます。
メタバース開発に必要なスキル・ツール13選
メタバース開発に必要なスキル・ツールとして以下の13つが挙げられます。
<3DCGソフト>
- ①Maya:世界最大手の3DCGソフト
- ②Blender:無料で一通りの機能が利用できる新興3DCGソフト
- ③3ds MAX:Mayaと並ぶプロ向けの大手3DCGソフト
<Webデザインソフト>
- ④Figma:リアルタイムでの共同編集が可能なデザインソフト
- ⑤Adobe XD:Adobe製品との連携に強みを持つデザインソフト
- ⑥Sketch:長年の実績を持つmacOS専用のデザインソフト
<ゲームエンジン>
- ⑦Unity:世界最大手のゲームエンジン
- ⑧Unreal Engine:グラフィックが優れた大手ゲームエンジン
<プログラミング言語>
- ⑨C#:Unityで利用可能
- ⑩C++:Unreal Engineで利用可能
- ⑪JavaScript:Webアプリケーション開発で利用
- ⑫Swift:iOSアプリ開発で利用
- ⑬Java:Androidアプリ開発で利用
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
3DCGソフト:Maya、Blender、3ds Max
①Maya:世界最大手の3DCGソフト
Mayaは、アメリカのAUTODESK社によって2002年にリリースされた、世界最大手のプロ向け3DCGソフトです。
ディズニーを始めとする世界最高峰のクリエイティブ企業にも採用されているなど、3DCGソフトの定番的な存在です。
アニメーションやバーチャルエフェクトなどの機能の高さや、初期装備されているツールセットの豊富さ、関連教材などの学習環境の高さなどの特徴により、多くの3DCGデザイナーに長年愛用されています。
②Blender:無料で一通りの機能が利用できる新興3DCGソフト
Blenderは、オランダのNaN社によって1998年にリリースされた、基本無料で利用できるオープンソースの3DCGソフトです。
無料ソフトでありながら、モデリングやアニメーション、シミュレーションなど様々な機能が利用できることやオープンソースであるため、ソースコードが公開されており、世界中の誰でも自由に改良や配布をできる柔軟性などにより、2020年時点での公式サイトへのアクセス数は月間2300万人を記録しています。
近年、アップデートが繰り返されており、業界で主流な有料3DCGソフトMayaとも肩を並べるほどの充実した機能を無料で利用できることから、大きな注目を集める3DCGソフトです。
③3ds MAX:Mayaと並ぶプロ向けの大手3DCGソフト
3ds MAXは、アメリカのAUTODESK社によって1996年にリリースされた、大手のプロ向け3DCGソフトです。
Mayaと比べ、基本的な仕様は似ているものの、3Dモデリングやレンダリング性能の高さや対応するプラグインの豊富さなどが特徴であり、ゲーム開発やXR開発に適しているツールと言えます。そのため、Mayaと同様、長年多くの3DCGデザイナーに長年愛用されているツールです。
また、CADソフトとの連携が可能で、建設業界での3DCG作成にも多く活用されています。
Webデザインソフト:Figma、Adobe XD、Sketch
④Figma:リアルタイムでの共同編集が可能なデザインソフト
Figmaは、アメリカのFigma社によって2016年にリリースされた、ブラウザ上でリアルタイムでの共同編集が可能なデザインソフトです。Figmaには、複数人が同時に作業を行えるリアルタイムコラボレーション機能が備わっており、デザインする画面数が多くても効率的に作業を進めることができます。
また、Figmaはブラウザ上で利用できるため、専用アプリのインストールは不要です。そのため、OS(Windows・Mac)やデバイスに左右されずに利用できることもメリットとなります。
料金無料のスタータープランから始めることができるため、デザイン初心者にとっても利用しやすくなっています。
⑤Adobe XD:Adobe製品との連携に強みを持つデザインソフト
Adobe XDは、アメリカのAdobe社が提供するデザインソフトで、主にWeb・アプリのUIデザイン作成やプロトタイピングに利用されています。他のAdobe製品の「Photoshop」や「Illustrator」と連携しやすい点が強みとなっています。
料金については、月額1,298円から利用できるようになっており、7日間の無料トライアルもあります。
⑥Sketch:長年の実績を持つmacOS専用のデザインソフト
Sketchは、オランダのBohemian Coding社によって2010年にリリースされた、UIデザインソフトです。macOSでのみ利用が可能で、Windowsでの利用は基本的にできません。
Sketchは、FigmaとAdobe XDよりも前にリリースされており、長年にわたって世界中の多くのユーザーから利用されています。シンプルな操作性やプラグインが豊富といった特徴があります。
料金については、月額9ドルから利用できるようになっており、30日間の無料トライアルもあります。
ゲームエンジン:Unity、Unreal Engine
⑦Unity:世界最大手のゲームエンジン
Unityは2005年にユニティ・テクノロジー社により開発された、世界で最も普及しているゲームエンジンです。初心者でも比較的簡単に扱えることや、活用できるアセットなどの開発環境が充実していることから、ゲーム開発者の約6割に利用されているという統計もあります。
3Dコンテンツを開発するゲームエンジンとしてのコア機能はもちろん、ゲームらしい振る舞いをする実行環境や、開発に活用できる充実したアセット(イラスト、パーツ、背景、音声など)などの機能を備えていることから、ゲーム/3Dコンテンツの開発プラットフォームと言えます。
⑧Unreal Engine:グラフィックが優れた大手ゲームエンジン
Unreal Engineはフォートナイトなどの有名ゲームを手がける、アメリカのEpic Games社により開発された大手ゲームエンジンです。グラフィック性能の高さなどから、Unityとともにゲームエンジン業界の2強としてのポジションを確立しており、ゲーム開発者の約2割に利用されているという統計もあります。
Unityと比べ、基本的な仕様は似ているものの、グラフィック性能の高さが特徴となっており、RPGなどの高度なグラフィック表現が求められるゲームの開発に多く用いられる傾向にあります。
プログラミング言語:C#、C++、JavaSctipt、Swift、Java
⑨C#:Unityで利用可能
C#は、2000年にマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。メタバース以外でもさまざまな開発で使用されるメジャーな言語でもあります。
C#は、最大手のゲームエンジンであるUnityで利用されるため、メタバース関連の開発において最も需要が高いと言われている言語です。
⑩C++:Unreal Engineで利用可能
C++は、C#よりも先にリリースされた言語で、こちらも広い分野で使われています。メタバース領域においては、Unreal Engineでの開発に利用されています。
⑪JavaScript:Webアプリケーション開発で利用
JavaScriptは、一般的にWebブラウザベースのアプリケーションの開発で利用されることが多い言語です。メタバースのサービスを、Webブラウザでも利用できるようにしたい場合、HTMLやCSSと組み合わせてJavaScriptもよく利用されます。
⑫Swift:iOSアプリ開発で利用
Swiftは、Appleが開発したプログラミング言語で、主にiOS、macOS、watchOS、tvOSなどのApple製品のアプリケーション開発に利用されます。
メタバースのサービスをiOSでもリリースしたい場合、Swiftが利用されるケースが多く存在します。
⑬Java:Androidアプリ開発で利用
Javaは、1995年にリリースされたプログラミング言語で、Androidアプリ開発だけでなく、業務システムやWebアプリ、組込みシステムなどにも利用されています。Androidアプリ開発においては、KotlinやC#などの言語も利用されますが、一般的にはJavaが主流とされています。
メタバースのサービスをAndroidでもリリースしたい場合、Javaが利用されるケースが多く存在します。
メタバース開発に必要な職種5選
メタバース開発に必要なクリエイターの職種として主に以下の5つが挙げられます。
- ①3DCGデザイナー:メタバース空間やアバターをデザイン
- ②UI/UXデザイナー:メタバース上での操作や体験を設計
- ③ゲームエンジニア:メタバースゲームを開発
- ④Webエンジニア:Webアプリを開発
- ⑤iOS・Androidエンジニア:モバイルアプリを開発
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
①3DCGデザイナー:メタバース空間やアバターをデザイン
3DCGデザイナーは、3Dコンピュータグラフィックス(3DCG)技術を使用して、メタバース空間やアバターのデザイン・モデリングを行う職種です。
メタバース空間の見た目やアバター、アイテム、建築物など、ユーザーの目に触れる部分のデザインを担うため、メタバース開発において重要性の高い職種と言えます。
②UI/UXデザイナー:メタバース上での操作や体験を設計
UI/UXデザイナーとは、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)のデザインに携わる職種です。
具体的には、Webアプリやスマホアプリなどのインターフェースをデザインし、ユーザーが使いやすく、直感的に操作できるようなUXの設計を行います。
③ゲームエンジニア:メタバースゲームを開発
ゲームエンジニアは、文字通りメタバースのゲームを開発する職種のことです。開発にはUnityやUnreal Engineなどのゲーム開発に必要な機能がまとめられたソフトウェアである「ゲームエンジン」がよく利用されます。
ゲームエンジニアには、ゲームエンジンの開発経験や、ゲームエンジンを利用した開発に必要となるプログラム言語の知識が要求されます。
④Webエンジニア:Webアプリを開発
Webエンジニアは、PCやスマホにインストールせずWebブラウザ上で動作するアプリケーションを開発する職種です。メタバースを活用したECサイトなど、Webブラウザ上のアプリケーションとして提供されるメタバースサービスも多く、そのアプリケーション開発を担うのがWebエンジニアです。
Webエンジニアには大きく、WebアプリのUI開発を担うフロントエンドエンジニアと、APIサーバーの開発を担うバックエンドエンジニアが存在します。
⑤iOS・Androidエンジニア:モバイルアプリを開発
iOS・Androidエンジニアは、iOS・Androidアプリの設計・開発を担う職種です。バーチャルライブ配信アプリのように、メタバースのサービスはスマホアプリとして提供される場合も多く、そのアプリ開発を担うのがiOS・Androidエンジニアです。
【タイプ別】メタバース開発の費用相場
メタバース活用は、メタバース空間の構築からリモートワークでの利用まで様々なタイプが存在し、タイプによって費用が大きく変わってきます。タイプ別の費用相場は以下の通りです。
- ➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超
- ②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超
- ③プロモーションへの活用:10万~500万円超
- ④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超
- ⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~
- ⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度
それぞれをわかりやすく解説しています。
⇒関連サービス:メタバース総研の開発・運用サービスはこちら
➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超
独自のユーザー向けメタバースサービスの構築の費用の相場は100~1000万円超とかなりケースバイケースとなっています。その理由としてはどの程度サービスを充実させるかや、どのような開発方法を用いるかによってかかる工数が大きく変わってくるからです。
例えば、VRChatやDOORをベースにする場合であれば100万円~、一方で0からオリジナルのメタバースを構築する場合は、シンプルな機能のもので500万円~、機能をリッチにすると1000万円異常が必要となってきます。
②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超
メタバースのオンラインショッピングへの活用にかかる費用の相場は100万~1000万円超となっています。自社独自のサービス構築をする場合や、メタバース上のショッピングモールに出展する場合など様々なパターンが存在します。
三越伊勢丹が構築する独自のメタバース上の仮想都市である「レヴ ワールズ」のように、独自のサービス構築をする場合は1000万円を超える費用が必要となります。
一方で、凸版印刷社が提供しているメタバース上のショッピングモール「メタパ」への出展の場合、費用は300万円~と、独自構築に比べると費用を抑えることが可能です。
③プロモーションへの活用:10万~500万円超
メタバースのプロモーションへの活用にかかる費用の相場は10万~500万円となっています。
日産自動車が新車発表会・試乗会向けのメタバースを構築した事例のように、0から独自のメタバース空間を構築する場合は500万円を超える高額な費用が必要となります。
一方で、AR作成ツールCOCOARなどの、メタバース制作ツールを活用する場合は、月額3万円程度からメタバースを作成することができます。
④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超
メタバースイベントへの出展にかかる費用の相場は無料~100万円超となっています。
比較的小規模のメタバースイベントやメタバースプラットフォーム上に出展する場合であれば無料の場合もあります。
一方で、バーチャルマーケットなど多くのユーザーを集めるメタバースイベントの場合、リアルのイベント会場の出展と同様、100万円を超える出展費用が必要となります。
⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~
独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築にかかる費用は100万円~となっています。
製造業界での工場のメタバース化(デジタルツインの構築)や医療業界での遠隔手術支援システムなどは、業務効率化により大きな収益向上のインパクトが見込める一方で、各社独自のメタバースサービスを構築する必要があり、費用は100万円以上かかることが多いです。
⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度
メタバースのリモートワークへの活用の相場は無料~月額5万円程度となっています。
例えば、リモートワーク向けのツールとしてMeta社が提供する「Horizon Workroom」や「Gather」など無料で利用できるものから、学研の提供する「metaLife」など月額数万円で利用できるものまで存在しますが、他の活用のタイプと比べると安価にメタバースを活用することが可能です。
一方で、より高い没入感を得るためにMetaQuestなどのVRゴーグルを購入する場合は、デバイスの費用が1台あたり約5万円必要となります。
メタバース開発会社を選ぶ際の3つのポイント
自社にマッチしたメタバース開発会社を選ぶ際に、検討すべきポイントは以下の3つです。
- ①社内での検討がどこまで進んでいるのか?
- ②社内で不足しているケイパビリティは何か?
- ③社内でプロジェクトを推進するためのリソースは十分か?
それぞれについてわかりやすく解説しています。
※メタバース/XRのコンサル/開発会社を選ぶ際のポイント4つやおすすめ企業11社の比較をまとめた資料をダウンロード頂けます。
⇒メタバース/XRのコンサル/開発会社選定ガイドブックの資料ダウンロードはこちら(無料)
①社内での検討がどこまで進んでいるのか?
企業でのメタバース活用の推進は、一般的にリサーチ・企画・開発・運用のステップで進められます。そこで、社内での検討がどのステップまで進んでいるのかによって、マッチする開発会社は異なります。
もし、企画の部分まで進んでいるのであれば、開発・運用に強みのある会社、リサーチ・企画の段階にあるのであれば、メタバースの知見や一気通貫での支援に強みのある会社が適していると言えます。
②社内で不足しているケイパビリティは何か?
企業でのメタバース活用は、プロジェクトマネージャー、デザイナー、エンジニアなど様々な能力をもった人材を必要とします。
もし、デザイナーやエンジニアのみが不足しているのであれば、開発・運用に強みのある会社、プロジェクトマネージャーやリサーチ・企画担当者も不足しているのであれば、リサーチや企画の段階から手厚い支援を行ってくれる会社が適していると言えます。
③社内でプロジェクトを推進するためのリソースは十分か?
成功するメタバース活用のためには、中長期的にプロジェクトを推進し、仮説検証を回し続けることが重要です。そのため、プロジェクト推進には多くのリソースが必要となります。
プロジェクトの立ち上げ時に必要となる開発などのリソースが不足しているのか、サービスリリース後の運用や改善、プロジェクトマネジメントまで行うリソースが不足しているのかによって、マッチする会社は異なります。検討の際に、どのような体制で支援を行ってくれるのかを確認するとよいでしょう。
おススメのメタバース開発会社3選
おススメのメタバース開発会社は以下の3企業です。
- ①ハシラス:VRコンテンツ専門の開発会社
- ②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
- ③ハコスコ:脳科学をベースにしたワンストップソリューションの開発・提供
それぞれについてわかりやすく解説します。
①ハシラス:VRコンテンツ専門の開発会社
ハシラスは、VRコンテンツ専門の開発会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・開発の実績が豊富です。
ハシラスの強みは次の3点です。
- 1.豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数
- 2.オリジナル体感ハードウェアの作成
- 3.ハイエンドVRの豊富なノウハウ
それぞれの強みについてわかりやすく紹介していきます。
1.豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数
ハシラスは2014年からVRアトラクションの開発を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます。
2.オリジナル体感ハードウェアの作成
VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主開発している点がハシラスのコンテンツ開発の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に開発しています。
3.ハイエンドVRの豊富なノウハウ
ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ開発を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ開発が可能です。
ハシラスは、株式会社サンシャインシティや株式会社リクルートテクノロジーズなどのハイエンドVRの開発支援をしています。
②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。
メタバース総研の強みとして以下の3点が挙げられます。
- 1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
- 2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
- 3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援力
1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
メタバース総研は、国内最大級のビジネスに特化したメタバース/XRメディアの運営と幅広い業界の大手企業へのコンサルティング経験を通じた戦略策定力を強みとしています。
そのため支援の際は、クライアント企業様の事業の課題・活用の目的を踏まえたメタバースの活用戦略/企画策定を徹底しています。このこだわりが、多くの企業が陥っている”メタバース/XR活用自体の目的化”を防ぎ、成果に繋がる活用を実現します。
2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
メタバース総研は、特定のメタバース/XR開発ツールやプラットフォームを有していません。
そのため、特定の開発ツールやプラットフォームの活用ありきの支援ではなく、中立的な立場からクライアント企業様のプロジェクト毎に最適なプラットフォームやツールを選定し、支援することが可能です。
3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援
メタバース総研は、技術領域・ユースケース毎に、業界を代表する実績/ソリューションを有する12社の企業や38名のクリエイターとパートナーとして協働しています。
そのため、クライアント企業様の課題やご要望に合わせ、パートナー企業/クリエイターらとともに最適な各種ソリューションをご提供しています。
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
⇒メタバース/XRのビジネス活用個別無料相談会の詳細はこちら
③ハコスコ:脳科学をベースにしたワンストップソリューションの開発・提供
ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなソリューションの開発・提供を行っている企業です。
ハコスコの強みは次の3点です。
- 1.仮想現実を使った脳科学の知見
- 2.手軽にVRを体験できるスマホを使ったVRサービス
- 3.ハコスコの展開するVRプラットフォーム
それぞれの強みについてわかりやすく紹介していきます。
1.仮想現実を使った脳科学の知見
ハコスコの代表取締役 CEO の藤井氏は適応知性および社会的脳機能解明を研究する医学博士・脳科学者であり、「つながる脳」(毎日出版文化賞 受賞)などの書籍も出版しています。また、ハコスコは2014年7⽉に理化学研究所の理研ベンチャー制度により創業された会社です。
2.手軽にVRを体験できるスマホを使ったVRサービス
箱+スコープ=「ハコスコ」の名前のとおり、ダンボールにレンズをつけ、スマートフォンを利用しただけのミニマルなつくりのHMDを提供しており、累計141万台を販売しています。
3.ハコスコの展開するVRプラットフォーム
ハコスコはECメタバース、VRゴーグル、360°カメラを提供しており、VRを体験する・配信をする・映像を作るというVRをワンストップで体験できるプラットフォームを実現しています。
費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法
メタバースの知見が不足しており、メタバース活用の企画や開発に課題を抱えていませんか?
そのような課題はメタバース総研のコンサルティング・開発支援サービスで解決することができます。
是非メタバース総研にお問い合わせください。
豊富な経験・ナレッジを活かした戦略・企画策定
数多くの企業様に対するコンサルティングや国内最大級のビジネス特化型メタバースメディアの運営で培った豊富な知見を活用し、成果につながる戦略・企画を策定します。
強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計
各領域の業界を代表するソリューション提供企業とのパートナーシップを構築。案件毎に中立的な立場から、費用対効果の高いアプローチを設計します。
経験豊富なクリエイター・エンジニア・コンサルタントによる並走支援
業界トップクラスの経験/スキルを有するクリエイター・エンジニア・コンサルタントから、最適なメンバーをアサイン。戦略立案から実行まで並走し、社内のリソース不足を解決します。
「課題や依頼内容が明確になっていない」、「社内で合意が取れていない」場合でも問題ございません。メタバース総研へのお問い合わせをお待ちしております。
メタバース/XR活用の個別無料相談会実施中
メタバース総研では、メタバース/XR活用の個別無料相談会を実施しています。
各社様のメタバース/XR活用に関する課題解決に向け、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。
以下のようなお悩みをお持ちのご担当者様は、この機会にぜひお申込みください。
- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている