NBAでのVR活用の取組み2選|スポーツへの活用事例7選も紹介

関連技術の進歩やMetaやAppleのデバイス発売などに伴い、多くの企業がVRの活用を進めています。

 

そんな中、北米バスケットボールリーグのNBAが、試合の生中継をVR映像で提供するなど、VRを活用した斬新な取り組みを実践しています。

 

そこで今回は、NBAによるVR活用の取り組みについて、スポーツ業界へのVRの活用事例などとともにわかりやすくご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • スポーツ業界へのVR活用を検討している
  • NBAによるVR活用の取り組みが気になっている
  • VR活用を成功させるためのポイントを押さえておきたい

 

本記事を読めば、NBAによるVR活用の取り組みやスポーツ業界への活用方法に関する情報を、一気にキャッチアップできる内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

そもそもVRとは?

そもそもVRとは? 三越伊勢丹
(画像:三越伊勢丹)

VRとはVirtual Realityの略称で、別名仮想現実とも呼ばれます。最先端の3DモデリングやVRデバイス、ゴーグル等の技術により、まるでその世界に入り込んでいるかのように感じられる、デジタル上の仮想空間を提供する技術のことを指します。

 

日本バーチャルリアリティ学会ではVRを「みかけや形は原物そのものではないが、本質的あるいは効果としては現実であり原物であること」と定義しています。すなわち、VRは、現実世界そのものではないが、実質は現実世界とほとんど変わらないという意味です。

 

VRの定義についてはこの他にも色々な考え方がありますが、いずれにしても、本質的には現実とほとんど変わらないというところがポイントになります。

 

様々なユースケースの中でも特にゲームの使用を中心に利用が拡大しており、まるでゲームの世界に入り込んだかのような没入感・臨場感を感じながらプレイすることが出来ます。

 

また、最近ではゲームだけでなく、仮想現実に出店し商品を販売したり、仮想空間上で社員研修や教育を行ったり、建築のシミュレーションを行ったりするなど、様々な分野でVRが活用されています。

 

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NBAにおけるVR活用の取り組み2選

NBAにおけるVR活用の取り組み2選

NBAにおけるVR活用の取り組み2選は以下の通りです。

 

  • ①Meta Questで50試合以上の生中継を提供
  • ②審判のトレーニングにVRを導入

 

それぞれの取り組みについてわかりやすく紹介していきます。

①Meta Questで50試合以上の生中継を提供

Meta Questで50試合以上の生中継を提供
(画像:Meta)

NBAはMetaと提携し、Metaが発売するVRヘッドセットであるMeta Questで50試合以上の生中継をファンに届けることを発表しました。試合はMetaのメタバースプラットフォームであるHorizon Worldsで提供されます。

 

選手のプレーや試合の流れを180度VR映像で観戦できるため、実際に試合会場で観戦するのと同じかそれ以上の迫力で試合を楽しむことができるのではないかと期待されています。

 

今回の取り組みを通して、VRの利用頻度が高い若年層の新規ファンを獲得する狙いがあると考えられます。

②審判のトレーニングにVRを導入

審判のトレーニングにVRを導入 NBA
(画像:NBA)

NBAは審判員の教育におけるVR導入を進めています。審判はVRヘッドセットとPCを使用し、VR空間にアクセスします。

 

従来の審判のトレーニングは座学や試合への立ち合いが中心でしたが、VRを導入することで、実際の試合に近い環境で学習を行うことができます。審判は複数の選手が激しく交錯しあう環境の中、瞬時に判断を下す必要があり、その環境をゲーム外で再現することは多数の選手を集める必要性などから困難でしたが、VRを通じて、様々な選手の始点アkら、プレイをスロー再生したり、過去の試合の特定のシーンに入り込んだり、新たにシーンを設定することも可能です。

 

スポーツ選手のトレーニングにVRを導入する事例は既に数多くみられますが、今後審判の教育への導入も進んでいきそうです。

VRのスポーツ業界への活用事例7選

VRのスポーツ業界への活用事例7選

VRのスポーツ業界への活用事例として以下の7つが挙げられます。

 

<VR×スポーツ観戦>

  • ①マンチェスターシティ:VR空間上にスタジアムを再現
  • ②ソフトバンクホークス:VR空間上に球場を再現
  • ③KDDI:VR上で熱狂しながらサッカー日本代表戦を観戦
  • ④バーチャルハマスタ:VR上でファンと一緒に試合観戦

 

<VR×スポーツトレーニング>

  • ⑤Black Box VR:VRを活用した体験型フィットネスジム
  • ⑥iCube:ベースボールトレーニングVRシステム
  • ⑦Nature VR Yoga:大自然の中でのヨガ体験をVRで再現

 

それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。

 

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VR×スポーツ観戦

①マンチェスターシティ:VR空間上にスタジアムを再現

マンチェスターシティ:VR空間上にスタジアムを再現
(画像:マンチェスターシティ)

英国のプロサッカークラブであるマンチェスターシティが、ソニー株式会社と協力し、ホームスタジアムであるエティハドスタジアムの仮想バージョンをVR空間上に構築しました。ファンは自由にカスタマイズ可能なアバターの姿でこのVR空間を訪れることで、選手やチームを身近に感じながら、ファン同士での交流を図ることができます。

 

今回の取り組みには、ソニーのソニーの画像解析技術やセンシング技術に加え、ソニーのグループ会社であるホークアイのエレクトロニックパフォーマンストラッキングシステムが活用されています。これらの技術により、VR上に全選手の位置や骨格の動きレベルでのプレーの様子が、精度高く再現可能となりました。

 

マンチェスターシティとソニーはこの取り組みを通じて、バーチャルを融合した新たなスポーツエンターテイメントの構築と、特定のチームの選手やファンだけでなく、リーグ全体のファンの繋がりの創出を実現したいとしています。

②ソフトバンクホークス:VR空間上に球場を再現

ソフトバンクホークス:VR空間上に球場を再現
(画像:福岡ソフトバンクホークス)

福岡ソフトバンクホークスは、同チームのホーム球場であるPayPayドームをメタバース上に再現し、球場で様々なコンテンツを楽しめるサービスの提供を開始しました。

 

ユーザーは自身のスマホやPCから、アプリDL不要でアクセス可能です。ユニフォームを着たアバターの姿で、観戦席から飲食店ブース、普段は入ることの出来ない選手のロッカールーム名で、球場内の様々な施設を巡ることができます。また、PayPayドームを訪れたファン同士で、チャットやジェット風船を飛ばすなどのアクションを通じて、盛り上がりながら応援することができます。

 

また、プロが投げた玉をほぼリアルタイムで疑似体験するコンテンツも提供しています。この機能では、バッターやキャッチャーの視点から、リアルタイムに投じられたボールを体感することができます。実際の投球データから球速や投球コース・変化の軌道などが再現されています。

③KDDI:VR上で熱狂しながらサッカー日本代表戦を観戦

KDDI:VR上で熱狂しながらサッカー日本代表戦を観戦
(画像:KDDI)

KDDIは、VR上でのサッカー日本代表戦のパブリックビューイングを開催しました。このイベントは、日本最大のVRプラットフォームであるCluster上で開催されました。参加者はサッカー日本代表のユニフォームを着たアバターの姿で、試合の中継スクリーンの前に集まり、ファンが一体となって応援しながら観戦したり、有名YouTuberのトークイベントを楽しんだりすることができました。

 

このイベントの目的は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リアルでの観戦や応援が制限を受けるなか、サポーターが一体となり熱狂しながらサッカー観戦が行える環境を提供したいというものです。

 

VR上でのサッカー日本代表戦のパブリックビューイングイベントは、3試合で延べ約3万人を集めるほどの盛況ぶりだったそうです。また、3試合の来場者の約8割の方が、日本代表戦を初めて観戦した方となっており、サッカー日本代表のファン層拡大に繋がったとのことです。

 

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④バーチャルハマスタ:VR上でファンと一緒に試合観戦

バーチャルハマスタ:VR上でファンと一緒に試合観戦
(画像:渋谷5GエンターテイメントプロジェクトPR事務局)

横浜DeNAベイスターズと KDDIは、VR上で実際のプロ野球観戦を行う「バーチャルハマスタ」を開催しました。「バーチャルハマスタ」は、コロナ禍の入場制限により現地観戦できないファンのために、ファン同士の一体感を可視化することを目的とし開催されました。その後も引き続き持続可能なファンコミュニケーションとして、「バーチャルハマスタ」を拡充しています。

 

利用者は自宅からスマートフォンやパソコン、VRデバイスを使って「バーチャルハマスタ」に来場できます。また、オリジナルのアバターを使って「バーチャルハマスタ」内を自由に動き回りながら、多くのファンと一緒に試合観戦をすることができます。

VR×スポーツトレーニング

⑤Black Box VR:VRを活用した体験型フィットネスジム

Black Box VR:VRを活用した体験型フィットネスジム
(画像:Black Box VR)

Black Box VRは、カリフォルニア州やアリゾナ州などで展開されているVRを活用した体験型フィットネスジムです。

ジムの会員はVRヘッドセットを着用し、オリジナルのVRゲームを楽しみながらフィットネスを行います。1バトルは30分となっており、プレイヤーの動きがゲーム内に反映され相手への攻撃に繋がります。

 

また、トレーニングを続けていくことで、利用できるキャラクターの種類が増えたり、レベルが上昇するなどやり込み要素を備えています。

さらに、トレーニングを経て収集された各種データは専用のアプリから確認できるとのことです。

 

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⑥iCube:ベースボールトレーニングVRシステム

iCube:ベースボールトレーニングVRシステム
(画像:EON Reality)

iCubeは米EON Sports社が提供するVRシステムを利用したベースボールトレーニングシステムです。

 

試合の投球でのボールの軌道や球速、回転数などを計測するシステム「ボールトラッキングシステム」に蓄積されたデータと映像を活用して実際の投手の投球をVR上で再現することができます。プレーヤーはヘッドマウントディスプレイを着用することで蓄積されたデータ中の相手球団の投手の投球をリアルに体感することができ、試合に向けたより実践的な準備をすることが可能です。

 

アメリカのメジャーリーグではタンパベイ・レイズなど複数球団が導入しており、日本でも横浜DeNAベイスターズが導入しています。

⑦Nature VR Yoga:大自然の中でのヨガ体験をVRで再現

Nature VR Yoga:大自然の中でのヨガ体験をVRで再現
(画像:株式会社Alfree)

Nature VR Yogaは株式会社Alfreeが提供するVRで自然を感じながらヨガを行うことができるサービスです。株式会社Alfreeは生きがいを作ることを理念としVRコンテンツの作成やWebサイト開発などを手がけている企業です。

 

同社の提供する「Nature VR Yoga」では、海や草原など様々な自然を再現したVR動画を見ながら、まるで大自然の中でヨガをしているかのような体験ができ、高いリラクゼーション効果を得ることが期待できます。

 
さらに詳しく知りたい方はこちらの公式HPをご覧ください。

VRをスポーツ業界で活用する4つのメリット

VRをスポーツ業界で活用する4つのメリット

VRをスポーツ業界で活用するメリットとして以下の4つが挙げられます。

 

  • ①新たなスポーツ観戦スタイルの実現
  • ②チームやブランドのプロモーションへの活用
  • ③仮想空間上での新たなファンコミュニティ構築
  • ④選手・審判のトレーニングの質向上

 

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①新たなスポーツ観戦スタイルの実現

VRを活用した新たなスポーツ観戦スタイルを実現し、観客により高い体験価値を届ける事が可能です。例えば、オンラインでは、VR空間上でのパブリックビューイングを実施し、家に居ながら他のファンと一体になって盛り上がりながら観戦をすることで、今まで以上に試合を楽しむことができます。

②チームやブランドのプロモーションへの活用

チームやブランドのプロモーションへの活用 福岡ソフトバンクホークス
(画像:福岡ソフトバンクホークス)

VR上でチームやブランドのコンテンツを用いたイベントを開催したり、ブランド独自のVR空間を構築したりすることで、プロモーションやユーザー接点の強化を行うことができます。

 

従来の2Dでのデジタルコンテンツでのプロモーションに比べ、3Dでの没入感のある体験などを通じたプロモーションが可能なため、より高い訴求効果が期待できます。そのため、スポーツ業界に限らず、アーティストやアニメ・漫画、ハイブランドなど様々な業界の企業がプロモーションへの活用に取り組んでいます。

③仮想空間上での新たなファンコミュニティ構築

VRの特徴である、ユーザー同士がチャットや音声会話、身振り手振りを用いて交流することにより、世界中のファン同士が繋がり、オンライン上での新たなファンコミュニティを構築することができます。

 

既にオンライン上でのファンコミュニティは存在していましたが、3D空間でアバターを介して交流することで、よりリアルでの交流に近い感覚を提供することができ、更に強固なファンコミュニティが構築できるのではないかと期待されています。

④選手・審判のトレーニングの質向上

選手・審判のトレーニングの質向上 NBA
(画像:NBA)

選手や審判がヘッドマウントディスプレイなどを装着し、VR空間でのトレーニングコンテンツを利用することで、従来よりも臨場感があり、実践的なトレーニングを行うことができます。

 

試合中の特定のシチュエーションを簡単に再現し、何度でもトレーニングを行うことが可能です。近年スポーツ分野でのデータ活用が進んでいますが、取得・蓄積されたデータを基に、VR空間内でのトレーニングも更に発展していくと考えられます。

スポーツ業界へのVR活用を成功させるための5つのポイント

スポーツ業界へのVR活用を成功させるための5つのポイント

スポーツ業界へのVR活用を成功させるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③ユーザーファーストなUX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。

 

VR活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、VRを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

現在VR活用に取り組む企業には、VR活用の取り組みが単発で終わってしまっている企業が見受けられます。

 

その結果、活用のPDCAが回らない、VR活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜVRではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③ユーザーファーストな企画・UX設計

3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなVRの企画・UX設計です。

現在、多くの企業がVRに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなVRが多く存在します。それらのVRは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。

 

そのため、「VRならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

VR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なVR開発・運用体制の構築です。

高いユーザー体験と事業性を両立するVRの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

VR開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

【項目別】VR活用にかかる費用相場

【項目別】VR活用にかかる費用相場

VR開発は、企画から撮影、システム開発まで様々な工程が存在し、そのうちどの工程を外注するかで費用が大きく変わってきます。そこで、VR開発にはどのような工程が存在し、それぞれにどの程度の費用がかかるのかを解説していきます。

 

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①企画・構成費:5万円~50万円

VR活用の目的達成のため、どのようなVR動画を制作するのかの企画・構成を考えてもらう費用として5万円~50万円ほどがかかります。この費用には、VR制作の一連のプロジェクトマネジメント費用も含まれることが多いです。

②撮影費:5万円~50万円

VRコンテンツの素材となる360°映像を撮影する費用として5万円~50万円ほどがかかります。一般的な撮影と比較して、全方位を収める必要があるため費用が高くなる傾向にあります。また、撮影場所、撮影スタッフの人数、撮影機材のグレード等によって費用が変わります。

③編集費:5万円~40万円

撮影したVRコンテンツの素材を編集する費用として5万円~40万円ほどかかります。複数のカメラで撮影した映像のつなぎ目(ステッチ)を違和感がないように処理する作業(ステッチワーク)に技術と時間がかかるため、一般的な動画編集と比べると費用が高くなります。

④3DCG作成費:30万円~

VRゲームやアニメーション内のキャラクターや背景や各種オブジェクトなどの3DCGを制作する費用として30万円~ほどかかります。モーションキャプチャーを使ってキャラクターを動かしたり、細部まで細かく作り込む3DCG等は費用が高くなります。

⑤音響・ナレーション費:5万円~20万円

編集済みのVRコンテンツに音響やナレーションを加える費用として5万円~20万円ほどかかります。声優を起用したり、録音スタジオや有料音源を利用する場合は費用が高くなります。一方で、Web上のフリー音源などを活用すれば、コストを抑えることができます。

⑥専用アプリ・システム開発費:30万円~200万円

専用アプリ・システムを開発する費用として30万円~200万円ほどかかります。アプリの機能を高度なものにしたり、複数機能を追加する場合などは費用が高くなります。一方で、一般的な機能を用いたアプリであれば、コストを抑えることができます。

おススメのVR活用支援会社3選

おススメのVR活用支援会社3選

おすすめのVR活用支援会社として、以下の3社が挙げられます。

 

  • ➀クラスター:メタバースプラットフォームclusterを運営
  • メタバース総研:国内最大級の知見に基づき戦略/企画策定から開発・運用まで支援
  • ③ハコスコ:誰でも簡単にバーチャル店舗を開設できるソリューションを提供

 

それぞれの会社の支援内容や特徴を分かりやすく紹介していきます。

 

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①クラスター:メタバースプラットフォームclusterを運営

クラスター:メタバースプラットフォームclusterを運営
(画像:クラスター)

クラスター株式会社は、メタバースプラットフォームclusterの運営と、同プラットフォームを活用したい企業の支援を行っています。

クラスターの強みとして以下の3点が挙げられます。

 

  • 1.100万アプリダウンロードを超えるメタバースプラットフォームを運営
  • 2.自社プラットフォームと連携した開発支援
  • 3.cluster上での多数の企業の取り組み支援による知見

1.100万アプリダウンロードを超えるメタバースプラットフォームを運営

運営するclusterはアプリダウンロード数が100万を超えており、多くのユーザーを集めるメタバースプラットフォームとなっています。

 

そのため、メタバース活用の初心者にとって、clusterは有効な選択肢と言えます。

2.自社プラットフォームと連携した開発支援

clusterは、自社プラットフォーム上にメタバース空間を展開したい企業向けのコンサル・開発支援も行っています。

 

そのため、cluster上でのメタバースの企画・開発の支援におけるスムーズな連携が特徴です。

3.cluster上での多数の企業の取り組み支援による知見

clusterは、これまでに幅広い業界の企業のclusterの活用支援実績を有しています。

 

そのため、企業のcluster活用に関する豊富なノウハウを活かした支援が強みとなっています。

②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき戦略/企画策定から開発・運用まで支援

メタバース総研:国内最大級の知見に基づき戦略/企画策定から開発・運用まで支援

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。

  

メタバース総研の強みとして以下の3点が挙げられます。

 

  • 1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
  • 2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
  • 3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援力

1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力

メタバース総研 国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力

メタバース総研は、国内最大級のビジネスに特化したメタバース/XRメディアの運営と幅広い業界の大手企業へのコンサルティング経験を通じた戦略策定力を強みとしています。

 

そのため支援の際は、クライアント企業様の事業の課題・活用の目的を踏まえたメタバース/XRの活用戦略/企画策定を徹底しています。このこだわりが、多くの企業が陥っている”メタバース/XR活用自体の目的化”を防ぎ、成果に繋がる活用を実現します。

2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能

メタバース総研 中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能

メタバース総研は、特定のメタバース/XR開発ツールやプラットフォームを有していません。

 

そのため、特定の開発ツールやプラットフォームの活用ありきの支援ではなく、中立的な立場からクライアント企業様のプロジェクト毎に最適なプラットフォームやツールを選定し、支援が可能です。

3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援

メタバース総研 強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援

メタバース総研は、技術領域・ユースケース毎に、業界を代表する実績/ソリューションを有する、12社の企業や38名のクリエイターとパートナーとして協働しています。

 

そのため、クライアント企業様の課題やご要望に合わせ、パートナー企業/クリエイターらとともに最適な各種ソリューションをご提供しています。

 
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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③ハシラス:VRコンテンツ専門の制作会社

ハシラス:VRコンテンツ専門の制作会社
(画像:ハシラス)

ハシラスは、VRコンテンツ専門の制作会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・制作の実績が豊富です。

 

ハシラスの強みとして以下の3点が挙げられます。

  • ①豊富なハードウェア導入実績
  • ②オリジナル体感ハードウェアの作成
  • ③ハイエンドVRの豊富なノウハウ

1.豊富な導入実績・事例と圧倒的な体験ユーザー数

ハシラスは2014年からVRアトラクションの開発を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます

2.オリジナル体感ハードウェアの作成

VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主制作している点がハシラスのコンテンツ制作の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に開発しています。

3.ハイエンドVRの豊富なノウハウ

ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ制作を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ制作が可能です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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