【2024年最新】おススメのMR制作/開発会社11選
マイクロソフトによるMRデバイス「HoloLens」が製造業界や建設業界などの企業を中心に普及し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年MRへの注目はより一層高まっています。
幅広い業界の企業が相次いでMRの活用を進めるなかで、自社でもMR活用や制作/開発を検討しているという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、2023年最新版のおススメのMR制作/開発会社11社をご紹介します。
本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。
- 代表的なMR制作/開発会社を幅広く抑えておきたい
- MR制作/開発会社が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
- 失敗しないためのMR制作/開発会社の選び方を知りたい
- MR制作/開発にかかる費用の相場を知りたい
本記事を読めば、MR制作/開発を進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
MR制作/開発会社選びに失敗しないための5つのポイント
MR制作/開発会社選びに失敗しないためのポイントとして、以下の5つが挙げられます。
- ①自社がMRを制作/開発する目的を明確化する
- ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
- ③制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する
- ④制作/開発会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する
- ⑤制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①自社がMRを制作/開発する目的を明確化する
1つ目のポイントは、自社がMRを制作/開発する目的を明確化することです。
MRを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。
そもそも何のためにMRを活用するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やMR空間を具体的に設計し、制作することができます。
②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。
MR活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。
そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合った制作/開発会社や支援プランを選ぶことができます。
③制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する
3つ目のポイントは、制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認することです。
一言でMR制作/開発会社といっても、制作/開発会社が運営する特定のプラットフォーム上でのMRや、バーチャルショップなど特定のユースケースのMRの制作が中心など、対応の可否は様々です。
制作/開発会社側の都合に基づきMRを制作/開発するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なMRを制作/開発してくれる会社を選ぶようにしましょう。
④制作/開発会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する
4つ目のポイントは、制作/開発会社の支援範囲が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認することです。
制作/開発会社の中には、あくまでMRの制作が中心の一般的な会社と、MRを活用した事業・企画の立案から制作まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。
MR活用で成果を上げるためには、制作以前に「どのようなMRを制作/開発すべきか」の企画のプロセスが極めて重要であり、社内に知見を有する人材がいない場合などは、事業・企画の立案から支援してくれる制作/開発会社を選ぶと良いでしょう。
⑤制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する
5つ目のポイントは、制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。
制作/開発会社によっては、MR制作/開発でXXX万円、Xカ月の運用でXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。
そのため、予算と制作の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれる制作/開発会社を選ぶようにしましょう。
代表的なMR制作/開発会社8選
代表的なMR制作/開発会社8選は以下の通りです。
- ①ホロラボ:MRシステムやアプリの開発に特化
- ②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
- ③NestVisual:映像表現に強みを持つXRコンテンツ制作会社
- ④MonstarLab:2200件のアプリ・ウェブシステム開発実績を活かしてXRコンテンツを制作
- ⑤エム・ソフト:マイクロソフトのHoloLensの認定パートナーとしてMRアプリを開発
- ⑥ネクストシステム:20名ものXR技術者が在籍しAIやXRの技術を開発
- ⑦リモデルパートナーズ:XRアプリ開発やコンテンツ制作を行う会社
- ⑧積木製作:建築用のCGやXRコンテンツの制作会社
それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。
①ホロラボ:MRデバイスHoloLensのアプリ開発に強み
ホロラボは、AR/MRシステムやアプリなどのコンテンツ開発を行っている会社です。
同社は、日本マイクロソフトとパートナーシップを結び、マイクロソフトのAR/MRデバイスであるHoloLens向けのシステム・アプリケーション開発を行うなど、作業現場や設計での業務効率化に向けたAR/MR制作を強みとしています。
そのため、建設業や製造業など、業務効率化を目的としたMRコンテンツの活用を行いたい企業におススメです。
②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
メタバース総研は、メタバース/XRのコンサルティング・コンテンツ制作/開発を行っている会社です。
同社は、多数のメタバース活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。
さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な制作/開発体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。
そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのMRコンテンツを制作/開発したい企業におススメです。
メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
③NestVisual:映像表現に強みを持つXRコンテンツ制作/開発会社
NestVisualは、XRやインタラクティブシステム、プロジェクションマッピングなど、様々なデジタルコンテンツの開発・制作会社です。
NestVisualは、映像コンテンツとテクノロジーのかけ合わせによる高品質な映像表現を強みとし、企業のニーズに応じたXRの開発を行っています。また、開発キットを活用した開発からオリジナルの開発まで、予算に応じたXR開発に対応しています。
クオリティの高いMR映像を制作したい企業におススメです。
④Monstarlab:2200件のアプリ・ウェブシステム開発実績を活かしてXRコンテンツを制作
MonstarLabは、多数の開発実績を誇るアプリ・ウェブシステム開発会社です。株式会社クボタ、株式会社LIXIL、日本郵便株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社など多くの有名な企業を支援してきた実績があります。
MonstarLabは、アプリ及びウェブシステムにおいて、業種業態を問わず様々な企業の支援実績があり、累計で2200件を超える企業を支援してきました。
MonstarLabは、このような豊富な開発実績を活かして、XRアプリやウェブシステムの開発/制作を行い、業務効率化や販促・観光PRなどを支援してきました。
豊富な開発実績を有する信頼性のある企業にMRコンテンツ制作を依頼したい企業にオススメです。
⑤エム・ソフト:マイクロソフトのHoloLensの認定パートナーとしてMRアプリを開発
エム・ソフトはXRアプリ開発・ソリューションの提供を行っている会社です。
エム・ソフトはMRを初めて活用する顧客にも丁寧なヒアリングを行い、企画を実現するための様々な提案を行います。また、要件が固まっていない場合でも相談でき、顧客の要望に合わせた最適な提案が可能です。
また、エム・ソフトは、マイクロソフトのMRデバイスHoloLensの認定パートナーとなっており、MRアプリの開発を得意としています。
そのため、HoloLens向けのアプリのリリースを考えている企業におススメです。
⑥ネクストシステム:20名ものXR技術者が在籍しAIやXRコンテンツを開発
ネクストシステムは、AIやXRコンテンツの開発を行うシステム開発企業です。
ネクストシステムには20名ものXR技術者が在籍しています。技術社員のほとんどは大手メーカー開発部隊出身者や小・中学生時代からプログラミングを行っていた人たちで、技術力が高いのが強みです。
また、ネクストシステムはAIとXRを融合したコンテンツ開発を行うことができます。AIもしくはXRのみの開発ができる企業は多いですが、その両方を融合した開発ができるという点で国内でも希少な会社です。
そのため、顧客の嗜好に応じたコンテンツを提供するなど、AIとXRを組み合わせてサービスを提供したい企業におススメです。
⑦リモデルパートナーズ:XRアプリ開発やコンテンツ制作を行う会社
リモデルパートナーズはXRアプリ開発やコンテンツ制作を行う会社です。
リモデルパートナーズの強みとして、アプリ開発+コンテンツ制作をワンストップで提供できる点が挙げられます。XRアプリ開発では豊富な実績をもとに、案件ごとにカスタマイズしたオリジナルアプリを開発することができます。コンテンツ制作では、ぬりえが360°空間に飛び出す「rearColor」や店頭に存在しない商品を陳列棚に実物大で見せる「実物大AR表示」などのサービスを提供しています。
また、アプリ開発+コンテンツの一括発注ができることやスピーディーな納品などの強みが評価され、100事例以上のARの販促相談実績がある点も大きな特徴です。
そのため、アプリ開発からコンテンツ制作まで一貫してサポートしてほしい企業や迅速にサービスをローンチしたい企業におススメです。
⑧積木製作:建築用 CG XRコンテンツの制作/開発会社
積木製作は、建築用 CG 制作と XR コンテンツ制作を 2 本柱に事業を展開している企業です。積木製作は、大林組や鹿島建設や九州旅客鉄道、大和ハウス工業などの大企業も支援しています。一級建築士でもある城戸太郎氏が2003年9月に設立した企業で、建築に特化したノウハウが豊富に蓄積されています。
建築の専門知識に加え、画像やCGのクオリティーにも定評があり、建築に特化したXR制作会社としてマンションやオフィス、公共事業などの支援を行っています。マイクロソフト社から「Microsoft Mixed Realityパートナー」として正式に認定されており、技術力の高さも評価されています。
そのため、建築シミュレーションにXRを活用したい企業におススメです。
※関連インタビュー記事:3DCG制作大手の積木製作がメタバースに参入する理由とは?|常務取締役 赤崎信也氏
代表的な企業向けMRソリューション・サービス3選
代表的な企業向けMRソリューション・サービス3選は以下の通りです。
- ⑨マイスターギルド:XR黎明期より研究開発に着手した知見を活かしたMRソリューションの提供
- ⑩マインドフリー:企画やプロモーションのサポートも提供するソリューション提供会社
- ⑪クロスリアリティ:企業や教育機関を中心にXRソリューションを提供
それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。
⑨マイスターギルド:XR黎明期より研究開発に着手した知見を活かしたMRソリューションの提供
マイスターギルドは、2016年のXR黎明期から積極的にXR開発に着手し、デバイスやシステムを開発してきました。
マイスターギルドの強みとして、国内に40人以上のWebシステム開発エンジニアを擁する点、XR配信に必要な最適なサーバー・クラウド環境を提供できる点、XRデバイスHoloLensの開発実績が豊富な点などが挙げられます。
MRの分野では、ドライブシミュレーターや医療(手術)シミュレーションアプリなど様々なコンテンツを提供してきました。
MRを活用したいが社内にエンジニア人材が不足している企業、サーバーやクラウド環境の整備も支援してほしい企業におススメです。
⑩マインドフリー:企画やプロモーションのサポートも提供するソリューション提供会社
マインドフリーは、XRコンテンツの制作やプロモーション支援を行う会社です。
マインドフリーは、PuARというXRコンテンツ制作サービスを提供しており、Instagram ARフィルターを用いたARプロモーションなど、オリジナルのプロモーション支援を得意としています。また、マインドフリーはソーシャルメディアマーケティング事業なども行っており、そのようなノウハウを生かして、XRコンテンツを活用した企画を立案することができます。
マインドフリーはこれまでビックカメラやBOTANISなどの支援を行ってきました。ビックカメラの支援事例では1600万回を超えるインプレッションを獲得するなどマーケティング・プロモーション支援で成果を挙げています。
そのため、XRを活用したプロモーションを成功させたい企業におススメです。
⑪クロスリアリティ:企業や教育機関を中心にXRソリューションを提供
クロスリアリティは、その名の通り、XR(VR/AR/MR)ソリューションを提供する会社です。
クロスリアリティは、京都府のクロスメディアパーク構想による全面的なバックアップのもと、XRの世界的リーダー企業であるEON Reality社と業務提携して、企業や教育機関を中心にXRソリューションを提供・サポートしています。
また、EON Reality社が開発した世界基準のカリキュラムを使用した専門家育成のためのスクールを運営しており、学校運営を通じて蓄積したナレッジをXRに活用しています。
さらに、クロスリアリティは最新XR機材を体験できるショールームを開放しています。ユーザーは、見学申込をすることで最新機材を全て体験することができ、体験を通じて、XR開発を事前にイメージすることができます。
MR活用を始める前にショールームで事前にイメージをつかみたい企業におススメです。
MRを制作/開発するための4つのステップ
MRを制作/開発するためのステップとして以下の4つのステップが挙げられます。
- ①MRの企画
- ②開発環境・ツールの選定
- ③サービスの体験設計・開発
- ④サービスのテスト・公開
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
⇒関連サービス:メタバース総研の開発・運用サービスはこちら
①MRの企画
1つ目のステップは、MRの企画です。成果を挙げるMR制作/開発を行うには、強力な制作/開発体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなMRを制作すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。
MR制作で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。
- 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
- 2. 各社の課題や目的にマッチするMR戦略・企画の立案
1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
近年幅広い業界・用途でのMR活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。
2. 各社の課題や目的にマッチするMR戦略・企画の立案
MRに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのMR戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。
②開発環境・ツールの選定
2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。MRを制作/開発する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。
MRを開発するための代表的な開発環境として、「Unity」と「Unreal Engine」の2つが挙げられます。MRの開発においては「Unity」が利用されるケースが多いですが、グラフィックス性能が高い「Unreal Engine」が利用される場合もあり、MRを開発する目的・MRの用途に合った開発環境を選ぶ必要があります。
また、開発ツールについても、Microsoft社の「HoloLens」やMagic Leap社の「Magic Leap」などのMRデバイスごとに各社が独自の開発ツールを提供しています。そのため、自社で導入したいMRのタイプに応じた開発ツールの選定が必要になります。
③サービスの体験設計・開発
3つ目のステップは、サービスの体験設計・開発です。MRを活用して実現したい業務プロセスや利用者の体験などを明確にした上で、実際の開発を行います。この際、基本的には「Unity」や「Unreal Engine」などの開発環境を利用し、コーディングを行うことが必要となります。
もし体験設計が不十分だった場合、実際に利用した際に使いづらいといった不満が多く出てくることが想定されます。そのため、実際に利用する作業者も含めてしっかりと体験設計の検討を行い、効果に直結するMRの開発に移行する必要があります。
④サービスのテスト・公開
4つ目のステップは、サービスのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします。
動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。
MRを制作/開発する2つの方法
MRを制作/開発する代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。
- ①制作/開発会社に依頼をする:高品質のMR制作/開発が可能
- ②自社で制作/開発を行う:コストを抑えることが可能
それぞれの方法の概要やメリット・デメリットを分かりやすく紹介していきます。
①MR専門の制作/開発会社に依頼をする:高品質なMR制作/開発が可能
1つ目の方法は、上記で紹介したような制作/開発会社に依頼をする方法です。
MR制作/開発の豊富な経験と知見を有する制作/開発会社に依頼をすることで、高品質のMRを制作/開発することが可能です。
代表的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 1.豊富な経験と知見に基づき、高品質のMR制作/開発が可能
- 2.体制が整っているため、限られた期間でMR制作/開発が可能
- 3.社内の人員リソースに余裕が無くても、MR制作/開発が可能
一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。
- 1.自社で制作/開発する場合と比べ、一定コストがかかってしまう
- 2.社内企画通りに制作/開発会社に制作してもらうため、綿密なすり合わせが必要
また、MR制作/開発会社には、制作/開発を中心に対応している会社と、事業立案や企画から開発まで一貫して対応している会社が存在するため、自社の検討状況や課題にマッチした会社を選定することが重要となります。
②自社のエンジニアが制作/開発を行う:コストを抑えることが可能
2つ目の方法は、ツールを活用し自社のエンジニアがMRを制作/開発する方法です。
MRをリリースするためには、3Dモデリングやアニメーション、MR開発、プログラミングなど様々な工程が存在します。
一方で、近年これらに対応する有力なツールが登場してきています。これらのツールを活用することができれば、コストを抑えたMR制作/開発が可能です。
代表的なメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- Unityなどのツールなどを活用できれば、低コストで制作/開発が可能
- 開発体制が整っていれば、社内の企画通りのMRを制作/開発可能
一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。
- 1.経験者が不在の場合、高品質のMR制作/開発が難しい
- 2.十分な人的リソースが無い場合、MR制作/開発が難しい・期間を要してしまう
MR制作/開発の費用相場
MR制作/開発の費用相場は、制作/開発会社に依頼する場合と開発ツール/プラットフォームを活用する場合で異なります。
- ①制作/開発会社に依頼した場合
- ②開発ツール/プラットフォームを活用した場合
それぞれについてわかりやすく紹介します。
①制作/開発会社に依頼した場合
専用のMRアプリを1から開発すると、総額500〜800万円程度が相場となっています。その内訳は大きく➀システム開発費用②プロジェクトマネジメント費用③コンテンツ作成費用に分けられます。➀のシステム開発費用は大体200〜300万円、②のプロジェクトマネジメント費用が200〜300万円、それらに加えて③コンテンツ作成費用が必要になる場合が多いです。
②開発ツール/プラットフォームを活用した場合
開発ツール/プラットフォームを活用する場合の開発費用は、MRの技術的な違いよりも開発ツール/プラットフォームの利用料金に依存します。
プロモーション等に活用する簡易的なMRを開発する場合、開発ツール/プラットフォームは月額約3万円程度〜利用することができます。基本のプランが月額制で設定されており、作成できるMRの数や、表現できるコンテンツの豊富さなどにより追加で課金する設定となっていることが多いです。
企業がMRを活用する3つのメリット
MRをビジネスに活用するメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。
- ①研修・教育の効率化
- ②リモートでの議論/業務指示の円滑化
- ③現場での作業の効率化
それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。
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①社員研修・教育の効率化
MRを活用し、社員に様々なシチュエーションを再現した、インタラクティブな3Dの教育コンテンツを提供することで、社員研修や教育の効率化を進めることができます。MRはVRと違い、現実世界の上に情報を付与したり、社員の手の動きをトラックすることができるため、より効率良い研修・教育環境の構築が可能です。
②リモートでの議論/業務指示の円滑化
コロナ感染拡大の影響で、多くの企業でリモートワークが導入されている一方で、立体的なイメージを共有しながらのコミュニケーションが求められる製造業界や建設業界などの企業は導入に苦戦しています。そこで、MRを活用することで、認識のズレを無くし、議論や業務指示を効率的に行うことができます。
③現場での作業の効率化
現場での作業員への作業指示を2Dの図面などではなく、MRを活用し3Dのデジタルオブジェクトで行うことで、作業ミス削減やスピード向上などの効率化を図ることができます。特に製造業界や建設業界の現場では立体的な作業を求められる事が多く、導入により大きな成果を挙げています。
成果に繋がるMR制作/開発の5つのポイント
成果に繋がるMR制作/開発のポイントとして以下の5つが挙げられます。
- ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
- ②活用目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定
- ③ユーザーファーストなUX設計
- ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
- ⑤強力な開発・運用体制の構築
それぞれについて分かりやすく紹介していきます。
①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。
デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がるポイントを抑えた上で制作/開発に着手しましょう。
MR制作/開発には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。
②活用目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定
2つ目のポイントは、MRを活用する目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定です。
現在MR活用に取り組む企業には、明確な目的を持たずにMRを制作した結果、MR活用の取り組みが単発で終わってしまっているケースが見受けられます。
その結果、制作・活用のPDCAが回らない、MR活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。
自社の経営課題を踏まえ、「制作・活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜMRではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。
③ユーザーファーストな企画・UX設計
3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなMRの企画・UX設計です。
現在、多くの企業がMRに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなMRが多く存在します。それらのMRは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。
そのため、「MRならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。
④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。
MR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。
そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。
⑤強力な制作/開発・運用体制の構築
5つ目のポイントは、強力なMR制作/開発・運用体制の構築です。
高いユーザー体験と事業性を両立するMRの制作/開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。
MR制作/開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。
【業界別】企業によるMRの活用事例6選
MRのビジネスへの活用事例として以下の6つが挙げられます。
- ①東急建設:建物の完成イメージの共有に活用
- ②TOYOTA:車両整備の研修・効率化に活用
- ③ベンツ:トレーニングセンターに100台以上を導入
- ④サントリー:研修や現場での作業の効率化に活用
- ⑤メディカロイド:遠隔での手術の実現に活用
- ⑥東芝デジタルソリューションズ:溶接作業の効率化に活用
それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。
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①東急建設:建物の完成イメージの共有に活用
東急建設は、設計者や現場の作業員、また外部の発注者など様々な関係者が共通の建物の完成イメージを持つことで、施工の品質や効率を高めるためにHololensの活用を進めています。本取り組みには、Hololens上でAzure Remote Renderingという、3Dモデルをクラウド上でレンダリングし、それをストリーミングすることで、リアルタイムにHoloLensのデバイスに表示できるサービスが活用されています。
この活用により、発注者、設計者、施工者間での認識のズレを防ぐことができ、施工品質の向上や無駄な手戻りの削減による業務効率化を実現することができます。
②TOYOTA:車両整備の研修・効率化に活用
トヨタ自動車は、全国56の販売店で車両整備の研修・作業のサポートにHololens2の導入を行いました。
従来の作業整備の研修や作業時に参考にする情報は、2Dの図面などによって共有されていましたが、立体的な作業が求められる現場には不十分でした。そこで、Hololens2を活用することで、車両の各所に合わせて表示されるデジタルオブジェクトを参考にしながら点検・修理作業を行うことで、作業ミスの抑制や作業の効率化を実現しました。
また、Hololens2の導入により、円滑な遠隔地と現場のコミュニケーションが行えるため、専門家が遠隔地の現場に対して作業指示を出すなどの連携も可能になりました。
③ベンツ:トレーニングセンターに100台以上を導入
ベンツは、研修の学習効率向上やコスト削減のため、自社のトレーニングセンターに100台以上のHololensを導入しています。
ベンツのトレーニングセンターでは、修理作業員の修理技術の取得や販売員の新車の特徴の理解のために、Hololensを通じたMR教育コンテンツを活用しています。このコンテンツを利用することで、車両の内部構造を3Dのデジタルオブジェクトとして確認でき、複雑な構造を直観的に理解することができるとのことです。
④サントリー:研修や現場での作業の効率化に活用
サントリーは新入社員の研修や現場での作業の効率化にHololensを活用する試みを進めています。
サントリーは商品需要の増加による多くの新入社員のスキルアップと、複雑化する作業工程への対応を進める必要がありました。そこで、Hololensを活用することで200段階に渡る作業手順をMRで学ぶことのできるアプリケーションを新入社員向けに実証的に開発しました。実証の成果として、従業員がタスクを習得するまでの時間を最大で70%削減する可能性があるとのことです。
⑤メディカロイド:遠隔での手術の実現に活用
2020年、川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイド社が初の国産遠隔手術支援ロボットである「hinotori」を実用化しました。同年12月に前立腺がん手術の1例目が行われ、その後も実績を積み上げています。
Hitonoriは4本のロボットアーム、内視鏡カメラ、手術器具を搭載した手術ユニットで構成されており、医師は3D画像を見ながら、内視鏡カメラと手術器具を搭載したアームをコントローラーで遠隔操作します。
手術支援ロボットを活用した手術は患者側、医師側双方に多く存在します。患者側のメリットとしては手術の出血や手術後の少なさ、感染症のリスクの低さなどが挙げられ、医師側のメリットとしては直観的な操作が可能、手術部位を拡大して確認できる、手の震えが伝わらないなどのメリットが挙げられます。
⑥東芝デジタルソリューションズ:溶接作業の効率化に活用
東芝デジタルソリューションズの提供する工場の現場での作業効率化に向けたMRソリューションが自動車メーカーに活用されています。
例えば、溶接作業において、従来は溶接箇所に穴を開けた紙を重ね合わせて、溶接箇所がずれていないかを手作業で確認する必要がありました。また、設計に変更があった場合にも、紙を作り直した上で再度確認する必要がありました。
そこで、MRを活用することで、設計変更のたびに用紙を作り直す手間を省くことができます。また、現場の作業員はデジタルガイダンスを見ながら、直感的に溶接箇所が正しいかどうかを確認することができます。その結果、溶接作業のスピードと精度の向上に繋がっています。
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豊富な経験・ナレッジを活かした戦略・企画策定
数多くの企業様に対するコンサルティングや国内最大級のビジネス特化型メタバースメディアの運営で培った豊富な知見を活用し、成果につながる戦略・企画を策定します。
強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計
各領域の業界を代表するソリューション提供企業とのパートナーシップを構築。案件毎に中立的な立場から、費用対効果の高いアプローチを設計します。
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- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている