オープンワールドとは?メタバースとの違いや関係性も解説!
全世界でポケットモンスターやファイナルファンタジーなどのオープンワールドゲームが続々と発売され、人気を博していることから、オープンワールドという言葉が注目を集めています。
一方で、「オープンワールドとは何か」「メタバースとはどう違うのか」はっきりとは答えられないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではオープンワールドの定義やメリット、具体例まで初心者の方にも分かりやすく紹介します。
本記事を読めば、初心者でもオープンワールドについて理解できるようになるため、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
オープンワールドとは?
オープンワールドとは、プレイヤーが自由に行動できる広大な仮想世界のことを指します。主にRPGやアクションなどを含むゲームにて使われることが多いです。
特に2010年代以降、マインクラフト(2011年)、原神(2020年)といったオープンワールドゲームが人気を集め、広まっていきました。
オープンワールドゲームは従来のゲームとは異なり、ストーリーの進行が自由で、どの順番で何をやるかはプレイヤー次第です。
また、リアルな物理法則を追求し、詳細なグラフィックやサウンドにフォーカスしています。フィールドやオブジェクトも現実に近い大きさとなっており、プレイヤーにとって魅力的な世界を作り上げています。
オープンワールドとメタバースとの関係性とは?
オープンワールドは、広い意味ではメタバースの1つと捉えることができます。
メタバースは明確な定義が定まっていませんが、狭義のメタバースとして考えられているのは、以下の7つの条件を満たすものです。
- ①永続的である
- ②同期的である
- ③同時接続ユーザー数に制限がない
- ④経済性がある
- ⑤リアルとバーチャルの垣根が無い
- ⑥相互運用性がある
- ⑦幅広い企業・個人による貢献がある
「⑥相互運用性がある」のとおり、メタバースでは複数の仮想世界が相互運用性を持っています。一方オープンワールドは、特定のアプリやゲームのなかで作られている単一の仮想世界のことを指しています。
すなわちオープンワールドは、上図のようにメタバースを構成する要素の1つになり得るということです。
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オープンワールドの3つのメリット
オープンワールドを活用するメリットは、主に以下の3つが上げられます。
- ①臨場感の高い体験ができる
- ②プレイヤーの自由度が高い
- ③膨大なパターンのストーリーを作れる
それぞれについて分かりやすく解説していきます。
①臨場感の高い体験ができる
プレイヤーは、従来のゲームよりも現実に近い世界で、高い臨場感を味わいながらプレイすることができます。
オープンワールドでは、プレイヤーに対するフィールドやオブジェクトの大きさが、現実世界に近いものとなっています。
そのおかげでプレイヤーは、本当にゲームの世界にいるような没入感を感じながら、ゲームを楽しむことができるのです。
②プレイヤーの自由度が高い
プレイヤーは、広大な世界を自由に探索することができます。好きな順番で探索ができるので、自分だけのオリジナルストーリーを楽しむことができるのが魅力です。
また、現実に近い高い臨場感がありつつも、現実での不便な部分は除いた「都合のいいリアル」を味わうことができます。
例えば、一度行ったことのあるエリアには2回目以降は瞬時で移動できるなど、現実よりもストレスフリーに楽しめるので、ユーザーは長く快適にゲームを楽しむことが出来ます。
③膨大なパターンのストーリーを作れる
開発者視点では、より低コストで多岐にわたるストーリーを作れることが大きなメリットです。
オープンワールド以外でも、ユーザーが進む先を選べるマルチストーリーのゲームや映画などはありますが、複数のパターンのシナリオやストーリーを、制作者側が全て用意する必要があります。
一方のオープンワールドでは、プレイヤーが自由にシナリオの順番を選ぶことができます。よって、ストーリー全体の組合せは無数に存在することになるのです。
シナリオのメモリ容量など開発コストの面から考えると、オープンワールドは、より低コストでユーザーに多様なパターンのストーリーを提供できる画期的なシステムです。
オープンワールドを採用している代表的なサービス3選
オープンワールドが採用されている代表的なサービスを3つご紹介します。
- ①ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
- ②マインクラフト(Minecraft)
- ③ゼルダの伝説: ブレス オブ ザ ワイルド
それぞれの事例について、分かりやすく解説していきます。
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①ポケットモンスター スカーレット・バイオレット:好きな順番で攻略できる、画期的な”ポケモン”シリーズ
任天堂のタイトル「ポケットモンスター」シリーズから2022年に発売された「スカーレット・バイオレット」は、オープンワールドゲームとして注目を集めました。
従来のポケモンシリーズは、ジムバトルの勝利など条件を満たすことで、行ける場所や戦える相手が増えていくという仕組みでした。一方の本作は、自由に場所を探索し、好きな相手とポケモンバトルができます。
このオープンワールドのシステムが好評で、発売3日で販売本数1000万本と任天堂ソフトの歴代最高記録を樹立。2023年4月現在は2000万本を突破し、順調に記録を伸ばしています。
②マインクラフト(Minecraft):5つのモードを楽しめる、世界で最も売れたゲーム
「マインクラフト」は、Microsoft傘下のMojang社が2011年にリリースした、デジタル版のブロック遊びゲームです。
ただのブロック遊びではなく、サバイバルモード、クリエイティブモードなど計5つのモードがあり、プレイヤーは好きな場所で好きなモードを選んで楽しむことが出来ます。
初心者でも簡単に遊べるように設計されているため、年代を問わず多くのプレイヤーに楽しまれており、累計2億3000万本超と世界でもっとも売れたゲームになりました。
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③ゼルダの伝説: ブレス オブ ザ ワイルド:シリーズ初のオープンワールドで、売上も歴代最高に
ゲームファンの中でも非常に高い評価を受けている「ゼルダの伝説: ブレス オブ ザ ワイルド」は、2017年に任天堂が発売したRPGゲームです。
シリーズで初めてオープンワールドが採用され、シリーズ最高傑作との呼び声も高いです。1つの謎解きに複数の解法が用意され、プレイヤーが自分なりの方法でクリアできるのが魅力です。
「ブレス オブ ザ ワイルド」は全世界で2900万本超の売上を樹立し、シリーズ最高記録です。2023年5月発売の新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もオープンワールドゲームとなっており、発売前から高い注目を集めています。
オープンワールド×メタバースの今後の可能性
現状、オープンワールドは1つのゲーム内で完結する仮想世界として作られているケースがほとんどです。
一方、今後はオープンワールドゲーム同士に相互運用性を持たせて、1つのメタバースを作っていくという動きが出てくると予想できます。
例として、ポケットモンスター シリーズでは、ご紹介した「スカーレット・バイオレット」の前作となる「ポケットモンスター アルセウス」もオープンワールドのRPGゲームです。これら2つの世界を結び付けて行き来することが出来れば、ユーザーはより広大な世界をより自由に探索することができます。
現在は開発コストの問題などがありますが、今後はAIをはじめ周辺テクノロジーの進歩により、低コストで高度な表現が可能になるでしょう。ゲームに限らず、オープンワールドに関連する市場は益々拡大していくと予想されています。
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