メタバースコンサルティング会社選びと依頼方法の3つのコツ
MetaのVRヘッドセットのQuestシリーズが累計販売台数2,000万台を突破し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年XRやメタバースへの注目はより一層高まっています。
そんな中、「自社でもメタバース活用を検討しているが何から始めていいかわからない」「メタバース専門のコンサルティング会社に相談したい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、メタバースコンサルティング会社10社について、選び方や依頼する際のコツとともにわかりやすくご紹介します。
本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。
- メタバースのビジネス活用を検討している
- メタバースの活用方法をコンサル会社に相談したい
- メタバースコンサル会社を選ぶ際のポイントを押さえておきたい
本記事を読めば、メタバースコンサルティング会社に依頼する上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
メタバースコンサルティング会社を選ぶ3つのポイント
自社にマッチしたメタバースコンサルティング会社を選ぶ際に、検討すべきポイントとして以下の3つが挙げられます。
- ①社内での検討がどこまで進んでいるのか
- ②社内で不足しているケイパビリティは何か
- ③社内でプロジェクトを推進するためのリソースは十分か
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
①社内での検討がどこまで進んでいるのか
企業でのメタバース活用の推進は、一般的にリサーチ・企画・開発・運用のステップで進められます。そのため、社内での検討がどのステップまで進んでいるのかによって、マッチするコンサルティング会社は異なります。
もし、企画の部分まで進んでいるのであれば、開発・運用に強みのある会社、リサーチ・企画の段階にあるのであれば、メタバースの知見や一気通貫での支援に強みのある会社が適しています。
②社内で不足しているケイパビリティは何か
企業でのメタバース活用は、プロジェクトマネージャー、デザイナー、エンジニア、メタバースのエキスパートなど様々な能力をもった人材を必要とします。
もし、デザイナーやエンジニアのみが不足しているのであれば、開発・運用に強みのある会社、プロジェクトマネージャーやリサーチ・企画担当者も不足しているのであれば、リサーチや企画の段階から手厚い支援を行ってくれる会社が適しています。
③社内でプロジェクトを推進するためのリソースは十分か
成功するメタバース活用のためには、中長期的にプロジェクトを推進し、仮説検証を回し続けることが重要です。そのため、プロジェクト推進には多くのリソースが必要となります。
プロジェクトの立ち上げ時に必要となる開発などのリソースが不足しているのか、サービスリリース後の運用や改善、プロジェクトマネジメントまで行うリソースが不足しているのかによって、マッチする会社は異なります。検討の際に、どのような体制で支援を行ってくれるのかを確認することが重要です。
メタバースコンサルティング会社に依頼する際の3つのコツ
メタバースコンサルティング会社に依頼する際のコツは以下の3つです。
- ①依頼する目的を明確にして伝える
- ②どの作業を依頼するかを入念にすり合わせる
- ③依頼した後もこまめにコミュニケーションを続ける
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
①依頼する目的を明確にして伝える
メタバースコンサルティング会社に依頼する際は、自社が依頼する目的を明確に伝えることが最も重要です。メタバースコンサル会社の支援内容には、企画立案、開発支援、運用支援など様々なものがあり、目的に応じて必要なリソースやコストが大きく変わってきます。
依頼する目的を明確にして伝えることで、コンサルティング会社は必要な人的・物的リソースを最適化し、依頼者の要望に最もマッチしたサービスを提供することができるようになります。
②どの作業を依頼するかを入念にすり合わせる
コンサルティング会社に依頼する際には、具体的にどの作業を依頼して、どの作業を依頼しないのかを入念にすり合わせることが重要です。これにより、必要のない作業を依頼して無駄なコストが発生することを防ぎ、プロジェクト完了までの時間を短縮することができます。
このように、コンサルティング会社に依頼する際には、依頼目的をしっかりと伝えて、入念にすり合わせを行う必要があるため、無料相談に応じてくれる企業を選ぶことも一つの考え方です。
③依頼した後もこまめにコミュニケーションを続ける
依頼した後も、コンサルティング会社に任せきりにするのではなく、定期的にコミュニケーションをとり続けて、進捗を確認することが重要です。作業スコープやスケジュールに沿って適切に作業が行われているか、重要な問題が発生していないかなどを確認することで、全く予期していない成果物が完成してしまわないよう注意しましょう。
こまめなコミュニケーションをとるために、できるだけレスポンスが早いコンサルティング会社に依頼するのも一つの考え方です。
おススメのメタバースコンサルティング会社10選
おススメのメタバースコンサルティング会社10選は以下の通りです。
<戦略策定・コンサルティングに強みのある会社>
- ①ハコスコ:メタバースのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
- ②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
- ③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
- ④アクセンチュア:ITに強みの世界最大のコンサルティングファーム
<コンテンツ制作・開発に強みのある会社>
- ⑤ハシラス:VRコンテンツ専門の制作/開発会社
- ⑥NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作会社
<メタバース構築ツールに強みのある会社>
- ⑦凸版印刷:メタバースショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
- ⑧Synamon:メタバース上であらゆるビジネス活動が可能になるソリューションの提供
<特定の業種に強みのある会社>
- ⑨積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社
- ⑩パーソルマーケティング:メタバース人材の派遣・育成やコンサルティングの提供
それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。
戦略策定・コンサルティングに強みのある会社
①ハコスコ:メタバースのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなメタバースソリューション提供会社であり、VRゴーグルや360°カメラ、ECメタバースの提供、VR体験・配信・映像作成支援など、幅広いサービスを展開しています。
ハコスコは、これらのサービスを通じて蓄積された知見を活用し、メタバースのエキスパートによる業界の動向・市場調査、ソリューション提案など様々なコンサルティング業務を開始しました。
ハコスコのコンサルティング業務は月単位で提供され、料金は、60分×3回/月のコンサルで月額10万〜50万円となっています。
メタバースの専門家との面談を通じてメタバースのビジネス活用に関する知見を得たい企業におススメです。
②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。
同社は、多数のメタバース/XR活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。
さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。
そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバース/XRを制作/開発したい企業におススメです。
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを要する世界最大級のコンサルティングファームで、戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。
PWCは、様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見を強みとし、事業構想から新規事業のデザイン、システム開発まで一気通貫でのメタバースコンサルティングを提供しています。
そのため、幅広いコンサルの経験を有する大手企業に一気通貫で支援してもらいたい企業におススメです。
④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
アクセンチュアは、世界120カ国に約70万人のスタッフを要する世界最大のコンサルティングファームで、戦略、業務改善、IT、デジタル広告など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。
アクセンチュアは、IT領域でのコンサルティングやメタバースに関する知見を強みとし、戦略策定やメタバースの構築・運用、社員向けの知見の共有など様々なメタバースコンサルティングを提供しています。
そのため、大手コンサルティングファームのITに関する知見を取り入れたい企業におススメです。
コンテンツ制作・開発に強みのある会社
⑤ハシラス:VRコンテンツ専門の制作/開発会社
ハシラスは、VRコンテンツ専門の制作/開発会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・制作/開発の実績が豊富です。
ハシラスは2014年からVRアトラクションの開発を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます。
VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主制作している点がハシラスのコンテンツ制作の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に開発しています。
また、ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ制作を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ制作が可能です。
そのため、エンタメ業界など、VR体験ができるレジャー施設を運営したい企業や、VRを使ったアトラクションを提供したい企業におススメです。
⑥NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作会社
NestVisualは、XRやインタラクティブシステム、プロジェクションマッピングなど、様々なデジタルコンテンツの開発・制作会社です。
NestVisualは、映像コンテンツとテクノロジーのかけ合わせによる高品質な映像表現を強みとし、企業のニーズに応じたメタバースの開発を行っています。また、メタバース開発キットを活用した開発からオリジナルの開発まで、予算に応じたメタバース開発に対応しています。
料金体系は、DOORやVRChatなどの開発プラットフォームをそのまま使ってメタバースコンテンツを開発する場合は90万円~、開発プラットフォームを使ってカスタマイズ開発する場合は150万円~、完全オリジナルで開発する場合は、シンプルな機能のみで400万円~、スクラッチ開発で1000万円~となっております。
クオリティの高い迫力のあるVR映像を制作したい企業や予算に応じた柔軟な開発方法を選択したい企業におススメです。
メタバース構築ツールに強みのある会社
⑦凸版印刷:メタバースショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
メタパは凸版印刷が提供するリアルとバーチャルを融合したメタバースショッピングモールです。企業に対し、メタバース上での出店のためのソリューションを提供しています。
メタパの特徴は次の2点です。
①リアルとバーチャルを融合した新しい買い物体験
②友だちや家族とグループでショッピングができる
1点目のリアルとバーチャルを融合した新しい買い物体験に関して、メタパではリアルのお店で販売しているリアルの商品をメタバース上で販売することができます。
2点目の友だちや家族とグループでショッピングができる点に関して、メタパは メタ+パーティの造語であり、仲間と集まれるメタバース(仮想空間)です。人が集まる賑わいや、友だちや家族といろんなお店を一緒に巡ってショッピングできる楽しさをバーチャルで提供できます。
※関連記事:凸版印刷がメタバースに参入する理由とは?展開する5つの事業も紹介
⑧Synamon:メタバース上であらゆるビジネス活動が可能になるソリューションの提供
Synamonは、VR技術の活用によってメタバース空間であらゆるビジネス活動を可能にするビジネス施設NEUTRANSを運営しています。
企業向けにメタバースオフィスやセミナー会場、研修センターなどの場を提供するほか、360°画像や動画による工場見学や観光地ツアーなどの実施も可能にします。
メタバース上で会議やセミナー、研修などあらゆる業務を行えるようにしたい企業におススメです。
特定の業種に強みのある会社
⑨積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社
積木製作は、建築用 CG 制作と VR コンテンツ制作を 2 本柱に事業を展開している企業です。積木製作は、大林組や鹿島建設や九州旅客鉄道、大和ハウス工業などの大企業も支援しています。一級建築士でもある城戸太郎氏が2003年9月に設立した企業で、建築に特化したノウハウが豊富に蓄積されています。
建築の専門知識に加え、画像やCGのクオリティーにも定評があり、建築に特化したVR制作会社としてマンションやオフィス、公共事業などの支援を行っています。マイクロソフト社から「Microsoft Mixed Realityパートナー」として正式に認定されており、技術力の高さも評価されています。
そのため、建築シミュレーションにメタバースを活用したい企業におススメです。
※関連インタビュー記事:3DCG制作大手の積木製作がメタバースに参入する理由とは?|常務取締役 赤崎信也氏
⑩パーソルマーケティング:メタバース人材の派遣・育成やコンサルティングの提供
人材派遣大手パーソルマーケティングは、2022年1月よりメタバースデザイン事業部を設置し、メタバース人材の派遣・育成、メタバース環境構築支援、メタバースイベント開催支援、メタバース空間への出店・運営支援など、メタバースに関する様々なソリューションを提供しています。
パーソルグループのリソースを活かしたメタバース人材の派遣・育成だけでなく、PwCコンサルティングと協力して、メタバースのビジネス活用を検討している企業向けに構想策定・環境構築・運営支援などのコンサルティングも提供しています。
そのため、信頼性のある大企業に依頼したい企業、メタバース人材の不足に悩んでいる企業におススメです。
※関連インタビュー記事:メタバース活用で日本の人手不足問題を解決へ|パーソルマーケティング 川内浩司氏
企業がメタバース活用で成果を上げるための5つのポイント
企業がメタバース活用で成果を上げるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。
- ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
- ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
- ③ユーザーファーストなUX設計
- ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
- ⑤強力な開発・運用体制の構築
それぞれについて分かりやすく紹介していきます。
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①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。
デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。
メタバース活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。
②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案
2つ目のポイントは、メタバースを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。
現在メタバース活用に取り組む企業には、メタバース活用の取り組みが単発で終わってしまっている企業が見受けられます。
その結果、活用のPDCAが回らない、メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。
自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜメタバースではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。
③ユーザーファーストな企画・UX設計
3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなメタバースの企画・UX設計です。
現在、多くの企業がメタバースに参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなメタバースが多く存在します。それらのメタバースは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。
そのため、「メタバースならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。
④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。
メタバース市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。
そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。
⑤強力な開発・運用体制の構築
5つ目のポイントは、強力なメタバース開発・運用体制の構築です。
高いユーザー体験と事業性を両立するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。
メタバース開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。
企業がメタバース活用を進めるための4つのステップ
企業がメタバース活用を進めるステップとして、大きく以下の4つのフェーズが挙げられます。
- Step1:市場動向・知見のキャッチアップ
- Step2:戦略/企画の立案
- Step3:事業計画の策定
- Step4:開発・運用
それぞれのフェーズについて分かりやすく紹介していきます。
Step1:市場動向・知見のキャッチアップ
1つ目のStepとして取り組むべきは、最先端の市場動向・知見のキャッチアップです。MetaやApple、Microsoftなどのビックテックやユーザーの動向・先行活用事例など、日々変化する市場動向やナレッジへのキャッチアップが必要です。
このフェーズが、成果に繋がる骨太な戦略/企画策定の基盤となります。
Step2:戦略/企画の立案
2つ目のStepはメタバース活用の戦略/企画です。活用目的を踏まえ、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方、実現に向けた企画を立案しましょう。
ユーザーバリューと自社の事業性の両方を満たす、質の高い戦略/企画の立案が、成果につながるメタバース活用に向け最も重要なポイントとなります。
Step3:事業計画の策定
3つ目のStepは事業計画の策定です。事業に期待する成果や開発・運用のアプローチやタイムライン、必要な投資額などを検討しましょう。
メタバース開発・運用といっても、プロジェクト毎に求められるケイパビリティは様々であるため、自社にマッチするツール・ベンダーの選定が非常に重要です。
Step4:開発・運用
4つ目のStepが開発・運用です。メタバース開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを有効活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完しつつ、ユーザーに届けたい体験を実現するメタバースの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。
4つのフェーズで取り組むべき35のステップに関しては、以下の関連記事で詳しく解説しています。
※関連記事:メタバースを活用した事業を作る方法|全4フェーズと35ステップ【担当者必見】
タイプ別メタバース活用の費用
メタバース活用は、メタバース空間の構築からリモートワークでの利用まで様々なタイプが存在し、タイプによって費用が大きく変わってきます。タイプ別の費用相場は以下の通りです。
- ➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超
- ②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超
- ③プロモーションへの活用:10万~500万円超
- ④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超
- ⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~
- ⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度
それぞれをわかりやすく解説しています。
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➀独自のユーザー向けメタバースサービスの構築:100万~1000万円超
独自のユーザー向けメタバースサービスの構築の費用の相場は100~1000万円超とかなりケースバイケースとなっています。その理由としてはどの程度サービスを充実させるかや、どのような開発方法を用いるかによってかかる工数が大きく変わってくるからです。
例えば、VRChatやDOORをベースにする場合であれば100万円~、一方で0からオリジナルのメタバースを構築する場合は、シンプルな機能のもので500万円~、機能をリッチにすると1000万円異常が必要となってきます。
②オンラインショッピングへの活用:100万~1000万円超
メタバースのオンラインショッピングへの活用にかかる費用の相場は100万~1000万円超となっています。自社独自のサービス構築をする場合や、メタバース上のショッピングモールに出展する場合など様々なパターンが存在します。
三越伊勢丹が構築する独自のメタバース上の仮想都市である「レヴ ワールズ」のように、独自のサービス構築をする場合は1000万円を超える費用が必要となります。
一方で、凸版印刷社が提供しているメタバース上のショッピングモール「メタパ」への出展の場合、費用は300万円~と、独自構築に比べると費用を抑えることが可能です。
③プロモーションへの活用:10万~500万円超
メタバースのプロモーションへの活用にかかる費用の相場は10万~500万円となっています。
日産自動車が新車発表会・試乗会向けのメタバースを構築した事例のように、0から独自のメタバース空間を構築する場合は500万円を超える高額な費用が必要となります。
一方で、AR作成ツールCOCOARなどの、メタバース制作ツールを活用する場合は、月額3万円程度からメタバースを作成することができます。
④メタバースイベントへの出展:無料~100万円超
メタバースイベントへの出展にかかる費用の相場は無料~100万円超となっています。
比較的小規模のメタバースイベントやメタバースプラットフォーム上に出展する場合であれば無料の場合もあります。
一方で、バーチャルマーケットなど多くのユーザーを集めるメタバースイベントの場合、リアルのイベント会場の出展と同様、100万円を超える出展費用が必要となります。
⑤独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築:100万円~
独自の業務効率化向けメタバースサービスの構築にかかる費用は100万円~となっています。
製造業界での工場のメタバース化(デジタルツインの構築)や医療業界での遠隔手術支援システムなどは、業務効率化により大きな収益向上のインパクトが見込める一方で、各社独自のメタバースサービスを構築する必要があり、費用は100万円以上かかることが多いです。
⑥リモートワークへの活用:無料~月額5万円程度
メタバースのリモートワークへの活用の相場は無料~月額5万円程度となっています。
例えば、リモートワーク向けのツールとしてMeta社が提供する「Horizon Workroom」や「Gather」など無料で利用できるものから、学研の提供する「metaLife」など月額数万円で利用できるものまで存在しますが、他の活用のタイプと比べると安価にメタバースを活用することが可能です。
一方で、より高い没入感を得るためにMetaQuestなどのVRゴーグルを購入する場合は、デバイスの費用が1台あたり約5万円必要となります。
費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法
メタバースの知見が不足しており、メタバース活用の企画や開発に課題を抱えていませんか?
そのような課題はメタバース総研のコンサルティング・開発支援サービスで解決することができます。
是非メタバース総研にお問い合わせください。
豊富な経験・ナレッジを活かした戦略・企画策定
数多くの企業様に対するコンサルティングや国内最大級のビジネス特化型メタバースメディアの運営で培った豊富な知見を活用し、成果につながる戦略・企画を策定します。
強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計
各領域の業界を代表するソリューション提供企業とのパートナーシップを構築。案件毎に中立的な立場から、費用対効果の高いアプローチを設計します。
経験豊富なクリエイター・エンジニア・コンサルタントによる並走支援
業界トップクラスの経験/スキルを有するクリエイター・エンジニア・コンサルタントから、最適なメンバーをアサイン。戦略立案から実行まで並走し、社内のリソース不足を解決します。
「課題や依頼内容が明確になっていない」、「社内で合意が取れていない」場合でも問題ございません。メタバース総研へのお問い合わせをお待ちしております。
メタバース/XR活用の個別無料相談会実施中
メタバース総研では、メタバース/XR活用の個別無料相談会を実施しています。
各社様のメタバース/XR活用に関する課題解決に向け、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。
以下のようなお悩みをお持ちのご担当者様は、この機会にぜひお申込みください。
- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている