【2024年最新】Apple Vision Proで使えるおすすめアプリ9選

2023年6月に、遂にAppleから初のXRデバイスである「Apple Vision Pro」が発表され、「魔法のような新たな体験を実現する、同社の長年のプロダクトデザインの集大成」として、世界中から大きな注目を集めています。

 

ディズニー、Microsoft、シスコなど名だたる企業が自社アプリをVision Proにも対応させると発表しており、TeamsやWord、Disney+など身近なアプリがVision Proによってパワーアップするのではと期待の声が高まっています

 

そこで今回は、Vision Proで使えるおすすめのアプリ9選をわかりやすくご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • Vision Proでどのようなアプリが使えるようになるのか知りたい
  • TeamsやWord、Excelなどが、Vision Proによってどう変わるのかが気になる

 

本記事を読めば、Apple Vision Proで使えるアプリに関する最新情報を、まとめて一気にキャッチアップできる内容となっておりますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

【2024年最新】Apple Vision Proで使えるおすすめアプリ9選

【2023年最新】Apple Vision Proで使えるおすすめアプリ9選

Apple Vision Proで使えるおすすめアプリとして以下の9つが挙げられます。

 

  • ①Disney+:スターウォーズなどの名作コンテンツの世界を3Dで体感
  • ②Rec Room:ユーザーを魅了する没入感のある世界観を実現
  • ③HoloModels:等身大のキャラクターとリアルの空間を共有
  • ④Assists:教育訓練のさらなる効率化とリアリティ向上を実現
  • ⑤Word:空間上での文書作成により作業のスピートアップと効率化を達成
  • ⑥Excel:空間上にシート全体を表示し作業の大幅効率化を実現
  • ⑦Teams:現実以上にインタラクティブなオンライン会議を実現
  • ⑧ZOOM:Teamsとも互換性を持ち、さらなる機能の拡張に期待
  • ⑨Webex:没入感の向上だけでなく「それ以上の」オンライン会議体験を提供

 

それぞれのアプリの概要を分かりやすく紹介していきます。

 

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①Disney+:スターウォーズなどの名作コンテンツの世界を3Dで体感

Disney+:スターウォーズなどの名作コンテンツの世界を3Dで体感
(画像:Apple) 

ディズニーは、Apple Vision Proの発表会で、Disney+がVision Proの発売当日から利用可能になることを発表しました。

 

従来のDisney+で視聴可能だったコンテンツに加え、「スター・ウォーズ:マンダロリアン」やマーベルの「What If?」などのVision Pro向けのオリジナルコンテンツもリリースされる予定です。

 

Vision Proを利用することで、独自の世界観が魅力のディズニーのコンテンツの中に入り込んだような、新たなエンタメ体験ができるのではと注目が集まっています。

②Rec Room:ユーザーを魅了する没入感のある世界観を実現

Recroom:ユーザーを魅了する没入感のある世界観を実現
(画像:Rec Room)

Rec RoomとはマルチプレイのVRソーシャルゲームです。「VRChat」や「cluster」などのメタバースと同じようにユーザーが作成したルームが数多く存在しており、ルームに入ることで、ゲームをしたり、チャットをしたりすることができます。ルームは、「オンライン対戦」、「クエスト」、「ホラー」、「ハングアウト(お出かけ)」、「アート鑑賞」などのカテゴリーがあり、好きなモードを選択して遊ぶことが出来ます。

Rec Roomは、Vision ProのVRモードを使用してプレイできるようになります。Vision Proでプレイすることにより、ユーザーを魅了するより没入感のある世界観や他のアバターとのよりリアルなコミュニケーションを体験できるようになるのではと注目が集まっています。

 

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③HoloModels:等身大のキャラクターとリアルの空間を共有

HoloModels:等身大のキャラクターとリアルの空間を共有
(画像:Gugenka)

HoloModelsは、VR/ARアプリ制作を手掛ける株式会社Gugenkaが提供する、AR/MRで好きな場所にデジタルフィギュアを飾ることのできるアプリです。デジタルのフィギュアでありながら、AR/MRにより3Dで楽しむことができ、多くのアニメファンを中心に人気を集めています。

 

Gugenkaは、HoloModelsをVision Proに対応させると発表しました。Vision Pro上でHoloModelsをプレイすることにより、等身大のキャラクターが同じリアルの空間に一緒にいるかのような、夢のような体験をすることができるようになると考えられます。

④Assists:教育訓練のさらなる効率化とリアリティ向上を実現

Assists:教育訓練のさらなる効率化とリアリティ向上を実現
(画像:ホロラボ)

Assistsは、ホロラボが提供する教育用MRアプリで、テキスト、画像、動画、3Dモデルなどを使って空間上に作業手順を表示したり、熟練者の手本となる動きを空間に再現したりすることで効率的に教育訓練を実施したりすることを可能とします。

 

ユーザーは、空間に表示されたデジタル情報に従うことにより、直感的に作業手順を学ぶことができます。これにより、特に製造業や建設業など複雑な教育訓練が必要な業界において、教育訓練の時間短縮・効率化を図ることができます。

 

AssistsはVision Proへの対応が予定されています。Vision Proの機能性の高さと操作のしやすさにより、教育訓練のリアリティ向上と効率化がより一層加速すると考えられます。

⑤Word:空間上での文書作成により作業のスピードアップと効率化を達成

Word:空間上での文書作成により作業のスピードアップと効率化を達成
(画像:Apple)

Microsoftが提供する文書作成ツールであるWordも、Vision Pro上で利用することが可能となります。

 

ユーザーは、Vision Proのアイトラッキング機能によりWordを操作でき、また、空間上に複数のウィンドウを開きながら文書を作成することができます。そのため、文書作成のスピードアップや効率化を達成することができるのではないかと注目が集まっています。

⑥Excel:空間上にシート全体を表示し作業の大幅効率化を実現

Excel:空間上にシート全体を表示し作業の大幅効率化を実現
(画像:Microsoft)

Microsoftの表計算ソフトであるExcelも、Vision Pro 上で利用することが可能となります。

 

通常のディスプレイでExcelを開く場合と異なり、Vision Proでは画面のサイズによる制約がないため、長い行・列にわたるシートでも空間上に全体を表示することができます。そのため、スクロールせずに一度にシート全体を見ることができ、UI/UXが大幅に改善されると期待されています。

⑦Teams:現実以上にインタラクティブなオンライン会議を実現

Teams:現実以上にインタラクティブなオンライン会議を実現
(画像:Microsoft)

Microsoftが提供するオンライン会議ツールであるTeamsもVision Proで利用できるようになります。

 

Microsoftは、機械学習を駆使してユーザーの顔をデジタル上で再現する技術を、Vision Pro上でも活用する意向を示しています。これにより、より表情豊かでリアルなアバターを用いたオンライン会議を実現できると注目が集まっています。

 

また、空間上に複数の画面や3Dコンテンツを自由に表示し、会議参加者と共有することができるので、現実での会議以上に図やモノを用いたコミュニケーションが容易になると考えられます。

⑧ZOOM:Teamsとも互換性を持ち、さらなる機能の拡張に期待

ZOOM:Teamsとも互換性を持ち、さらなる機能の拡張に期待
(画像:Apple)

Teamsと同様、オンライン会議ツールであるZOOMも、Vision Proで利用することが可能となります。Teamsと同様、リアルなアバターによるオンライン会議や、図やモノを用いた円滑なコミュニケーションの実現ができると考えられます。

 

また、Teamsにおいて使用したアバターをZOOMでも使用できるなど、互換性が確保されるので、ツールごとに別々のアバターを作る必要がなく、ユーザーにとっての利便性が向上すると考えられます。

⑨Webex:没入感の向上だけでなく「それ以上の」オンライン会議体験を提供

Webex:没入感の向上だけでなく「それ以上の」オンライン会議体験を提供
(画像:Apple)

シスコが提供するオンライン会議・電話ツールWebexも、Vision Pro上で利用可能になると発表されています。シスコはMicrosoftと提携し、シスコのデバイス上でTeams を利用できるパートナーシップを構築しているため、Vision Pro上でもTeamsと様々な面で互換性を持つようになると考えられます。

 

シスコ事業担当者のジェチュ・パデル氏は、Vision ProにWebexが搭載されることについて触れた上で、「没入体験だけでなく、それ以上のものになる」と大きな期待感をにじませる発言をしています。

 

TeamsやZOOMと同様、Vision Proの圧倒的な機能性と没入感によりこれまでにない便利さとリアリティを兼ね備えた会議を実現することができると注目が集まっています。

Apple Vision Proの代表的な9つのユースケース

Apple Vision Proの代表的な9つのユースケース

Apple Vision Proは、日常生活からビジネスユースまで幅広い用途での利用が可能です。その中でも、特に代表的な用途として、以下の9つが挙げられます。

 

  • ①圧倒的な没入感を誇る3Dエンタメ体験
  • ②3D動画による思い出のシーンの記録・追体験
  • ③ディスプレイ不要のバーチャルデスクワーク
  • ④リモートでの同僚との効率的なコラボレーション
  • ⑤実店舗を訪れたかのような新たなEC体験
  • ⑥没入感の高い3D体験と双方向性を生かした教育・研修
  • ⑦3Dの視覚情報を活かした建物や製品の設計・デザイン
  • ⑧建物や製造ラインなどのシミュレーション
  • ⑨バーチャルサポートによる現場での作業効率化

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①圧倒的な没入感を誇る3Dエンタメ体験

Apple Vision Pro アメフト
(画像:Apple)

Apple Vision Proによって、映画やゲーム、スポーツ観戦など様々なエンタメ体験は新たなレベルに進化すると期待されます。

 

Apple Vision Pro 映画
(画像:Apple)

例えば、リビングにいながら、大画面・立体音響で3D映画を楽しんだり、自分がコートに立っている視点でスポーツ観戦を楽しんだりと、没入感や臨場感の高い新しいエンタメ体験を楽しむことができます。

②3D動画による思い出のシーンの記録・追体験

Apple Vision Pro 3D動画による思い出のシーンの記録・追体験
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、3Dカメラによって、目の前で起きたシーンをそのまま切り取るように録画することが可能です。

 

その後、記憶に残したいシーンをいつでも後から追体験し、まるで撮影した時・場所にタイムスリップしたかのような全く新しい体験をすることができるとのことです。

 

例えば、思い出に残しておきたい、子供が初めて歩いた瞬間や、誕生日会の様子などを何度も体験できるようになるため、従来の写真や動画の概念を大きく変える可能性を秘めています。

③ディスプレイ不要のバーチャルデスクワーク

Apple Vision Pro ディスプレイ不要のバーチャルデスクワーク
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、自分の目の前に好きな数・サイズ・位置に、仮想のディスプレイを設置し、好きな場所でデスクワークをすることができます。

 

さらにApple製のPCやキーボード、マウスとの接続にも対応しているため、自分のバーチャルワークスペースを好みに合わせて最適化することが可能です。

④リモートでの同僚との効率的なコラボレーション

Apple Vision Pro リモートでの同僚との効率的なコラボレーション
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、リモート環境ながら、同僚とまるで一緒のオフィスにいるかのような効率的なコラボレーションを行うことが可能です。

 

従来のリモートコラボレーションの課題であった、スムーズな連携を、顔の位置から聞こえてくる音声や、通話と同時並行での資料投影・ホワイトボードの使用などの機能でカバーしているとのことです。

⑤実店舗を訪れたかのような新たなEC体験

Apple Vision Pro 実店舗を訪れたかのような新たなEC体験
(画像:Apple)

Apple Vision Proは、実店舗を訪れたかのような新たなEC体験への活用が注目されています。

 

従来のECでは難しかった、3Dモデルを活用した商品のサイズや形状の確認や、店員とのインタラクティブなコミュニケーションなど、実店舗を訪れたかのような新たな購買体験を実現できるのではと期待されています。

⑥没入感の高い3D体験と双方向性を生かした教育・研修

Apple Vision Pro 没入感の高い3D体験と双方向性を生かした教育・研修
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、没入感の高い3D体験と双方向性を生かした、効率の良い教育・研修を行うことができます。

 

従来教科書で理解するのが分かりづらかった、立体的な構造を3Dコンテンツで理解したり、対面でないと実施できなかった、インタラクションを伴う実践的な授業や研修をリモートで行ったりと、様々な活用が注目されています。

⑦3Dの視覚情報を活かした建物や製品の設計・デザイン

Apple Vision Pro 3Dの視覚情報を活かした建物や製品の設計・デザイン
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、バーチャル空間上で建物や製品の設計やデザインを行うことが可能です。

 

Apple Vision Proは、最大手のデザインツールの1つであるUnityとの連携を発表するなど、今後も様々なツールとの連携が想定され、よりデザイン・設計での活用が進んでいきそうです。

⑧建物や製造ラインなどのシミュレーション

Apple Vision Pro 建物や製造ラインなどのシミュレーション
(画像:Apple)

Apple Vision Proでは、建物や製造ラインなどのシミュレーションを行うことが可能です。

 

これらのシミュレーションの様子を、PC画面上の2Dではなく、現実世界と融合した3Dのインターフェースで確認することで、より精度の高いシミュレーションをすることができます。 

⑨バーチャルサポートによる現場での作業効率化

DHL バーチャルサポートによる現場での作業効率化
(画像:DHL)

Apple Vision Proは、装着した作業員が、状況に応じた必要な情報をゴーグルで理解するなど、倉庫や製造ラインなどでの現場での作業効率化への活用が期待されています。

 

従来の現場の作業におけるXRデバイス活用における課題として、コントローラーにより手が塞がってしまう点やデバイスが重く長時間の使用が難しい点が存在しました。

 

一方で、Apple Vision Proは、指のジェスチャーや目線、Siriでの音声入力による、直感的な操作が可能であり、重量も比較的軽量であるため、現場におけるXRデバイス活用を加速させる存在となりそうです。

企業がApple Vision Proをビジネスに活用する3大メリット

企業がApple Vision Proをビジネスに活用する3大メリット

企業がApple Vision Proをビジネスに活用するメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①社内業務の効率化
  • ②既存事業の収益拡大
  • ③新規事業の創出

 

それぞれのメリットについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①社内業務の効率化

Apple Vision Pro 社内業務の効率化
(画像:Apple)

1つ目のメリットは、社内業務の効率化です。Apple Vision Proを活用することで、リモートでの会議・コラボレーションを円滑化したり、様々なシチュエーションを想定した実践的な研修を行ったり、工場などの現場の作業員の作業を視覚・音声情報でサポートしたりするなど、様々な社内業務を効率化することができます。

 

Apple Vision Proは、コントローラー不要のハンドジェスチャー等での操作が可能類似スペックのデバイスに対して軽量などの特徴を持つため、より業務への活用と相性が良いデバイスとして注目を集めています。

②既存事業の収益拡大

Apple Vision Pro 既存事業の収益拡大
(画像:Apple) 

2つ目のメリットは、既存事業の収益拡大です。

PCやスマホ向けに提供していたサービス/コンテンツを提供する企業が、それらをVision Proでも利用可能とすることで、既存事業を生かした新たな収益機会を獲得することができます。

 

例えば、エンタメ業界では、ウォルトディズニー社がVision Pro向けのコンテンツを提供することを発表しています。

 

具体的には、定額制の動画配信サービスDisney+をVision Proの発売当日から利用可能になる予定とのことです。

③新規事業の創出

Apple Vision Pro 新規事業の創出
(画像:Apple) 

3つ目のメリットは、新規事業の創出です。

Apple Vision Proは、 AppleのMacやiPhoneなどの長年のプロダクトデザインの集大成としてリリースされており、今後「スマホの次なるデバイス」として、多くの人々に日常的に利用されるようになるのではないかと言われています。

 

そのため、iPhoneの普及に伴い、あらゆる業界でスマホをベースとしたサービス/ビジネスが立ち上がったのと同様に、今後Apple Vision ProなどのARデバイスをベースとしたサービス/ビジネスが立ち上がっていくことが予想されます。

Apple Vision Proの活用を成功させるための5つのポイント

Apple Vision Proの活用を成功させるための5つのポイント

Apple Vision Proの活用を成功させるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③Apple Vision Proの特徴を活かした企画・UX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップ

1つ目のポイントは、Apple Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップです。

 

Apple Vision Proを最大限に活かすためには、Vision Proの機能・スペックや用途、Meta Questなど他のデバイスとの違いなどの最新の知見をキャッチアップすることが重要です。

 

また、Apple Vision Proのビジネス活用を検討する際には、現状のメタバース/XR市場の動向や先行事例が非常に参考になります。

 

Vision Proの活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や知見を押さえておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

 

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②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、Apple Vision Proを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

 

現在メタバース活用に取り組む企業の中には、メタバース活用の取り組みが打ち上げ花火的に単発で終わってしまっている企業が見受けられます。

 

その結果、「活用のPDCAが回らない」「メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまう」など大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。Vision Proの活用においても、同様の結果に終わってしまう可能性があります。

 

そのため、自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜVision Proではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案することが重要です。

③Apple Vision Proの特徴を活かした企画・UX設計

3つ目のポイントは、Apple Vision Proの特徴を活かしたユーザーファーストな企画・UX設計です。

 

Apple Vision Proの活用に当たって想定される失敗として、企業側の都合のみでサービス・体験を設計した結果、ユーザーに利用されず企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまうことが考えられます。

 

これを避けるためには、Apple Vision Proの特徴や既存のXRデバイスとの違いを踏まえたUX設計を心掛けることが重要です。「Vision Proならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を考慮して設計に取り組みましょう。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

 

Apple Vision Proを取り巻くメタバース/XR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

このような新たな市場で勝負するにあたっては、最初から100点を取ることはできない前提で、完璧主義にならずにサービス開発を進める必要があります。計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なApple Vision Pro開発・運用体制の構築です。

 

高いユーザー体験と事業性を両立するApple Vision Pro向けアプリ/コンテンツの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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