生成AIプラットフォームとは?種類やメリット、有名製品5選も紹介
ChatGPTの普及等によりますます注目が高まっている生成AI。多くの企業が生成AIの活用や、生成AIサービスの開発に力を入れています。
そんな中、「自社でも生成AIを開発したいけど、十分なスキルや人材がなくて困っている」という方も多いのではないでしょうか。そのような方は、生成AIプラットフォームを利用することで、十分なスキルがなくても生成AIを開発できるようになります。
生成AIプラットフォームとは、生成AI開発に必要な機能やツールが一通りそろったシステムのことです。
本記事では、生成AI開発を検討している方向けに、生成AIプラットフォームの基本からメリット、代表的な製品までわかりやすくご紹介します。
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目次
生成AIプラットフォームとは?
生成AIプラットフォームとは、生成AIを開発するために必要となる機能やデータなどを備えている基盤・システムのことです。
生成AIプラットフォームには、生成AIの基本的な技術である機械学習・ディープラーニングやサンプルとなるデータが用意されています。そのため、生成AIプラットフォームを利用することで、生成AI開発を効率的に進めることができます。
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生成AIプラットフォームの2つの種類
生成AIプラットフォームには、以下の2つの種類があります。
- ①総合型プラットフォーム:開発に必要な全ての機能を提供
- ②特化型プラットフォーム:特定の業界・業務に特化
それぞれについて、わかりやすく説明していきます。
①総合型プラットフォーム:開発に必要な全ての機能を提供
総合型プラットフォームは、生成AI開発に必要な機能やツールを総合的に提供するプラットフォームです。生成AI開発に必要な環境が全て用意されています。
総合型プラットフォームを利用することで、生成AI開発に必要な環境を自ら構築する必要がなくなり、開発をスピーディに行うことができます。
代表的な総合型プラットフォームとしては、Amazon SageMakerやGoogle Vertex AIなどがあります。
②特化型プラットフォーム:特定の業界・業務に特化
特化型プラットフォームは、特定の業界や業務に特化したソリューションや機能を提供するプラットフォームです。
各業界や業務に最適化した生成AIモデルを提供しているため、自社の業界や業務に合ったプラットフォームがある場合には、特化型のプラットフォームを利用するのも有効です。
代表的な特化型プラットフォームとしては、製造業に特化したMANUFACIAや観光分野に特化したtalkappiなどがあります。
生成AIプラットフォームを活用する3つのメリット
生成AIプラットフォームを活用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- ①十分な開発技術がなくても開発可能
- ②開発期間の短縮とコスト削減が可能
- ③小規模な開発からスタートすることが可能
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①十分な開発技術がなくても開発可能
生成AIプラットフォームは、ノーコードで生成AIを導入できる環境を備えているため、プログラミングの知識がなくても生成AI開発を行うことができます。
そのため、専門的な知識を持つエンジニアが社内に不足しており、十分な開発技術を持っていなくても、生成AIの開発・導入を行うことができます。
②開発期間の短縮とコスト削減が可能
生成AIプラットフォームは、生成AI開発に必要な基盤となるシステムを備えています。ノーコードで開発できるため、エンジニアの人件費も節約できます。
そのため、一から生成AIを開発する場合と比べて、開発期間を短縮し、人件費等のコストを削減することができます。
③小規模な開発からスタートすることが可能
生成AIプラットフォームでは、まずは小規模で生成AIを開発・導入し、効果が確認された後に規模を拡大して本格的に開発していくといった柔軟な利用が可能です。
そのため、生成AIを導入したいけど、いきなり大規模な開発を行うのには抵抗がある企業でも、小さくスタートして、失敗による損害リスクを抑えることができます。
代表的な生成AIプラットフォーム5選
代表的な生成AIプラットフォームとして、以下の5つが挙げられます。
- ①ChatGPT:多くの対話型AIサービスに使われている生成AIモデル
- ②Amazon Web Services(AWS):ECで使われているディープラーニング技術を活用
- ③IBM Watson:クイズ番組で優勝し、話題となった対話型システム
- ④Vertex AI:Googleの機械学習技術が詰まったワンストップの開発支援ツール
- ⑤Microsoft Azure:Copilotと連携したアプリ構築も可能なMicrosoftのプラットフォーム
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①ChatGPT:多くの対話型AIサービスに使われている生成AIモデル
ChatGPTとは、人間と会話しているような形式でやりとりができるAIチャットサービスのことです。リリース後わずか2か月でユーザーが1億人に達し、今では世界中で多くの人に利用されています。
ChatGPTは、単なる対話型AIサービスにとどまらず、生成AIプラットフォームとしても機能しています。ユーザーは、ChatGPT上でプラグインと呼ばれる便利な機能を持つAIツールを提供することができます。
また、ChatGPTに使われているGPTというAIモデルは、多くの対話型生成AIサービスの基盤として活用されています。
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②Amazon Web Services(AWS):ECで使われているディープラーニング技術を活用
Amazon Web Services(AWS)は、Amazonが提供している生成AIプラットフォームです。AmazonのECサイトで商品のレコメンド等に利用されているディープラーニング技術と同様の技術を基盤とする様々なソリューションを提供しています。
提供されているソリューションの例としては、画像・動画の解析ができるAmazon Recognitionや製品の欠陥を自動で検出するAmazon Lookout for Vision、ドキュメントからデータやテキストを抽出するAmazon Textactなどがあります。
AWSはAIの一般的なユースケースに一通り対応しており、多様なユーザーのニーズに応えることができます。
③IBM Watson:クイズ番組で優勝し、話題となった対話型システム
IBM Watsonは、IBMが開発した対話型システムのことです。膨大な量のテキストデータを処理することで、質問に対して精度の高い回答をすることができます。総合型プラットフォームであるため、言語処理以外にも、画像認識や音声認識など様々な機能を提供しています。
IBM Watsonは、アメリカのクイズ番組である「ジェパディ」において早押しクイズで優勝したことで有名になりました。自然言語処理に長けており、チャットボットやAIアシスタント、社内検索システムの構築等に活用されています。
④Vertex AI:Googleの機械学習技術が詰まったワンストップの開発支援ツール
Vertex AIは、Googleが提供している生成AIプラットフォームです。Google Cloudの機械学習関連の機能を統合したプラットフォームで、機械学習に必要なツールが一式そろっています。
ユーザーは、Googleの対話型生成AIであるGeminiのモデルにアクセスし、テキストや画像を自動生成できるシステムを構築したり、Google以外の企業が提供するモデルやオープンモデルを自社用にカスタマイズして導入することができます。
Vertex AIは、Googleの検索エンジンやGoogle Mapなど既存のGoogleのサービスを構築する環境をそのまま活用しており、安全性の高い環境がしっかりと整っています。
⑤Microsoft Azure:Copilotと連携したアプリ構築も可能なMicrosoftのプラットフォーム
Microsoft Azureは、生成AI開発を行う機能や導入を促進するサービスが詰まったMicrosoftによる生成AIプラットフォームです。
ユーザーは、Microsoft Azureを利用することで、会話型AI、自動翻訳、画像生成など様々な生成AIソリューション・アプリを開発することができます。
Microsoftの対話型生成AIであるCopilotと連携したアプリケーションを開発できる点も大きな特徴です。
生成AIプラットフォーム選びで失敗しないための3つのポイント
生成AIプラットフォーム選びで失敗しないようにするためには、以下の3つのポイントに注意する必要があります。
- ①利用目的を明確にする
- ②機能が料金に見合っているか確認する
- ③自社の業界・業務に対応しているか確認する
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①利用目的を明確にする
生成AIプラットフォームを利用するにあたっては、自社の利用目的や課題を明確にし、自社の目的や課題を解決するために最適な生成AIプラットフォームを選ぶことが重要です。
目的を明確にしないまま見切り発車で生成AIプラットフォームを利用しても、単に導入しただけで、何の成果もなく終わってしまうといった事態に繋がりかねません。
②機能が料金に見合っているか確認する
生成AIプラットフォームは、種類によって提供される機能や料金が異なります。生成AIプラットフォーム利用には、継続的な料金支払が必要となる場合が多いため、できるだけコストパフォーマンスの高いサービスを選択する必要があります。
そのため、利用しようとしているプラットフォームがどのような機能を提供しているのか、同様の機能をより安価で提供しているプラットフォームがないかを事前に調べた上で、利用することが重要です。
③自社の業界・業務に対応しているか確認する
生成AIプラットフォームの中には、特定の業界や業務に特化したものも存在します。そのため、利用しようとしているプラットフォームが自社の業界や業務に対応しているかを事前に確認しておくことが重要です。
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