AIアイドルとは?ビジネス活用の3つの方法や事例5選も紹介
ChatGPTなどの生成AIの登場・普及が世界的に話題となっているように、AIは人々の暮らしや仕事をより便利に・効率的にするツールとして大きな注目を集めています。
近年では、AIアイドルというAIによって自動生成された仮想のアイドルがSNS等を中心に話題となっています。
本記事では、AIアイドルについて知りたい方向けに、AIアイドルの基本から具体例までわかりやすく紹介していきます。
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AIアイドルとは?

AIアイドルとは、AI(人工知能)によって生成された仮想のアイドルのことです。人間と同じように動いて話したり、歌ったり踊ったりすることができます。
近年では、AIの自然言語処理技術と画像・動画生成技術により、本物の人間のように自然な対話ができるAIアイドルを比較的簡単に生成できるようになりました。
これにより、CMやプロモーション、エンタメコンテンツなど様々な場面での活用が進んでいます。
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AIアイドルをビジネスに活用する3つの方法

AIアイドルをビジネスに活用する方法として以下の3つが挙げられます。
- ①エンタメコンテンツとしてプロデュース
- ②広告・プロモーションのモデルとして起用
- ③顧客対応の窓口として起用
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①エンタメコンテンツとしてプロデュース
AIアイドルを本物のアイドルと同じように歌手やアーティストとしてプロデュースし、エンタメコンテンツとして発信することができます。
②広告・プロモーションのモデルとして起用
企業は、AIアイドルをCMやプロモーションに起用し、商品やサービスを宣伝させることができます。人件費などの費用がかからず、スキャンダル等のリスクもないというメリットがあるため、多くの企業の間で、人間ではなくAIアイドルを起用する動きが広がっています。
③顧客対応の窓口として起用
AIアイドルを顧客との窓口として、受付対応をしたり、問い合わせに対応したりさせることができます。これにより、人件費の削減や24時間365日ノンストップでの対応が可能となります。
AIアイドルのビジネス活用事例5選

AIアイドルのビジネス活用事例として以下の5つが挙げられます。
- ①microverse:AIアイドル「ダダダ団」のデビューソングの制作支援
- ②TerraConnect:生成AIでアイドルを生み出すタレント事務所を開設
- ③rinna:人とAIの共創世界を目指し、AIキャラクター「りんな」をリリース
- ④伊藤園:生成AIで作成したモデルをテレビCMに起用
- ⑤リーバイス:AIでモデルを生成し新たなショッピング体験を提供
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①microverse:AIアイドル「ダダダ団」のデビューソングの制作支援

NFTクラウドファンディングプラットフォームを運営するmicroverse株式会社は、AIアイドル「ダダダ団」のデビューソングの制作を支援するプロジェクトを開始しました。
ダダダ団は、「地球への共存と文化交流を目指す異星人」という設定の架空AIアイドルグループです。フォトグラファーの近藤孝一氏がX(旧Twitter)で投稿したポストをきっかけに誕生しました。地球との融合をテーマにした楽曲制作、パフォーマンスを行っています。
AIアイドルが楽曲をリリースしてデビューするのは、日本で初であり、アイドル業界に大きなインパクトを与えています。
②TerraConnect:生成AIでアイドルを生み出すタレント事務所を開設

画像生成AIコンテンツを使ったビジネスをてがけるTerraConnectは、AIで生成されたタレントやアイドルが所属する事務所「ER`A`ROR-project」を設立しました。
AIで生成されたタレントやアイドルのキャラクター設定や販売販路の検討、リリースなどを手掛けています。
24時間365日休みなく稼働できることや多くの言語を話すことができるというメリットを活かし、様々な特徴や魅力をもったタレントを世界中に発信していくことを目指しています。
③rinna:人とAIの共創世界を目指し、AIキャラクター「りんな」をリリース

rinnaは、AIとの自由対話技術を研究・開発しているスタートアップです。2015年に、AIキャラクター「りんな」をLINE上に登場させ、そのトーク力やかわいらしい姿で若者を中心に人気を集めました。
2018年には、自然な会話を続けられる会話エンジン「共感チャットモデル」を採用し、より人間らしい会話ができるようになりました。また、ラジオ番組への出演やTwitterでの生配信、楽曲のリリースなどマルチに活動を行っています。
りんなのは、単に自社のPRや認知度拡大を促進するだけでなく、エンタメコンテンツとして重要な収益基盤となっています。
④伊藤園:生成AIで作成したモデルをテレビCMに起用

伊藤園は、リニューアル発売した「お〜いお茶 カテキン緑茶」のテレビCMに、生成AIで作成したモデルを起用しました。
本事例は、AIモデルをテレビCMに起用したことや、AIモデルが本物の人間と見分けのつかないクオリティに仕上がっていることから、SNSでも大きな話題となりました。
また、同社は広告モデルだけでなく、お〜いお茶の新たな商品パッケージデザインの作成にも生成AIを活用しています。
⑤リーバイス:AIでモデルを生成し新たなショッピング体験を提供

リーバイスは、AIによりあらゆる体型・年齢・サイズ・肌色を再現できるファッションモデルを生成し、店舗で活用しています。
顧客は、自分の年齢や体型、趣味嗜好に合ったファッションモデルを選択し、服を着た時のイメージを視覚的に確認することができます。
顧客に対して新たなショッピング体験を提供するだけでなく、多様性にも配慮した取り組みとしてその社会的意義も評価されています。
企業がAI活用を成功させるための5つのポイント

企業がAI活用を成功させるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。
- ①中長期でのAI活用戦略の策定
- ②投資対効果の高い活用目的・方法の選定
- ③アジャイルアプローチでの開発・導入
- ④システムとルールの両面からのリスク管理
- ⑤研修等での社員のAI活用リテラシー向上
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①中長期でのAI活用戦略の策定
AIの性能進化が加速しているこれからの時代、足元の取り組みはもちろん、3年・5年スパンでAIをどこまでダイナミックに活用できるかが、企業の競争優位性に直結します。
また、AI活用のレベルは、比較的簡単な各社員のAIツール利用による生産性向上から、AI活用による業務プロセス革新、顧客向けサービスの進化、新サービス/商品の創出まで様々です。
そのため、中長期で目指すAI活用の姿を見据え、その実現に向け逆算したロードマップや、まず足元進めるべき活用を設計することが重要です。
②投資対効果の高い活用目的・方法の選定
AIは人間と同様、全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいた分析や対応、コンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、得意不得意が明確に存在します。
そのため、自社の業務の現状やAIの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。
③アジャイルアプローチでの開発・導入
AIは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。
具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間~数ヶ月の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。
④システムとルールの両面からのリスク管理
企業がAI活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩などのリスクへの懸念が挙げられます。
確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されているAIツールを使用させるなどの場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。
一方で、セキュリティ対策を行ったシステム構築や、社員向けのAIの使用ルールやガイドラインの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。
⑤研修等での社員のAI活用リテラシー向上
AI(特に生成AI)を活用するにあたっては、同じAIを利用していても、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されるという点に注意が必要です。
そのため、AIのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAI活用リテラシーを向上させることが不可欠です。
そこで、研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員がAIの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が重要となります。
企業がAIを導入するための4つのステップ

企業がAI導入を進めるための流れとして、以下の4つのステップがあげられます。
<STEP1:活用業務の選定>
- 最新の市場動向のリサーチ
- 自社での活用対象業務の幅出し・選定
- AI活用の目的・目標の設定
<STEP2:活用範囲と業務プロセスの決定>
- 対象業務の棚卸し・効率化余地の検討
- AIを活用する業務範囲の決定
- AIと人間の役割分担の設計
<STEP3:試験開発・運用(PoC)>
- 要件定義・プロトタイプ開発
- 試験運用
- フィードバック収集・評価
<STEP4:本開発・運用>
- PoCを踏まえた本開発
- 運用・評価
- 活用方針・方法の継続的なカイゼン
各ステップについてわかりやすく紹介していきます。
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STEP1:活用業務の選定
AIは、定型的な社内業務の効率化から新規事業創出まで幅広い業務に活用可能だからこそ、
AI活用の投資対効果が高い業務を適切に選定することが最も重要となります。
最新の技術や競合の活用動向をキャッチアップした上で、自社の活用可能性の幅出し・整理を行います。その上で、AIをどのような業務・目的・成果目標で導入するかを設定しましょう。
STEP2:活用範囲と業務プロセスの決定
大きなポテンシャルを持つAI活用ですが、人間と同様、どのようなシチュエーション・任せ方でも万能というわけではありません。
そのため、活用業務の現状・課題と、AI・人間の得意/不得意を踏まえた上で、どの範囲の業務をどのように人間と協業しながら任せるかを決定することが重要になります。
STEP3:試験開発・運用(PoC)
いきなり大規模な導入を進めるのではなく、比較的小規模な試験開発・運用(PoC)により、その有効性を確かめることで、AI活用全体の投資対効果を大きく高めることが可能です。
検証したい仮説を事前に明確にした上で、実際にプロトタイプでの試験運用を行い、活用業務や方法の改善ポイントを洗い出しましょう。
STEP4:本開発・運用
PoCで得られた改善ポイントに基づき、自社の経営課題・業務の現状にベストマッチするAI活用の内容やシステムの要件を再度設計し、本開発を行います。
また、本開発後も継続的に成果や活用状況を評価し、継続的なカイゼンを行うことで、自社でのAI活用のインパクトを最大化することができます。
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