画像生成AI「Adobe Firefly」とは?特徴・料金・使い方も紹介

ChatGPTの普及をきっかけに、数多くの生成AIツールが登場し、私たちの日常生活やビジネスを大きく変えつつあります。

 

中でも、画像生成AIは、テキストを入力するだけで、思い通りの画像を瞬時に生成できる魔法のようなツールとして、世界中の人を驚かせています。

 

本記事では、生成AIツールのうち、Adobeが提供するFireflyという画像生成AIについて、特徴や料金、始め方・使い方などをわかりやすくご紹介します。


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Adobeの生成AI「Adobe Firefly」とは?

Adobeの生成AI「Adobe Firefly」とは?
(画像:アドビ) 

Adobe Fireflyは、アドビが開発・提供している画像生成AIツールです。シンプルなテキスト入力で美しい画像やカラーパレットなど最高品質の作品を制作することができます。

 

Adobe Fireflyで生成した画像は、商用利用も認められています。また、100を超える言語に対応しており、ビジネス・プライベートを問わず、世界中のユーザーに利用されています。

 

毎月作成できる画像の枚数に応じて、無料プランとプレミアムプランがありますが、プレミアムプランでも月680円と比較的低額で利用できる点も魅力の一つです。

Adobe Fireflyの4つの特徴

Adobe Fireflyの4つの特徴

Adobe Fireflyの特徴として、以下の4つが挙げられます。

 

  • ①日本語を含む100を超える言語に対応
  • ②他のAdobe製品と連携し画像生成から編集まで一気通貫で可能
  • ③著作権侵害の心配なく利用可能
  • ④他のクリエイターによる60億点以上の画像を活用可能

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①日本語を含む100を超える言語に対応

画像生成AIサービスの中には日本語に対応していないものも多い中、Adobe Fireflyは日本語や英語を含む100を超える言語に対応しています。

 

これにより、Adobe Fireflyは世界中のユーザーから利用されています。

②他のAdobe製品と連携し画像生成から編集まで一気通貫で可能

②他のAdobe製品と連携し画像生成から編集まで一気通貫で可能
(画像:Adobe)

Adobe Fireflyは、既存の他のAdobe製品と連携しています。

 

画像の塗りつぶしができるPhotoshop、イラスト作成のテンプレートを活用できるAdobe Express、グラフィックデザインができるIllustratorなどと連携することで、画像の生成だけでなく、画像の編集やテンプレートの活用などを一気通貫で行うことができます。

③著作権侵害の心配なく利用可能

Adobe Fireが学習している画像データはすべて、著作権切れのコンテンツやAdobe自体のコンテンツであるため、Adobe Fireflyで生成した画像を利用しても、著作権侵害の心配がありません。

④他のクリエイターによる60億点以上の画像を活用可能

他のクリエイターによる60億点以上の画像を活用可能
(画像:Adobe)

Adobe Fireflyには、他のクリエイターによる画像が60億点以上展示されたオンラインコミュニティが用意されています。ユーザーがコミュニティにアクセスすると、他のクリエイターが作成した画像を閲覧したり、自分の画像の一部に組み込んだりして活用することができます。

Adobe Fireflyの料金一覧表

Adobe Fireflyの料金一覧表

Adobe Fireflyは、大きく個人向け、学生・教職員向け、法人向けの3つのカテゴリにわかれており、それぞれのカテゴリで複数のプランがあります。

 

個人向けの場合は、無料プランもあり、月25枚まで画像を生成することができます。また、プレミアムプランでも月額680円と比較的安価で利用できます。そのため、画像生成機能のみを活用したい場合には無料プランやプレミアムプランがおすすめです。

 

一方で、Adobeの各種ツールと連携するためには、Creative Cloudプランに加入しなければなりません。

Adobe Fireflyの始め方・使い方

Adobe Fireflyの始め方・使い方

Adobe Fireflyは、Webブラウザでのみ利用でき、スマホアプリでは提供されていません。Webブラウザでの始め方・使い方は以下の通りです。

 

  • ①Adobe Fireflyの公式サイトにアクセス
  • ②ログイン又はアカウント作成
  • ③プロンプトを入力し画像を生成
  • ④画像の編集・ダウンロード

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①Adobe Fireflyの公式サイトにアクセス

①Adobe Fireflyの公式サイトにアクセス
(画像:Adobe)

まずは、WebブラウザからAdobe Fireflyの公式サイトにアクセスします。

②ログイン又はアカウント作成

②ログイン又はアカウント作成
(画像:Adobe)

次に、「ログイン」という箇所をクリックし、ログイン又はアカウント作成を行います。既存のGoogle、Facebook、Apのアカウントを用いる方法と、メールアドレスを登録して新しくアカウントを作成する方法があります。

 

利用規約に同意すれば、ログインは完了です。

③プロンプトを入力し画像を生成

③プロンプトを入力し画像を生成
(画像:Adobe)

次に、画面中央にあるテキストボックスから、生成したい画像のプロンプトを入力します。その後、左下にある「生成」という箇所をクリックすれば、瞬時にプロンプトに沿った画像が生成されます。

 

上の画像では、夜空に輝く星空と天の川の画像を生成しました。プロンプトに沿って4パターンの画像が生成されます。望み通りの画像が生成されなかった場合には、プロンプトを改善して、繰り返し指示することで、自分が求める画像に近づけていきましょう。

④画像の編集・ダウンロード

④画像の編集・ダウンロード
(画像:Adobe)

生成された4つの画像から自分が気に入った一つを選択します。すると、画像の編集画面が表示されるので、塗りつぶしやスタイル変更など、画像の編集ができます

 

また、右上のダウンロードボタンをクリックすれば、画像ファイルをダウンロードすることができます

Adobe Fireflyを使いこなす5つのコツ

Adobe Fireflyを使いこなす5つのコツ

Adobe Fireflyのような画像生成AIを使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
  • ②質問の背景や文脈を共有する
  • ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
  • ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
  • ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする

自分が期待する回答を得るためには、5W1Hを示したり、画像の構成を指定するなど、プロンプトをできるだけ明確かつ具体的に書くことが重要です。

 

プロンプトにあいまいな説明や表現を含めると、自分が意図しない回答が出力される可能性があるので、このような記載は避けましょう。

②質問の背景や文脈を共有する

単に質問だけをプロンプトに含めるのではなく、その質問をした背景や文脈まで共有することで、回答の質を高めることができます。

 

また、ChatGPTに対して「デザイナーになったつもりで回答してください。」などと立場を指定することで、その立場に合わせた適切な回答がなされる可能性が高まります

③回答の参考になる情報や回答例を記載する

プロンプトに、回答の参考になる情報や自分が期待する回答の例を含めることで、自分が求める回答が出力される確率を高めることができます。

 

例えば、アニメ調のイラストを生成してほしい場合には、他のアニメ調のイラストをChatGPTに読み込ませ「添付の画像と同じようなスタイルで生成してほしい」などと指示をすることで、自分が求める画像が得られる可能性が高まります。

④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する

質問や指示が複雑になるほど、最初のプロンプトからいきなり完璧な回答を得ることは難しくなります。一回の指示で自分の望む回答を得ようとするのではなく、シンプルな指示から得られた回答をもとに、地道にプロンプトを修正していくと、うまくいく可能性が高まります。

⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する

丁寧なプロンプトを心掛けても、期待する回答が得られない場合も多々あります。その場合は、上で紹介した①~④を意識してプロンプトを改善する必要があります。

 

また、日本語ではなく英語で指示をする、一度画面を閉じて最初からやり直すなど、自分なりに工夫して改善を試みることが重要です。

おすすめの画像生成AIツール3選

おすすめの画像生成AIツール3選

Adobe Firefly以外のおすすめのAI画像生成ツールとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①Midjourney:Discord上で利用できるハイクオリティなAI画像生成ツール
  • ②Stable Diffusion:オープンソースとして無料で公開されているAI画像生成ツール
  • ③DALL・E2:OpenAIが提供するクリエイティブなAI画像生成ツール

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①Midjourney:Discord上で利用できるハイクオリティなAI画像生成ツール

Midjourney:Discord上で利用できるハイクオリティなAI画像生成ツール
(画像:Midjourney)

Midjourneyは、日本でも多くのユーザーに利用されている最も有名なハイクオリティAI画像生成ツールで、1600万人以上のユーザーを擁しています。チャットアプリであるDiscord上で利用でき、単語や文章などのテキストを入力するだけで簡単に画像を生成することが可能です。

 

日々バージョンが更新され、よりクオリティの高い画像を生成できるようになっており、アニメやマンガのイラスト生成やプレゼン資料の作成など様々な場面で活用することができます。

 

料金プランは、10ドルから120ドルまで複数用意されており、使う頻度や目的によって自由に選択することができます。そのため、気軽に画像生成で遊んでみたい方にとっても、本格的に仕事で使いたい方にとってもおすすめです。

②Stable Diffusion:オープンソースとして無料で公開されているAI画像生成ツール

②Stable Diffusion:オープンソースとして無料で公開されているAI画像生成ツール
(画像:Stability AI)

Stable Diffusionは、イギリスのAIベンチャーStability AIが開発・提供しているAI画像生成ツールです。

 

Stable Diffusionの重要な特徴として、オープンソースとして無料で公開されている点が挙げられます。これは、「誰もが自由にAI技術を活用できるようになるべきである」というStability AIの考えに基づくものです。その結果、多くのユーザーから支持を集め、ユーザー数は1000万人に上ると推定されています。

 

2023年には、日本法人Stability AI Japan株式会社が設立され、日本向けのサービス提供も本格的に始動しています。

 

無料で使えるため、AIツール初心者やライトユーザーにおすすめのツールです。

③DALL・E2:OpenAIが提供するクリエイティブなAI画像生成ツール

③DALL・E2:OpenAIが提供するクリエイティブなAI画像生成ツール
(画像:OpenAI)

DALL・E2(ダリ ツー)はChatGPTをリリースしたOpenAIが提供するAI画像生成ツールです。

 

DALL・E2の特徴として、現実にはあり得ない奇想天外でクリエイティブな画像を生成できる点が挙げられます。例えば、「An astronaut riding a horse in photorealistic style.」(馬に乗っている宇宙飛行士の写実感のある画像)という一見想像しがたい画像も、上のように忠実に生成することができます。

 

回数制限はありますが、無料で利用することも可能なので、気軽に画像生成を試してみたい方にもおすすめです。

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