【事例8選】VRをスポーツビジネスに活用する4つのメリットとは?
コロナウイルス感染拡大の影響で、スタジアムでの観戦が制限されるなど、スポーツ業界は大きな打撃を受けています。
そんななか、ファンに対してオンライン上で様々な体験を提供できるVRの活用が、スポーツ業界でも注目を集めています。
実は既に、マンチェスターシティやソフトバンクホークスなど大手のスポーツ関連企業が、VRの活用を進めていることをご存知でしょうか?
一方で、「VRをスポーツビジネスに活用するメリットを知りたい」、「具体的にどのような活用事例があるのか知りたい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、VRのスポーツ業界での活用事例をメリットとともにご紹介します。
本記事をお読みいただければ、VRをスポーツ業界のビジネスに活用するためのヒントが得られるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
そもそもVR(仮想現実)とは
VRとはVirtual Realityの略称で、別名仮想現実とも呼ばれます。最先端の3DモデリングやVRデバイス等の技術により、まるでその世界に入り込んでいるかのように感じられる、デジタル上の仮想空間を提供する技術のことを指します。
様々なユースケースの中でも特にゲームの使用を中心に利用が拡大しており、まるでゲームの世界に入り込んだかのような没入感・臨場感を感じながらプレイすることができます。
VRをスポーツビジネスに活用する4つのメリット
VRをスポーツビジネスに活用するメリットとして以下の4つが挙げられます。
- ①新たなスポーツ観戦スタイルの実現
- ②チームやブランドのプロモーションへの活用
- ③仮想空間上での新たなファンコミュニティ構築
- ④選手・審判のトレーニングの質向上
それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。
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①新たなスポーツ観戦スタイルの実現
VRを活用した新たなスポーツ観戦スタイルを実現し、観客により高い体験価値を届ける事が可能です。例えば、オンラインでは、VR空間上でのパブリックビューイングを実施し、家に居ながら他のファンと一体になって盛り上がりながら観戦をすることで、今まで以上に試合を楽しむことができます。
②チームやブランドのプロモーションへの活用
VR上でチームやブランドのコンテンツを用いたイベントを開催したり、ブランド独自のVR空間を構築したりすることで、プロモーションやユーザー接点の強化を行うことができます。
従来の2Dでのデジタルコンテンツでのプロモーションに比べ、3Dでの没入感のある体験などを通じたプロモーションが可能なため、より高い訴求効果が期待できます。そのため、スポーツ業界に限らず、アーティストやアニメ・漫画、ハイブランドなど様々な業界の企業がプロモーションへの活用に取り組んでいます。
③仮想空間上での新たなファンコミュニティ構築
VRの特徴である、ユーザー同士がチャットや音声会話、身振り手振りを用いて交流することにより、世界中のファン同士が繋がり、オンライン上での新たなファンコミュニティを構築することができます。
既にオンライン上でのファンコミュニティは存在していましたが、3D空間でアバターを介して交流することで、よりリアルでの交流に近い感覚を提供することができ、更に強固なファンコミュニティが構築できるのではないかと期待されています。
④選手・審判のトレーニングの質向上
選手や審判がヘッドマウントディスプレイなどを装着し、VR空間でのトレーニングコンテンツを利用することで、従来よりも臨場感があり、実践的なトレーニングを行うことができます。
試合中の特定のシチュエーションを簡単に再現し、何度でもトレーニングを行うことが可能です。近年スポーツ分野でのデータ活用が進んでいますが、取得・蓄積されたデータを基に、VR空間内でのトレーニングも更に発展していくと考えられます。
VRのスポーツビジネスへの活用事例8選
VRのスポーツビジネスへの活用事例として以下の8つが挙げられます。
<VR×スポーツ観戦>
- ①マンチェスターシティ:VR空間上にスタジアムを再現
- ②ソフトバンクホークス:VR空間上に球場を再現
- ③KDDI:VR上で熱狂しながらサッカー日本代表戦を観戦
- ④バーチャルハマスタ:VR上でファンと一緒に試合観戦
<VR×スポーツトレーニング>
- ⑤NBA:審判のトレーニングにVRを導入
- ⑥Black Box VR:VRを活用した体験型フィットネスジム
- ⑦iCube:ベースボールトレーニングVRシステム
- ⑧Nature VR Yoga:大自然の中でのヨガ体験をVRで再現
それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。
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VR×スポーツ観戦
①マンチェスターシティ:VR空間上にスタジアムを再現
英国のプロサッカークラブであるマンチェスターシティが、ソニー株式会社と協力し、ホームスタジアムであるエティハドスタジアムの仮想バージョンをVR空間上に構築しました。ファンは自由にカスタマイズ可能なアバターの姿でこのVR空間を訪れることで、選手やチームを身近に感じながら、ファン同士での交流を図ることができます。
今回の取り組みには、ソニーのソニーの画像解析技術やセンシング技術に加え、ソニーのグループ会社であるホークアイのエレクトロニックパフォーマンストラッキングシステムが活用されています。これらの技術により、VR上に全選手の位置や骨格の動きレベルでのプレーの様子が、精度高く再現可能となりました。
マンチェスターシティとソニーはこの取り組みを通じて、バーチャルを融合した新たなスポーツエンターテイメントの構築と、特定のチームの選手やファンだけでなく、リーグ全体のファンの繋がりの創出を実現したいとしています。
②ソフトバンクホークス:VR空間上に球場を再現
福岡ソフトバンクホークスは、同チームのホーム球場であるPayPayドームをメタバース上に再現し、球場で様々なコンテンツを楽しめるサービスの提供を開始しました。
ユーザーは自身のスマホやPCから、アプリDL不要でアクセス可能です。ユニフォームを着たアバターの姿で、観戦席から飲食店ブース、普段は入ることの出来ない選手のロッカールーム名で、球場内の様々な施設を巡ることができます。また、PayPayドームを訪れたファン同士で、チャットやジェット風船を飛ばすなどのアクションを通じて、盛り上がりながら応援することができます。
また、プロが投げた玉をほぼリアルタイムで疑似体験するコンテンツも提供しています。この機能では、バッターやキャッチャーの視点から、リアルタイムに投じられたボールを体感することができます。実際の投球データから球速や投球コース・変化の軌道などが再現されています。
③KDDI:VR上で熱狂しながらサッカー日本代表戦を観戦
KDDIは、VR上でのサッカー日本代表戦のパブリックビューイングを開催しました。このイベントは、日本最大のVRプラットフォームであるCluster上で開催されました。参加者はサッカー日本代表のユニフォームを着たアバターの姿で、試合の中継スクリーンの前に集まり、ファンが一体となって応援しながら観戦したり、有名YouTuberのトークイベントを楽しんだりすることができました。
このイベントの目的は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リアルでの観戦や応援が制限を受けるなか、サポーターが一体となり熱狂しながらサッカー観戦が行える環境を提供したいというものです。
VR上でのサッカー日本代表戦のパブリックビューイングイベントは、3試合で延べ約3万人を集めるほどの盛況ぶりだったそうです。また、3試合の来場者の約8割の方が、日本代表戦を初めて観戦した方となっており、サッカー日本代表のファン層拡大に繋がったとのことです。
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④バーチャルハマスタ:VR上でファンと一緒に試合観戦
横浜DeNAベイスターズと KDDIは、VR上で実際のプロ野球観戦を行う「バーチャルハマスタ」を開催しました。「バーチャルハマスタ」は、コロナ禍の入場制限により現地観戦できないファンのために、ファン同士の一体感を可視化することを目的とし開催されました。その後も引き続き持続可能なファンコミュニケーションとして、「バーチャルハマスタ」を拡充しています。
利用者は自宅からスマートフォンやパソコン、VRデバイスを使って「バーチャルハマスタ」に来場できます。また、オリジナルのアバターを使って「バーチャルハマスタ」内を自由に動き回りながら、多くのファンと一緒に試合観戦をすることができます。
VR×スポーツトレーニング
⑤NBA:審判のトレーニングにVRを導入
北米男子プロバスケットボールリーグのNBAは審判員の教育におけるVR導入を進めています。審判はVRヘッドセットとPCを使用し、VR空間にアクセスします。
従来の審判のトレーニングは座学や試合への立ち合いが中心でしたが、VRを導入することで、実際の試合に近い環境で学習を行うことができます。
審判は複数の選手が激しく交錯しあう環境の中、瞬時に判断を下す必要があり、その環境をゲーム外で再現することは多数の選手を集める必要性などから困難でした。VRを通じて、様々な選手の始点アkら、プレイをスロー再生したり、過去の試合の特定のシーンに入り込んだり、新たにシーンを設定することも可能です。
スポーツ選手のトレーニングにVRを導入する事例は既に数多くみられますが、今後審判の教育への導入も進んでいきそうです。
⑥Black Box VR:VRを活用した体験型フィットネスジム
Black Box VRは、カリフォルニア州やアリゾナ州などで展開されているVRを活用した体験型フィットネスジムです。
ジムの会員はVRヘッドセットを着用し、オリジナルのVRゲームを楽しみながらフィットネスを行います。1バトルは30分となっており、プレイヤーの動きがゲーム内に反映され相手への攻撃に繋がります。
また、トレーニングを続けていくことで、利用できるキャラクターの種類が増えたり、レベルが上昇するなどやり込み要素を備えています。
さらに、トレーニングを経て収集された各種データは専用のアプリから確認できるとのことです。
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⑦iCube:ベースボールトレーニングVRシステム
iCubeは米EON Sports社が提供するVRシステムを利用したベースボールトレーニングシステムです。
試合の投球でのボールの軌道や球速、回転数などを計測するシステム「ボールトラッキングシステム」に蓄積されたデータと映像を活用して実際の投手の投球をVR上で再現することができます。プレーヤーはヘッドマウントディスプレイを着用することで蓄積されたデータ中の相手球団の投手の投球をリアルに体感することができ、試合に向けたより実践的な準備をすることが可能です。
アメリカのメジャーリーグではタンパベイ・レイズなど複数球団が導入しており、日本でも横浜DeNAベイスターズが導入しています。
⑧Nature VR Yoga:大自然の中でのヨガ体験をVRで再現
Nature VR Yogaは株式会社Alfreeが提供するVRで自然を感じながらヨガを行うことができるサービスです。株式会社Alfreeは生きがいを作ることを理念としVRコンテンツの作成やWebサイト開発などを手がけている企業です。
同社の提供する「Nature VR Yoga」では、海や草原など様々な自然を再現したVR動画を見ながら、まるで大自然の中でヨガをしているかのような体験ができ、高いリラクゼーション効果を得ることが期待できます。
さらに詳しく知りたい方はこちらの公式HPをご覧ください。
おススメのVR制作会社
VR開発を依頼できるおススメの開発会社は以下の3社です。
- ①ホロラボ:HoloLensのアプリ開発に強み
- ②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
- ③面白法人カヤック:数多くのクリエイターが在籍
それぞれを分かりやすくご紹介していきます。
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①ホロラボ:HoloLensのアプリ開発に強み
ホロラボは、Windows Mixed Realityなどのシステムやアプリケーションの研究・開発をしている企業です。ホロラボは国内の大手企業に利用されており、トヨタ自動車株式会社や東急建設株式会社などを支援しています。
ホロラボの強みは次の3点です。
- 1.HoloLensのアプリ開発が得意な点
- 2.教育プログラムの開発をしている点
- 3.新しい技術の普及や技術者同士の交流を促進している点
1.HoloLensのアプリ開発が得意な点
ホロラボは2017年1月18日、Microsoft HoloLens の日本上陸の日に設立された研究開発型の企業であり、Windows Mixed Realit(マイクロソフトが開発している複合現実のプラットフォーム)に代表されるMicrosoft HoloLens関連の最新技術をいち早く使いこなしています。
2.教育プログラムの開発をしている点
Windows Mixed Realityなどの最新技術を簡単に理解できるような教育プログラムの開発を行っており、プログラムを通じて自社ナレッジを蓄積させています。
3.新しい技術の普及や技術者同士の交流を促進している点
展示やデモ、カンファレンスなどを通じて、他社と協力して新しい技術の普及や技術者同士の交流を促進しており、業界の最新技術を取り入れた研究や開発を可能にしています。
②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/XRを開発
メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。
メタバース総研の強みとして以下の3点が挙げられます。
- 1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
- 2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
- 3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援力
1.国内最大級のメディア運営/豊富なコンサルティング経験による戦略策定力
メタバース総研は、国内最大級のビジネスに特化したメタバース/XRメディアの運営と幅広い業界の大手企業へのコンサルティング経験を通じた戦略策定力を強みとしています。
そのため支援の際は、クライアント企業様の事業の課題・活用の目的を踏まえたメタバースの活用戦略/企画策定を徹底しています。このこだわりが、多くの企業が陥っている”メタバース/XR活用自体の目的化”を防ぎ、成果に繋がる活用を実現します。
2.中立的な立場から各社に最適なツール/プラットフォームを選定可能
メタバース総研は、特定のメタバース/XR開発ツールやプラットフォームを有していません。
そのため、特定の開発ツールやプラットフォームの活用ありきの支援ではなく、中立的な立場からクライアント企業様のプロジェクト毎に最適なプラットフォームやツールを選定し、支援することが可能です。
3.強力なパートナー企業/クリエイターによる総合的な支援
メタバース総研は、技術領域・ユースケース毎に、業界を代表する実績/ソリューションを有する12社の企業や38名のクリエイターとパートナーとして協働しています。
そのため、クライアント企業様の課題やご要望に合わせ、パートナー企業/クリエイターらとともに最適な各種ソリューションをご提供しています。
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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③面白法人カヤック:数多くのクリエイターが在籍
面白法人カヤックは、広告やPRの受託開発を行う「面白プロデュース事業」やソーシャルゲームの開発・運用を行う「ゲーム・エンタメ関連事業」、ゲームやeスポーツのコミュニティに特化した「eスポーツ関連事業」などの事業を展開する企業です。面白法人カヤックは、沢井製薬やソニー・ミュージックエンタテインメント、スクウェア・エニックス、明治などの大手企業の支援をしています。
面白法人カヤックの強みは次の3点です。
- 1.クリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えている点
- 2.広告的なVRコンテンツが得意な点
- 3.VRのニュースを語るポッドキャストを運営している点
1.クリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えている点
「つくる人を増やす」の経営理念のもと会社経営を行っているため、社内にクリエイティビティのあるクリエイターを多く抱えているのが特徴で、面白いサービスを次々にリリースしてきました。
2.広告的なVRコンテンツが得意な点
VR領域においては、企業の課題を解決する広告的なVRコンテンツなど、様々なシーンでVRコンテンツの企画・実装・演出を行い、世の中にまだない新しい体験を次々と生み出しています。
3.VRのニュースを語るポッドキャストを運営している点
「カヤックVR部VRadio」をSoundCloudとYouTubeで配信中しており、運営を通じて蓄積されたナレッジをVR制作に活かしています。
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強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計
各領域の業界を代表するソリューション提供企業とのパートナーシップを構築。案件毎に中立的な立場から、費用対効果の高いアプローチを設計します。
経験豊富なクリエイター・エンジニア・コンサルタントによる並走支援
業界トップクラスの経験/スキルを有するクリエイター・エンジニア・コンサルタントから、最適なメンバーをアサイン。戦略立案から実行まで並走し、社内のリソース不足を解決します。
「課題や依頼内容が明確になっていない」、「社内で合意が取れていない」場合でも問題ございません。メタバース総研へのお問い合わせをお待ちしております。
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