おススメのApple Vision Pro/XRコンサルティング会社10選

2023年6月にAppleが発表し、同社の長年のプロダクトデザインの集大成として大きな注目を集めているXRデバイス「Apple Vision Pro」。発売前にもかかわらず、多くの企業が Vision ProやXR技術の活用による新たなビジネスチャンス獲得を狙っています。

 

そんな中、「Apple Vision Pro/XRをどのようにビジネスに活用できるかイメージが湧かない」「Apple Vision Pro/XRの活用についてコンサルティング会社に相談したい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、Apple Vision Pro/XRの活用を支援するコンサルティング会社10選について、会社選びのポイントや活用方法とともにわかりやすくご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • Apple Vision Pro/XRのビジネスへの活用を検討している
  • Apple Vision Pro/XRの活用を支援してくれるコンサルティング会社を知りたい
  • Apple Vision Pro/XRのビジネス活用を成功させるためのポイントを押さえておきたい

 

本記事を読めば、自社に合ったApple Vision Pro/XRコンサルティング会社を見つけるヒントが得られると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

Apple Vision Pro/XRコンサルティング会社選びに失敗しないための5つのポイント

Apple Vision Pro/XRコンサルティング会社選びに失敗しないための5つのポイント

Apple Vision Pro/XRコンサルティング会社選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①活用目的を明確化する
  • ②プロジェクトを推進する社内リソースを確認する
  • ③コンサルティング会社がどのようなタイプの活用に対応しているか確認する
  • ④コンサルティング会社がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤コンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①活用目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がApple Vision ProやXRを活用する目的を明確化することです。

 

”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のために活用するのかを明確化することで、自社のサービスを届けるのに最適なUI/UXを具体的に設計し、活用することができます。

②プロジェクトを推進する社内リソースを確認する

2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。

 

Apple Vision Pro/XR活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合ったコンサルティング会社や支援プランを選ぶことができます。

③コンサルティング会社がどのようなタイプの活用に対応しているか確認する

3つ目のポイントは、コンサルティング会社がどのようなタイプの活用に対応しているか確認することです。

 

一言でコンサルティングといっても、制作/開発に関するコンサルティングに強みを持つ会社や企画・運営に強みを持つ会社、特定の業界に特化したコンサルティング業務を提供する会社など、取り扱っている分野は様々です。

 

コンサルティング会社側の都合に基づきVision Pro/XRを活用するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なサポートを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。

④コンサルティング会社がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、コンサルティング会社の支援範囲がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認することです。

 

コンサルティング会社の中には、あくまでコンサルティングが中心の一般的な会社と、Vision Pro/XRを活用した事業・企画の立案から制作/開発まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

Vision Pro/XR活用で成果を上げるためには、「どのようにして活用すべきか」の企画のプロセスはもちろん、企画後の制作/開発のプロセスで失敗しないことが極めて重要です。

 

社内に知見・技術を有する人材がいない場合などは、企画立案から制作/開発までワンストップで支援してくれるコンサルティング会社を選ぶと良いでしょう。

⑤コンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

5つ目のポイントは、コンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。

 

コンサルティング会社によっては、Vision Pro/XRに関する市場調査・レポート作成でXXX万円、Xカ月の継続的なコンサルサービスでXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。

 

そのため、予算と活用の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれるコンサルティング会社を選ぶようにしましょう。

おススメのApple Vision Pro/XRコンサルティング会社10選

おススメのApple Vision Pro/XRコンサルティング会社10選

おススメのApple Vision Pro/XRコンサルティング会社10選は以下の通りです。

 

<戦略策定・コンサルティングに強みのある会社>

  • ①PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
  • メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
  • ③アクセンチュア:ITに強みの世界最大のコンサルティングファーム

  

<コンテンツ制作・開発に強みのある会社>

  • ④ハコスコ:脳科学をベースにしたワンストップソリューションの開発・提供
  • ⑤ハシラス:VRコンテンツ専門の制作/開発会社
  • ⑥NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作会社

 

<メタバース構築ツールに強みのある会社>

  • ⑦凸版印刷:メタバースショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
  • ⑧Synamon:メタバース上であらゆるビジネス活動が可能になるソリューションの提供

 

<特定の業種に強みのある会社>

  • ⑨積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社
  • ⑩パーソルマーケティング:メタバース/XR人材の派遣・育成やコンサルティングの提供

 

それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。

 

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戦略策定・コンサルティングに強みのある会社

①PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供

PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
(画像:PWC) 

PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを要する世界最大級のコンサルティングファームで、戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

 

PWCは、様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見を強みとし、事業構想から新規事業のデザイン、システム開発まで一気通貫でのメタバースコンサルティングを提供しています。

 

そのため、幅広いコンサルの経験を有する大手企業に一気通貫で支援してもらいたい企業におススメです。

②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。

 

同社は、多数のメタバース/XR活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。

 

さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。

 

そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバース/XRを制作/開発したい企業におススメです。

 

※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

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③アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム

アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
(画像:アクセンチュア) 

アクセンチュアは、世界120カ国に約70万人のスタッフを要する世界最大のコンサルティングファームで、戦略、業務改善、IT、デジタル広告など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

 

アクセンチュアは、IT領域でのコンサルティングやメタバースに関する知見を強みとし、戦略策定やメタバースの構築・運用、社員向けの知見の共有など様々なメタバースコンサルティングを提供しています。

 

そのため、大手コンサルティングファームのITに関する知見を取り入れたい企業におススメです。

コンテンツ制作・開発に強みのある会社

④ハコスコ:脳科学をベースにしたワンストップソリューションの開発・提供

ハコスコ:脳科学をベースにしたワンストップソリューションの開発・提供
(画像:ハコスコ)

ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなソリューションの開発・提供を行っている企業です。

ハコスコの強みは次の3点です。

 

  • 1.仮想現実を使った脳科学の知見
  • 2.手軽にVRを体験できるスマホを使ったVRサービス
  • 3.ハコスコの展開するVRプラットフォーム

 

それぞれの強みについてわかりやすく紹介していきます。

1.仮想現実を使った脳科学の知見

ハコスコの代表取締役 CEO の藤井氏は適応知性および社会的脳機能解明を研究する医学博士・脳科学者であり、「つながる脳」(毎日出版文化賞 受賞)などの書籍も出版しています。また、ハコスコは2014年7⽉に理化学研究所の理研ベンチャー制度により創業された会社です。

2.手軽にVRを体験できるスマホを使ったVRサービス

箱+スコープ=「ハコスコ」の名前のとおり、ダンボールにレンズをつけ、スマートフォンを利用しただけのミニマルなつくりのHMDを提供しており、累計141万台を販売しています。

3.ハコスコの展開するVRプラットフォーム

ハコスコはECメタバース、VRゴーグル、360°カメラを提供しており、VRを体験する・配信をする・映像を作るというVRをワンストップで体験できるプラットフォームを実現しています。

⑤ハシラス:VRコンテンツ専門の制作/開発会社

ハシラス:VRコンテンツ専門の制作/開発会社
(画像:ハシラス)

ハシラスは、VRコンテンツ専門の制作/開発会社です。なかでもハイエンドVRデバイスと独自のハードウェア・ソフトウェアを組み合わせたVRアトラクションの企画・制作/開発の実績が豊富です。

 

ハシラスは2014年からVRアトラクションの開発を行なっており、国内外問わず多数の施設にコンテンツを納入しています。多くの実績と、圧倒的な体験ユーザー数から得られるフィードバックにより、豊富な技術・知見を育んでいます

 

VR向けライドなどの体感ハードウェアを自主制作している点がハシラスのコンテンツ制作の特徴であり、良好な体感性やアテンド性、酔い防止などの最新の知見を盛り込んだハードウェアを継続的に開発しています。

 

また、ハシラスはハイエンドなVR機器をフル活用した体験価値の高いコンテンツ制作を得意としています。一般的な360度動画と異なり、現実の身体とVR空間が相互作用するコンテンツを実現可能です。アニメやマンガなどのIP活用においても、原作そのままの世界観に体験者自身が入り込んで活躍できるリッチなコンテンツ制作が可能です。

  

そのため、エンタメ業界など、VR体験ができるレジャー施設を運営したい企業や、VRを使ったアトラクションを提供したい企業におススメです。

⑥NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作会社

NestVisual:映像表現に強みを持つデジタルコンテンツ制作会社
(画像:NestVisual)

NestVisualは、XRやインタラクティブシステム、プロジェクションマッピングなど、様々なデジタルコンテンツの開発・制作会社です。

 

NestVisualは、映像コンテンツとテクノロジーのかけ合わせによる高品質な映像表現を強みとし、企業のニーズに応じたメタバースの開発を行っています。また、メタバース開発キットを活用した開発からオリジナルの開発まで、予算に応じたメタバース開発に対応しています。

 

料金体系は、DOORやVRChatなどの開発プラットフォームをそのまま使ってメタバースコンテンツを開発する場合は90万円~、開発プラットフォームを使ってカスタマイズ開発する場合は150万円~、完全オリジナルで開発する場合は、シンプルな機能のみで400万円~、スクラッチ開発で1000万円~となっております。

 

クオリティの高い迫力のあるVR映像を制作したい企業や予算に応じた柔軟な開発方法を選択したい企業におススメです。

メタバース構築ツールに強みのある会社

⑦凸版印刷:メタバースショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援

凸版印刷:メタバースショッピングモールメタパを展開し、企業の出店を支援
(画像:凸版印刷)

メタパは凸版印刷が提供するリアルとバーチャルを融合したメタバースショッピングモールです。企業に対し、メタバース上での出店のためのソリューションを提供しています。

 
メタパの特徴は次の2点です。
1.リアルとバーチャルを融合した新しい買い物体験
2.友だちや家族とグループでショッピングができる

 

1点目のリアルとバーチャルを融合した新しい買い物体験に関して、メタパではリアルのお店で販売しているリアルの商品をメタバース上で販売することができます。

 

2点目の友だちや家族とグループでショッピングができる点に関して、メタパは メタ+パーティの造語であり、仲間と集まれるメタバース(仮想空間)です。人が集まる賑わいや、友だちや家族といろんなお店を一緒に巡ってショッピングできる楽しさをバーチャルで提供できます。

⑧Synamon:メタバース上であらゆるビジネス活動が可能になるソリューションの提供

Synamon:メタバース上であらゆるビジネス活動が可能になるソリューションの提供
(画像:Synamon)

Synamonは、VR技術の活用によってメタバース空間であらゆるビジネス活動を可能にするビジネス施設NEUTRANSを運営しています。

 

企業向けにメタバースオフィスやセミナー会場、研修センターなどの場を提供するほか、360°画像や動画による工場見学や観光地ツアーなどの実施も可能にします。

 

メタバース上で会議やセミナー、研修などあらゆる業務を行えるようにしたい企業におススメです。

特定の業種に強みのある会社

⑨積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社

積木製作:建築用 CGVRコンテンツの制作/開発会社
(画像:積木製作)

積木製作は、建築用 CG 制作と VR コンテンツ制作を 2 本柱に事業を展開している企業です。積木製作は、大林組や鹿島建設や九州旅客鉄道、大和ハウス工業などの大企業も支援しています。一級建築士でもある城戸太郎氏が2003年9月に設立した企業で、建築に特化したノウハウが豊富に蓄積されています。

 

建築の専門知識に加え、画像やCGのクオリティーにも定評があり、建築に特化したVR制作会社としてマンションやオフィス、公共事業などの支援を行っています。マイクロソフト社から「Microsoft Mixed Realityパートナー」として正式に認定されており、技術力の高さも評価されています。

 

そのため、建築シミュレーションにメタバースを活用したい企業におススメです。

⑩パーソルマーケティング:メタバース/XR人材の派遣・育成やコンサルティングの提供

パーソルマーケティング:メタバース/XR人材の派遣・育成やコンサルティングの提供
(画像:パーソルマーケティング)

人材派遣大手パーソルマーケティングは、2022年1月よりメタバースデザイン事業部を設置し、メタバース/XR人材の派遣・育成、メタバース環境構築支援、メタバースイベント開催支援、メタバース空間への出店・運営支援など、メタバース/XRに関する様々なソリューションを提供しています。 

 

パーソルグループのリソースを活かしたメタバース/XR人材の派遣・育成だけでなく、PwCコンサルティングと協力して、メタバース/XRのビジネス活用を検討している企業向けに構想策定・環境構築・運営支援などのコンサルティングも提供しています。

 

そのため、信頼性のある大企業に依頼したい企業、メタバース/XR人材の不足に悩んでいる企業におススメです。

Apple Vision Proの活用を成功させるための5つのポイント

Apple Vision Proの活用を成功させるための5つのポイント

Apple Vision Proの活用を成功させるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③Apple Vision Proの特徴を活かした企画・UX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップ

1つ目のポイントは、Apple Vision Proの最新知見やメタバース/XR市場動向のキャッチアップです。

 

Apple Vision Proを最大限に活かすためには、Vision Proの機能・スペックや用途、Meta Questなど他のデバイスとの違いなどの最新の知見をキャッチアップすることが重要です。

 

また、Apple Vision Proのビジネス活用を検討する際には、現状のメタバース/XR市場の動向や先行事例が非常に参考になります。

 

Vision Proの活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や知見を押さえておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

 

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②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、Apple Vision Proを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

 

現在メタバース活用に取り組む企業の中には、メタバース活用の取り組みが打ち上げ花火的に単発で終わってしまっている企業が見受けられます。

 

その結果、「活用のPDCAが回らない」「メタバース活用が小粒な施策の1つに留まってしまう」など大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。Vision Proの活用においても、同様の結果に終わってしまう可能性があります。

 

そのため、自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜVision Proではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案することが重要です。

③Apple Vision Proの特徴を活かした企画・UX設計

3つ目のポイントは、Apple Vision Proの特徴を活かしたユーザーファーストな企画・UX設計です。

 

Apple Vision Proの活用に当たって想定される失敗として、企業側の都合のみでサービス・体験を設計した結果、ユーザーに利用されず企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまうことが考えられます。

 

これを避けるためには、Apple Vision Proの特徴や既存のXRデバイスとの違いを踏まえたUX設計を心掛けることが重要です。「Vision Proならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を考慮して設計に取り組みましょう。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

 

Apple Vision Proを取り巻くメタバース/XR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

このような新たな市場で勝負するにあたっては、最初から100点を取ることはできない前提で、完璧主義にならずにサービス開発を進める必要があります。計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なApple Vision Pro開発・運用体制の構築です。

 

高いユーザー体験と事業性を両立するApple Vision Pro向けアプリ/コンテンツの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

Apple Vision Proの活用を進めるための4つのステップ

Apple Vision Proの活用を進めるための4つのステップ

企業がApple Vision Proの活用を進めるステップとして、大きく以下の4つのステップが挙げられます。

 

  • Step1:市場動向・知見のキャッチアップ
  • Step2:戦略/企画の立案
  • Step3:事業計画の策定
  • Step4:開発・運用

 

それぞれのステップについて分かりやすく紹介していきます。

 

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Step1:市場動向・知見のキャッチアップ

1つ目のStepとして取り組むべきは、最先端の市場動向・知見のキャッチアップです。Appleはもちろん、MetaやMicrosoftなどのビックテックやユーザーの動向・先行活用事例など、日々変化する市場動向やVision Proに関する最新知見のキャッチアップが必要です。

このフェーズが、成果に繋がる骨太な戦略/企画策定の基盤となります。

Step2:戦略/企画の立案

2つ目のStepはApple Vision Pro活用の戦略/企画です。活用目的を踏まえ、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方、実現に向けた企画を立案しましょう。

ユーザーバリューと自社の事業性の両方を満たす、質の高い戦略/企画の立案が、成果につながるVision Pro活用の実現に向け最も重要なポイントとなります。

Step3:事業計画の策定

3つ目のStepは事業計画の策定です。事業に期待する成果や開発・運用のアプローチやタイムライン、必要な投資額などを検討しましょう。

Vision Pro開発・運用といっても、プロジェクト毎に求められるケイパビリティは様々であるため、自社にマッチするツール・ベンダーの選定が非常に重要です。

Step4:開発・運用

4つ目のStepが開発・運用です。Apple Vision Pro向けアプリ/コンテンツの開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められます。

 

そのため、外部のベンダーなどを有効活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完しつつ、ユーザーに届けたい体験を実現するApple Vision Pro向けアプリ/コンテンツの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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