おススメのVR会議サービス7選|選び方や利用料金も紹介

コロナウイルスをきっかけに、多くの企業がリモートワーク体制への移行を進めています。そんななか、リモートワーク環境でのコミュニケーションにVRを活用しようという動きが始まっており、VR会議サービスが、注目を集めています。

 

一方で、「VR会議の導入方法がわからない」「どのVR会議サービスを選べばいいか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、VR会議サービス7選を、メリットや選び方とともにわかりやすくご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におススメの記事となっています。

 

  • VR会議の実施を検討している
  • VR会議サービスにはどのようなものがあるのか知りたい
  • VR会議を導入するメリットをおさえておきたい

 

本記事を読めば、代表的なVR会議サービスの概要からVR会議導入のメリットまで効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

そもそもVRとは

そもそもVRとは
(画像:三越伊勢丹)

VRとはVirtual Realityの略称で、別名仮想現実とも呼ばれます。最先端の3DモデリングやVRデバイス、ゴーグル等の技術により、まるでその世界に入り込んでいるかのように感じられる、デジタル上の仮想空間を提供する技術のことを指します。

 

最近では、仮想現実に出店し商品を販売したり、仮想空間上で会議や研修・教育を行ったり、建築のシミュレーションを行ったりするなど、様々な分野でVRが活用されています。

企業がVR会議を導入する3つのメリット

企業がVR会議を導入する3つのメリット

企業がVR会議を導入するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①生産性の向上
  • ②コミュニケーションの円滑化
  • ③自然発生的なコミュニケ―ションの創出

 

それぞれのメリットについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①生産性の向上

リモートワーク環境においては、ホワイトボードなどを用いてイメージを共有することが難しいなど、オフィスでの作業と比べて生産性が落ちてしまう場面が存在します。

そこでVR会議を活用することで、ホワイトボード上への書き込み機能など実際のオフィスに近い環境をバーチャル上に再現し生産性を高めることができます。

②コミュニケーションの円滑化

コミュニケーションの円滑化 マイクロソフト
(画像:マイクロソフト)

SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、以前よりはコミュニケーションが活発に行われるようになったものの、相手の細かい表情やボディーランゲージなどから相手の心理状況や伝えたいニュアンスを読み取ることは難しいのが現状です。

そこでVR会議を導入することで、それらの課題を解決し、よりコミュニケーションを円滑化することができます。

③自然発生的なコミュニケ―ションの創出

自然発生的なコミュニケ―ションの創出 Gather
(画像:Gather)

リモートワーク環境下では、SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、明確な目的がある際のコミュニケーションは行えるものの、オフィスでたまたま近くにいる同僚と雑談するといった自然発生的なコミュニケーションの機会が限られているのが現状です。

そのため、VR会議を導入することで、自然発生的なコミュニケーションの機会を創出し、社員同士での心理的な繋がりや新たな取り組みへのきっかけを提供することができます。

おススメのVR会議サービス7選

おススメのVR会議サービス7選

おすすめのVR会議サービスとして以下の7つが挙げられます。

 

  • ①Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
  • ②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
  • ③Remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
  • ④WHITEROOM:VRとMRに対応したプラットフォーム
  • ⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR
  • ⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたバーチャルオフィス
  • ⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス

 

それぞれのサービスについて分かりやすく紹介していきます。

①Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス

Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
(画像:Meta)

Horizon WorkroomsとはMeta社が提供しているバーチャル会議室サービスです。どこにいても、同僚とより良く一緒に仕事をすることを目的としており、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。また、参加者のアイデアをまとめるために大きなバーチャルホワイトボードを使用したり、自分のコンピューターやキーボードをVR空間に持ち込んだりすることができます。

 

Meta社の提供するVRヘッドセットOculus Quest 2を持っていれば、サービスの機能を最大限活用できますが、PC等でブラウザからアクセスすることも可能です。料金プランは無償であり、Oculus Quest 2の利用可能な全ての国でHorizon Workroomsをダウンロードすることができます。

 

Horizon Workroomsの特徴としては大きく2点あり、1点目がデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点、2点目が同僚と一緒にいるような感覚になる点です。

 

1点目のデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点に関しては、「Horizon Workrooms」は、複合現実であり、物理的なデスクやキーボードをバーチャルルームに持ち込み、バーチャル会議室の机の上に置くことができます。

 

2点目の同僚と一緒にいるような感覚になる点に関しては、高品質かつ低遅延の空間オーディオにより、着席している位置によって声の聞こえ方が変わるため、まるで実際に同じ部屋で仕事をしているかのように感じることができます。

 

Horizon WorkroomsはMeta社が提供しているため、今後ユーザー数が大きく伸びると予想されるVR会議ツールの一つです。

②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール

Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
(画像:マイクロソフト)

Mesh for Microsoft Teamsとはマイクロソフトが提供しているアバター会議ツールです。会議へ参加する人のコミュニケーション活性化を目的としており、Microsoft Meshの複合現実機能(アバターなど)とTeams の生産性向上ツール(チャット、会話)などを融合させています。

 

Mesh for Microsoft Teamsの特徴としては大きく2点あり、1点目がOfficeアプリケーションとの統合ができる点、2点目がドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点です。

 

1点目のOfficeアプリケーションとの統合ができるに関しては、Officeアプリケーションとの統合によって、PowerPointのプレゼンテーションなどを会議中に表示することができます。2点目のドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点に関しては、新しいアイディアやビジネスチャンスを生み出すことを目的として、メンバー同士の自然で自発的なやりとりが発生するスペースを常に設けています。

 

Mesh for Microsoft Teamsはマイクロソフト社が提供しているサービスであるため、今後はマイクロソフトのユーザーアセットを活用して、ユーザー数が大きく伸びると予想されるVR会議ツールの一つです。

③Remo:会議に活用できる総合プラットフォーム

Remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
(画像:remo

RemoとはWebイベント会場やバーチャルオフィス、教室等でのイベント開催の総合プラットフォームです。 用途に合わせて2D、3Dのテンプレートが豊富に用意されています。プレゼンテーション登壇者にリアルタイムでリアクションができたり、投票やクイズ等の参加型イベントの実施ができたりと、Remoならではの双方向コミュニケーションが特徴です。

 

ビジネス向けクラウドサービスのレビューサイトITreviewにおいて開催された「I Treview Grid Award 2023 Winterにて、認知度、満足度が高いツールとして評価され、ウェビナー、仮想オフィスを含む3部門で受賞しています。国内ではSONYや京都大学など幅広い分野で活用されています。

 

料金は、継続利用プランで月額29,000円〜、単発利用プランで月額24,000円〜となっています。

④WHITEROOM:VRとMRに対応したプラットフォーム

WHITEROOM:VRとMRに対応したプラットフォーム
(画像:大和ハウス)

WHITEROOMは、大和ハウスグループの南国アールスタジオ株式会社が展開するリモートワーク向けVRプラットフォームです。Meta QuestシリーズやHoloLens 2といったヘッドセットのほか、iPhone・iPad・Windows PCにも対応しています。ネットワーク環境があれば、どこからでもVR/MRに対応したデバイスを使って複数人で同じ空間に集まりコミュニケーションできます

 

自宅で会議やプレゼンを行う際にはVR、現場でのトレーニングやオフィスの会議室で利用する際にはMRと使い分けすることができます。

 

企業向けの料金プランは、月額100万円となっています。

⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR

Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR
(画像:リアルバーチャル株式会社)

Real Virtual LIVEとはリアルバーチャル株式会社が提供しているアバター会議ツールです。リアルを感じながらオンラインコミュニケーションをすることを目的としており、アバターの顔部分がWebカメラになっておりお互いの表情をリアルタイムに見ながら、アバターとして動き回ることができます。

 
また、CGの空間だけでなく360度画像の中にも行くことができます。実際のオフィスや学校や地域の中に入りながらコミュニケーションできることで、お客さんと実際の場所を見ながらお話ができたり、職場体験、学校見学が可能です。
仕様としてはWebカメラを使うことからPC・スマホを使用します。実際にWeb会議を行うのと同等の行い方でVRを実施することができるためITに強くない部署の方でも利用いただいてます。月額費用1万円〜からVRを開始できるということで多くの企業様や学校で導入されています。

 
さらに、この数年で加速している『オンラインで調べてリアルで購入する』という消費者の行動をいち早く取り込みながらリアルとバーチャルの連携を推進し、企業様専用のVR空間作りも行っています。これにより、企業様の実際の事業とオンライン(VR)施策が相乗効果がでるように設計して企業様の事業にも貢献しています。

⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたバーチャルオフィス

eXp World Tour – In 90 Seconds
(動画:eXp World)

VirBELA社は、バーチャルオフィスの中にリフレッシュのための湖やサッカー場などの施設が用意された「eXp World」というサービスを提供しています。基本的なバーチャルオフィスでは、オフィスの1室のみが再現されているのに対して、「eXp World」はVR空間を仕事に限らず活動の拠点にすることができると考えられます。これにより、休息のための場での偶然の出会いから生まれるコミュニケーションが促進されると考えられています。

 

また、同サービスを利用しているeXp reality社は、フルリモートでの勤務を導入し、オフィス賃料の削減を行うことで大幅に収益性を改善させました。コロナ禍におけるリアルの代替手段としてのリモートワークから、積極的にリモートワークを活用することによって自社の価値を高める考えが必要になってきています。

⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス

BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス
(画像:H2L株式会社プレリリースより)

BodySharing for Business はH2L株式会社と株式会社乃村工藝社が共同開発したVRオフィスです。BodySharing for Businessの大きな特徴は、筋変位センサデバイス「FirstVR」を用いて、元気度やリラックス度を可視化しメンバーと共有できる点にあります。

FirstVRとは、世界初の技術、筋変位センサを内蔵するデバイスです。筋肉の膨らみを読み取り、体の位置や動き、力の入れ具合、重さの感覚を推定し、コンピュータに伝えます。これをメタバースオフィスと結びつけることで、筋肉の状態から元気度やリラックス度を推定し、リアルタイムでアバターに自動反映することができます。

また、FirstVRがなくても、VRオフィスとしての基本機能を使用することができます。

 

料金プランは、最大2か月間の無料期間があり、その後は月額900円となっています。

VR会議サービス選びに失敗しないための5つのポイント

VR会議サービス選びに失敗しないための5つのポイント

VR会議サービス選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①自社がVR会議を導入する目的を明確化する
  • ②VR会議導入を推進する人員リソースを確認する
  • ③VR会議サービスがどのような仕様・特徴を有しているか確認する
  • ④VR会議サービス提供会社がVR会議の環境の提供中心か、導入計画から一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤自社の実現したいVR会議に最適な料金プランを選択する

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①自社がVR会議を導入する目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がVR会議を導入する目的を明確化することです。

VR会議を”導入すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のためにVR会議を導入するのかを明確化することで、自社に最適なVR会議を具体的に設計し、制作することができます。

②VR会議導入を推進する人員リソースを確認する

2つ目は、VR会議導入を推進する人員リソースを確認することです。

VR会議の導入には、導入計画から、VR会議サービスの選定、導入後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、あらかじめ、VR会議を導入・運用するにあたって十分な人材を確保できるかを確認することが重要です。

③VR会議サービスがどのような仕様・機能を有しているか確認する

3つ目のポイントは、VR会議サービスがどのような仕様・機能を有しているか確認することです。

一言でVR会議サービスといっても、特定のデバイスにしか対応していないもの、パワーポイントの共有ができるもの、距離に応じて声の大きさが変わるものなど、様々な仕様・機能があります

 

したがって、選定しようとするサービスが、自社にとって望ましい仕様・機能を有しているかを確認することが重要です。

④VR会議サービス提供会社がVR会議の環境の提供中心か、導入計画から一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、VR会議サービス提供会社がVR会議の環境の提供中心か、導入計画から一貫して支援してくれるか確認することです。

サービス提供会社の中には、あくまでVR会議を行う環境を提供するにとどまる一般的な会社と、VR会議導入の計画から導入後の運用まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

VR会議の導入で成果を上げるためには、導入以前に「どのようなVR会議を導入すべきか」の計画のプロセスが極めて重要であり、社内に知見を有する人材がいない場合などは、計画の策定から支援してくれる会社を選ぶと良いでしょう。

⑤自社の実現したいVR会議に最適な料金プランを選択する

5つ目のポイントは、自社の実現したいVR会議に最適な料金プランを選択することです。

VR会議サービスには、月額料金制のもの、単発で料金が発生するもの、基本機能は無料で利用できるものなど、様々な料金プランがあります。そのため、VR会議を開催する頻度や人数などに応じて、最適な料金プランを選択することが重要です。

 

また、サービスによっては、無料トライアルが可能なものもあるので、VR会議を導入するか迷っている企業は活用してみると良いでしょう。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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