【2024年最新】おススメのMRコンサルティング会社7選
マイクロソフトによるMRデバイス「HoloLens」が製造業界や建設業界などの企業を中心に普及し、Appleも初のXRデバイスの発売を発表するなど、近年MRへの注目はより一層高まっています。
幅広い業界の企業が相次いでMRの活用を進めるなかで、自社でもMRのビジネス活用を検討しているという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、2023年最新版のおススメのMRコンサルティング会社7社をご紹介します。
本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。
- 代表的なMRコンサルティング会社を幅広く抑えておきたい
- MRコンサルティング会社が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
- 失敗しないためのMRコンサルティング会社の選び方を知りたい
- MRコンサルティング会社にかかる費用の相場を知りたい
本記事を読めば、MRコンサルティング会社を進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
MRコンサルティング会社選びに失敗しないための5つのポイント
MRコンサルティング会社選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。
- ①自社がMRを活用する目的を明確化する
- ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
- ③MRコンサルティング会社がどのようなタイプのMR活用に対応しているか確認する
- ④MRコンサルティング会社がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認する
- ⑤MRコンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する
それぞれについて分かりやすく紹介していきます。
①自社がMRを活用する目的を明確化する
1つ目のポイントは、自社がMRを活用する目的を明確化することです。
MRを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。
そもそも何のためにMRを活用するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やMR空間を具体的に設計し、活用することができます。
②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。
MR活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。
そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合ったコンサルティング会社や支援プランを選ぶことができます。
③MRコンサルティング会社がどのようなタイプのMR活用に対応しているか確認する
3つ目のポイントは、MRコンサルティング会社がどのようなタイプのMR活用に対応しているか確認することです。
一言でMRコンサルティング会社といっても、制作/開発に関するコンサルティングに強みを持つ会社や企画・運営に強みを持つ会社、特定の業界に特化したコンサルティング業務を提供する会社など、取り扱っている分野は様々です。
MRコンサルティング会社側の都合に基づきMRを活用するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なサポートを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。
④MRコンサルティング会社がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認する
4つ目のポイントは、MRコンサルティング会社の支援範囲がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認することです。
MRコンサルティング会社の中には、あくまでコンサルティングが中心の一般的な会社と、MRを活用した事業・企画の立案から制作/開発まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。
MR活用で成果を上げるためには、「どのようにしてMRを活用すべきか」の企画のプロセスはもちろん、企画後の制作/開発のプロセスで失敗しないことが極めて重要であり、社内に知見・技術を有する人材がいない場合などは、企画立案から制作/開発までワンストップで支援してくれるコンサルティング会社を選ぶと良いでしょう。
⑤MRコンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する
5つ目のポイントは、MRコンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。
MRコンサルティング会社によっては、MRに関する市場調査・レポート作成でXXX万円、Xカ月の継続的なコンサルサービスでXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。
そのため、予算と活用の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれるMRコンサルティング会社を選ぶようにしましょう。
代表的なMRコンサルティング会社7選
代表的なMRコンサルティング会社7選は以下の通りです。
- ①ハコスコ:XRのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
- ②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
- ③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
- ④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
- ⑤アビームコンサルティング:大手の知見を活かし市場調査からプロトタイプ開発まで総合的に提供
- ⑥REALITY XR Cloud:メタバースプラットフォーム「REALITY」の運営で培った知見を活かしたXRコンサルティング
- ⑦ASATEC:市場動向や法規制など有用な情報提供も行うXRコンサルティング会社
それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。
①ハコスコ:XRのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなXRソリューション提供会社であり、VRゴーグルや360°カメラ、ECメタバースの提供、XR体験・配信・映像作成支援など、幅広いサービスを展開しています。
ハコスコは、これらのサービスを通じて蓄積された知見を活用し、XRのエキスパートによる業界の動向・市場調査、ソリューション提案など様々なコンサルティング業務を開始しました。
ハコスコのコンサルティング業務は月単位で提供され、料金は、60分×3回/月のコンサルで月額10万〜50万円となっています。
XRの専門家との面談を通じてXRのビジネス活用に関する知見を得たい企業におススメです。
②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。
同社は、多数のメタバース/XR活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。
さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。
そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバース/XRを制作/開発したい企業におススメです。
※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを要する世界最大級のコンサルティングファームで、戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。
PWCは、様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見を強みとし、事業構想から新規事業のデザイン、システム開発まで一気通貫でのXRコンサルティングを提供しています。
そのため、幅広いコンサルの経験を有する大手企業に一気通貫で支援してもらいたい企業におススメです。
④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
アクセンチュアは、世界120カ国に約70万人のスタッフを要する世界最大のコンサルティングファームで、戦略、業務改善、IT、デジタル広告など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。
アクセンチュアは、IT領域でのコンサルティングやXRに関する知見を強みとし、戦略策定やVRの構築・運用、社員向けの知見の共有など様々なXRコンサルティングを提供しています。
そのため、大手コンサルティングファームのITに関する知見を取り入れたい企業におススメです。
⑤アビームコンサルティング:大手の知見を活かし市場調査からプロトタイプ開発まで総合的に提供
アビームコンサルティングは、世界中に拠点を有する日本発の大手コンサルティングファームで、特にIT分野に強みを持っています。
XRを活用したマーケティング、XR研修の実施、XR活用による業務効率化など、様々なビジネスの場面を想定したコンサルティングサービスを提供しています。
アクセンチュアと同様、大手の豊富な知見や高い専門性を有するコンサルタントのサポートを得たい企業にとってはおススメです。
⑥REALITY XR Cloud:メタバースプラットフォーム「REALITY」の運営で培った知見を活かしたXRコンサルティング
REALITY XR Cloudは、法人向けにメタバース構築プラットフォーム「REALITY XR Cloud」を提供しています。バーチャルイベントの開催支援に特化しており、ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の運営でも有名です。
REALITY XR Cloudは、バーチャルイベントに関する豊富な支援実績を活かして、XRのコンサルティングも行っています。自社プラットフォームの構築経験もあることから、実践的なノウハウを提供できる点が強みです。
バーチャルイベント開催に関する相談がしたい企業におススメです。
⑦ASATEC:市場動向や法規制など有用な情報提供も行うXRコンサルティング会社
ASATECは、XRの導入を検討している企業向けにXRのソフトウェア開発、ソリューション提供、コンサルティング業務を行っています。
XR技術があらゆる業界・事業と組み合わさるとどのような社会変革が起こるかという視点をもって、様々な業種の顧客を支援してきた実績があります。サービス内容としては、XR市場動向の調査、XRに関する法規制や将来性等に関するレクチャー、事業戦略作成、研究開発・プロトタイピング支援などが含まれます。
そのため、社内にXRに関する知見を有する者が不足しており、XRに関する知識のインプットから支援してほしい企業におススメです。
MRを活用するための4つのステップ
MRを活用するためのステップとして以下の4つのステップが挙げられます。
- ①MR活用の企画
- ②開発環境・ツールの選定
- ③サービスの体験設計・開発
- ④サービスのテスト・公開
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①MR活用の企画
1つ目のステップは、MR活用の企画です。成果を挙げるMR活用を行うには、強力な制作体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなMRを制作すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。
MR活用で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。
- 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
- 2. 各社の課題や目的にマッチするMR戦略・企画の立案
1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
近年幅広い業界・用途でのMR活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。
2. 各社の課題や目的にマッチするMR戦略・企画の立案
MRに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのMR戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。
②開発環境・ツールの選定
2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。MRを制作する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。代表的な開発環境・ツールとしては、Mixed Reality ToolkitなどのMRアプリ開発ツールや、UnityやUnreal EngineなどのMR開発環境などが挙げられます。
MR制作の中でも、Webブラウザ経由で提供できるMRコンテンツを制作したいのか、iOS/Androidで利用できるアプリを開発したいのかによって、利用する開発環境・ツールは異なります。
③サービスの体験設計・開発
3つ目のステップは、サービスの体験設計・開発です。実現したいユーザー体験の設計を行った後、実際の開発を行います。
簡易なツールでもMRの制作は可能な場合がありますが、よりクオリティの高いユーザー体験を実現するためには、UnityやUnreal Engineを利用してプログラミングを行い、アプリケーションを開発する必要があります。
④サービスのテスト・公開
4つ目のステップは、サービスのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします。
動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。
MRを活用する2つの方法
MRコンテンツを制作する方法として以下の2つが挙げられます。
- ①制作会社に依頼をする:高品質のMRコンテンツ制作が可能
- ②制作ツール/プラットフォームを活用し自社で制作する
それぞれの制作方法について分かりやすく紹介します。
①制作会社に依頼をする
1つ目は制作会社に依頼をする方法です。
メリットとして以下の4点が挙げられます。
- 制作会社の豊富な経験やスキルをもとにハイクオリティなMR活用が行える
- 自社の要望に対してオーダーメイドに近い形でMR活用が行える
- 自社社員に経験や知識が無くともMR活用を行える
- 自社社員のリソースを大きく節約できる点
一方、デメリットとしては、自社での開発や制作ツール/プラットフォームを活用する場合に比べ、費用がかかってしまう点が挙げられます。
そのため、制作ツール/プラットフォームは、自社独自のMRサービスやMRコンテンツの制作や大企業によるプロモーション等に活用する簡易的なMRコンテンツの制作のために活用されることが一般的です。
②制作ツール/プラットフォームを活用する
2つ目は制作ツール/プラットフォームを活用する方法です。
メリットとしてMRコンテンツ制作の費用を抑えることができる点が挙げられます。
一方のデメリットは以下の3点です。
- 制作できるMRの機能や体験、ビジュアルなどに制限がある
- 経験やスキルを有した社員がいない場合、制作を進めるハードルや工数が大きい
- 自社社員が手を動かす必要がありリソースが一定必要になってしまう
制作ツール/プラットフォームは、プロモーション等に活用する簡易的なMRコンテンツの制作のために活用されることが一般的です。
MR活用の費用相場
MR活用の費用相場は、開発会社に依頼する場合と開発ツール/プラットフォームを活用する場合で異なります。
- ①開発会社に依頼した場合
- ②開発ツール/プラットフォームを活用した場合
それぞれについてわかりやすく紹介します。
①開発会社に依頼した場合
専用のMRアプリを1から開発すると、総額500〜800万円程度が相場となっています。その内訳は大きく➀システム開発費用②プロジェクトマネジメント費用③コンテンツ作成費用に分けられます。➀のシステム開発費用は大体200〜300万円、②のプロジェクトマネジメント費用が200〜300万円、それらに加えて③コンテンツ作成費用が必要になる場合が多いです。
②開発ツール/プラットフォームを活用した場合
開発ツール/プラットフォームを活用する場合の開発費用は、MR/VR/ARの技術的な違いよりも開発ツール/プラットフォームの利用料金に依存します。
プロモーション等に活用する簡易的なMR/VR/ARを開発する場合、開発ツール/プラットフォームは月額約3万円程度〜利用することができます。基本のプランが月額制で設定されており、作成できるMR/VR/ARの数や、表現できるコンテンツの豊富さなどにより追加で課金する設定となっていることが多いです。
MRをビジネスに活用する3つのメリット
MRをビジネスに活用するメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。
- ①研修・教育の効率化
- ②リモートでの議論/業務指示の円滑化
- ③現場での作業の効率化
それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。
①社員研修・教育の効率化
MRを活用し、社員に様々なシチュエーションを再現した、インタラクティブな3Dの教育コンテンツを提供することで、社員研修や教育の効率化を進めることができます。MRはVRと違い、現実世界の上に情報を付与したり、社員の手の動きをトラックすることができるため、より効率良い研修・教育環境の構築が可能です。
②リモートでの議論/業務指示の円滑化
コロナ感染拡大の影響で、多くの企業でリモートワークが導入されている一方で、立体的なイメージを共有しながらのコミュニケーションが求められる製造業界や建設業界などの企業は導入に苦戦しています。そこで、MRを活用することで、認識のズレを無くし、議論や業務指示を効率的に行うことができます。
③現場での作業の効率化
現場での作業員への作業指示を2Dの図面などではなく、MRを活用し3Dのデジタルオブジェクトで行うことで、作業ミス削減やスピード向上などの効率化を図ることができます。特に製造業界や建設業界の現場では立体的な作業を求められる事が多く、導入により大きな成果を挙げています。
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MRのビジネス活用を成功させるための5つのポイント
企業がMRのビジネス活用で成果を上げるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。
- ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
- ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
- ③ユーザーファーストなUX設計
- ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
- ⑤強力な開発・運用体制の構築
それぞれについて分かりやすく紹介していきます。
①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。
デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。
MRコンテンツの制作には一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。
②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案
2つ目のポイントは、MRコンテンツを制作する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。
現在MRコンテンツ制作に取り組む企業には、取り組みが単発で終わってしまっている企業が見受けられます。
その結果、活用のPDCAが回らない、MRコンテンツ制作が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。
自社の経営課題を踏まえ、「制作によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜMRコンテンツではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。
③ユーザーファーストな企画・UX設計
3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなMRコンテンツの企画・UX設計です。
現在、多くの企業がMR事業に参入を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなMRコンテンツが多く存在します。それらのMRコンテンツは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。
そのため、「MRならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。
④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。
MR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。
そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。
⑤強力な開発・運用体制の構築
5つ目のポイントは、強力なMRコンテンツ開発・運用体制の構築です。
高いユーザー体験と事業性を両立するMRコンテンツの開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。
MRコンテンツの開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。
MRのビジネス活用事例6選
ビジネスでのMRの活用事例で代表的なものとして以下の6つが挙げられます。
- ①東宝:HoloLensを用いてMRイベントの「ゴジラ・ナイト」を開催
- ②TOYOTA:車両整備の研修・効率化に活用
- ③ベンツ:トレーニングセンターに100台以上を導入
- ④サントリー:研修や現場での作業の効率化に活用
- ⑤メディカロイド:遠隔での手術の実現に活用
- ⑥東芝デジタルソリューションズ:溶接作業の効率化に活用
それぞれについてわかりやすく解説します。
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①東宝:HoloLensを用いてMRイベントの「ゴジラ・ナイト」を開催
東宝株式会社と日本マイクロソフト株式会社は、2018年にクラウドサービス「Microsoft Azure」とMRヘッドセット「Microsoft HoloLens」を活用したイベント「ゴジラ・ナイト」を開催しました。このイベントはMRの技術により、参加者がMicrosoft HoloLensを装着すると、まるで目の前にゴジラがいるかのような体験ができるアトラクションイベントです。
実際に街の中にゴジラがいるかのような質の高い体験をユーザーに提供するために、予め高性能レーザースキャナで会場周辺の環境をスキャン・モデリングし、会場ステージからゴジラが出現する距離も正確に合わせるなどの工夫が行われました。
ホットワードである「XR」をより身近に感じてもらえるように日本を代表するIPである「ゴジラ」を使って体験してもらいたい、というのが今回のイベントの目的とのことです。
②TOYOTA:車両整備の研修・効率化に活用
トヨタ自動車は、全国56の販売店で車両整備の研修・作業のサポートにHololens2の導入を行いました。
従来の作業整備の研修や作業時に参考にする情報は、2Dの図面などによって共有されていましたが、立体的な作業が求められる現場には不十分でした。そこで、Hololens2を活用することで、車両の各所に合わせて表示されるデジタルオブジェクトを参考にしながら点検・修理作業を行うことで、作業ミスの抑制や作業の効率化を実現しました。
また、Hololens2の導入により、円滑な遠隔地と現場のコミュニケーションが行えるため、専門家が遠隔地の現場に対して作業指示を出すなどの連携も可能になりました。
③ベンツ:トレーニングセンターに100台以上を導入
ベンツでは、全ての代理店にHololens2ヘッドセットを配備し、現場の整備士がリアルタイムで専門的な知識を持ったリモートスペシャリストチームによるサポートを受けながら作業できる体制を構築しています。
これは、近年自動車の構造が複雑化し、高電圧の部品が増加したことによる整備作業が難解かつ複雑になったこと、慎重な安全管理が必要になったことに対する打ち手です。
このコンテンツを利用することで、車両の内部構造を3Dのデジタルオブジェクトとして確認でき、複雑な構造を直観的に理解することができます。また、視界を現場とリモートで共有しているため、思考を共有しているかのような体験をできるとのことです。
結果として、「以前は整備に数日かかっていたようなトラブルが今では分単位、長くても数時間でメンテナンスできるようになった」との声もあり、MR技術によって整備作業の効率や生産性が大幅に改善しています。
④サントリー:研修や現場での作業の効率化に活用
サントリーは新入社員の研修や現場での作業の効率化にHololensを活用する試みを進めています。
サントリーは商品需要の増加に対し、多くの新入社員のスキルアップと、複雑化する作業工程への対応を進める必要がありました。そこで、Hololensを活用して200段階に渡る作業手順をMRで学べるアプリケーションを、新入社員向けに実証的に開発しました。実証の成果として、従業員がタスクを習得するまでの時間を最大で70%削減する可能性があるとのことです。サントリーでは、さらに15の工場で活用シナリオを増やし、Dynamics 365 Guides と Dynamics 365 Remote Assist の活用を進め、来年にもMRを活用した研修、作業をグローバル展開できるよう検討中です。
⑤メディカロイド:遠隔での手術の実現に活用
2020年、川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイド社が初の国産遠隔手術支援ロボットである「hinotori」を実用化しました。同年12月に前立腺がん手術の1例目が行われ、その後も実績を積み上げています。
Hitonoriは4本のロボットアーム、内視鏡カメラ、手術器具を搭載した手術ユニットで構成されており、医師は3D画像を見ながら、内視鏡カメラと手術器具を搭載したアームをコントローラーで遠隔操作します。
手術支援ロボットを活用した手術は患者側、医師側双方に多く存在します。患者側のメリットとしては手術の出血や手術後の少なさ、感染症のリスクの低さなどが挙げられ、医師側のメリットとしては直観的な操作が可能、手術部位を拡大して確認できる、手の震えが伝わらないなどのメリットが挙げられます。
⑥東芝デジタルソリューションズ:溶接作業の効率化に活用
東芝デジタルソリューションズの提供する工場の現場での作業効率化に向けたMRソリューションが自動車メーカーに活用されています。
例えば、溶接作業において、従来は溶接箇所に穴を開けた紙を重ね合わせて、溶接箇所がずれていないかを手作業で確認する必要がありました。また、設計に変更があった場合にも、紙を作り直した上で再度確認する必要がありました。
そこで、MRを活用することで、設計変更のたびに用紙を作り直す手間を省くことができます。また、現場の作業員はデジタルガイダンスを見ながら、直感的に溶接箇所が正しいかどうかを確認することができます。その結果、溶接作業のスピードと精度の向上に繋がっています。
費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法
メタバースの知見が不足しており、メタバース活用の企画や開発に課題を抱えていませんか?
そのような課題はメタバース総研のコンサルティング・開発支援サービスで解決することができます。
是非メタバース総研にお問い合わせください。
豊富な経験・ナレッジを活かした戦略・企画策定
数多くの企業様に対するコンサルティングや国内最大級のビジネス特化型メタバースメディアの運営で培った豊富な知見を活用し、成果につながる戦略・企画を策定します。
強力なパートナーシップによる最適なアプローチ設計
各領域の業界を代表するソリューション提供企業とのパートナーシップを構築。案件毎に中立的な立場から、費用対効果の高いアプローチを設計します。
経験豊富なクリエイター・エンジニア・コンサルタントによる並走支援
業界トップクラスの経験/スキルを有するクリエイター・エンジニア・コンサルタントから、最適なメンバーをアサイン。戦略立案から実行まで並走し、社内のリソース不足を解決します。
「課題や依頼内容が明確になっていない」、「社内で合意が取れていない」場合でも問題ございません。メタバース総研へのお問い合わせをお待ちしております。
メタバース/XR活用の個別無料相談会実施中
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各社様のメタバース/XR活用に関する課題解決に向け、最新の市場動向や具体的な活用アイデアなどを、個別のオンラインMTGにて、無料でご紹介させていただきます。
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- 興味はあるが、そもそも活用するかどうか迷っている
- 自社に合った活用方法へのアドバイスが欲しい
- 自社の企画の参考になる活用事例を知りたい
- どのように活用を進めていけば良いか分からず困っている