凸版印刷がメタバースに参入する理由とは?展開する5つの事業も紹介

2021年末のFacebookのMetaへの社名変更をきっかけに、メタバースは世界的に注目を集めています。

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース。

 

そんななか、凸版印刷がスマホアプリや法人向けソリューションの提供など、メタバース領域で積極的な事業展開を行っています。 

 

一方で、「印刷会社の凸版印刷がなぜメタバースに参入しているのか分からない」「どのような事業を展開しているのかを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、凸版印刷がメタバース事業に参入する理由と展開する5つの事業を分かりやすく紹介します。

本記事を読めば、凸版印刷が展開するメタバース事業を効率良く理解できると思いますので是非最後までご一読ください。


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凸版印刷がメタバースに参入する2つの理由

凸版印刷がメタバースに参入する2つの理由

凸版印刷がメタバースに参入する理由として以下の2つが挙げられます。

 

  • ①多数のメタバース関連技術を有しているから
  • ②新たなコミュニケーションの場として注目しているから

 

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①多数のメタバース関連技術を有しているから

1つ目の理由は、多数のメタバース関連技術を有しているからです。具体的には表現技術やセキュリティ技術が挙げられます。特に表現技術は印刷関連の技術のコアであり、独自の技術・ノウハウを有しています。CADデータからリアルかつ高精細な3Dデータを生み出すレンダリング技術などがメタバース領域でも活用されています。

②新たなコミュニケーション手段として注目しているから

2つ目の理由は、新たなコミュニケーションの場として注目しているからです。凸版印刷のコア事業は文字でのコミュニケーション手段である印刷事業ですが、紙やwebの次のコミュニケーション手段が何なのか?と考えた際にメタバースは外せない存在と言えます。

凸版印刷が展開する5つのメタバース事業

凸版印刷が展開する5つのメタバース事業

凸版印刷が展開するメタバース事業は以下の5つです。

 

  • ①メタバースショッピングモール「METAPA」
  • ②VR観光プラットフォーム「ストリートミュージアム」
  • ③企業向けメタバース構築プラットフォーム「MiraVerse」
  • ④アバター自動作成サービス「メタクローンアバター」
  • ⑤アバター管理プラットフォーム「AVATECT」

 

それぞれの事業について分かりやすく紹介していきます。

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①メタバースショッピングモール「METAPA」

メタバースショッピングモール「METAPA」
(画像:凸版印刷)

1つ目の事業は、メタバースショッピングモール「METAPA」です。METAPAはメタバース上の百貨店のようなサービスで、企業向けにはメタバース上の仮想店舗の運営の支援を行い、一方で消費者向けにはメタバース上でショッピングを楽しむことのできるスマホ向けアプリを提供しています。

 

消費者目線でのMETAPAの特徴は大きく2つあります。

 

1点目は、メタパではリアルのお店で販売されているリアルの商品をメタバース上で購入することができる点です。メタバース上で気になった商品はその場でECで購入することができ、後日自宅に配送してもらうことが可能です。

 

2点目は、友だちや家族とグループでショッピングができる点です。メタパは メタ+パーティの造語であり、仲間と集まれるメタバース(仮想空間)です。人が集まる賑わいや、友だちや家族といろんなお店を一緒に巡ってショッピングできる楽しさをバーチャルで体験できます。

②VR観光プラットフォーム「ストリートミュージアム」

VR観光プラットフォーム「ストリートミュージアム」
(画像:凸版印刷)

2つ目の事業は、VR観光プラットフォーム「ストリートミュージアム」です。ストリートミュージアムは、VRを活用し史跡などの観光地散策をより楽しむことのできるスマホアプリです。

 

ユーザーは対応する史跡の近くで利用することで、高精細のVRとGPSの位置情報機能を活用し、VRで再現された当時の史跡の様子を楽しむことができます。

 

ストリートミュージアムは国家五城を含む約50の史跡を掲載しており、国内最大級のXR観光プラットフォームとなっています。

③企業向けメタバース構築プラットフォーム「MiraVerse」

企業向けメタバース構築プラットフォーム「MiraVerse」
(画像:凸版印刷)

3つ目の事業は、企業向けメタバース構築プラットフォーム「MiraVerse」です。企業はMIraVerseを利用することで、プロモーションや美術館などの観光地、設計や都市計画など様々な用途のメタバース空間を構築・運用することが可能です。

 

その中でも特に注目の用途がプロモーションです。企業はMiraVerseで構築したメタバースをweb上で公開することで、消費者に対し手軽に正しい情報を伝達し、購買意思決定を強力にサポートすることが可能です。

 

また、専用の管理サイトで商品の3Dデータを一元管理できるため、商品変更時の更新コスト削減やリードタイム短縮を図ることができます。

 

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④アバター自動作成サービス「メタクローンアバター」

アバター自動作成サービス「メタクローンアバター」
(画像:凸版印刷)

4つ目の事業は、アバター自動作成サービス「メタクローンアバター」です。メタクローンアバターはAIなどの先端技術を活用することで、1枚の写真から本人そっくりのアバターを簡単に作成することができるサービスです。

 

ユーザーは1枚の写真と身長・体重データを入力することで、メタバース上で自然な表情で振舞う高精度のアバターモデルを作成することができます。

今後は、本人の肉声や表情、人格を再現するサービスを開発予定とのことです。

⑤アバター管理プラットフォーム「AVATECT」

アバター管理プラットフォーム「AVATECT」
(画像:凸版印刷)

5つ目の事業は、アバター管理プラットフォーム「AVATECT」です。AVATECTはアバターの作成、認証、管理を統合して行うことのできるプラットフォームで、アバター本体と関連するメタ情報を紐づけた保管に加え、電子透かし等の付与によりアバターの真正性を確保する機能を提供します。

 

メタバース発展に向けた大きな課題の1つである、アバター等のデジタルコンテンツの無断複製を防止するソリューションの1つとして注目が集まっています。

企業がメタバースを活用する7つのメリット

企業がメタバースを活用する7つのメリット

メタバース活用によって企業にもたらされるメリットとして以下の7つが挙げられます。

 

  • ①メタバース領域での新たなビジネスの創出
  • ②メタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善
  • ③作業現場のサポートのよる品質と作業効率の向上
  • ④新たな顧客接点の獲得
  • ⑤シミュレーションによるバリューチェーン全体の効率化
  • ⑥社内コミュニケーションの円滑化
  • ⑦研修への活用による社員のスキル向上

 

それぞれのメリットについて分かりやすく解説していきます。

 

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①メタバース領域での新たなビジネスの創出

1つ目のメリットはメタバース領域での新たなビジネスの創出です。検索エンジン、EC、SNSに並ぶ次なるキラーサービスになるとも言われているメタバースですが、多様な業界の企業がメタバース領域に参入しており、サービス構築を目論んでいます。メタバースがより人々に普及し、メタバース上で過ごす時間が増えるようになると、メタバース領域でのビジネスの市場規模も拡大していくと考えられます。

②メタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善

2つ目のメリットはメタバースから得られたデータの活用による商品・サービスの改善です。メタバース上の人々の行動データはWebサイトやSNS上のものに比べ圧倒的にリッチになると考えられています。メタバース上ではいつ、誰と、どのような行動を取っていたかはもちろん、ウェアラブルデバイスの発展によりどのような感情になっていたかなどの多様なデータを取得できるようになると考えられています。

 

そのため、メタバース上のユーザーに商品やサービスを試してもらい、その反応をデータとして収集することで、商品やサービスの改善につなげることが可能です。

③作業現場のサポートによる品質と作業効率の向上

作業現場のサポートによる品質と作業効率の向上 ウォルマート
(画像:ウォルマート)

3つ目のメリットは作業現場のサポートによる品質と作業効率の向上です。AR/MRメタバースに工場などの作業員がゴーグル等を用いてアクセスすることにより、作業指示や図面などの情報を適宜確認しながら作業を進めることで、品質と作業効率を向上させることができます。これまでは紙の作業手引書やタブレットの情報を基に作業をしていたものが、メタバース×ゴーグルを活用することで、両手をふさぐことなく適切な情報を取得できるというインパクトは非常に大きいものです。

 

また、各作業員がどのような作業を行い、どこでミスが起こっていたかなどのデータを収集することにも繋がり、企業全体としての作業効率を高めることもできます。

④新たな顧客接点の獲得

4つ目のメリットは新たな顧客接点の獲得です。メタバース空間にはいつでもどこからでもアクセスできるという特徴があり、コロナウイルス感染拡大の影響で実店舗での顧客との繋がりが希薄化するなか、新たな顧客接点としての活用が期待されています。メタバースの特徴である、3Dのコンテンツで、スタッフが説明しながら商品やサービスを訴求できるという点を活かし、今までEC化に苦戦していた業界の企業にとって、貴重なオンラインでの接点になり得ると考えられます。

⑤シミュレーションによるバリューチェーン全体の効率化

5つ目のメリットはシミュレーションによるバリューチェーン全体の効率化です。メタバース/デジタルツインを活用することで、現実世界に存在するもの/しないものを含め、都市や建物、設備を仮想空間上に再現し、シミュレーションを行うことで、現実世界でモックアップ作成や試運転をするコストをかけずに最適な設計や運用を算出することができます。

 

このシミュレーションにより、企画・生産・物流・販売・アフターサービスといった一連のバリューチェーンを効率化することで、大幅なコスト削減やリードタイムの短縮などに繋げることができます。

⑥社内コミュニケーションの円滑化

社内コミュニケーションの円滑化 Meta
(画像:Meta)

6つ目のメリットは社内コミュニケーションの円滑化です。コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの企業がリモートワークへの移行を進めています。一方で、リモートワーク環境下ではホワイトボードを用いた共同作業ができない、相手の細かな表情や声色が読み取れずコミュニケーションが停滞する、自然発生的なコミュニケーションが減ってしまうなどの課題が存在します。

 

それらの課題をメタバース空間上のオフィス「メタバースオフィス」で一緒に働くことで解決することができるのではないかと期待されています。

⑦研修への活用による社員のスキル向上

7つ目のメリットは研修への活用による社員のスキル向上です。メタバースを企業の研修に活用することで、コンテンツが3Dで表示されるため学習効率が向上する、非常時のシチュエーションを簡単に再現できる、学習の時間的・地理的制約から解放されるなどのメリットがあり、社員のスキル向上に繋げることができます。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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