メタバースの危険性やリスクとは?注意すべき点や対策を解説します

メタバースの危険性やリスクとは?注意すべき点や対策を解説します

関連技術の進歩やオンラインコミュニケーション需要の高まりなどを背景とし、今後急速に人々の生活や仕事に普及していくと考えられるメタバース。

そんななか、幅広い業界の担当者の方が活用を検討されているかと思います。

 

一方で、「メタバースが魅力的なのは分かったけど、危険性やリスクも知りたい」、「利用や活用を進める上での注意点や対策を知りたい」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、今回はメタバースの危険性やリスクとは?注意すべき点や対策もご紹介します。

本記事を読めば、ユーザー・企業・市場とそれぞれの目線から見たメタバースの抱える問題点やその対処法を理解できると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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メタバースの危険性やリスク

個人がメタバースを利用する上での2つの危険性やリスク

個人がメタバースを利用する上での2つの危険性やリスク

個人がメタバースを利用する上での2つの危険性やリスクとして以下の2つが挙げられます。

 

  • ①ユーザーへの心理的な悪影響
  • ②ユーザーへの身体的な悪影響

 

それぞれのリスクについて分かりやすく紹介していきます。

①ユーザーへの心理的な悪影響

1つ目はユーザーへの心理的な悪影響です。メタバースはスマホやPCと比べ、コンテンツへの非常に没入感が強く、中毒性が高いのではないかと考えられています。

 

また、若年層のユーザーはアイデンティティが確立されている段階であり、メタバース上で自由自在に設定できるアバターの人格で長時間に渡り活動を続けた結果、現実世界での自分のアイデンティティとのギャップに悩まされ精神的ストレスを抱えるというリスクも懸念されています。

②ユーザーへの身体的な悪影響

2つ目はユーザーへの身体的な悪影響です。HMDなどのデバイスを装着してメタバースにアクセスする際に、乗り物酔いや転倒などの事故のリスクが存在します。また、メタバース内で様々な活動を行うようになると、人々の運動量が減少し生活習慣病などのリスクが増大するという可能性が考えられます。

企業がメタバースを活用する抱える4つ危険性・リスク

企業がメタバースを活用する抱える4つ危険性・リスク

企業がメタバースを活用するうえで抱える危険性・リスクとして以下の4つが挙げられます。

 

  • ①個人情報や企業の機密情報の流出
  • ②デジタルアセットの盗難やウォレットのハッキング
  • ③メタバース空間の改ざん・ハッキング
  • ④匿名性を悪用した詐欺などの犯罪

 

それぞれのリスクについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①個人情報や企業の機密情報の流出

1つ目が個人情報や企業の機密情報の流出です。悪意のあるハッカーがメタバース空間のセキュリティの脆弱性を狙い、メタバースに関する個人や企業の情報をハッキングするリスクが考えられます。

 

メタバース空間での活動データは従来のWeb上での活動データよりもリッチなものになる可能性があり、それらのデータが流出することは個人にとっても、企業にとっても大きな損害をもたらすと考えられます。

②デジタルアセットの盗難やウォレットのハッキング

2つ目がデジタルアセットの盗難やウォレットのハッキングです。メタバース上で利用されるアバターやファッションアイテムや土地などのデジタルアセットは、今後多くのケースでNFTを活用して取引が行われると考えられています。

 

一方で、そのやりとりを行う暗号資産、デジタルアセットのウォレットがハッキングされるリスクが存在します。2018年に暗号資産取引所であるCoinCheckがハッキングされ、約580億円相当の仮想通貨が流出するという事件が代表的です。

③メタバース空間の改ざん・ハッキング

3つ目がメタバース空間の改ざん・ハッキングです。悪意のあるハッカーがメタバース空間のセキュリティの脆弱性を狙い、メタバース空間を改ざん・ハッキングしてしまうというリスクが考えられます。

 

メタバースが人々の生活により普及し、様々な活動が行われるようになっていればいるほど、企業やユーザーは大きなダメージを受けることとなります。

④匿名性を悪用した詐欺などの犯罪

4つ目が匿名性を悪用した詐欺などの犯罪です。メタバースの特徴として、見た目や名前など全てのプロフィールを自由に設定でき、現実世界と異なる人格で様々な活動を楽しめるという点があります。一

 

方で、悪意のあるユーザーがその特徴を活かし、匿名のアバターの姿で詐欺などの犯罪行為を犯すというリスクが考えられます。

メタバース市場全体が抱える4つのリスク

メタバース市場全体が抱える4つのリスク

メタバース市場全体が抱えるリスクとして主に以下の4つが挙げられます。

 

  • ①ユーザーへの普及
  • ②企業の収益向上への寄与
  • ③法整備の進展
  • ④技術の発展

 

それぞれのリスクについて分かりやすく紹介していきます。

①ユーザーへの普及

1つ目のリスクは、メタバースがどの程度ユーザーに普及するか?という点です。現在はマルチプレーヤー型オンラインゲームやVRゲームの流行に牽引され、利用者を増やしつつあるという状況です。

 

一方で、本格的にマス層まで普及していくためにはいくつかの障壁が存在します。例えば、より多くの人が「メタバースを利用したい!」と思えるようなユースケースの確立やヒットコンテンツの登場、メタバースを利用するためのデバイスの低価格化や軽量化などが挙げられます。

 

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②企業の収益向上への寄与

2つ目のリスクは、企業がメタバースを活用することがどの程度収益に繋がるのか?という点です。現在、国内外の幅広い業界の企業がメタバース活用に取り組んでいます。一方で、各社はまだメタバースを投資フェーズの市場として捉え、大きく収益化を果たしている企業は少ないのが現状です。

 

今後、メタバース市場が本格的に成長した際に、自社が新たなビジネスモデルの構築や収益化に繋げられるかで明暗が分かれることとなるでしょう。

③法整備の進展

3つ目のリスクは、メタバースに関連する法律整備がどの程度早く進むのか?という点です。現在、日本政府はWeb3/メタバースを日本の成長産業の1つとして掲げ、Web3.0制作推進室を設置するなど、産業の発展に積極的な動きを見せています。

 

一方で、メタバース関連の法律はいまだ整備がなされておらず、企業・個人間でのトラブルに繋がるリスクが存在します。例えば、メタバース上でのデジタルアセット等の所有権や嫌がらせ・誹謗中傷への対処、写り込みの問題など、メタバース上での様々な活動への法整備が進んでいないのが現状です。

④技術の発展

4つ目のリスクは、メタバースに関連する技術がどの程度早く発展するのか?という点です。メタバースでの体験は様々な要素技術によって構成されており、それらの技術発展は大きくメタバースでの体験価値を高めるものとメタバースにアクセスする負担を減らすものの2つに分けられます。

 

メタバースでの体験価値を高めるものに関しては、3Dモデリングやユーザーの動作のトラッキング技術の進化、メタバースにアクセスする負担を減らすものに関しては、バッテリーやデバイス自体の小型化、軽量化などが挙げられます。

 

一方で、現状のMetaQuest2を通じたメタバースの体験でも、メタバースの世界にかなり没入した感覚を得られるレベルまで来ているため、今後より要素技術が発展していくことで、メタバースがより人々の生活に普及していくと考えられます。

 

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メタバースを活用する企業が取るべき2つの対応

メタバースを活用する企業が取るべき2つの対応

メタバースを活用する企業が取るべき2つの対応として主に以下の2つが挙げられます。

 

  • ①セキュリティの強化
  • ②メタバース・NFT関連の法律への対応

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

①セキュリティの強化

1つ目の注意点として、メタバースのセキュリティの脆弱性を狙ったハッキングなどへの対策が挙げられます。具体的には、個人情報や企業の機密情報が流出する、デジタルアセットや暗号資産が盗まれる、メタバース空間自体が改ざんされるなどのリスクが存在します。

 

これらの被害は、事前に認証システムや不正検知システムの強化などのセキュリティ対策を行うことで一定防げると考えられており、各社運用に際しては注意が必要です。

②メタバース・NFT関連の法律への対応

2つ目の注意点として、メタバース・NFT関連の法律への対応が挙げられます。具体的には、メタバース上でのデジタルアセット等の所有権や嫌がらせ・誹謗中傷への対処、写り込みの問題など、メタバース上での様々な活動への法整備が進んでいない状況です。

 

これらの状況への対策として、Web3.0制作推進室を設置するなど、産業の発展に積極的な動きを見せる日本政府の法改正や具体的な判例など最新情報をキャッチアップすることが重要となります。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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