おススメのメタバースオフィス7選|メリットや選び方も紹介
コロナウイルス感染拡大の影響を受け多くの企業がリモートワーク体制への移行を進めています。そんななか、リモートワーク環境でのコミュニケーションにメタバースを活用しようという動きが始まっており、メタバースオフィスサービスが、注目を集めています。
一方で、「メタバースオフィスサービスにはどのようなものがあるのか知りたい」「どのメタバースオフィスサービスを選べばいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、メタバースオフィスサービスの選び方、サービスの事例、導入のメリットをわかりやすくご紹介します。
本記事は、以下のような方におススメの記事となっています。
- メタバースオフィスサービスにはどのようなものがあるのか知りたい
- どのようにしてメタバースオフィスサービスを選べばよいのかわからない
- メタバースオフィスを導入するメリットをおさえておきたい
本記事を読めば、メタバースオフィスサービスの選び方からメリットまで効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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メタバースオフィスとは
メタバースオフィスとは、その名の通りメタバース(仮想空間)上に再現されたオフィスのことです。社員は、アバターの姿でメタバースオフィスにログインし、会議やPC作業などを行うことができます。
ZoomやTeamsなどのリモートコミュニケーションツールとは異なり、社員同士が同じオフィスにいるような感覚で仕事をすることができる点が特徴で、コロナによるリモートワークの普及により、近年注目を集めています。
メタバースオフィスを活用する3つのメリット
メタバースオフィスをリモートワークに活用するメリットとして以下の3つが挙げられます。
- ①生産性の向上
- ②コミュニケーションの円滑化
- ③自然発生的なコミュニケ―ションの創出
それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。
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①生産性の向上
リモートワーク環境において、ディスカッションをしながら会議を進めたり、複数人での仕事に関してホワイトボートを用いてイメージを共有することができないなど、オフィスでの作業と比べて生産性が落ちてしまう場面が存在します。
そこでメタバースオフィスを活用することで、ホワイトボード上への書き込み機能など実際のオフィスに近い環境をバーチャル上に再現し生産性を高めることができます。
②コミュニケーションの円滑化
SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、以前よりはコミュニケーションが活発に行われるようになったものの、相手の細かい表情やボディーランゲージなどから相手の心理状況や伝えたいニュアンスを読み取ることは難しいのが現状です。
そこでメタバースオフィスを導入することで、それらの課題を解決し、よりコミュニケーションを円滑化することができます。
③自然発生的なコミュニケ―ションの創出
リモートワーク環境下では、SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、明確な目的がある際のコミュニケーションは行えるものの、オフィスでたまたま近くにいる同僚と雑談するといった自然発生的なコミュニケーションの機会が限られているのが現状です。
そのため、メタバースオフィスを導入することで、自然発生的なコミュニケーションの機会を創出し、社員同士での心理的な繋がりや新たな取り組みへのきっかけを提供することができます。
メタバースオフィスの種類と選び方
メタバースオフィスには以下の3つのタイプがあります。
- ①3Dメタバース:Horizon Workrooms、Mesh for Microsoft Teamsなど
- ②2Dメタバース:oVice、Gather、MetaLifeなど
- ③音声特化メタバース:Tandem、roundzなど
それぞれについて、選び方とともに分かりやすく紹介していきます。
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①3Dメタバース:Horizon Workrooms、Mesh for Microsoft Teamsなど
1つ目のタイプが3Dメタバースで、Horizon Workrooms、Mesh for Microsoft Teamsなどの3Dの仮想空間上で社内コミュニケーションを行うメタバースのことを指します。利用する際はVRやMRのヘッドセットを使用することで、お互いの表情やハンドジェスチャーなどを確認することができ、オフィスで一緒に働いているかのようなより高い没入感を得ることができます。
3Dメタバースは以下のような企業におススメです。
- 実際にオフィスにいるかのようなリアルに近い環境を再現したい
- 社内でのコミュニケーションや会議を頻繁に行う
- 3Dメタバースオフィスの運用を行えるほどの通信環境が整っている
②2Dメタバース:oVice、Gather、MetaLifeなど
2つ目のタイプが2DメタバースでGather、oViceなどの2Dのオフィスマップ×音声コミュニケーションによりリモートワーク時のコミュニケーションを円滑化するメタバースのことを指します。
3Dメタバースに比べると、ユーザー同士の表情やハンドジェスチャーなどを確認することができないものの、ヘッドセット無しでPCからアクセス可能な点や、データ通信環境に依存しない点、適度な距離感を保ちながら社内コミュニケーションが可能な点がメリットとして挙げられます。
2Dメタバースは以下のような企業におススメです。
- 社内コミュニケーションや会議の頻度が高くない
- 社員がPCから手軽にメタバースオフィスにアクセスできるようにしたい
- 高度な通信環境やヘッドセットを備えることが難しい
③音声特化メタバース:Tandem、roundzなど
3つ目はTandem、roundzなど音声コミュニケーションに特化したタイプです。こちらのタイプは、視覚的な情報が無いため、メタバースと言われることはあまりありません。基本的にはバーチャルオフィスと呼ばれます。
音声特化メタバースは以下のような企業におススメです。
- 本格的なバーチャルオフィスを利用するのに心理的な抵抗がある
- 通信やPCの環境が整っていない
- コストをできるだけ低く抑えたい
種類別メタバースオフィスサービスのおススメ7選
代表的なメタバースオフィスサービスとして、以下の7つが挙げられます。
<①3Dメタバース>
- 1.Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
- 2.Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
<②2Dメタバース>
- 3.oVice:自由に動いて話かけられるバーチャル空間
- 4.Gather:ドット絵RPG風の2Dのマップオフィス
- 5.MetaLife:オフィスや教室として利用できるメタバース空間
<③音声特化メタバース>
- 6.Tandem:スピーディーな業務を可能にするバーチャルオフィス
- 7.roundz:シンプルな声だけのバーチャルオフィス
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①3Dメタバース
1.Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
Horizon WorkroomsとはMeta社が提供しているバーチャル会議室サービスです。どこにいても、同僚とより良く一緒に仕事をすることを目的としており、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。
また、参加者のアイデアをまとめるために大きなバーチャルホワイトボードを使用したり、自分のコンピューターやキーボードをVR空間に持ち込んだりすることができます。
料金プランは無償であり、Oculus Quest 2の利用可能な全ての国でHorizon Workroomsをダウンロードすることができます。
Horizon Workroomsの特徴としては大きく2点あり、1点目がデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点、2点目が同僚と一緒にいるような感覚になる点です。
1点目のデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点に関しては、「Horizon Workrooms」は、複合現実であり、物理的なデスクやキーボードをバーチャルルームに持ち込み、バーチャル会議室の机の上に置くことができますです。
2点目の同僚と一緒にいるような感覚になる点に関しては、高品質かつ低遅延の空間オーディオにより、着席している位置によって声の聞こえ方が変わるため、まるで実際に同じ部屋で仕事をしているかのように感じることができます。
Horizon WorkroomsはMeta社が提供しているため、今後ユーザー数が大きく伸びると予想されるメタバースのオフィスの一つです。
2.Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
Mesh for Microsoft Teamsとはマイクロソフトが提供しているアバター会議ツールです。会議へ参加する人のコミュニケーション活性化を目的としており、Microsoft Meshの複合現実機能(アバターなど)とTeams の生産性向上ツール(チャット、会話)などを融合させています。
Mesh for Microsoft Teamsの特徴としては大きく2点あり、1点目がOfficeアプリケーションとの統合ができる点、2点目がドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点です。
1点目のOfficeアプリケーションとの統合ができるに関しては、Officeアプリケーションとの統合によって、PowerPointのプレゼンテーションなどを会議中に表示することができます。
2点目のドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点に関しては、新しいアイディアやビジネスチャンスを生み出すことを目的として、メンバー同士の自然で自発的なやりとりが発生するスペースを常に設けています。
Mesh for Microsoft Teamsはマイクロソフト社が提供しているサービスであるため、今後はマイクロソフトのユーザーアセットを活用して、ユーザー数が大きく伸びると予想されるメタバースのオフィスの1つです。
②2Dメタバース
3.oVice:自由に動いて話しかけられるバーチャル空間
oViceとはoVice株式会社が提供している自由に動いて話しかけられるバーチャル空間サービスです。「オンラインでのコミュニケーションを最大化」することを目指して開発されたバーチャル空間で、アバターを使ってオンライン画面上を自由に動いて自由に話しかけることができます。
オフィス利用におすすめの継続利用の料金プランは月額¥5,500〜となっています。また、データダッシュボードもオプションとして月額¥5,500で追加することができます。
oViceの特徴としては大きく2点あり、1点目がアバター間の距離に応じて声の大きさが変化する点、2点目がひと目でバーチャル空間全体を把握できる点です。
1点目のアバター間の距離に応じて声の大きさが変化する点に関しては、アバターを使ってオンライン画面上を自由に動いて自由に話しかけることができ、自分のアバターに近い声は大きく、遠くの声は小さく聞こえる仕組みが導入されています。
2点目のひと目でバーチャル空間全体を把握できる点に関しては、上記の写真のようにバーチャル空間全体をひと目で見渡して、誰がどこにいるかを確認することができます。
これらの特徴が多くのユーザーに刺さり、利用企業数は2,034社以上、60,000人以上がoVice(オヴィス)を利用しています。
4.Gather:ドット絵RPG風の2Dのマップオフィス
GatherとはGather Presence社が提供しているリモートワーク向けのメタバースオフィスサービスです。ドット絵RPG風の2DのマップとWeb通話システムを組み合わせて作成されており、各ユーザーは各々のアバターの姿でマップ上を歩き回ることができ、マップ自体もカスタマイズ可能です。
また、通話はマップ上の距離が近いユーザー同士が自動で接続され、距離が離れるごとに音量が小さくなっていく仕様となっており、実際にリアルなオフィスで話しているような体験をすることが可能です。
料金プランは1チーム25人までは無料で利用することができ、それ以降はいくつかのプランから選んで課金することで、ユーザー1人当たりの使用時間や参加人数の上限を開放することができます。
Gatherの特徴としては大きく2点あり、1点目がカジュアルな雑談のきっかけが生まれる点、2点目が程よいプライベート空間が確保できる点です。
1点目のカジュアルな雑談のきっかけが生まれる点に関しては、他のSlackやZOOM、Discordなどのリモートワークツールに比べ、わざわざ機会を作らずとも、たまたま近くにいた同僚と話すことができるという特徴があります。そのため、リアルなオフィスで働いているのに近い環境を再現することができます。
2点目の程よいプライベート空間が確保できる点に関しては、GatherにはMapmakerという機能が搭載されており、その機能を使うと他のユーザーに話しかけられないプライベート空間を設定することができます。そのため、作業に集中したい時間はそのエリアに移動し集中するということが可能です。
これらの特徴が多くのユーザーに刺さり、Gatherは2020年のサービス提供開始以来、ユーザー数が280万人を突破するなど、コロナ禍でのリモートワークへの移行をきっかけに多くのユーザーに利用されています。
5.MetaLife:オフィスや教室として利用できるメタバース空間
MetaLifeとは株式会社ベンドが提供しているオフィスやイベントスペースや教室として利用できるコミュニケーションツールです。「みんなと集まる」という現実世界の感覚をオンライン上で再現できるメタバース空間であり、様々な用途に利用できるサービスです。
料金プランは1チーム25人までは無料で利用することができ、それ以降は継続利用は月額¥22,000〜、単発利用は週額¥2,750〜利用することができます。
MetaLifeの特徴としては大きく2点あり、1点目がリアルに近いコミュニケーションが出来る点、2点目がメタバース空間の種類が豊富な点です。
1点目のリアルに近いコミュニケーションが出来る点に関しては、チームの全員がアバターとなってひとつのスペースに参加して、話しかけたいときはアバターを近づけるだけという特徴があります。
2点目のメタバース空間の種類が豊富な点に関しては、MetaLifeにはオフィス、学校の教室、豪邸、ビーチ、宇宙といった何百種類ものデザインが用意されており、必要に応じて使い分けることができます。ユーザー数が他のサービスと比較すると少ないですが、大企業から個人まで累計10,000人以上に利用されています。
③音声特化メタバース
6.Tandem:スピーディーな業務を可能にするバーチャルオフィス
Tandemとは米Tandemが提供しているメタバースオフィスで、Netflixやspotifyなど大手企業でも導入されている世界中で人気のサービスです。
料金プランは、4人までは無料で利用可能で、小規模チームプラン(利用人数:10人まで)が49ドル/月、中規模チームプラン(利用人数:50人まで)が99ドル/月、大規模チームプラン(利用人数:無制限)が399ドル/月です。
Tandemの特徴としては大きく2点あり、1点目がシンプルでスピーディーな利用が可能な点、2点目がリアルタイムでメンバーの稼働状況が把握できる点です。
1点目のシンプルでスピーディーな利用が可能な点に関しては、ワンクリックでの通話やビデオ会議ができることや、急用がある際メンバーを強制的にルームに入室させることができることなどが挙げられます。
2点目のリアルタイムでメンバーの稼働状況が把握できる点に関しては、チームメンバーの勤務状況や使っているアプリを確認することができます。
7.roundz:シンプルな声だけのバーチャルオフィス
roundzとはラウンズ株式会社が提供しているバーチャルオフィスです。
料金プランはStartプラン(最大利用人数:20名)が5,500円/月、Teamプラン(最大利用人数:50名)が22,000円/月、Organizationプランが55,000円/月です。
roundzの最も大きな特徴として音声に特化している点、続いてシンプルな操作性が特徴として挙げられます。
音声に特化している点について、roundzにはカメラ機能がついていません。背景としてはカメラ機能があることで気軽な声かけができなくなってしまうためとのことです。また、アイコンを確認することで相手が今話せる状況にあるか一目で確認することができます。
シンプルな操作性に関しては、roundz のボタンは「マイク」「画面共有」の2つだけであることなど、余計な機能が省略されています。
これらのシンプルかつ機能的なUXの訴求に成功したことで、roundzは2019年のサービス提供開始以来、累計導入実績は400社を突破するなど、コロナ禍でのリモートワークへの移行をきっかけに多くのユーザーに利用されています。
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