九州最大手の学習塾である英進館様のメタバース上での新たな学習サービス構築プロジェクトを支援

1979年の創業以来、「自立した社会人の育成」という教育理念のもと、九州地方で圧倒的ナンバーワンの3万9000人の小学生〜高校生までの生徒を指導し、最難関校への合格者を多数輩出し続けている英進館様。同社は地理的・時間的な制約や人間関係等の問題で通学が難しい生徒を対象としたメタバース校の開校を検討する中で、メタバース総研にご相談をいただきました。
  

メタバースという新領域で、ユーザー体験の設計や開発アプローチの検討などを進め、新サービスを立ち上げていくのは同社にとって初めての経験。

 

約8か月間のプロジェクトを振り返りながら、環境構築の役割でプロジェクトメンバーとして参加している大串さんに、メタバース総研の支援で得られた成果や率直な感想を伺いました。 

英進館 メタバース総研

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目次

地理的な制約や人間関係等の問題で通塾が難しい生徒を対象としたメタバース校を作りたい

ー メタバース上での新たな学習サービスの構築を決めた背景について教えてください。

大串さん:1点目は、地理的な制約で通塾が難しい生徒さんにも授業を届けたいというものです。校舎はどうしても人口の多いエリアに限られてしまい、人口の少ないエリアにお住いの生徒さんには、模試などは受けに来られるものの、通塾は難しいという方もいらっしゃいます。

 

2点目は、不登校の生徒にも授業を届けたいというものです。学校の友達や先生との人間関係で悩まれている生徒さんは多い一方で、みなさん学びたいという意欲はありますし、親御さんも将来的には学校に復帰して欲しいと望まれています。

 

そこで、新規事業として、メタバース上の校舎でオンライン授業を提供するという、新サービスに挑戦することを決めました。

地理的な制約や人間関係等の問題で通塾が難しい生徒を対象としたメタバース校を作りたい

メタバース領域の知見が不足しており、プラットフォーム選定や開発方法に課題を抱えていた

ー メタバース上でのオンライン授業サービスの検討にあたっての課題は?

大串さん:1点目はメタバースという新領域に対する知識や経験がなく、授業の進め方や通っている生徒さんのイメージがつかなかったという点。2点目は、ZOOMでのオンライン授業との明確な差分を見出せなかったという点です。そのため、実証実験により、実際に生徒さんが集まるのかや魅力的な授業を提供できるのかを検証してみることにしました。

メタバース総研に支援を依頼した決めてはメタバースに関する豊富な知見

メタバース総研に支援を依頼した決めてはメタバースに関する豊富な知見

ーメタバース総研のことは、どのように知りましたか。

大串さん:弊社代表がメタバース総研の記事を読んでおり、資料をダウンロードしたのがきっかけでした。代表の方から、「我々が現状進めている検討に対して意見をもらったらどうか?」との提案があり、ご連絡をさせていただきました。

ー メタバース総研にどのようなことを期待しご依頼いただいたのでしょうか?

大串さん:ユーザーの体験設計とメタバースの開発の両方の視点から、検討の支援をしていただきたいと思い依頼しました。

本プロジェクト推進における大きな課題の1つだったのは、メタバースを2Dで構築するか?3Dで構築するかという点でした。プロジェクトには、学習塾で授業をしている現場のメンバーとシステム開発担当のメンバーが参加していました。現場メンバーからは華やかさなどから3Dを推す声が強い一方、開発担当のメンバーからは工数・費用などから2Dを推す声があり、どちらで進めるべきかという検討で行き詰まってしまっていました。

最適な開発手法・ツール等の知見を提供し、プロジェクトの大幅な投資対効果向上に貢献

最適な開発手法・ツール等の知見を提供し、プロジェクトの大幅な投資対効果向上に貢献

ー メタバース総研の支援の感想を教えてください。

大串さん:「現状の検討に対し、忖度なく率直な意見をぶつけて欲しい」とご依頼したところ、2D/3Dメタバースどちらにすべきかや最適なベンダー・ツールの選び方などに関して、現状の検討の問題点を具体的にお伝えいただき、検討の方向を早期に大きく軌道修正することができ、非常に助かりました。

ー メタバース総研の支援はどのような成果に繋がりましたか。

大串さん:お陰様でメタバース上での授業の実証実験を進めることができており、集団授業と個別授業で約200名の生徒さんにご利用いただいています。今までのリアルの授業やZOOMでの授業では提供できなかった授業を届けることができており、保護者の方に、「実証実験後もメタバース校のサービスを利用したいですか?」というアンケートを取ったところ、大半の方に継続利用に前向きな回答をいただいています。

もし早めにメタバース総研さんに依頼をしていなかったらと思うとゾッとします笑

メタバース総研はメタバース活用を本気で検討している企業にオススメ

-支援を通じて感じたメタバース総研の強みや特徴を教えてください。

大串さん:プロジェクトを成功させるための企画力。またそれを実現するための、幅広いベンダーやツールへの知見が最大の強みだと感じます。企画・開発を進めるにあたり、様々なオプションがあるなかで、それぞれのオプションのメリット・デメリットをフラットな目線でお伝えいただき、現状を踏まえた際の現実的な落とし所はここなのではないか?といった提言をしていただいたおかげで、プロジェクトを大きく前進させることができました。

-メタバース総研のサービスを他社に進めるとしたら、どのような課題感をもつ企業にフィットすると思いますか?

大串さん:メタバースを活用した新サービス/事業の立ち上げを進める企業に特にオススメだと思います。マーケティング文脈での活用と比べ、ユーザー体験の設計やシステム開発など多岐にわたる観点から検討を進める必要がある中で、メタバース総研さんのメタバース活用に関する幅広い知見に大変助けられました。

ー 今後のメタバース総研に期待することを教えてください。

大串さん:今回の実証実験では2Dのメタバースでのサービス提供を選定しましたが、今後のデバイスやツールなどの技術発展の動向次第で、3Dメタバースに切り替えるべきタイミングがやってくると思います。その際はまた、サービスの企画と開発の両面からご支援いただきたいと思っています。

費用対効果・実現性が高いメタバース活用方法

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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