【事例5選】スマートグラスを使うメリット|ARグラスとの違いは?

「Googleグラス」やMicrosoftの「HoloLens」など、各社がスマートグラスの開発や販売に注力しているため、スマートグラスがますます注目されています。

しかし、同じウェアラブル端末でも「ARグラス」や「VRゴーグル」などもあり、それらの違いが分かりにくい方もいるかもしれません。

 

この記事では、スマートグラスとは何か、また具体的な活用事例について詳しく解説していきます。

本記事では、スマートグラスを様々な業界や場面で活用するためのヒントが得られるため、最後までお読みいただければ幸いです。


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スマートグラスとは

ヘッドマウントディスプレイ スマートグラス 関係

スマートグラスとは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の一種で、主にメガネのような形状をしたウェアラブル端末です。

HMDは、頭部に着用して使うディスプレイ付きのウェアラブル端末全般を指す言葉で、スマートグラス以外だとゴーグル型やヘルメット型などがあります。

 

一方、メガネ型のデバイスの中でもARグラスというものもあります。こちらはスマートグラスのなかでも、AR機能を備えた製品を指す言葉です。メタバース関連のサービスでよく使われています。

ただし、これらの言葉の定義は、使用する企業やメディアによって曖昧になる場合があります。例えば、ゴーグル型の端末でも「スマートグラス」と呼ぶケースがあります。

 

この記事では、以下スマートグラスと呼ぶ際は、XR機能のついたものについてご説明します。

企業がスマートグラスを使ってできること3選

スマートグラス できること

ビジネスの現場で、スマートグラスを活用してできることは大きく以下の3つです。

 

  • ①XRシミュレーションの導入
  • ②ハンズフリーの情報共有
  • ③遠隔でのサポート・指示・監視

 

1つずつわかりやすく解説していきます。

 

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①XRシミュレーションの導入

スマートグラスを使うことで、XRシミュレーションを導入し、OJTなどをより効果的に行うことが出来ます。スマートグラスを着用しながらトレーニングすることで、リアルでは体験することが難しい作業やトラブルを模擬的に体験でき、より実戦的な訓練が可能です。

②ハンズフリーの情報共有

スマートグラスを着用しながら作業することで、情報をハンズフリーで共有できます。作業者はマニュアルや指示がなくても、スマートグラスを通じて必要な情報を見ながら、両手を使った作業が可能です。

 

また、作業中のコミュニケーションは口頭や文字だけでなく、スマートグラスを通じてリアルタイムで映像を共有することもできます。

③遠隔でのサポート・指示・監視

スマートグラスを使えば、リアルタイムで遠隔のサポート、指示、監視ができます。作業者はハンズフリーで連絡を受けることができるので、作業の手を止めずにやり取りすることが可能です。

 

また作業者自身も、他の現場の映像を同時に見て状況を把握することが出来るので、自分の作業をしながら遠隔で他者に指示することができます。

企業がスマートグラスを活用する3つのメリット

スマートグラス 活用 メリット

企業が業務へのスマートグラス導入により得られるメリットは主に以下の3つです。

 

  • ①作業の効率化
  • ②安全性、セキュリティの強化
  • ③品質管理の向上

 

それぞれについて、詳しく解説していきます。

 

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①作業の効率化

スマートグラスによって、作業者は対象から目線を外さずに、かつハンズフリーで必要な情報をインプットできるので、作業の効率化が図れます。また、音声やジェスチャーなどの操作により、作業の手を止めずにコミュニケーションが取れるので、待機時間を減らすことができます。

②安全性、セキュリティの強化

スマートグラスは、異変を感知してアラート機能を作動できるため、安全性が高まります。常に遠隔でコミュニケーションが取れるので、トラブルがあった際に周囲に人がいなくても、迅速なサポートが可能です。

 

また、旧来のPCなどの端末や紙媒体と違い、表示された情報はスマートグラスを着用している本人しか見ることができないので、情報の秘匿性が高いです。紙のように紛失リスクもないので、セキュリティ強化に繋がります。

③品質管理の向上

スマートグラスを通じて、現場の様子や作業状況を常に録画・閲覧することができ、品質管理の向上に貢献します。問題や不良が発生した際に、リアルタイムで現場の状況を見たり、発生した時刻まで巻き戻して録画を見返したりできるので、より正確かつ迅速な原因特定・改善が可能です。

スマートグラスのビジネスへの活用事例5選

スマートグラス ビジネス 活用事例

企業がスマートグラスを活用した事例として、以下の5つをご紹介します。

 

  • ①Nestle:専門家が遠隔で工場での作業を指示
  • ②NEXCO中日本:高速道路の点検作業やOJTを安全かつ効率的に
  • ③Lowe’s:顧客の人流データを活用し店舗のレイアウトを最適化
  • ④DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化
  • ⑤AGCO Fendt:瞬時にエラーを修正し品質管理を強化

 

それぞれについて、わかりやすく解説していきます。

 

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①Nestle:専門家が遠隔で工場での作業を指示

Nestlé Remote Factory Assistance
(動画:Nestle)

創業150年、世界最大手の食品・飲料メーカーであるNestle(ネスレ)は、工場での作業にAR技術を用いた遠隔コミュニケーションを導入しています。

 

Nestleは全世界に工場を持つため、各種専門人材と各工場は遠隔のやりとりをします。作業者がスマートグラスを着用することで、専門家から直接リアルタイムで指示を受け取ることが可能です。

②NEXCO中日本:高速道路の点検作業を安全かつ効率的に

NEXCO中日本 スマートグラス 高速道路
(画像:NEXCO中日本)

高速道路の建設、維持管理を行っているNEXCO中日本は、高速道路の点検作業にスマートグラスを活用しています。

 

1人で作業を行う必要のある場所でも、スマートグラスを通じてリアルタイムで状況をシェアし、音声でコミュニケーションを取ることで、より安全に作業することが可能となりました。また、業務経験の少ない作業者も、スマートグラスを活用したOJTで、本来なら行くことのできない難しい現場での作業を実践できています。

③Lowe’s:顧客の人流データを活用し店舗のレイアウトを最適化

Reinventing Retail: Lowe's Builds Digital Twins of Stores to Deliver Enhanced Shopping Experiences
(動画:NVIDIA)

リフォーム大手であるLowe’s(ロウズ)は、店舗のレイアウトの最適化にNVIDIA Omniverseを活用しています。

店員はスマートグラスを着用すると、「店舗の棚がどうあるべきか」を具現化したデジタルツインを見ることができます。このデジタルツインと実際の店舗の棚を比較することで、的確なレイアウトの改善ができるのです。

 

他にもデジタルツインは、ARの「付箋」を使用して目印を付けたり、手が届かなかったり目に見えなかったりする場所にある物を瞬時に確認したりと、現場で役に立っています。

 

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④DHL:倉庫でのピッキング作業の効率化

DHL スマートグラス ピッキング
(画像:DHL)

ドイツの大手物流企業のDHL社はグーグルのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」を倉庫での配送業務に導入しています。

 

従業員はピッキング作業の現場でグラス型デバイスを着用することで、適宜必要な情報を確認することが可能です。荷物を持ったまま視線を移動させる必要がないため、作業の精度と効率の向上に繋がります。

⑤AGCO Fendt:瞬時にエラーを修正し品質管理を強化

AGCO Fendt スマートグラス 品質管理
(画像:AGCO Fendt)

ドイツの農業機械メーカーであるAGCO Fendt社は、工場での作業にスマートグラスを用いた品質管理を導入しています。

 

生産ラインでエラーが発生した際、スマートグラスを通じてすぐにエラーが発見され、修正手段が適用されます。従来の紙やタブレットなどの媒体を見ながらマンパワーで行っていた検査に比べ、エラーチェックの正確性を高め、チェックにかかる時間を大幅に削減することが可能です。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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