【2024年最新】おススメのARコンサルティング会社9選

ar コンサルティング

ポケモンGOやsnowなどのARアプリの普及やAppleによる初のXRデバイスVision Pro発表など、近年ARへの注目はより一層高まっています。

 

幅広い業界の企業が相次いでARのビジネス活用を進めるなかで、自社でもVRのビジネス活用を検討しているという方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、2023年最新版のおススメのARコンサルティング会社8社をご紹介します。

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • 代表的なARコンサルティング会社を幅広く抑えておきたい
  • ARコンサルティング会社が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
  • 失敗しないためのARコンサルティング会社の選び方を知りたい
  • ARコンサルティングにかかる費用の相場を知りたい

 

本記事を読めば、AR制作/開発を進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


また、メタバース総研では、メタバース活用を検討する上で押さえておきたい、基礎知識やノウハウを一冊にまとめたガイドブックを無料で配布しています。

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目次

ARコンサルティング会社選びに失敗しないための5つのポイント

ARコンサルティング会社選びに失敗しないための5つのポイント

ARコンサルティング会社選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①自社がARを活用する目的を明確化する
  • ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
  • ③コンサルティング会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する
  • ④コンサルティング会社がコンサル中心か、企画立案から制作まで一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤コンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①自社がARを活用する目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がARを活用する目的を明確化することです。

ARを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のためにARを活用するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やAR空間を具体的に設計し、活用することができます。

②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する

2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。

AR活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合ったコンサルティング会社や支援プランを選ぶことができます。

③ARコンサルティング会社がどのようなタイプのAR活用に対応しているか確認する

3つ目のポイントは、ARコンサルティング会社がどのようなタイプのAR活用に対応しているか確認することです。

 

一言でARコンサルティング会社といっても、制作/開発に関するコンサルティングに強みを持つ会社や企画・運営に強みを持つ会社、特定の業界に特化したコンサルティング業務を提供する会社など、取り扱っている分野は様々です。

 

ARコンサルティング会社側の都合に基づきARを活用するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なサポートを提供してくれる会社を選ぶようにしましょう。

④ARコンサルティング会社がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、ARコンサルティング会社の支援範囲がコンサル中心か、制作/開発まで一貫して支援してくれるか確認することです。

 

ARコンサルティング会社の中には、あくまでコンサルティングが中心の一般的な会社と、ARを活用した事業・企画の立案から制作/開発まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

AR活用で成果を上げるためには、「どのようにしてARを活用すべきか」の企画のプロセスはもちろん、企画後の制作/開発のプロセスで失敗しないことが極めて重要であり、社内に知見・技術を有する人材がいない場合などは、企画立案から制作/開発までワンストップで支援してくれるコンサルティング会社を選ぶと良いでしょう。

⑤ARコンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

5つ目のポイントは、ARコンサルティング会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。

ARコンサルティング会社によっては、ARに関する市場調査・レポート作成でXXX万円、Xカ月の継続的なコンサルサービスでXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。

 

そのため、予算と活用の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれるARコンサルティング会社を選ぶようにしましょう。

代表的なARコンサルティング会社9選

代表的なARコンサルティング会社9選

代表的なARコンサルティング会社9選は以下の通りです。

 

  • ①ハコスコ:XRのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
  • メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援
  • ③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
  • ④アクセンチュア:ITに強みの世界最大のコンサルティングファーム
  • ⑤アビームコンサルティング:大手の知見を活かし市場調査からプロトタイプ開発まで総合的に提供
  • ⑥REALITY XR Cloud:メタバースプラットフォーム「REALITY」の運営で培った知見を活かしたXRコンサルティング
  • ⑦ASATEC:市場動向や法規制など有用な情報提供も行うXRの開発支援企業
  • ⑧マインドフリー:ARを活用したオリジナルのプロモーションを支援
  • ⑨OnePlanet:豊富なAR制作実績を活かし企画から社会実装までサポート

 

それぞれの会社についてわかりやすく紹介していきます。

①ハコスコ:XRのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供

ハコスコ:XRのエキスパートによるビジネスコンサルティングを提供
(画像:ハコスコ)

ハコスコは、脳科学をベースにしたワンストップなXRソリューション提供会社であり、VRゴーグルや360°カメラ、ECメタバースの提供、XR体験・配信・映像作成支援など、幅広いサービスを展開しています。

 

ハコスコは、これらのサービスを通じて蓄積された知見を活用し、XRのエキスパートによる業界の動向・市場調査、ソリューション提案など様々なコンサルティング業務を開始しました。

 

ハコスコのコンサルティング業務は月単位で提供され、料金は、60分×3回/月のコンサルで月額10万〜50万円となっています。

 

XRの専門家との面談を通じてXRのビジネス活用に関する知見を得たい企業におススメです。

②メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研:国内最大級の知見に基づき企画から開発まで支援

メタバース総研は、企業向けのメタバース/XRのコンサルティング・開発を行っている会社です。

 

同社は、多数のメタバース/XR活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。

 

さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。

 

そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバース/XRを制作/開発したい企業におススメです。

 

※メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/XR活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

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③PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供

PWC:戦略から会計まで幅広いコンサルティングを提供
(画像:PWC) 

PWCは、世界157カ国に約30万人のスタッフを要する世界最大級のコンサルティングファームで、戦略、オペレーション、M&A、事業再生、会計など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

PWCは、様々な業界に対する幅広い領域のコンサルティングを通じた知見を強みとし、事業構想から新規事業のデザイン、システム開発まで一気通貫でのARコンサルティングを提供しています。

そのため、幅広いコンサルの経験を有する大手企業に一気通貫で支援してもらいたい企業におススメです。

④アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム

アクセンチュア:ITに強みのある世界最大のコンサルティングファーム
(画像:アクセンチュア)

アクセンチュアは、世界120カ国に約70万人のスタッフを要する世界最大のコンサルティングファームで、戦略、業務改善、IT、デジタル広告など幅広い領域のコンサルティングを提供しています。

アクセンチュアは、IT領域でのコンサルティングやARに関する知見を強みとし、戦略策定やVRの構築・運用、社員向けの知見の共有など様々なARコンサルティングを提供しています。

そのため、大手コンサルティングファームのITに関する知見を取り入れたい企業におススメです。

⑤アビームコンサルティング:大手の知見を活かし市場調査からプロトタイプ開発まで総合的に提供

アビームコンサルティング:大手の知見を活かし市場調査からプロトタイプ開発まで総合的に提供
(画像:アビームコンサルティング)

アビームコンサルティングは、世界中に拠点を有する日本発の大手コンサルティングファームで、特にIT分野に強みを持っています。

 

ARを活用したマーケティング、ARコンテンツの制作、XR活用による業務効率化など、様々なビジネスの場面を想定したコンサルティングサービスを提供しています。

 

アクセンチュアと同様、大手の豊富な知見や高い専門性を有するコンサルタントのサポートを得たい企業にとってはおススメです。

⑥REALITY XR Cloud:メタバースプラットフォーム「REALITY」の運営で培った知見を活かしたXRコンサルティング

REALITY XR Cloud:メタバースプラットフォーム「REALITY」の運営で培った知見を活かしたXRコンサルティング
(画像:REALITY XR Cloud)

REALITY XR Cloudは、法人向けにメタバース構築プラットフォーム「REALITY XR Cloud」を提供しています。バーチャルイベントの開催支援に特化しており、ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の運営でも有名です。

 

REALITY XR Cloudは、バーチャルイベントに関する豊富な支援実績を活かして、XRのコンサルティングも行っています。自社プラットフォームの構築経験もあることから、実践的なノウハウを提供できる点が強みです。

 

XRを活用したイベント開催に関する相談がしたい企業におススメです。

⑦ASATEC:市場動向や法規制など有用な情報提供も行うXRコンサルティング会社

ASATEC:市場動向や法規制など有用な情報提供も行うXRコンサルティング会社
(画像:ASATEC)

ASATECは、XRの導入を検討している企業向けにXRのソフトウェア開発、ソリューション提供、コンサルティング業務を行っています。

 

XR技術があらゆる業界・事業と組み合わさるとどのような社会変革が起こるかという視点をもって、様々な業種の顧客を支援してきた実績があります。サービス内容としては、XR市場動向の調査、XRに関する法規制や将来性等に関するレクチャー、事業戦略作成、研究開発・プロトタイピング支援などが含まれます。

 

そのため、社内にXRに関する知見を有する者が不足しており、XRに関する知識のインプットから支援してほしい企業におススメです。

⑧マインドフリー:ARを活用したオリジナルのプロモーションを支援

マインドフリー:ARを活用したオリジナルのプロモーションを支援
(画像:マインドフリー)

マインドフリーは、ARコンテンツの制作やプロモーション支援を行う会社です。

 

マインドフリーは、PuAR(プ―アール)というARコンテンツ制作サービスを提供しており、AR技術を活用したオリジナルのプロモーションの実施を可能にします。バーチャル空間を制作して新たな顧客接点を生み出すといったユニークなプロモーションを支援するため、企画から制作まで一貫したサービスを提供します。

 

そのため、AR技術を活用して自社製品やサービスについてオリジナルなプロモーションを行いたい企業におススメです。

⑨OnePlanet:豊富なAR制作実績を活かし企画から社会実装までサポート

OnePlanet:豊富なAR制作実績を活かし企画から社会実装までサポート
(画像:OnePlanet)

OnePlanetは、AR制作やARコンサルティングなどAR関連のソリューション提供を一手に手掛ける企業です。

 

OnePlanetは、ノーコードで簡単にARコンテンツを作成できるツール「プラネター」やARの企画から開発・実装までサポートする「AR制作スタジオ」、ARに関する新規事業立案からサポートするARコンサルティングなどARに関する様々なソリューション・コンサルティングを提供しています。

 

特徴としては、ARコンサルティングを提供して終わりではなく社会実装までサポートする点、テレビ朝日やアサヒ飲料などの大手企業や地方公共団体をクライアントに持っている点が挙げられます。

 

AR専門の会社なので、活用の対象をAR一本に決めている企業におススメです。

ARを活用するための4つのステップ

ARを活用するための4つのステップ

ARを活用するためのステップとして以下の4つのステップが挙げられます。

 

  • ①ARの企画
  • ②開発環境・ツールの選定
  • ③サービスの体験設計・開発
  • ④サービスのテスト・公開

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①ARの企画

1つ目のステップは、ARの企画です。成果を挙げるARの活用を行うには、強力な制作/開発体制の構築はもちろん、自社の目的達成に向け、「どのようなARを制作すべきか」を検討するリサーチと企画のプロセスが極めて重要となります。

 

AR活用で成果を上げるためのリサーチ・企画のポイントとして、以下の2点が挙げられます。

 

  • 1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用
  • 2. 各社の課題や目的にマッチするAR戦略・企画の立案

1. 最先端の市場動向・定石の把握/活用

最先端の市場動向・定石の把握/活用

近年幅広い業界・用途でのAR活用が進む中で、成果が上がっている事例には共通点が存在します。そのため、最新の市場動向やノウハウを抑えることが、成功確度の高い戦略・企画の大前提となります。

2. 各社の課題や目的にマッチするAR戦略・企画の立案

各社の課題や目的にマッチするAR戦略・企画の立案

ARに取り組むこと自体を目的とするのではなく、”事業成長のための有効な手段”としての、自社ならではのAR戦略・企画を立案できるかが極めて重要となります。

②開発環境・ツールの選定

開発環境・ツールの選定 Unity
(画像:Unity

2つ目のステップは、開発環境・ツールの選定です。ARを活用する目的・ターゲットとする顧客を明確にした上で、目的に沿った開発環境・ツールを選定しましょう。代表的な開発環境・ツールとしては、ARKitやARCoreなどのARアプリ開発ツールや、UnityやUnreal EngineなどのAR開発環境などが挙げられます。

 

AR制作/開発の中でも、単にARのコンテンツを制作したいのか、iOS/Androidで利用できるアプリを開発したいのかによって、利用する開発環境・ツールは異なります。 

③サービスの体験設計・開発

3つ目のステップは、サービスの体験設計・開発です。実現したいユーザー体験の設計を行った後、実際の開発を行います

 

単にARのコンテンツを制作したいのであれば簡易なツールでも対応可能な場合がありますが、よりクオリティの高いユーザー体験を実現するためには、「Unity」や「Unreal Engine」を利用してプログラミングを行い、アプリケーションを開発する必要があります。

④サービスのテスト・公開

4つ目のステップは、サービスのテスト・公開です。スマホ、タブレット、ヘッドマウントディスプレイなど対象とするデバイスにおいて、バグがないか、表示速度に問題がないかなどをテストします

 

動作に問題がなければ、アプリであればデバイスごとにアプリストアに申請を行い、審査が通ればリリースとなります。

AR活用を始める2つの方法

AR活用を始める2つの方法

AR活用を始める方法として以下の2つが挙げられます。

 

  • ①制作会社に依頼をする
  • ②制作ツール/プラットフォームを活用し自社で制作する

 

それぞれの制作方法について分かりやすく紹介します。

①制作会社に依頼をする

1つ目は制作会社に依頼をする方法です。

メリットとして以下の4点が挙げられます。

  • 制作会社の豊富な経験やスキルをもとにハイクオリティなAR制作が行える
  • 自社の要望に対してオーダーメイドに近い形でAR制作が行える
  • 自社社員に経験や知識が無くともAR活用を行える
  • 自社社員のリソースを大きく節約できる点

 

一方、デメリットとしては、自社での開発や制作ツール/プラットフォームを活用する場合に比べ、費用がかかってしまう点が挙げられます。

②制作ツール/プラットフォームを活用し自社で制作する

2つ目は制作ツール/プラットフォームを活用し自社で制作する方法です。

メリットとしてAR活用の費用を抑えることができる点が挙げられます。

 

一方のデメリットは以下の3点です。

  • 制作できるARの機能や体験、ビジュアルなどに制限がある
  • 経験やスキルを有した社員がいない場合、制作を進めるハードルや工数が大きい
  • 自社社員が手を動かす必要がありリソースが一定必要になってしまう

 

そのため、制作ツール/プラットフォームは、プロモーション等に活用する簡易的なARの制作のために活用されることが一般的です。

AR制作の費用相場

AR制作の費用相場

AR制作の費用相場は、制作会社に依頼する場合と制作ツール/プラットフォームを活用し自社で制作する場合とで異なります。

 

  • ①制作会社に依頼
  • ②制作ツール/プラットフォームを活用

 

それぞれの費用相場について分かりやすく紹介します。

①制作会社に依頼

制作会社に依頼し、専用のARサービス/コンテンツを1から開発する場合、総額300~500万円程度~が相場となっています。その内訳は大きく➀システム開発費用②プロジェクトマネジメント費用③コンテンツ作成費用に分けられます。➀のシステム開発費用は大体200~300万円、②のプロジェクトマネジメント費用が200~300万円、それらに加えて③コンテンツ作成費用が必要になる場合が多いです。

②制作ツール/プラットフォームを活用

AR作成ツール/プラットフォームを用いて、プロモーション等に活用する簡易的なARを作成する場合、AR作成ツール/プラットフォームは月額約3万円程度〜利用することができます。基本のプランが月額制で設定されており、作成できるARの数や、表現できるコンテンツのリッチさなどにより追加で課金する設定となっていることが多いです。

企業がARを活用する4つのメリット

ARをビジネスに活用するメリットとして以下の4つが挙げられます。

 

  • ①EC広告などのコンバージョン率向上
  • ②ブランドへのロイヤリティ強化
  • ③SNSでのバズマーケティング
  • ④現場の作業員の業務効率化

 

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

➀EC広告などのコンバージョン率向上

EC広告などのコンバージョン率向上 IKEA
(画像:IKEA)

1つ目のメリットは、EC広告などのコンバージョン率向上に繋がるという点です。AR広告は他の画像や動画をベースとした一般的なWeb広告と比べ、3Dの立体的なコンテンツで商品を訴求できるため、コンバージョンに繋がりやすいという特徴があります。

また、アパレルや家具など、実物を確認してから商品を購入したいという理由でEC化が遅れている業界での活用は大きなインパクトが期待されています。

②ブランドへのロイヤリティ強化

2つ目のメリットは、ブランドへのロイヤリティ強化がしやすいという点です。AR広告は、見て終わることの多い既存のWeb広告と比べ、ゲーミフィケーションなどを取り入れることで、コンテンツを体験してもらうことのできる広告手法であるため、短期的な売上だけでなく、中長期的なブランドへのロイヤリティ向上に向けた効果も期待できます。

③SNSでのバズマーケティング

3つ目のメリットは、SNS等でのバズマーケティングに繋がりやすいという点です。AR広告は他の画像や動画をベースとした一般的なWeb広告と比べ、珍しさがあることや、アニメーションやゲーミフィケーションを取り入れることで、コンテンツとしての魅力があることなどからSNS等でシェアされやすい傾向があります、

そのため、広告宣伝費以上の広告効果が得られたり、SNS上でのトレンドになれば、ユーザーに対し強力なインパクトを残すことができます。

④現場の作業員の業務効率化

現場の作業員の業務効率化 DHL
(画像:DHL)

4つ目のメリットは、現場の作業員の業務効率化に繋がるという点です。グラス型デバイスを装着する作業員に対し、作業に役立つ情報を提供することで、作業の効率化やミス防止に繋がります。ARグラスを活用する場合、スマホやタブレットのように手が塞がることがないため、より作業効率向上に繋がります。

AR活用で成果を上げる5つのポイント

AR活用で成果を上げる5つのポイント

AR活用で成果を上げるポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③ユーザーファーストなUX設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

デバイスの進化やユーザーの動き、各領域の先進事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がるポイントを抑えた上で制作/開発に着手しましょう。

 

AR制作/開発には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定

2つ目のポイントは、ARを活用する目的の明確化と骨太な戦略・企画の策定です。

現在AR活用に取り組む企業には、明確な目的を持たずにメタバースを制作した結果、AR活用の取り組みが単発で終わってしまっているケースが見受けられます。

 

その結果、制作・活用のPDCAが回らない、AR活用が小粒な施策の1つに留まってしまうなど大きな収益機会の獲得に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「制作・活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜARではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③ユーザーファーストな企画・UX設計

3つ目のポイントは、自社のターゲットにとってユーザーファーストなARの企画・UX設計です。

現在、多くの企業がAR活用の検討を進めていますが、そのなかには、企業側の都合のみでサービス・体験が設計されたようなARが多く存在します。それらのARは、ユーザーに利用されず、企業の活用の目的を達成できない結果に終わってしまいます。

 

そのため、「ARならではの高い体験価値を届けられているか」や「ユーザーの利用にあたっての手間や負担が大きくないか」といった観点を踏まえたUX設計が重要です。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

AR市場は今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が中長期的な収益最大化に向け、最適な活用を模索している段階にあります。

 

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な制作/開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なAR制作/開発・運用体制の構築です。

高いユーザー体験と事業性を両立するARの制作/開発とマーケティングを含めた運用を実施しましょう。

 

AR制作/開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

ARの市場規模

ARの市場規模

Fortune Business Insightsによると、世界のARの市場規模は2023年時点で約9兆円、2030年には160兆円にまで達すると予想されています。その中でもゲームやメディア業界が最も大きなシェアを占め、次いで自動車、小売、ヘルスケア、教育と続いています。

 

これまでの市場成長の要因は、ARグラスなどのARデバイスの普及が進んでいることや、ポケモンGOなどのARアプリを中心とするヒットコンテンツの登場が相次いでいることなどが挙げられます。

 

また、近年の市場成長の要因として、MetaやAppleなどによる巨額投資により、XRデバイスの進化と販売が進んでいることや、コロナウイルス感染拡大をきっかけに、コミュニケーションやエンタメのオンライン化が加速していることなどが挙げられます。

ARの業界別ビジネスへの活用事例12選

ARの業界別ビジネスへの活用事例12選

ARのビジネスへの活用事例として、業界別に以下のように12例が挙げられます。

 

  • ①アパレル業界:NIKEがアプリで計測された足のサイズから靴をレコメンド
  • ②アパレル業界:WarbyparkerはARでメガネを試着できるアプリをリリース
  • ③化粧品業界:資生堂がARメイクで複数のアイシャドウを試せるアプリで顧客体験向上
  • ④化粧品業界:ZOZOCOSMEがARメイクで自分の顔で化粧品を試してECの活用
  • ⑤日用品業界:花王がヘアカラー剤の色選びサポートにARを活用
  • ⑥食品業界:ジャックダニエルが歴史や製造方法を学べるAR絵本でマーケティング
  • ⑦食品業界:ドミノピザがAR上で世界中のチーズをめぐる旅を体験できるアプリでプロモーション
  • ⑧家具業界:IKEAが自宅の部屋で家具を自由にレイアウト可能
  • ⑨家具業界:ニトリが家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消
  • ⑩不動産業界:東急住宅リースが内見にARを活用
  • ⑪不動産業界:不動産SHOPナカジツでは完成予定図をARで確認
  • ⑫物流業界:DHLが倉庫でのピッキング作業を効率化

 

それぞれについて、わかりやすく解説します。

 

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①アパレル業界:NIKEがアプリで計測された足のサイズから靴をレコメンド

アパレル業界:NIKEがアプリで計測された足のサイズから靴をレコメンド
(画像:NIKE)

Nikeは公式アプリ上で足のサイズを測ることのできる機能である「Nike Fit」を提供しています。Nike Fitは最新のAR技術を使って、わずか数秒で両足の13カ所からデータを収集し、足のサイズや幅などの計測を行うことができます。

計測結果をもとに、ユーザーに最適なシューズがレコメンドされ、サイズ違いで返品しなければならなくなる事態を防ぐことができます。また、このデータはアプリに保存されるので、ナイキの実店舗に行ったときや、オンラインで次のキックを注文するときにも、QRコードを使ってすぐに店員にサイズを伝えることができます。

②アパレル業界:WarbyparkerはARでメガネを試着できるアプリをリリース

アパレル業界:WarbyparkerはARでメガネを試着できるアプリをリリース
(画像:Warbyparker)

アメリカのメガネブランドであるWarbyparkerは、いつでもどこでもARを活用して眼鏡を試着できるサービスを提供しています。

こちらのサービスでは、iPhoneのFace ID等に活用されるカメラ機能を用いて、自分の顔にメガネをかけるとどうなるかをリアルにシミュレーションすることができます。

 

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③化粧品業界:資生堂がARメイクで複数のアイシャドウを試せるアプリで顧客体験向上

化粧品業界:資生堂がARメイクで複数のアイシャドウを試せるアプリで顧客体験向上
(画像:資生堂)

資生堂は、自社の総合美容サイト「ワタシプラス」内でARを活用したメイクのシミュレーション機能を導入しました。

様々なブランドのアイシャドウを組み合わせてシミュレーションすることができ、手持ちの商品との相性なども、店舗を訪れずに手軽に確認できます。

④化粧品業界:ZOZOCOSMEがARメイクで自分の顔で化粧品を試してECの活用

化粧品業界:ZOZOCOSMEがARメイクで自分の顔で化粧品を試してECの活用
(画像:ZOZOCOSME)

ZOZOTOWNはZOZOTOWN上のコスメ専門モール「ZOZOCOSME」でバーチャルにメイクアップアイテムを試せる新機能「ARメイク」を提供しています。
ZOZOTOWNの「ARメイク」機能は、商品詳細ページからワンタップで起動し、簡単な操作でにメイクを施すシミュレーションを行うことができます。

「ARメイク」機能では、メイクの濃淡を調整したり、メイクのオンオフを切り替えることができ、実際にコスメアイテムを使用した際の色や質感を容易に想像することができます。また、「ARメイク」画面下部の「カートに入れる」ボタンから直接商品の購入に進むことができます。

⑤日用品業界:花王がヘアカラー剤の色選びサポートにARを活用

日用品業界:花王がヘアカラー剤の色選びサポートにARを活用
(画像:花王)

花王は、ヘアカラー材の色選びのサポートにARを活用する取り組みを進めています。

この取り組みにより、従来のリアルな毛束見本を用いたサポートと比較し、いつでもどこでもイメージを確認できたり、毛束見本に使われるプラスチックが削減できたりするなどの成果を上げました。

⑥食品業界:ジャックダニエルが歴史や製造方法を学べるAR絵本でマーケティング

Jack Daniel's | Augmented Reality
(動画:ジャックダニエル)

ウイスキーメーカーであるジャックダニエルは、自社の歴史やウイスキーの製法を学べるARアプリをリリースしました。

アプリにてウイスキーボトルを読み取ると、ボトル上に飛び出す絵本のような立体的なコンテンツが表示され、楽しみながらジャックダニエルの歴史やウイスキーの製法を学ぶことができます。

このARアプリの提供は、短期的な売上だけでなく、中長期的なブランドへのロイヤリティ向上に向けた効果がある取り組みと言えます。

⑦食品業界:ドミノピザがAR上で世界中のチーズをめぐる旅を体験できるアプリでプロモーション

ドミノ・ピザ l ワールド10チーズ・クワトロ – ドミノ ”世界のチーズをめぐる旅”AR​ 体験動画
(動画:ドミノピザ)

ドミノピザ社は、AR上で世界のチーズをめぐる旅を体験してもらいながら、チーズピザの購買に繋げるというプロモーションを行いました。

チラシや特設サイトからARカメラ起動ページにアクセスすると、目の前に地球儀が登場し、世界中のチーズの名産地が表示されます。ユーザーは各産地のチーズの特徴や楽しみ方を確認することができました。

⑧家具業界:IKEAが自宅の部屋で家具を自由にレイアウト可能

家具業界:IKEAが自宅の部屋で家具を自由にレイアウト可能
(画像:IKEA)

IKEAは自宅の部屋にIKEAの家具をレイアウトしコーディネートできるアプリ「IKEA Studio」を発表しました。IKEA Studioは、LiDARを搭載したiPhone 12 Proおよび12 Pro Max向けのアプリケーションで、部屋の形状を測定し、窓やドアを認識し、必要に応じて家具やオブジェクトを配置し、床に転がっているおもちゃなどのオブジェクトを消したり、白く塗ったりすることも可能です。
また、壁紙の色を変えたり、様々なIKEAの家具を置いたりして、実際にどのように見えるかを確認することができます。また、オブジェクトを重ねることができるのも特徴です。例えば、ARで表示されるイスの上に、ランプや植木鉢のオブジェを置くことができるのです。IKEA Studioはβ版のみのリリースとなっており、スペインとスウェーデン、韓国のみで利用可能となっています。

⑨家具業界:ニトリが家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消

家具業界:ニトリが家具や設置場所を測定しサイズ違いの不安を解消
(画像:ニトリ)

ニトリは公式アプリ上で、家具やそれらの設置場所のサイズをスマホのAR機能を使って計測できるサービスを提供しています。顧客はこのサービスを活用することで、家具や家電を選ぶ際に重要なサイズの計測が簡単にできるようになり、サイズ違いの心配をすることなく家具をECで購入できるようになりました。

顧客は公式アプリを起動した状態でスマホカメラで家具や設置場所を撮影すると、大きさなどが記載された画像が生成され、その画像は編集・保存ができメモとしても活用できます。

⑩不動産業界:東急住宅リースが内見にARを活用

不動産業界:東急住宅リースが内見にARを活用
(画像:東急住宅リース)

東急住宅リースは、同社が管理する賃貸マンションにおいて、ARを活用した内見サービス「AR内見」の実証実験を開始しました。同社では、内見客に本サービスを利用してもらい、成約が増えれば本格的な導入に踏み切る考えです。x garden社のメガネ型デバイス「AR glasses」を使い、家具などのバーチャル映像を内見する部屋に重ね合わせることで、家具のレイアウトや入居後の生活スタイルがイメージしやすくなります。

⑪不動産業界:不動産SHOPナカジツでは完成予定図をARで確認

不動産業界:不動産SHOPナカジツでは完成予定図をARで確認
(画像:不動産SHOPナカジツ)

愛知県岡崎市で戸建住宅を販売する株式会社不動産SHOPショップナカジツは、お客様が検討している住宅が建設後にどのようになるかをイメージしやすいように、ASATEC株式会社の「build+」サービスを採用しました。販売前の未開発の土地に、現在の分譲地の様子をイメージした画像を重ねることで、着工前のお客様に新しい住まいのイメージをより鮮明にお伝えすることができます。広さや間取りのイメージを着工前にお客様にシェアすることが可能なため、購買意欲の促進が期待されています。

⑫物流業界:DHLが倉庫でのピッキング作業を効率化

物流業界:DHLが倉庫でのピッキング作業を効率化
(画像:DHL)

ドイツの大手物流企業のDHL社はグーグルのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」を倉庫での配送業務に導入しています。従業員はピッキング作業の現場でグラス型デバイスを着用することで、適宜必要な情報を確認することができます。荷物を持ったまま視線を移動させる必要がないため、作業の精度と効率の向上に繋がります。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却した後、日本企業の海外マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を設立して代表取締役社長に就任。メタバースのビジネス活用を支援するメタバース総研を設立して代表取締役社長に就任。

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