生成AIの有料サービス10選を比較|無料との違い~特徴まで

リリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破したChatGPTの登場・普及をきっかけにますます注目が集まっている生成AI。

 

生成AIサービスには、無料で使えるものもありますが、有料版は機能が豊富で回答の精度も高く、上手に使えば、業務を大幅に効率化することができます

 

もっとも、自社の目的に合わない生成AIサービスを選択してしまうと、成果に全くつながらないままコストだけかかって終わってしまうといった事態に繋がりかねません。

 

そのため、生成AIサービスを導入する際には、自社の目的を達成するために最適な機能を有したサービスを慎重に選択する必要があります。

そこで本記事では、本当に使える有料の生成AIサービスについて、特徴・機能や無料版との違いとともにわかりやすくご紹介します。


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生成AIの有料サービス10選

生成AIの有料サービス10選

有料の生成AIサービス10選は以下の通りです。

 

<文章生成AI>

  • ①ChatGPT:生成AIブームの火付け役となった世界中で最も人気のある万能生成AI
  • ②Copilot:ビジネス向け生成AIの代表格であるMicrosoftのAIアシスタント
  • ③Gemini:高度な知的タスクに優れ、「GPT超え」と言われるGoogleの生成AI
  • ④Transcope:GPT×SEO機能により、検索上位にあがる文章を生成
  • ⑤SAKUBUN:50種以上のテンプレから選べる初心者にも優しい作文ツール

 

<画像生成AI>

  • ⑥Stable Diffusion:構図やポーズを詳細に設定できる無料の画像生成AI
  • ⑦Midjourney:プロ顔負けのハイクオリティ画像が創れる魔法のようなツール
  • ⑧Adobe Firefly:100を超える言語に対応したアドビの画像生成AI
  • ⑨Canva:プロ並みのデザインを簡単に作成できる日本を代表するツール
  • ⑩DALL-E 3:芸術作品のような美しいイラストを瞬時に生成

 

それぞれのツールの特徴・強みや無料と有料の違いについてわかりやすく紹介していきます。

 

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<文章生成AI>

①ChatGPT:生成AIブームの火付け役となった世界中で最も人気のある万能生成AI

ChatGPT:OpenAIが開発し、世界中で最も使われているAIツール

ChatGPTとは、人間と会話しているような形式でやりとりができるAIツールのことです。

ユーザーの指示に基づき、質問への回答や文章の要約/翻訳、メールや企画書の文書作成などの幅広い知的作業を自動で行うことが可能です。

 

ChatGPTのGPTとは「Generative Pre-traind Transfomer」の略で、本に換算すると約25万冊分以上の、圧倒的に大規模な言語データを事前に学習させることで、従来人間にしかできなかった知的な作業を高精度で実施することが可能となっています。

 

無料でも、質問への回答や文章生成など基本的な機能は利用することができます。一方で、有料版に登録すると、回答の精度が圧倒的に高いことに加えて、ファイルのアップロード、画像の生成、プラグインの利用など、より多くの機能が解放されます。

 

特に、業務において利用することを検討されている方は、有料版に登録するのがおすすめです。

 

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②Copilot:ビジネス向け生成AIの代表格であるMicrosoftのAIアシスタント

Copilot:Microsoft×OpenAIが実装するAIアシスタント
(画像:Microsoft)

Copilot は、MicrosoftがブラウザやWindow OS向けに提供しているAIチャットアシスタントです。Microsoftの提携先であるOpenAIのAIモデル「GPT-4」や「DALL-E 3」を搭載し、文章生成や対話を行うことができます。

 

Copilotは、「副操縦士」のことであり、AIがまるで副操縦士のように人間のタスクをサポートするという意味がこめられています。

 

さらに、Microsoft 365と組み合わせた「Copilot for Microsoft 365」では、普段利用するWordやPowerPoint、ExcelとCopilotが連携し、Copilotの助けを得ながら文書やプレゼン資料を作成することができます。

 

無料版でも、リサーチや文章作成など一般的な機能は利用できます。一方、有料版のCopilot ProやCopilot for Microsoft 365に登録すると、WordやExcelなどのワークツールと連携して業務を効率化したり、よりセキュリティレベルの高い環境下での利用が可能となります。

 

そのため、企業において導入する場合には有料版を利用するのがおすすめです。

③Gemini:高度な知的タスクに優れ、「GPT超え」と言われるGoogleの生成AI

Gemini:マルチモーダル機能を備え「GPTを超える」と言われているGoogleの対話型AI
(画像:Google)

Geminiとは、Googleが2023年12月に発表した対話型AIです。文章だけでなく、画像や動画、音声も理解できる”マルチモーダル機能”を備えている点が特徴で、複雑な数学の問題やプログラミング言語の理解など、難しいタスクもこなすことができると発表されています。

 

Geminiは性能に応じて3つのモデル「Gemini Ultra」、「Gemini Pro」、「Gemini Nano」に分かれています。最も性能の高いGemini Ultraは、数学、物理学、歴史、法律、医学、倫理など、あらゆる科目の知識・問題解決能力テストで人間の専門家を上回るパフォーマンスを発揮したと発表されています。

 

無料版でも、文書作成、翻訳・要約などの基本的なタスクは十分に行うことができます。一方で有料版に登録すると、記事やキャッチコピー、プログラミングコードの生成などより高度な知的タスクが可能となります。

 

そのため、業務での利用を考えている方は、有料版を利用するのがおすすめです。

④Transcope:GPT×SEO機能により、検索上位にあがる文章を生成

Transcope:GPT-4×SEO機能により、SEOに強い文章を生成
(画像:シェアモル株式会社)

Transcopeは、シェアモル株式会社が提供する、SEOに強い文章を生成するAIライティングツールです。

 

Transcopeの特徴や機能は以下の通りです。

  • GPT-4とSEO機能を組み合わせてSEOに強い文章を生成
  • 企画書やメール文など社内文書の作成にも活用可能

 

Transcopeの料金プランは、1週間の無料トライアル、月11,000円のBasicプラン、月38,500円のProプラン、月66,000円のEnterpriseプランがあり、必要な機能や利用頻度によって最適なプランを選択することができます。

 

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⑤SAKUBUN:50種以上のテンプレから選べる初心者にも優しい作文ツール

SAKUBUN:50種類以上のテンプレートから選べる初心者にも優しいツール
(画像:NOVEL)

SAKUBUNとは、NOVEL株式会社が提供する、ブログ記事や広告、SNS投稿など様々な文章を瞬時に生成できる文章生成AIツールです。

 

SAKUBUNの特徴や機能は以下の通りです。

  • 自己紹介、感想文、ブログ記事などテンプレートが50種類以上用意されている
  • 利用できる文字数や機能に応じて4つのプランがあり、無料プランの場合は毎月5千文字まで入力可能

 

個人向けのパーソナルプランは月2,980円~、利用文字数に制限がないスタンダードプランは月9,800円、法人向けのチームプランは月30,000円~となっています。

<画像生成AI>

⑥Stable Diffusion:構図やポーズを詳細に設定できる無料の画像生成AI

Stable Diffusion:オープンソースとして無料で公開されている画像生成AI
(画像:Stability AI)

Stable Diffusionは、イギリスのAIベンチャーStability AIが開発・提供している画像生成AIです。

 

Stable Diffusionの特徴や機能は以下の通りです。

  • オープンソースとして無料で公開されている
  • 構図やポーズなどを詳細に設定可能
  • 多くのユーザーから支持を集め、ユーザー数は1000万人に上る

 

2023年には、日本法人Stability AI Japan株式会社が設立され、日本向けのサービス提供も本格的に始動しています。Stable Diffusionを利用する方法として、企業が提供するサービス上で利用する方法とローカル環境で利用する方法があり、サービスに応じて有料のものもあれば、無料で利用可能なものもあります。

 

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⑦Midjourney:プロ顔負けのハイクオリティ画像が創れる魔法のようなツール

Midjourney:Discord上で利用できるハイクオリティな画像生成AI
(画像:Midjourney) 

Midjourneyは、日本でも多くのユーザーに利用されている最も有名なハイクオリティ画像生成AIで、1600万人以上のユーザーを擁しています。

 

Midjourneyの特徴や機能は以下の通りです。

  • チャットアプリであるDiscord上で利用でき、単語や文章などのテキストを入力するだけで簡単に画像を作成することが可能
  • リアルの写真と変わらないほどの高画質の画像を生成

 

料金プランは、10ドルから120ドルまで複数用意されており、使う頻度や目的によって自由に選択することができます。そのため、気軽に画像生成で遊んでみたい方にとっても、本格的に仕事で使いたい方にとってもおすすめです。

⑧Adobe Firefly:100を超える言語に対応したアドビの画像生成AI

Adobe Firefly:100を超える言語に対応したアドビの画像生成AI
(画像:アドビ)

Adobe Fireflyは、アドビが開発し、100を超える言語に対応しているAI画像生成ツールです。

 

Adobe Fireflyの特徴や機能は以下の通りです。

  • シンプルなテキスト入力で美しい画像やカラーパレットなど最高品質の作品を制作可能
  • 生成した画像の特定のオブジェクトを削除したり、新しいオブジェクトを追加することも可能

 

毎月生成できる画像の枚数に応じて、無料プランとプレミアムプランがありますが、プレミアムプランでも月680円と比較的低額で利用できる点も魅力の一つです。

⑨Canva:プロ並みのデザインを簡単に作成できる日本を代表するツール

Canva:商用利用もできるプロ並みのデザインを簡単に作成
(画像:Canva)

Canvaは、デザインスキルがなくても簡単に画像や動画の作成・編集ができるオンラインのデザインツールです。

 

Canvaの特徴や機能は以下の通りです。

  • 25万点以上のテンプレートから、プロ並みの品質のデザインを作成可能
  • プレゼン資料、SNSの投稿画像、ブログのサムネイルなど、様々な用途に活用できる

 

複数人で共同で作業することもでき、作成したデザインは、オリジナルなものであれば商用利用もすることができるので、広告・営業資料やホームページデザインなどビジネスの場面での活用も広がっています。無料でも利用できますが、有料版では豊富なテンプレート、共同作業機能、高度なセキュリティ環境など、様々な機能や装備が追加されます。

⑩DALL-E 3:芸術作品のような美しいイラストを瞬時に生成

ChatGPTで画像生成ができる「DALL-E3」とは?
(画像:OpenAI)

DALL-E3とは、ChatGPTに搭載された画像生成AIのことです。ChatGPTの一機能としてリリースされ、ChatGPTと同じようにテキストで指示を出すだけで簡単にイラストを作成することができます。

 

DALL-E3の特徴や機能は以下の通りです。

  • 芸術作品のように美しいイラストを瞬時に生成可能
  • 現実にはありえないようなクリエイティブな画像も生成

 

ChatGPT Plus、ChatGPT TeamまたはChatGPT EnterpriseというChatGPTの有料プランに加入することで、使えるようになります。生成したイラストは、OpenAIの規約やルールに従っている限り、商用利用をすることも可能です。

生成AIの有料サービス選びに失敗しないための5つのポイント

生成AIの有料サービス選びに失敗しないための5つのポイント

生成AIの有料サービス選びに失敗しないためのポイントとして、以下の5つが挙げられます。

 

  • ①利用目的と機能がマッチしているか
  • ②費用対効果が見合うか
  • ③セキュリティ対策は十分か
  • ④現場の従業員が使いやすい設計となっているか
  • ⑤カスタマーサポートが充実しているか

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①利用目的と機能がマッチしているか

生成AIサービスにも様々な種類があり、サービスによって想定している利用目的や搭載されている機能、プロ向け/初心者向けなどのレベル感が異なります

 

そのため、日々のどのようなシーンでどのように利用するかを具体的にイメージした上で、各サービスの提供する機能がマッチしているか確認するようにしましょう。

 

自社の目的や課題にマッチしたサービスがない場合には、無理に既存のサービスを導入しようとするのではなく、オリジナルにカスタマイズされた生成AIを開発・導入するのがおすすめです。

 

AI総研では、生成AIの開発・導入を検討している企業様に向けて、導入計画の策定やPoCを含めた開発支援、実際の導入のご支援、導入後の運用支援まで一気通貫でサポートさせていただきます。生成AIの導入を検討されている方は、是非お気軽にお問い合わせください。

②費用対効果が見合うか

生成AIの有料サービスの多くは、月額のサブスクリプション制となっています。そのため、長期的にみたら、大きなコストを負担することになります。

 

日々のどのようなシーンでどのように利用するかを具体的にイメージした上で、価格に見合う利用価値がありそうか、他の無料/有料プランでは代用できないのか?などの検討をした上で、自分にとってコストパフォーマンスの高いサービスを選ぶようにしましょう。

③セキュリティ対策は十分か

会社が生成AIを利用する場合には、機密情報や個人情報の漏洩がないようにセキュリティ対策をしっかりと施すことが不可欠です。

 

各生成AIサービスについて、入力した情報がどこに記録されるか、どのようなリスク対策の仕組みを導入しているか、これまで情報漏洩のトラブルが発生したことがないか、などを事前にチェックし、情報漏洩リスクの低いサービスを選定することが重要です。

④現場の従業員が使いやすい設計となっているか

生成AIサービスは、ただ導入すればいいものではなく、現場の従業員に実際に使われないと意味がありません。使い方がよくわからない、上手に使いこなせないといった理由で、生成AIを導入したものの現場で使われないままになってしまうという事態もよく起こり得ます。

 

そのようなことがないように、導入しようとする生成AIサービスがわかりやすいUI設計となっているかをしっかりと確認しましょう。本格的に導入する前に、数人の従業員に試しに使ってもらうなど、トライアル期間を設けることも有効です。

⑤カスタマーサポートが充実しているか

生成AIサービスを無事に導入できたとしても、その後の運用フェーズでトラブルが発生することがあります。既存のシステムと上手く統合できなかったり、AIが学習している情報が古くなりアップデートが必要となったりするなど、メンテナンスが必要となることもあります。

 

生成AIサービスの中には、導入後も継続的にユーザーに対してサポートを提供するものがあります。このようなカスタマーサポートやアフターケアがしっかり整ったサービスを選択することで、導入後のトラブルにも問題なく対応することができるでしょう。

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