ChatGPTを活用したチャットボットの作り方をわかりやすく解説
ChatGPTは、アメリカの売上上位企業500社のうち、既に80%以上が導入を決定するなど、多くの企業が業務への活用を進めています。
その中でも、ChatGPTを活用したチャットボットは、従来のチャットボットよりもはるかに精度の高い応答が可能であり、多くの企業が顧客対応や社内情報検索システムとして活用しています。
本記事では、ChatGPTを活用したチャットボットの作り方について、画像付きでわかりやすくご紹介します。
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ChatGPTを活用したチャットボットとは
チャットボットとは、テキストや音声を通じて自律的に会話を行ったり、質問に回答することができるプログラムのことです。
ChatGPTを活用したチャットボットは、ChatGPTのAPIと連携したチャットボットのことで、人間のように自然な会話や精度の高い回答をすることができます。
ChatGPTを活用したチャットボットにより、質の高いカスタマーサポートや社内情報の検索システムの構築が可能となるなど、業務の効率化やサービスの質向上を実現することができます。
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ChatGPTを活用してチャットボットを作成する4つのステップ
ChatGPTを活用してチャットボットを作成するためには、以下の4つのステップを経る必要があります。
- ①OpenAI APIの登録とAPIキーの取得
- ②開発環境の準備
- ③簡単なチャットボットの実装
- ④性能評価と改善
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①OpenAI APIの登録とAPIキーの取得
ChatGPTを活用してチャットボットを作成するためには、ChatGPTのAPIに登録し、APIキーを取得する必要があります。
ChatGPTのアカウント作成後、OpenAIの公式サイトにアクセスすることで、APIキーを取得することができます。
ChatGPTのAPIキーを取得する詳しい方法については、以下の記事でわかりやすく紹介しています。
⇒【初心者向け】ChatGPTのAPI Keyの取得手順|4つのステップで紹介
②開発環境の準備
次に、チャットボット作成に必要な開発環境を準備します。Pythonや必要なライブラリのインストールを行います。
ライブラリは、以下のようなコマンドを実行することでインストールできます。
③簡単なチャットボットの実装
必要な開発環境が整ったら、基本的なスクリプトを作成します。例えばPythonであれば、以下のようなスクリプトを作成することになります。
スクリプトを作成したら、APIを使用してチャットボットを試しに実装します。その後、チャットボットの性能を確認し、必要に応じてスクリプトの修正などを行い、チャットボットを改善していきます。
④インターフェースの作成・デプロイ
チャットボットを作成したら、FlaskやDjangoなどのWebフレームワークを活用してチャットボットのWebインターフェースを作成します。例えば、Flaskを利用する場合には以下のようなコードを生成します。
その後、作成したチャットボットをAWSやHerokuなどのクラウドサービスにデプロイします。
公開後も、ユーザーからのフィードバックを収集することで、継続的に改善・更新を重ねていくことが重要です。
ChatGPT APIの料金体系
ChatGPT APIは、利用するトークン数に応じた従量課金制となっています。トークン当たりのコストはChatGPTのモデルによって異なり、モデル別の100万トークン当たりのコストは上の表の通りです。
トークンとはChatGPTに入力するテキストの基本単位のことです。例えば、英語の場合は1単語≒1トークンとなります。日本語の場合のトークン数は、ひらがなか漢字かによっても異なるので一概には言えませんが、大体1文字≒1~3トークンとされています。
ChatGPTを活用したチャットボットの事例5選
ChatGPTを活用したチャットボットの導入事例として以下の5つが挙げられます。
- ①パナソニックコネクト:チャットボット型AIを導入し1日5000回の利用
- ②SMBCグループ:独自のチャットボット型AI開発で生産性向上へ
- ③鹿島建設:業務に関する質問を行える独自のチャットボット型AIを導入
- ④MILIZE:金融に関する相談ができるAIチャットボットをLINE上で提供
- ⑤京都市:ChatGPTを活用した子育て支援チャットボットサービスを提供
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①パナソニックコネクト:チャットボット型AIを導入し1日5000回の利用
パナソニック コネクトでは、社内データベースを連携させたチャットボット型AIによる業務効率化のプロジェクトを進めています。
この取り組みにより、自社業務や現場の個別課題に対応した回答生成が可能となり、社外秘情報にも対応する自社特化AIの運用開始も予定しています。
導入後3カ月で、想定の5倍以上の約26万回の利用があり、日々約5000回もの質問がAIに投げかけられているとのことです。
②SMBCグループ:独自のチャットボット型AI開発で生産性向上へ
三井住友フィナンシャルグループは、「SMBC-GPT」という、ChatGPTを活用し開発した、AIアシスタントツールの実証実験を開始しました。
本ツールは、SMBCグループ専用環境上で動作し、文章の作成、要約、翻訳、ソースコード生成など多岐にわたる業務を支援し、従業員の生産性向上を図ります。
また、AIアシスタントツールの回答内容の正確性を従業員が判断し、外部AIの利用禁止などの規制も順次見直していく予定です。
③鹿島建設:業務に関する質問を行える独自のチャットボット型AIを導入
鹿島建設は、自社および国内外のグループ会社従業員約2万人を対象に、独自開発した対話型AI「Kajima ChatAI」の運用を開始しました。
このAIの導入により、従業員は社内固有の業務に対する質問や情報検索を迅速に行え、業務効率と生産性が向上することが期待されます。
このAIは、情報が外部に漏洩しない安全な環境で動作しており、さらに、利用時の従業員認証や利用履歴の記録など、独自のセキュリティ機能を付加し、より安全に利用できるようになっています。
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④MILIZE:金融に関する相談ができるAIチャットボットをLINE上で提供
株式会社MILIZEは、ChatGPT技術を駆使した「MILII TALK(β版)」をリリースしました。
このサービスでは、LINEを通じてユーザーからのお金に関する質問にAI金融アドバイザー「MILI」が即座に回答します。
回答はChatGPT(GPT-3.5)のAPIによって生成され、ユーザーは家計、不動産、年金、保険など幅広いトピックについて質問可能です。
このサービスにより、ユーザーはいつでもどこでも手軽に質問し、専門的な金融アドバイスを受けられるようになります。
⑤京都市:ChatGPTを活用した子育て支援チャットボットサービスを提供
京都市は、子育て施策に関する制度や手続きの問い合わせに対応するため、24時間365日サービスを提供するChatGPT搭載のチャットボットを導入しました。
利用者は自由なテキスト入力や選択肢を通じて、AIと対話しながら必要な情報を得ることができます。
このサービスにより、利用者は時間や場所に制限されずに、簡単かつ迅速に子育てに関する支援を受けられるようになりました。
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