無料の生成AI APIとは?|できること~利用手順まで

生成AIのAPIとは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIのモデルを利用できるプログラムインターフェースです。

 

生成AIのAPIを利用することで、自社のアプリやサービスに生成AIの対話機能を組み込むことができます。これにより、生成AIの機能を搭載した社内向けシステムの開発・導入や社外向けサービスの開発・提供が可能となります。

 

多くの生成AI APIは、利用分に応じた従量課金制となっていますが、中には無料で利用できるものもあります。

 

本記事では、無料でも利用できる生成AI APIについて、できることや利用手順とともにわかりやすくご紹介します。


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そもそも生成AIのAPIとは?

生成AIのAPIとは?

生成AIのAPIとは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIのモデルを利用できるプログラムインターフェースです。

 

生成AIのAPIを利用することで、自社のアプリやサービスに生成AIの対話機能を組み込むことができます。これにより、生成AIの機能を搭載した社内向けシステムの開発・導入や社外向けサービスの開発・提供が可能となります。

 

すでに多くの企業が、ChatGPTをはじめとする生成AIのAPIと連携した翻訳ツールや議事録作成ツールといったサービスをリリースしています。

 

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無料で使える生成AI APIとは?

無料で使える生成AI APIとは?

無料で使える生成AI APIとして、以下の2つが挙げられます。

 

  • ①ChatGPT:OpenAIによる世界で最も利用されているAPI
  • ②Gemini API:高度な知的推論や専門的な回答が得意な高性能API

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①ChatGPT:OpenAIによる世界で最も利用されているAPI

ChatGPT:OpenAIが開発し、世界中で最も使われているAIツール

ChatGPTは、人間と会話しているような形式でやりとりができるAIツールです。ユーザーの指示に基づき、質問への回答や文章の要約/翻訳、メールや企画書の文書作成などの幅広い知的作業を自動で行うことが可能です。

 

ChatGPTの提供元であるOpenAIは、2023年3月2日に、ChatGPTのAPIを公開しました。現在、世界で最も利用されている生成AI APIであり、国内でも多くの企業がChatGPTとAPI連携したサービスを提供しています。

 

ChatGPTのAPIは使用するトークン数に応じた従量課金制ですが、初回登録時には5ドル分のトークン(2,500トークン)を無料で利用することができます

②Gemini API:高度な知的推論や専門的な回答が得意な高性能API

Gemini API:高度な知的推論や専門的な回答が得意な高性能API
(画像:Google)

GeminiはGoogleが提供する対話型生成AIで、高度な知的推論や専門的な回答を得意としています。

 

GeminiのAPIは、無料でも利用することができます。ユーザーは、クレジットの登録なしに簡単にAPIキーを取得して、APIを利用することが可能です。

 

これにより、Geminiの高度なタスク処理機能を、様々なアプリケーションで利用することが可能となります。

生成AI APIを利用してできる3つのこと

生成AIとAPI連携してできる3つのこと

生成AI APIを利用してできることとして、主に以下の3つが挙げられます。

 

  • ①チャットボットによる顧客対応
  • ②社内検索システムの構築
  • ③特定の目的に特化した文書の作成

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①チャットボットによる顧客対応

生成AI APIの質疑応答機能や対話機能を利用することで、顧客からの問い合わせに対応するチャットボットを構築することができます。

 

これにより、顧客対応業務が自動化され、人件費等を節約できるとともに、24時間365日の顧客対応が可能となるため、顧客満足度の向上も期待できます。

②社内検索システムの構築

生成AI APIに社内のマニュアルやノウハウなどの情報を学習させることで、社内情報の検索システムを構築することができます。

 

社員が、生成AI APIに社内ルールや顧客情報などについて質問すると、生成AIが社内のマニュアルやデータをもとに瞬時に適切な回答を生成します。

 

これにより、社内での情報共有の円滑化・効率化を実現することができます。

③特定の目的に特化した文章の作成

生成AIは、自然言語処理機能に基づき、様々なタイプの文章を作成することができます。生成AI APIを利用すれば、特定の目的に特化した文章を作成するサービスを構築することが可能となります。

 

すでに、議事録作成ツールや翻訳・要約ツール、文章校正ツールなど、様々な目的に特化したサービスが登場しています。

生成AIのAPIを利用する手順~ChatGPTを例に~

生成AIとAPI連携する手順~ChatGPTを例に~

生成AI APIを利用する手順について、代表的な生成AI APIであるChatGPT APIを例にご紹介します。ChatGPT APIは以下の4ステップにより利用できるようになります。

 

  • ①ChatGPTアカウントの登録
  • ②API キーの取得
  • ③クレジットカードの登録
  • ④キーによるAPIの呼び出し

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①ChatGPTアカウントの登録

ChatGPTのAPIを利用するためには、ChatGPTのアカウントに登録する必要があります。ChatGPTは、スマホ・PCのどちらからでも始めることができます。

 

ChatGPTのアカウント登録の方法・始め方については以下の記事でわかりやすく紹介しています。

【画像あり】ChatGPTの始め方・使い方をPCとスマホ別に紹介

②API キーの取得

②API キーの取得

次に、OpenAIのプラットフォームから、API キーを取得します。上の画面の左上にある鍵のアイコン「API keys」をクリックします。

 

「API keys」をクリック

その後、以下の画面に表示される「+ Create new secret key」を選択します。Keyの名前を入力すると、新しいAPIキーが表示されるので、コピーして入手します。 

③クレジットカードの登録

クレジットカードの登録

API連携をしてChatGPTを利用するためには、クレジットカードを登録する必要があります。

画面左横にある「Settings」のところから「Billing」を選択し、「Add payment details」をクリックすることで、クレジットカード情報を登録することができます。

④キーによるAPIの呼び出し

最後に、取得したキーを使って、連携したいサービスからAPIを呼び出します。呼び出し方法はサービスによって異なるため、各サービスの説明書を確認しましょう。

生成AIのAPIを利用する際の3つの注意点

生成AIとAPI連携する3つのデメリット・注意点

生成AI APIを利用する注意点として以下の3つが挙げられます。

 

  • ①慎重なコストコントロールの実施が必要
  • ②個人情報や機密情報の流出のおそれがある
  • ③虚偽や不適切な回答が生成されるおそれがある

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①慎重なコストコントロールの実施が必要

生成AIのAPIは、基本的に、利用するトークン数に応じた従量課金制となっています。そのため、普段からコスト管理をしておかないと、知らない間にトークンを大量に消費してしまい、コストが莫大に膨れ上がってしまうという事態に陥りかねません。

 

日頃から、トークンの利用数やAPIの利用料金をモニタリングし、コストを最適化することが重要です。

②個人情報や機密情報の流出のおそれがある

生成AIのAPIで送信するモデルに入力した情報は、生成AIに送られ、学習されます。そのため、個人情報や機密情報を入力すると、これらの情報が生成AIに学習され、他のユーザーやサービス提供者に流出するおそれがあります。

 

生成AIに入力する情報は最小限にするとともに、暗号化や匿名化の処理をした上で生成AIに送信するなどの対策を採ることが重要です。

③虚偽や不適切な回答が生成されるおそれがある

生成AI APIによる回答は、基本的には正確なものですが、まれに誤った情報や差別的な表現などの不適切な表現を含む回答を生成する可能性があります。

 

そのため、生成AI APIによる回答を業務等で利用する前に、人の目でダブルチェックをすることが重要です。

企業が生成AI活用を成功させるための5つのポイント

企業が生成AI活用を成功させるための5つのポイント

企業が生成AI活用を成功させるために抑えるべきポイントは以下の5つです。

 

  • ①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算
  • ②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定
  • ③アジャイルアプローチでの開発・導入
  • ④システムとルールの両面からのリスク管理
  • ⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①業務内容の棚卸しと活用インパクトの試算

生成AI活用の成否を分ける最大のポイントは、生成AIを活用する意義の大きな業務に対して活用することに尽きます。 

 

活用の方針や戦略がないまま活用を進めるのではなく、自社の業務内容・フローをしっかりと棚卸しした上で、どの程度業務効率やアウトプット向上に繋がるかを試算することが重要となります。

②投資対効果の高い課題/目的と活用方法の選定

生成AIは全ての業務に対して万能という訳ではなく、膨大なデータに基づいたコンテンツ制作は得意だが、複雑な問いに対して正確な答えを出すのは苦手といった、明確な得意不得意が存在します。

 

そのため、自社の業務の現状や生成AIの特徴を踏まえた上で、どのような課題/目的に対して、どのようなアプローチ/範囲/ツールで活用を進めるかを、検討・選定するステップがプロジェクトの投資対効果を左右する、極めて重要なプロセスとなります。

③アジャイルアプローチでの開発・導入

生成AIは、一度開発・導入して終わりという進め方ではなく、何度もモデル・学習データ・利用方法等を細かくカスタマイズしなおすことで、より理想とする活用を実現することができます。

 

具体的には、初期仮説に基づいた簡易的なプロトタイプを構築し実際に利用してみる、というサイクルを、1サイクル数週間の期間で何度も繰り返し、ブラッシュアップしていくという、アジャイル開発のアプローチを取ることが適しています。

④システムとルールの両面からのリスク管理

企業が生成AIの活用に踏み切れない最大の理由として、機密情報漏洩や著作権侵害などのリスクへの懸念が挙げられます。

 

確かに、社員に特段ルールを設けず、一般に公開されている生成AIを活用させた場合、様々な問題が発生する可能性は存在します。

 

一方で、入力するデータが学習されないようなシステム構築や使用範囲・機密情報の取扱等の運用ルールの策定により、リスクをマネジメントし最小化することが可能です。

⑤研修等での社員のAI活用リテラシーの向上

生成AIの特徴として、AIとの対話によってアウトプットを引き出すことが求められるため、使い手のリテラシーによって成果が大きく左右されることが挙げられます。

 

そのため、生成AIのポテンシャルを最大限に活用するためには、従業員のAIに対する理解とスキル、すなわちAIリテラシーを向上させることが不可欠です。

 

研修プログラムや実践的なトレーニングを通じて、従業員に生成AIの基本的な知識、適切な使用方法、関連するリスクを理解してもらい、効率的かつ責任ある方法で使用できる環境の構築が必要となります。

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