ChatGPTのGPT-4Vで画像認識する方法とは?使い方や料金も紹介
2022年11月のリリース以降、2ヶ月で1億ユーザーを突破するなど、驚異的なペースで普及が進むChatGPT。
2023年9月には、「GPT-4V」という画像認識機能を備えた新しいモデルが実装されました。画像を読み込むと、画像の内容を正確に描写することができるという魔法のような能力に多くの人が驚きの声をあげました。
本記事では、ChatGPTの画像認識機能を利用したい方向けに、ChatGPTの画像認識機能である「GPT-4V」の基本や使い方、上手く使うコツまでまとめてご紹介します。
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目次
- ChatGPTの画像認識機能「GPT-4V」とは?
- ChatGPTのGPT-4Vで画像認識する方法
- ChatGPTの画像認識機能の3つの活用方法
- ChatGPTの画像認識機能を使いこなすための5つのコツ
- 日本企業によるChatGPTの導入事例16選
- ①七十七銀行:商品の販売状況の分析・可視化にChatGPTを活用
- ②西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
- ③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
- ④サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
- ⑤三菱UFJ銀行:ChatGPTの導入で月22万時間の労働時間の削減へ
- ⑥SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
- ⑦LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
- ⑧みずほグループ:ChatGPTを活用しシステム開発の品質向上へ
- ⑨パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
- ⑩アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
- ⑪メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
- ⑫ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
- ⑬ベネッセ:ChatGPTが自由研究のテーマ選びをサポート
- ⑭学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
- ⑮旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
- ⑯横浜銀行:独自の行内ChatGPTを開発し文書作成業務の効率化へ
ChatGPTの画像認識機能「GPT-4V」とは?
GPT-4Vとは、OpenAIが2023年9月に発表した、ChatGPTで画像認識が可能となる最新のマルチモーダルAIモデルです。マルチモーダルとは、文章、画像、音声など複数の手段でインプットし、それに基づいてより高度なタスクを実行することができる機能のことを指します。
GPT-4は、テキストだけしかインプットできなかったのに対し、GPT-4Vは画像を読み取り、その内容を分析したり、画像に関する質問に答えたりすることができます。
GPT-4Vの「V」は「Vision」の略であり、まさに人の目のように画像を読み取ることができるという意味が込められています。
例えば、GPT-4Vに犬の写真を読み込ませ、「この写真には何が写っていますか?」と尋ねると、「芝生の上を走る柴犬が写っています。」などと写真の内容を丁寧に説明する回答が返ってきます。
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ChatGPTのGPT-4Vで画像認識する方法
ChatGPTのGPT-4Vで画像認識をできるようにするためには、GPT-4が搭載されているGPT Plusというプラン(月額20ドル/約3,000円)に加入する必要があります。
その後、Defaultの設定をONにするだけで、すぐにGPT-4Vの画像認識機能を使えるようになります。
上の画面のクリップのようなマークがGPT-4Vが機能している印です。ここをクリックすると、画像をアップロードし、ChatGPTに読み込ませることができます。
ChatGPTの画像認識機能の3つの活用方法
ChatGPTの画像認識機能を活用する方法として以下の3つが挙げられます。
- ①画像の描写・解説
- ②画像からコード生成
- ③改善案のアドバイス
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①画像の描写・解説
ChatGPTに画像を読み込ませると、その画像の描写説明をさせたり、画像の内容を解説させることができます。
例えば、上の画像は、OpenAIのCEOサム・アルトマン氏が動画生成AIのSoraを発表している写真をChatGPTに読み込ませ、描写させたものです。写真に写っている出来事を正確に描写しているだけでなく、「OpenAI」や「Sora」といった文字までしっかりと読み取っています。
また、道具の使い方や機器の操作方法がわからないときに、その写真をChatGPTに読み込ませて使い方を尋ねれば、ChatGPTが使い方を説明してくれるなど、業務や日々の生活においても非常に役に立ちます。
②画像からコード生成
ChatGPTに自分が作成したいプログラムのイメージを画像で表現したものを読み込ませることで、ChatGPTがそのプログラムに対応するコードを生成してくれます。
例えば、上の画像のように、Wordファイルのアイコンを作成するためのプログラミングコードを書くように依頼すると、それに沿ったコードを生成してくれます。
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③改善案のアドバイス
ChatGPTに画像を読み込ませたうえで、「改善案を提案して」と尋ねると、画像の内容について改善案を提案してくれます。
インテリアの画像を読み込ませてよりよい内装にするための改善案を求めたり、Webサイトの画像を読み込ませてサイトの改善案を求めるなど、より良いサービスをつくり上げるためのアシストを受けることができます。
ChatGPTの画像認識機能を使いこなすための5つのコツ
ChatGPTの画像認識機能を使いこなすためのコツとして以下の5つが挙げられます。
- ①できるだけ明確で具体的な質問/指示をする
- ②質問の背景や文脈を共有する
- ③回答の参考になる情報や回答例を記載する
- ④最初から完璧な回答が得られなくても、何度も修正を依頼する
- ⑤期待する回答が得られない場合、質問/指示の仕方を改善する
ChatGPTは非常に賢いAIですが、全知全能の存在というわけではありません。
そのため、人間に質問/指示をするときと同様に、丁寧なコミュニケーションを心がけることで、期待する回答やアウトプットを得ることができます。
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日本企業によるChatGPTの導入事例16選
日本企業によるChatGPT の代表的な導入事例として以下の16事例が挙げられます。
- ①七十七銀行:商品の販売状況の分析・可視化にChatGPTを活用
- ②西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
- ③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
- ④サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
- ⑤三菱UFJ銀行:ChatGPTの導入で月22万時間の労働時間の削減へ
- ⑥SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
- ⑦LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
- ⑧みずほグループ:ChatGPTを活用しシステム開発の品質向上へ
- ⑨パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
- ⑩アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
- ⑪メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
- ⑫ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
- ⑬ベネッセ:ChatGPTが自由研究のテーマ選びをサポート
- ⑭学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
- ⑮旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
- ⑯横浜銀行:独自の行内ChatGPTを開発し文書作成業務の効率化へ
それぞれについてわかりやすく紹介していきます。
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①七十七銀行:商品の販売状況の分析・可視化にChatGPTを活用
七十七銀行はChatGPTを活用して、商品販売状況をチャネル別に分析・可視化するプロジェクトを開始しました。
プログラミングコードの自動生成や表・グラフの可視化、分析結果のレビュー文書生成などが主な活用領域です。
すでに、PDFやHTMLなどの非構造化データをアップロードすると、AIが記載内容を認識・抽出し、大規模言語モデル(LLM)がこれらを構造化して指定したフォーマットに自動で転記するシステムを構築済みとのことです。
②西松建設:ChatGPTを活用し高精度な建設コストの予測へ
西松建設は、建設業界特有の大幅な物価変動に対応するため、建設コストの予測にChatGPTを活用したツールを導入しています。
本ツールでは、建設コストへの影響要因となるニュースや統計を基に物価変動の精度高い予測を提供し、建設費用の見積もりにおけるリスクを軽減します。
この取り組みにより、価格上昇が見込まれる際には早期の発注を行うなど、購買戦略に大きな効果をもたらすことが期待されています。
③セブンイレブン:ChatGPTを活用し商品企画の期間を10分の1に
セブンイレブン・ジャパンは、商品企画の時間を大幅に削減するためにChatGPTの活用を始めました。
この取り組みにより、店舗の販売データやSNS上での消費者の反応を分析し、新商品に関する文章や画像を迅速に作成することが可能になります。
ChatGPTの導入により、商品企画にかかる時間が最大で90%削減され、市場のトレンドや顧客のニーズに迅速に応える、新たな商品を提供できる見込みとのことです。
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④サントリー:ChatGPTからのアドバイスを活用しユニークなCMを企画
サントリー食品インターナショナルは、ChatGPTを企画に活用したwebCM、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を公開しました。
キャストとして誰を起用するかや、実際にどのような企画のCMにするかも、ChatGPTからのアドバイスを参考に決定されているとのことです。
キャストがバレエダンサーとなり高速回転したり、周りでボウリングのピンが踊る中、ダブルピースで「やさしい麦茶」を飲んだりと予想外な展開で、人間には難しい奇想天外な内容が話題を呼んでいます。
⑤三菱UFJ銀行:ChatGPTの導入で月22万時間の労働時間の削減へ
三菱UFJ銀行が生成AI「ChatGPT」の導入により、業務プロセスを革新し、月22万時間分の労働時間が削減可能との試算を発表しました。
ChatGPTの導入により、社内文書のドラフト作成や稟議書の作成が効率化され、顧客との対話やサービス提供の質の向上に時間を割くことができるようになります。
さらに、ウェルスマネジメント業務においてもAIの活用が検討されており、顧客の詳細なニーズに基づいたパーソナライズされた提案が可能になると検討しているとのことです。
⑥SMBCグループ:独自の対話AI開発で従業員の生産性向上へ
三井住友フィナンシャルグループは、「SMBC-GPT」という、ChatGPTを活用し開発した、AIアシスタントツールの実証実験を開始しました。
本ツールは、SMBCグループ専用環境上で動作し、文章の作成、要約、翻訳、ソースコード生成など多岐にわたる業務を支援し、従業員の生産性向上を図ります。
また、AIアシスタントツールの回答内容の正確性を従業員が判断し、外部AIの利用禁止などの規制も順次見直していく予定です。
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⑦LINE:エンジニアがChatGPTを活用し1日2時間の業務効率化
LINEヤフーは、ChatGPTを全面的にソフトウェア開発に導入し、エンジニアの作業時間を1日当たり約2時間削減しています。
具体的には、米マイクロソフトの子会社であるギットハブの「GitHub Copilot」を利用し、エンジニアが実装したい機能や動作に必要なコードを自動生成し、開発時間を短縮しています。
これにより、約7000人のエンジニアが新サービスの考案など高付加価値の業務に集中できるようになり、企業の競争力向上への寄与が期待されます。
⑧みずほグループ:ChatGPTを活用しシステム開発の品質向上へ
みずほフィナンシャルグループは、ChatGPTを活用したシステム開発と保守の実証実験を開始しました。
この取り組みにより、システム開発段階での設計書レビューを支援し、設計書の記載間違いや漏れを自動検出することで、開発品質の向上を目指しています。
特に、勘定系システム「MINORI」の一部商品に関するアプリケーションとインフラ基盤の設計手法が対象です。
米Microsoftの「Azure OpenAI Service」を利用し、富士通がカスタマイズしたChatGPTで、システム設計書の精度を高め、迅速な復旧力の向上を狙います。
⑨パナソニックコネクト:AIアシスタントを導入し1日5000回の利用
パナソニック コネクトでは、社内データベースを連携させたChatGPT搭載のAIアシスタントによる業務効率化のプロジェクトを進めています。
この取り組みにより、自社業務や現場の個別課題に対応した回答生成が可能となり、社外秘情報にも対応する自社特化AIの運用開始も予定しています。
導入後3カ月で、想定の5倍以上の約26万回の利用があり、日々約5000回もの質問がAIに投げかけられているとのことです。
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⑩アサヒビール:ChatGPTを活用し従業員の社内情報検索を効率化
アサヒビールは、研究開発部門を中心にChatGPTを活用した社内情報検索システムの開発に取り組んでいます。
このシステムは、ビール醸造技術や商品開発に関連する技術情報の要約と検索を効率化することを目的としています。
開発者は、このシステムにより、従業員が必要な情報に素早くアクセスできるようになり、研究開発のスピードと効率が向上することを期待しています。
⑪メルカリ:AIアシスタントが売れやすい商品名や説明文を提案
メルカリは、ChatGPTを活用して出品者のサポートを強化する「メルカリAIアシスト」機能の提供を開始しました。
本機能では、出品済みの商品情報を分析し、売れ行きを良くするための商品名や説明文を自動生成して提案します。
本取り組みは、フリマアプリ内で商品が購入者の目に留まりやすくすることを目的としており、取引の活性化に寄与することが期待されます。
⑫ビズリーチ:ChatGPTを活用した職務経歴書の作成でスカウト率40%UP
ビズリーチは、転職活動をサポートするための新機能「職務経歴書の自動作成」を発表しました。
ユーザーはChatGPTを活用し、職種やポジションなどの簡単な入力だけで、最短30秒でプロフェッショナルな職務経歴書を作成できるようになります。
この新機能は、転職希望者が自己のスキルや経験を効果的にアピールできるように設計されており、転職活動のハードルを大きく下げることを目指しています。
また、効果検証の結果、本機能を活用して職務経歴書を作成したユーザーは、スカウトの受信率が40%向上したという成果も上がっているとのことです。
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⑬ベネッセ:ChatGPTが自由研究のテーマ選びをサポート
ベネッセは、小学生とその親をターゲットに「自由研究おたすけAI」をリリースしました。
このサービスは、生成AI「ChatGPT」の技術を利用し、自由研究のテーマ選定を支援し、子供たちの疑問に対してアドバイスを提供します。
子供たちは、自由研究にかけられる時間や興味のあるジャンルを入力することで、ラボリーから具体的なテーマやアイデアを受け取ることができます。
ベネッセのこの取り組みは、デジタルリテラシー教育においても保護者から好意的な反応を得ており、子供たちの学習をサポートする新しい形として注目されています。
⑭学研:ChatGPTを活用した個別アドバイスを提供
学研ホールディングスは、オリジナル学習システム「GDLS」でChatGPTを活用し、個別に最適な学習アドバイスを提供するベータ版を開始しました。
このシステムは、生徒の学習履歴や理解度の変化に基づいて各生徒に対して適切な学習アドバイスを提供し、学習効果を最大化します。
学研オリジナル学習システム(GDLS)は、生徒が毎日ログインする習慣を促し、学習への意欲を高めます。さらに、学研メソッドはこれまでもAIを活用し、正答率に合わせた問題出題などを行っており、GDLSはその発展形となっています。
⑮旭鉄工:製造現場の組織的なカイゼンにChatGPTを活用
旭鉄工では、ChatGPTを活用することで、改善活動を属人的に管理するのではなく、共有されたノウハウ活用により、改善方法をシステム化しています。
ChatGPTを活用することで、カイゼンに向けた過去事例や注意点をまとめた「横展アイテムリスト」というノウハウ集から、目的や状況に合った情報を簡単に引き出すことができるようになりました。
このシステムを本格導入することにより、社内の知見が現場の隅々までに共有され、より生産性高くカイゼン活動を行うことが可能になります。
⑯横浜銀行:独自の行内ChatGPTを開発し文書作成業務の効率化へ
横浜銀行は、「行内ChatGPT」を利用して従業員の業務効率化を図っています。
このシステムは、文書作成業務の効率化を実現し、利用することで作業時間を大幅に削減します。
この「行内ChatGPT」は、横浜銀行の各種規程やマニュアルなど行内情報の照会に対応可能であり、高いセキュリティ基準のもとで管理されています。
この取り組みにより、従業員は高度な業務や新たな業務に集中することが可能となります。
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