生成AI研修の助成金とは?金額・申請手順・注意点も紹介
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2022年11月のChatGPTのリリースをきっかけとする生成AIブームはとどまるところを知らず、日本でも多くの企業が生成AIの導入による業務効率化や新たな価値創出に向けて動き出しています。
近年では、自社での生成AI活用推進のため、生成AI人材の育成に力を入れている企業も増えており、生成AI研修に対するニーズが急速に高まっています。
生成AI研修サービスは、国からの助成金を活用することで、条件次第では90%以上OFFもできるなど極めて低価格で受講することができます。
本記事では、生成AI研修サービスの利用を検討している方に向けて、生成AI研修で使える助成金について、条件や金額、申請方法などとともにわかりやすく解説していきます。
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目次
生成AI研修で活用できる助成金一覧
人材育成支援コース | 事業展開等リスキリング支援コース | 人への投資促進コース | |
対象となる研修 | 職務に関連した知識や技能を習得させるための人材育成訓練 | 事業展開やDX/GXに伴い新たな分野で必要となる知識や技能を習得させるための訓練 | 高度デジタル人材の育成のための訓練や大学院での訓練 |
賃金助成額(カッコ内は中小企業以外の場合) | ・760円(380円)・960円(480円)※ | ・960円(480円) | ・960円(480円) |
経費助成率(カッコ内は中小企業以外の場合) | ・45%(30%)・60%(45%)※ | ・75%(60%) | ・75%(60%) |
※は一定の賃金要件等を満たした場合に適用される
生成AI研修で一般的に活用されている助成金として、人材開発支援助成金が挙げられます。人材開発支援助成金にはいくつかのコースがありますが、その中でも、生成AI研修で活用されることが多い助成金は、上の3つです。
それぞれの助成金の概要・条件・金額についてわかりやすく解説していきます。
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①人材開発支援助成金「人材育成支援コース」
人材開発支援助成金の「人材育成支援コース」は、企業が従業員に対して職務に関連した専門的な知識や技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。このコースは、正社員だけでなく、有期契約労働者やパートタイム労働者も対象としています。
支給要件・助成金額
対象企業 | 雇用保険適用事業所であり、労働保険に加入している事業主・事業主団体等 |
訓練内容 | 職務に関連した知識や技能を習得させるための人材育成訓練(OFF-JT) |
訓練時間 | 10時間以上 |
助成金額(カッコ内は中小企業以外の助成額・助成率) | ・賃金助成額(1人1時間当たり) ・760円(380円) ・960円(480円) ・賃金要件等*を満たす場合・経費助成率(正規雇用者に対する訓練の場合) ・45%(30%) ・60%(45%) ・賃金要件等*を満たす場合 *賃金要件等:訓練修了後に行う訓練受講者に係る賃金改定前後の賃金を比較して5%以上上昇している場合、又は、資格等手当の支払を就業規則等に規定した上で、訓練修了後に訓練受講者に対して当該手当を支払い、かつ、当該手当の支払い前後の賃金を比較して3%以上上昇している場合に、助成率等が加算される |
経費助成限度額(1人1訓練当たり) | ・中小企業の場合 ・10時間以上100時間未満:15万円 ・100時間以上200時間未満:30万円 ・200時間以上:50万円・大企業の場合 ・10時間以上100時間未満:10万円 ・100時間以上200時間未満:20万円 ・200時間以上:30万円 |
詳細な条件等は以下をご参照ください。
令和6年度版パンフレット(人材育成支援コース)詳細版(R6.11.5~)
②人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」
人材開発支援助成金の「事業展開等リスキリング支援コース」は、新規事業の立ち上げやDX・グリーン化に伴い、従業員に新たな知識/スキルを習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。このコースは、助成割合が高いため、生成AI研修において最もよく使われる助成金となっています。
支給要件・助成金額
対象企業 | 雇用保険適用事業所であり、労働保険に加入している事業主 |
訓練内容 | 事業展開やDX・GXに伴い新たな分野で必要となる知識や技能を習得させるための訓練(OFF-JT) |
訓練時間 | 10時間以上 |
助成金額(カッコ内は中小企業以外の助成額・助成率) | ・賃金助成額(1人1時間当たり) ・960円(480円)・経費助成率 ・75%(60%) |
経費助成限度額(1人1訓練当たり) | ・中小企業の場合 ・10時間以上100時間未満:30万円 ・100時間以上200時間未満:40万円 ・200時間以上:50万円・大企業の場合 ・10時間以上100時間未満:20万円 ・100時間以上200時間未満:25万円 ・200時間以上:30万円 |
詳細な条件等は以下をご参照ください。
令和6年度版パンフレット(事業展開等リスキリング支援コース)詳細版(R6.11.5~)
③人材開発支援助成金・人への投資促進コースの概要
人材開発支援助成金の「人への投資促進コース」は、企業が従業員に対して職務に関連する専門的な知識や技能を習得させるための訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。このコースは、特にデジタル人材や高度人材の育成を目的としており、生成AIに関連する研修にも適用されます。
支給要件・助成金額
対象企業 | 雇用保険適用事業所であり、労働保険に加入している事業主 |
訓練内容・要件 | 高度デジタル人材の育成のための訓練や大学院での訓練 (OFF-JT)、ただし次のいずれかに該当すること・主たる事業が「情報通信業」である・産業競争力強化法に基づく事業適応計画(情報技術事業適応)の認定を受けている・DX認定を受けている・DX推進指標を用いて、自己診断を行い、IPAにこ の指標を提出するとともに、この自己診断を踏まえた「事業内職業能力開発計画」を作成している・DXを進めるために、企業経営や人材育成の方向性の検討を行い、「事業内職業能力開発計画」等の計画を策定している |
訓練時間 | 10時間以上 |
助成金額(カッコ内は中小企業以外の助成額・助成率) | ・賃金助成額(1人1時間当たり) ・960円(480円)・経費助成率 ・75%(60%) |
経費助成限度額(1人1訓練当たり) | ・中小企業の場合 ・10時間以上100時間未満:30万円 ・100時間以上200時間未満:40万円 ・200時間以上:50万円・大企業の場合 ・10時間以上100時間未満:20万円 ・100時間以上200時間未満:25万円 ・200時間以上:30万円 |
詳細な条件等は以下をご参照ください。
令和6年度版パンフレット(人への投資促進コース)詳細版(R6.11.5~)
助成金額のシミュレーション
中小企業が10時間の研修を20名に実施し、人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースの助成金を活用した場合の実負担額は以下のようになります。
項目 | 計算方法 | 計算式 | 合計 |
研修料金 | ー | ー | ▲¥1,000,000 |
経費助成額 | サービス料金の75% | ¥1,000,000×75% | +¥750,000 |
賃金助成額 | 従業員1人1時間あたり¥960 | 10時間×20人×¥960/時間・人 | +¥192,000 |
実負担額 | ▲¥58,000 |
実際の研修費用が1,000,000円であるのに対し、実負担額は58,000円と、約95%OFFというお得な金額で利用することが可能となります。
※上記はあくまで一例であり、実際の研修内容や活用する助成金等に応じて実負担額は変わり得るため注意が必要です。
生成AI研修での助成金活用は、研修をお得に受けることができる大チャンスですが、様々な注意点もあります。AI総研の生成AI・ChatGPT研修無料体験会では、助成金の活用方法に関する相談や申請方法のサポートも無料で受け付けていますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
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人材開発支援助成金の申請手続き

人材開発支援助成金を申請するための手続きは上の図の通りです。それぞれのステップについてわかりやすく解説していきます。
Step 1:計画の策定
企業は、研修を実施する前に「職業訓練実施計画」を策定します。この計画には、研修の内容、目的、実施方法、受講者の選定基準などを明記する必要があります。
Step 2:計画届の提出
計画が策定されたら、訓練開始日の1か月前までに、労働局に計画届を提出します。この際、必要な書類を添付することが求められます。
Step 3:研修の実施
計画が認定された後、企業は計画に基づいて研修を実施します。研修は、生成AIやDXに関連する内容である必要があります。
Step 4:支給申請
訓練終了後、企業は助成金の支給申請を行います。申請には、研修の実施報告書や受講者の修了証明書など、必要な書類を添付する必要があります。この申請は、訓練終了日の翌日から2か月以内に行う必要があります。
Step 5:助成金の受給
申請が承認されると、助成金が支給されます。助成金の額は、研修の内容や受講者数に応じて異なります。
生成AI研修で助成金を活用する際の5つの注意点

生成AIに関連する研修を実施する際に助成金を活用する場合、上図の通り、いくつかの重要な注意点があります。
それぞれの注意点について、わかりやすく解説していきます。
①事前申請の期限を遵守する
助成金を受給するためには、研修を実施する前に必ず申請を行う必要があります。例えば、人材開発支援助成金の場合は、研修開始日の1か月前までに、計画届を労働局に提出し、承認を受けることが求められます。
研修を開始してしまった後では、助成金の対象外となる可能性があるため、計画的に進めることが重要です。
②研修内容を申請条件に合致させる
助成金の支給を受けるためには、実施する研修が特定の条件を満たす必要があります。例えば、以下のような研修は助成金の対象外となることがあるので注意が必要です。
- 一般的なビジネスマナーや接客スキルを学ぶ研修
- 趣味や教養を目的とした研修
- その他、研修が従業員のスキルアップに直接つながらない場合
したがって、実施しようとする研修が助成金の支給条件を満たすかを事前にしっかりと確認するようにしましょう。
③勤務時間内に研修を実施する
助成金の賃金助成は、原則として、研修が勤務時間内に行われる場合にのみ支給されます。勤務時間外に実施された研修については、賃金助成が受けられないため、研修のスケジュールを勤務時間内に設定することが重要です。
④労働法規を遵守する
助成金を受給するためには、研修期間中に従業員の解雇や退職推奨を行わないことが条件です。この条件に違反すると、助成金の受給を受けることができなくなる可能性があるため、注意が必要です。
⑤研修の効果をしっかりと測定する
助成金を活用して実施した研修の効果を測定し、結果を報告することが求められる場合があります。研修後のフォローアップや評価を行い、今後の社内での業務効率化や生産性向上などの成果に繋げていくことが重要です。
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概要 | |
提供会社 | 株式会社CREX |
研修名 | AI/生成AI/ChatGPT研修・人材育成サービス |
主な研修内容 | ・入門・基礎編:AIの基本とビジネス活用のインパクトを理解する・応用編:各業務プロセスや部門で使えるユースケースを学ぶ・実践編:自社の業務や課題に合ったユースケースを創出する |
講師 | 西本 匠:株式会社CREX代表取締役・毎月20万人に読まれる国内最大級ビジネスAIメディア「AI総研」代表として600以上の記事の執筆・監修を行う・外資戦略コンサルファームにて大企業の生成AI活用支援を多数手がけた経験を有する |
所要時間 | 約2時間〜 |
参加可能人数 | 無制限(人数にかかわらず一律の価格) |
提供形態 | 対面・オンラインいずれも可能 |
料金 | ご相談 |
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