【2024年最新】おススメデジタルツイン制作/開発会社11選

近年IoTやAIなどの関連技術の進化に伴い、デジタルツインの活用が幅広い業界で進んでいます。デジタルツインの活用には、建物や製品などの品質向上や製造の効率化など様々なメリットが存在します。 

  

幅広い業界の企業が相次いでデジタルツインの活用を進めるなかで、自社でもデジタルツイン活用や制作/開発を検討しているという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、2023年最新版のおススメのデジタルツイン制作/開発会社11社をご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におすすめの記事となっています。

 

  • 代表的なデジタルツイン制作/開発会社を幅広く抑えておきたい
  • デジタルツイン制作/開発会社が多数あり、各社の違いや特徴が分からない
  • 失敗しないためのデジタルツイン制作/開発会社の選び方を知りたい
  • デジタルツイン制作/開発にかかる費用の相場を知りたい

 

本記事を読めば、デジタルツイン制作/開発を進める上で絶対に抑えておきたいポイントを効率よくキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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目次

デジタルツイン制作/開発会社選びに失敗しないための5つのポイント

デジタルツイン制作/開発会社選びに失敗しないための5つのポイント

デジタルツイン制作/開発会社選びに失敗しないためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①自社がデジタルツインを制作/開発する目的を明確化する
  • ②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する
  • ③制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する
  • ④制作/開発会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する
  • ⑤制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

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①自社がデジタルツインを制作/開発する目的を明確化する

1つ目のポイントは、自社がデジタルツインを制作/開発する目的を明確化することです。

デジタルツインを”活用すること自体が目的”となってしまっている企業は、成果を上げることができない傾向にあります。

 

そもそも何のためにデジタルツインを活用するのかを明確化することで、自社に最適なユーザー体験やデジタルツイン空間を具体的に設計し、制作することができます。

②社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認する

2つ目は、社内のプロジェクトを推進する人員リソースを確認することです。

デジタルツイン活用には、事業・企画の立案から、3Dモデリング/プログラミング、制作後の運用など、様々な役割を担う人材が必要となります。

 

そのため、事前に社内でどの役割を担う人材がどの程度不足しているのかを明確にすることで、自社の状況に合った制作/開発会社や支援プランを選ぶことができます。

③制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認する

3つ目のポイントは、制作/開発会社がどのようなタイプの制作に対応しているか確認することです。

一言でデジタルツイン制作/開発会社といっても、制作/開発会社が運営する特定のプラットフォーム上でのデジタルツインや、製造工事現場など特定のユースケースのデジタルツインの制作が中心など、対応の可否は様々です。

 

制作/開発会社側の都合に基づきデジタルツインを制作/開発するのではなく、あくまで自社の目的達成の手段として、最適なデジタルツインを制作/開発してくれる会社を選ぶようにしましょう。

④制作/開発会社が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認する

4つ目のポイントは、制作/開発会社の支援範囲が制作中心か、企画立案から一貫して支援してくれるか確認することです。

制作/開発会社の中には、あくまでデジタルツインの制作が中心の一般的な会社と、デジタルツインを活用した事業・企画の立案から制作まで一貫して支援してくれる会社の2つのタイプが存在します。

 

デジタルツイン活用で成果を上げるためには、制作以前に「どのようなデジタルツインを制作/開発すべきか」の企画のプロセスが極めて重要であり、社内に知見を有する人材がいない場合などは、事業・企画の立案から支援してくれる制作/開発会社を選ぶと良いでしょう。

⑤制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認する

5つ目のポイントは、制作/開発会社が予算内でどのような支援を行ってくれるか確認することです。

制作/開発会社によっては、デジタルツイン制作/開発でXXX万円、Xカ月の運用でXXX万円というように、ある程度支援内容と費用が固定パッケージ化されている会社も多く存在します。

 

そのため、予算と制作の目的・要望を伝えた上で、自社の目的達成に繋がる支援を行ってくれる制作/開発会社を選ぶようにしましょう。

代表的なデジタルツイン制作/開発企業11選

代表的なデジタルツイン制作/開発企業11選

代表的なデジタルツイン制作/開発企業11選は以下の通りです。

 

<業界横断型のデジタルツイン制作/開発企業>

  • ①Symmetry:デジタルツインを誰もが簡単に構築可能なプラットフォームを開発・提供
  • メタバース総研:デジタルツインの戦略から開発まで一気通貫で支援
  • ③NVIDIA:世界最大級の導入実績を持つデジタルツインプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を開発・提供
  • ④AVEVA:産業向けデジタルツインソリューションを開発・提供
  • ⑤NEC:画像・映像認識AIを強みとするデジタルツインプラットフォームを開発・提供
  • ⑥ダッソー・システムズ:サプライチェーン全体のシミュレーションを可能とするバーチャルツインの提供

 

<業界特化型のデジタルツイン制作/開発企業>

  • ⑦IBM:製造業界向けのデジタルツイン関連プラットフォーム「IBM Maximo」を開発・提供
  • ⑧日立:製造業界向けのデジタルツインプラットフォーム「IoTコンパス」を開発・提供
  • ⑨大林組:建設業界向けのデジタルツイン構築ソリューションを開発・提供
  • ⑩富士通:モビリティ業界向けのデジタルツインプラットフォーム「Mobility Digital Twin」を開発・提供
  • ⑪グリッド:社会インフラのGXを推進するデジタルツインの提供

 

それぞれの企業についてわかりやすく紹介していきます。

業界横断型のデジタルツイン制作/開発企業

①Symmetry:デジタルツインを誰もが簡単に構築可能なプラットフォームを開発・提供

Symmetry:デジタルツインを誰もが簡単に構築可能なプラットフォームを開発・提供
(画像:Symmetry)

Symmetryは、現実世界で起きている事象をデジタルデータに変換し、デジタルツイン上に再現するサービスを提供しています。IoTによるリアルタイムデータや人工衛星データをもとに現実で起こっている事象をそのまま反映し、デジタルツイン上で、現実世界のシミュレーションを行うことを可能とします。

 

例えば、都市計画の際の災害のシミュレーションに役立てたり、建築会社がデジタルツイン上で建築のシミュレーションを行い安全性を確認したり、小売り分野においてオペレーションの改善と店舗の少人化経営を図ったりするなど、様々な業界の企業に対し、デジタルツインのメリットを最大限に活用したソリューションを提供しています。

 

無料プランから気軽に利用を始めることができるため、デジタルツインを初めて活用しようと考えている企業におススメです。

②メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/デジタルツインを開発

メタバース総研:各社の目的達成に向けた成果に繋がるメタバース/デジタルツインを開発

メタバース総研は、企業向けのメタバース/デジタルツインのコンサルティング・開発を行っている会社です。

 

同社は、多数のメタバース活用支援と国内最大級のビジネス向けメタバースメディアの運営により培った、豊富な経験と知見を武器とする、高品質のコンサルティングから制作/開発までの一気通貫での支援を強みとしています。

 

さらに、各領域に強みを持つ、38名のクリエイター/エンジニアや12社のパートナー企業による強力な支援体制を有しており、各企業の目的や要望に合わせた、オーダーメイドでの制作/開発が可能な点も特徴です。

 

そのため、現状構想段階にあり事業・企画の立案から支援してほしい企業や、テンプレ的な設計ではなく自社ならではのメタバースを制作/開発したい企業におススメです。

 

メタバース総研は豊富な経験とナレッジに基づき、各社様に合わせた先進事例や具体的な活用アイデアなどの最新ナレッジをご提供させていただいております。 メタバース/デジタルツイン活用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。 

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③NVIDIA:世界最大級の導入実績を持つデジタルツインプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を開発・提供

NVIDIA:世界最大級の導入実績を持つデジタルツインプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を開発・提供
(画像:NVIDIA)

NVIDIA Omniverseとは、大手半導体メーカーNVIDIA社が企業に対し提供する、業務効率化向けのメタバース・デジタルツイン構築プラットフォームです。同ツールを活用することで、企業の企画・設計・製造・配送・アフターフォローという幅広いバリューチェーンの効率化を進めることができます。

 

同ツールの提供する機能は大きく2つで、1つ目は3Dデザインのコラボレーション空間の利用、2つ目は製品や製造ラインなどのデジタルツインの構築・シミュレーションです。

 

2020年のリリース以来、BMWやAmazonなどの大手企業700社、15万人以上のユーザーに利用されており、業務効率化向けデジタルツインプラットフォームとしては最有力といえます。

 

大手企業による技術力のしっかりしたサポートを受けたいという企業におススメです。

④AVEVA:産業向けデジタルツインソリューションを提供

AVEVA:産業向けデジタルツインソリューションを提供
(画像:AVEVA)

AVEVAは、イギリスに本拠地を置く産業用ソフトウェア・ソリューションの提供企業です。工場やプラントの各種データを収集し、設計、運用、保守などのプロセス最適化を支援するデジタルツインソリューションを提供しています。

 

AVEVAは、製造業界、エネルギー業界、化学業界などの企業へのデジタルツインソリューションの提供実績があります。日本でも、ENEOSがAVEVAのソリューションを利用し、製油所における既存装置の3Dモデル化を行い、デジタルツインを構築しました。

 

製造業界や建設業界だけでなく、エネルギーや化学など、3Dモデルを活用したいあらゆる業界の企業におススメです。

⑤NEC:画像・映像認識技術を強みとするデジタルツインソリューションを提供

NEC:画像・映像認識技術を強みとするデジタルツインソリューションを提供
(画像:NEC)

NECは、世界有数の画像・映像認識技術やAI技術を活かし、デジタルツインに積極的に取り組む方針を掲げており、製造業界、インフラ業界、農業など様々な業界の企業に対しデジタルツインソリューションを提供しています。

 

具体的には、大手食品メーカーのカゴメと提携し農作物のデジタルツインの構築・シミュレーションを行い、肥料削減や収穫量増加を実現したり、カメラ・レーザー等のセンシング技術によって橋や道路などのデジタルツインを構築し、インフラの点検・保守の効率化を行うといった事例があります。

 

また、2022年には前述のAVEVAと提携を発表し、ものづくり分野におけるデジタルツインプラットフォームの提供体制を強化しています。

 

NECの有する優れた画像・映像認識技術等を活かし、リアルにより近いデジタルツインを構築したい企業におススメです。

⑥ダッソー・システムズ:サプライチェーン全体のシミュレーションを可能とするバーチャルツインの提供

ダッソー・システムズ:サプライチェーン全体のシミュレーションを可能とするバーチャルツインの提供
(画像:ダッソー・システムズ)

ダッソー・システムズは、フランス発のソフトウェア会社で、EUの中でもトップ2に入るほどの規模を有しています。

 

ダッソー・システムズは、人・アイデア・データ・プロセスなど全ての要素を一つの仮想空間に統合する3DEXPERIENCEプラットフォームを提供しています。これを基盤として構築されるバーチャルツインは、製品そのものだけでなく、製造プロセスやオペレーション等を含むサプライチェーン全体を視覚化・モデリング・シミュレーションすることができます。

 

これにより、企業は、実際に製品の製造や建築物の建設に着手する前に、プロセス全体のシミュレーションを行い、リスク・エクスポージャーを正確に把握することができます。また、生産プロセスの効率化につながるので、コスト削減や廃棄物削減という効果も期待できます。

 

特定の業務にフォーカスするのではなく、業務過程全体をデジタルツイン上に再現し、シミュレーションを行いたい企業におススメです。

業界特化型のデジタルツイン制作/開発企業

⑦IBM:製造業界向けのデジタルツイン関連プラットフォーム「IBM Maximo」を提供

IBM:製造業界向けのデジタルツイン関連プラットフォーム「IBM Maximo」を提供
(画像:IBM)

IBMは、機器・設備などのあらゆる資産のデータを収集・分析可能なデジタルツイン構築に関連するソリューションである「IBM Maximo」を提供しています。

 

具体的には、機器・設備の保全管理や、IoT機器によるモニタリング・異常検知、機器設備の性能予測など、データの収集と分析から、分析に基づく保全の実施までプラットフォーム上で実現可能となります。

 

これにより、企業は、デジタルツイン構築に欠かせないデータの収集・分析を効率よく行えるようになります。

⑧日立:製造業界向けのデジタルツインプラットフォーム「IoTコンパス」を提供

日立:製造業界向けのデジタルツインプラットフォーム「IoTコンパス」を提供
(画像:日立)

日立は、製品の生産プロセスに関連するデータを収集・連携し、工場のデジタルツイン環境を構築できる「IoTコンパス」を提供しています。

 

複数の生産現場に散在する、生産設備の稼働状況や品質情報などのデータと、生産計画や在庫管理などのデータを、デジタル空間上で紐づけ、デジタルデータを容易に利用できるようにすることで、生産業務全体を通じた効率化や最適化を支援しています。

⑨大林組:建設業界向けのデジタルツイン構築ソリューションを開発

大林組:建設業界向けのデジタルツイン構築ソリューションを開発
(画像:大林組)

大林組は、高性能PCや特別なスキルを必要とせずに、容易に建設現場のデジタルツインを構築できるアプリケーションを開発しています。大手システムインテグレーターであるTISと、ゲームエンジン「Unity」を利用してアプリの開発を行っています。

 

単に建設現場を再現しているだけでなく、アプリ上での現場巡視やパトロールで発見された注意事項を関係者間でチャットなどを通して共有することができます。

 

大林組は、将来的にはデジタルツインのアプリを大林組以外のゼネコン、専門工事会社などに展開していく方針です。

⑩富士通:モビリティ業界向けのデジタルツインプラットフォーム「Mobility Digital Twin」を提供

富士通:モビリティ業界向けのデジタルツインプラットフォーム「Mobility Digital Twin」を提供
(画像:富士通)

富士通は、モビリティ業界向けのデジタルツインプラットフォームである「Mobility Digital Twin」を提供しています。現実世界のデータを、デジタルツイン上でリアルタイムに再現・分析・予測し、自動車・自動車保険・交通などの様々なサービスの高度化を目指しています。

 

具体的には、車両データのリアルタイム処理が可能なデータ基盤である「Digital Twin Utilizer」や、車載カメラなどで得た情報を画像認識や位置推定などの技術を用いて解析・利活用するためのプラットフォーム「Digital Twin Analyzer」を提供しています。

 

Mobility Digital Twinによるデータ分析は、交通事故の原因特定や交通渋滞発生の防止などに役立てられます。

⑪グリッド:社会インフラのGXを推進するデジタルツインの提供

グリッド:社会インフラのGXを推進するデジタルツインの提供
(画像:グリッド)

グリッドは、社会インフラを支える現場オペレーションを最適化するためのソリューションを提供している会社です。

 

グリッドが開発したReNomAppsは、社会インフラのグリーン・トランスフォーメーション(GX)を推進するデジタルツインプラットフォームです。このツールは、発電設備の起動計画や工場の生産計画、海上輸送の配送計画など社会インフラに関わるあらゆる業務工程をデジタルツインとAI技術によって自動化・最適化します。

 

さらに、ReNomAppsは、CO2排出量を可視化・予測することで、CO2排出量を最適化する計画を立てることも可能です。これにより、企業は、単に業務を効率化して収益を最大化するだけでなく、CO2削減も実現することができます。

 

業務効率化を目指すだけでなく、環境にも配慮した経営を行いたい社会インフラ関連企業におススメです。

デジタルツインを制作/開発するための4ステップ

デジタルツインを制作/開発するための4ステップ

デジタルツインを制作/開発するためのステップとして以下の4ステップが挙げられます。

 

  • ①データ収集
  • ②モデル作成
  • ③システム構築
  • ④シミュレーション・最適化

 

それぞれのステップについてわかりやすく紹介していきます。

①データ収集

1つ目のステップは、データ収集です。デジタルツインは収集データをもとにシミュレーションを行います。既存のデータの中から必要なデータを特定し、新たに必要なデータを収集する方法を検討し、その後、IoT機器などを通じてデータの収集を実施します。

 

精度の高い分析・シミュレーションを行うためには、様々なデータを収集し統合していくことが必要であり、いかにデータを集め整理するかが鍵となってきます。

②モデル作成

2つ目のステップは、モデル作成です。収集データをもとに、現実世界の環境をデジタル上で再現するための作業をする工程です。完全に現実世界を再現するためには、目に見える3Dモデルだけでなく、現実世界の気温や設備の状況など様々なデータを取り込み、複合的なモデルを作っていくことが必要になります。

③システム構築

3つ目のステップは、システム構築です。作成したモデルをデジタルツインのシステムとして運用できるようにする工程です。3Dモデルを扱う専門ツールはAutodesk やBlender、Unreal Engineなど様々ありますが、企業の現場担当者がこれらすべてに習熟することは難しいと想定されます。

 

そこで、NVIDIA Omniverseなどのデジタルツインプラットフォームを活用することで、3Dモデルをリアルタイムに共有・閲覧・編集することが可能となり、シームレスな運用とパフォーマンスの強化を実現できます。

④シミュレーション・最適化

4つ目のステップは、シミュレーション・最適化です。構築したシステムで製品設計や生産プロセスのシミュレーションを行い、実際の設計や業務プロセスの改善を図っていく工程です。

 

現実世界の状況やプロセスをモデル化し、様々なシナリオでシミュレーションを行うことで、業務課題に対する最適な解決策を導き出すことができます。

デジタルツインを制作/開発する2つの方法

デジタルツインを制作/開発する2つの方法

デジタルツインを制作/開発する代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。

 

  • ①制作/開発会社に依頼をする:高品質のデジタルツイン制作/開発が可能
  • ②自社のエンジニアが制作/開発を行う:コストを抑えることが可能

 

それぞれの方法の概要やメリット・デメリットを分かりやすく紹介していきます。

①デジタルツイン専門の制作/開発会社に依頼をする:高品質なデジタルツイン制作/開発が可能

1つ目の方法は、上記で紹介したような制作/開発会社に依頼をする方法です。

デジタルツイン制作/開発の豊富な経験と知見を有する制作/開発会社に依頼をすることで、高品質のデジタルツインを制作/開発することが可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 1.豊富な経験と知見に基づき、高品質のデジタルツイン制作/開発が可能
  • 2.体制が整っているため、限られた期間でデジタルツイン制作/開発が可能
  • 3.社内の人員リソースに余裕が無くても、デジタルツイン制作/開発が可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.自社で制作/開発する場合と比べ、一定コストがかかってしまう
  • 2.社内企画通りに制作/開発会社に制作してもらうため、綿密なすり合わせが必要

また、デジタルツイン制作/開発会社には、制作/開発を中心に対応している会社と、事業立案や企画から開発まで一貫して対応している会社が存在するため、自社の検討状況や課題にマッチした会社を選定することが重要となります。

②自社のエンジニアが制作/開発を行う:コストを抑えることが可能

自社のエンジニアが制作/開発を行う:コストを抑えることが可能 Unity
(画像:Unity)

2つ目の方法は、ツールを活用し自社のエンジニアがデジタルツインを制作/開発する方法です。

デジタルツインをリリースするためには、3Dモデリングやアニメーション、VR/AR開発、プログラミングなど様々な工程が存在します。

 

一方で、近年これらに対応する有力なツールが登場してきています。これらのツールを活用することができれば、コストを抑えたデジタルツイン制作/開発が可能です。

 

代表的なメリットとして、以下の2つが挙げられます。

  • Unityなどのツールなどを活用できれば、低コストで制作/開発が可能
  • 開発体制が整っていれば、社内の企画通りのデジタルツインを制作/開発可能

 

一方で代表的なデメリットとして、以下2つが挙げられます。

  • 1.経験者が不在の場合、高品質のデジタルツイン制作/開発が難しい
  • 2.十分な人的リソースが無い場合、デジタルツイン制作/開発が難しい・期間を要してしまう

目的別のデジタルツイン制作/開発の費用相場

目的別のデジタルツイン制作/開発の費用相場

デジタルツイン制作/開発は業界やユースケースなどによって、制作/開発の内容や工程が異なるため、費用が大きく変わってきます。今回は一般的な費用感として、目的別に以下2つの費用相場を紹介します。

 

  • ①設計・運用の最適化のための工場・施設全体の3D再現:500万円~3,000万円
  • ②特定の設備・機器のモニタリング・故障予測:1,000万円~4,000万円

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

①工場・施設全体の3D再現による設計・運用の最適化:500万円~3,000万円

工場・施設の設計・運用の最適化を目的とする、工場・施設全体を3D再現するのにかかる費用は500万円〜3,000万円程度です。3D再現する工場・施設の大きさや、どこまで精緻に再現するかによって、費用は大きく変わってきます。

 

また、保守運用費や利用するプラットフォームのライセンス費が別途ランニングコストとしてかかる場合も多いです。

②特定の設備・機器のモニタリング・故障予測:1,000万円~4,000万円

特定の設備・機器のモニタリング・故障予測にかかる費用は、1,000万円~4,000万円程度です。単純に設備・機器の稼働状況を可視化・モニタリングするだけなのか、もしくはAI等を利用して故障予測も行うのかによって、費用は大きく変わってきます。

 

また、保守運用費や利用するプラットフォームのライセンス費が別途ランニングコストとして年間数百万円かかる場合も多いです。

企業がデジタルツインを制作/開発する5つのメリット

企業がデジタルツインを制作/開発する5つのメリット

デジタルツインを制作/開発するメリットとして主に以下の5つが挙げられます。

 

  • ①品質の向上・リスクの削減
  • ②オペレーションの効率化・標準化
  • ③シュミレーションのリードタイムやコストの削減
  • ④アフターサービスの充実
  • ⑤技術の継承

 

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

①品質の向上・リスクの削減

デジタルツインは、生産管理の最適化や業務効率の向上に活用することができます。物理的な製品を仮想的に表現したもので、物理的なシステムと統合し、継続的なデジタル上での実験が可能です。これにより、需要に応じた人員の再配置や、リードタイム短縮のためのプロセスの置き換えなど、さまざまな方法で最適化を図ることができます。

また、物理的な試験より先にデジタルな試験を行い、多くの関係者が視覚的に確認をすることができるため、製品の品質の向上やリスクの削減に寄与します。

②オペレーションの効率化・標準化

デジタルツインは、生産ラインの運用における重要なソリューションの1つです。常時あるいは一定の間隔でセンサー情報をデジタルツインに送ることで、トラブルの予測や故障の予防に役立てることができます。

また、現場の状況が変化した際にも、迅速なシュミレーションに基づく対応が可能となるため、最小限の時間・リソースで現場での対処を実施できます。加えて、定期メンテナンスの頻度を減らし、ダウンタイムのリスクを低減することも可能です。

③シュミレーションのリードタイムやコストの削減

デジタルツインの活用により、デジタル上で仮説検証を行うことで、これまで物理的な試作品や試作ライン、物理的な検証に費やしていた時間を最小限に抑え、さらにコストも抑えながらシュミレーションのスピードを向上させることができます。

④アフターサービスの充実

デジタルツインを活用することで出荷後の製品に関する情報収集、シュミレーションを行う事が可能です。この情報があれば、仮に製品に問題があったとしても、サプライヤーは適切なタイミングでアフターサービスを提供しやすく、お客様のニーズに迅速に対応することができます。これが顧客満足度の向上につながり、LTVの最大化が期待できます。

⑤技術の継承

デジタルツインを活用し、卓越した技術を持つ作業員が遠隔地から作業指示を行ったり、各作業員の仕事の進め方のデータが可視化・集約されることで、今まで共有されていなかった価値あるノウハウを、デジタルツインを通じて他社員に継承していくことができます。

企業がデジタルツイン活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がデジタルツイン活用で成果を上げるための5つのポイント

企業がデジタルツイン活用で成果を上げるためのポイントとして以下の5つが挙げられます。

 

  • ①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ
  • ②活用目的の明確化と骨太な戦略策定
  • ③目的から逆算したシンプルなモデル設計
  • ④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進
  • ⑤強力な開発・運用体制の構築

 

それぞれについて分かりやすく紹介していきます。

①最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップ

1つ目のポイントは、最先端の市場動向・ノウハウのキャッチアップです。

各領域における先進的なデジタルツイン活用事例をキャッチアップし、自社が取り組むべき活用方法や成果に繋がる活用のポイントを抑えた上で活用に着手しましょう。

 

デジタルツイン活用には取り組むのに一定の予算や工数が必要となるため、自社にとって重要な最新動向や活用のノウハウを抑えておくことが、成功確度の高い戦略・企画立案の大前提となります。

②活用目的の明確化と骨太な戦略の立案

2つ目のポイントは、デジタルツインを活用する目的の明確化と骨太な戦略の策定です。

現在デジタルツイン活用に取り組む企業には、デジタルツイン活用によって解決したい課題・目的を明確にしないまま取り組みが進んでしまっている企業が見受けられます。

その結果、活用のPDCAが回らないなど大きな効果に繋がらないという結果に終わってしまいます。

 

自社の経営課題を踏まえ、「活用によりどのような経営課題を解決したいのか?」「課題解決の打ち手としてなぜデジタルツインではないといけないのか?」といった明確な活用目的を整理した上で、中長期で目指す事業の姿や自社の強みの活用の仕方などの実現に向けた戦略を立案しましょう。

③目的から逆算したシンプルなモデル設計

3つ目のポイントは、目的から逆算したシンプルなモデル設計を行うことです。

デジタルツイン利用の目的から逆算されたミニマムのモデル設計が行えないと、現実世界を忠実に再現するために必要な莫大なデータが必要となり、そのデータの収集にかかるリソース不足によって企画倒れとなってしまう懸念があります。また、過剰なデータ分析や複雑なモデル構築により、シミュレーションに非常に時間がかかる可能性もあります。

 

そのため、まずは目的を明確にし、必要なデータの種類と粒度を定義してシンプルなモデルを構築することが重要です。それがクリアできた上でより高度化されたモデルに移行していきましょう。

④アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進

4つ目のポイントは、アジャイルアプローチによるプロジェクトの推進です。

デジタルツインは今後大きな成長が予想されているものの、いまだ成長期にあり、様々な業界の企業が最適な活用を模索している段階にあります。

  

そのため、計画と実行のプロセスを短いスパンで回し、仮説立案・実行・検証・施策立案のサイクルを何度も繰り返すことが、プロジェクトを机上の空論で終わらせないために重要です。

⑤強力な開発・運用体制の構築

5つ目のポイントは、強力なデジタルツイン開発・運用体制の構築です。

迅速な意思決定を可能にするとともに、高いスケーラビリティを実現するデジタルツインの開発・運用を実施しましょう。

 

デジタルツインの開発・運用には幅広い領域の知見や技術スタックが求められるため、外部のベンダーなどを活用し、不足するケイパビリティやリソースを補完することも有効です。

業界別デジタルツインの活用事例12選

業界別デジタルツインの活用事例12選

業界別のデジタルツインの活用事例として以下の12事例が挙げられます。 

 

  • 製造業界:BMW、テスラ、ダイキン
  • 建設業界:鹿島建設、大林組
  • 小売業界:Amazon、PepsiCo
  • 医療業界:富士通、コニカミノルタ
  • 都市開発:シンガポール、国土交通省、トヨタ

 

それぞれの事例についてわかりやすく紹介していきます。

 

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製造業界:BMW、テスラ、ダイキン

➀BMW:バリューチェーンの各プロセスのデジタルツインを構築

BMW:バリューチェーンの各プロセスのデジタルツインを構築
(画像:BMW)

BMWはバリューチェーンの各プロセスのデジタルツインを構築し、効率化のためのシミュレーションを行っています。BMWの製造する多くの車両が顧客の要望を受けたカスタマイズ車両であることから、顧客の要望をいかに生産ラインに的確に反映するかが生産性に直結します。

 

そこで、BMWのエンジニアはNVIDIA Omniverseを活用した工場全体のデジタル・ツインを使って、各モデルの生産工程のどこをどのように改善すればよいかを迅速に把握することができます。

②テスラ:車両を遠隔で自動アップデート

テスラ:車両を遠隔で自動アップデート
(画像:テスラ)

テスラの販売する車両にはデジタルツインを活用したシステムが標準搭載されており、車両が自動でアップデートされる仕組みを構築しています。各車両に搭載されたセンサーが車両の状態や走行状況、周辺環境などのデータを基に車両にとって最適な走行方法を分析し、自動でソフトウェアがアップデートされる仕組みとなっています。

 

この仕組みにより、車両診断を店舗で行う必要がなくなり、ユーザーは店舗に出向く手間、テスラは車両診断にかかるコストの大幅な削減に成功しています。

③ダイキン:製造ラインのロス削減へ

ダイキン:製造ラインのロス削減へ
(画像:ダイキン)

空調製品を生産するダイキン工業は、堺製作所臨海工場(大阪府堺市)向けに、デジタルツイン機能を搭載した新しい生産管理システムを開発しました。デジタルツインでは、部品の流れや組み立て、塗装、プレスなどの工程状況を再現します。

 

この工場では、デジタルツインを活用することで、生産ラインの停止原因を事前に予測し、迅速に対応することができます。このシステムは、製造設備や組立作業、ワークフローなどの状態を監視し、仮想空間上に再現します。そして、過去に発生した事象を詳細に分析し、将来起こりうる事象をシミュレーションすることで、潜在的な問題を予測します。

 
デジタルツイン生産管理システムの導入の結果として、2021年度には2019年度比で30%以上のロス削減を見込んでいるとのことです。

 

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建設業界:鹿島建設、大林組

④鹿島建設:国内初、建築の全フェーズでデジタルツインを実現

鹿島建設:国内初、建築の全フェーズでデジタルツインを実現
(画像:鹿島建設)

2020年に鹿島建設はオービック御堂筋ビルの新築工事において、プロジェクトの全フェーズにおいてBIMによるデジタルツインを活用することで、プロジェクトの各フェーズにおける建物データの連携・共有を可能にしました。

  

企画・設計フェーズでは周辺環境へのビル風のシミュレーション、建物内のシミュレーションに、施工フェーズでは工事プロセスのデジタル化と進捗管理、MRの活用による、実際の施工状況の確認に、維持管理フェーズでは、ファシリティマネジメントのデータへの連携、日常の点検から得られた情報を収集し、その後の建築の企画・開発への活用になど、多岐にわたるユースケースでデジタルツインを活用しました。

 

デジタルツインを活用することで、建物自体の高品質化はもちろん、企画・設計から竣工後の管理・運営までの一連の建物にまつわる情報をデジタル化し、お客様に提供することが建物の更なる価値向上に繋がると考えているとのことです。

⑤大林組:4D施工管理システムを開発

大林組:4D施工管理システムを開発
(画像:大林組)

大林組は建築物の3Dモデルに建設現場周辺の地形やクレームの位置などの施工現場の状況を、デジタル上のモデルにリアルタイムに反映する「4D施工管理システム」を開発しました。

  

このシステムは、北海道で2023年3月の開業を控える「エスコンフィールドHOKKAIDO」の建設現場で実証が進められています。この実証では、クレーンに設置したセンサーからの位置や方角のデータを基に、クレーンの動作に関するデータをリアルタイムに収集し、デジタルツインに反映することで、施工の品質向上はもちろん、各業者の作業の出来高の算出にも活用されています。また、現場に設置された入退場システムから取得した作業員の入退場データを基に、各作業を担当する作業員の工数を測定し、作業の効率化に繋げる試みも行われています。

 

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小売業界:Amazon、PepsiCo

⑥Amazon:グローバル規模での倉庫の配送オペレーションを最適化

Narrowing the Sim2Real Gap with NVIDIA Isaac Sim
(動画:NVIDIA)

Amazonはグローバルで50万台以上の倉庫内の配送ロボットのオペレーションの最適化にNVIDIA Omniverseを活用しています。

 

AIを活用したデジタルツインを構築し、倉庫の設計と流れを最適化しています。

⑦PepsiCo:流通センターの効率化とコスト削減

PepsiCo Simulates and Optimizes Distribution Centers with NVIDIA Omniverse and Metropolis
(動画:NVIDIA)

PepsiCoは、流通センターの効率化とエネルギー消費量の削減にNVIDIA Omniverseを活用しています。

 

AIを活用したデジタルツインを構築し、機械と作業員の作業を最適化することで、ダウンタイムとエネルギー消費量を減らすことに成功しています。

医療業界:富士通、コニカミノルタ

⑧富士通:病院・患者の状態を仮想空間上に再現

富士通:病院・患者の状態を仮想空間上に再現
(画像:富士通)

2022年に富士通は、医療分野での共同研究に向け東北大学と包括提携を発表しました。病院や患者の状態を仮想空間上に再現するデジタルツイン開発を目指しています。

 

富士通はトップシェアを持つ電子カルテのノウハウを活かし、診療情報や病院職員の勤務状況、医療機器の稼働情報などを統合し、病床の稼働状況の把握や将来の状況のシミュレーションを行うことで運営の最適化を図ります。

 

また、ウェアラブルデバイスを通して取得した患者の状態もデジタル上で再現し、投薬や手術に活用する予定です。

⑨コニカミノルタ:内視鏡手術のシミュレーションにデジタルツインを活用

コニカミノルタ:内視鏡手術のシミュレーションにデジタルツインを活用
(画像:コニカミノルタ)

コニカミノルタは、2018年から内視鏡を用いた脊椎手術を仮想空間でシミュレーション可能なデジタルツインのアプリケーション「Plissimo XV」を提供しています。このアプリケーションに医療機関で撮影した画像を読み込ませることで、仮想空間でのシミュレーションが可能になります。

 

脊髄そのものの再現に加えて、手術で使う内視鏡視点の画像やドリルなどの器具も仮想空間に描画し、手術のシミュレーションが可能になります。

都市開発:シンガポール、国交省、トヨタ

⑩シンガポール:世界初 国全体をデジタルツイン化

シンガポール:世界初 国全体をデジタルツイン化
(画像:ダッソー・システムズ) 

シンガポール政府は、自然や建物、道路や人・車などのあらゆるデータを集約し、国全体のデジタルツイン化に世界で初めて成功しました。この空間は「バーチャルシンガポール」と呼ばれ、都市計画へのデジタルツインの活用事例として世界中から注目を集めています。

 

バーチャルシンガポールに活用されるデータは、政府機関やインターネット、IoTからのリアルタイムデータなど幅広いソースから集められています。

 

この取り組みの成果は、最適な都市計画の策定や自然災害のリスク評価・対策、国民への最適な交通ルートの提案など多岐にわたり、国全体のDX化の基盤となっています。

⑪国交省_都市づくりのDXを推進

国交省_都市づくりのDXを推進
(画像:国土交通省) 

2020年度より国土交通省は、「ProjectPLATEAU」で都市づくりのDXを推進しています。日本全国の都市で3D都市モデルを構築し、オープンデータとして公開することで、誰もが自由に都市データにアクセスし、防災やまちづくり、AR/VRなどさまざまな用途に活用できるようになります。

 

都市の3Dモデルは、都市計画・開発の様々な場面で利用することができます。例えば、交通の流れやバス停の混み具合、駐車場の空き状況、建物や公共施設に必要なスペースの把握、交通システムから排出されるCO2の量、自然災害の評価など、都市空間が持つさまざまなデータ・機能・特徴を把握することができるのです。

 

2021年には全国都市の3D都市モデルの整備が完了し、そのモデルを様々な地方公共団体や民間企業が活用し、数多くの未来のまちづくりにむけた実証実験が行われています。

⑫トヨタ:次世代の街・サービスづくりにデジタルツインを活用

トヨタ:次世代の街・サービスづくりにデジタルツインを活用
(画像:トヨタ自動車) 

トヨタ自動車は、自動運転などの様々な技術・サービスの実証実験を行うスマートシティである「Woven City」を静岡県裾野市の自社工場跡地に建設しています。

 

トヨタはこのスマートシティにおける都市やサービスの設計・運営のシミュレーションにデジタルツインを活用しています。街の様々な箇所に設置されたセンサーや自動車、住民の利用するデバイスなどから収集された膨大なデータを1つのデータプラットフォームに統合することで、モビリティや医療、教育など様々なサービスの構築・改善に繋げる計画とのことです。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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