【2024年】おススメのVRオフィス7選|選び方も解説

コロナウイルス感染拡大の影響を受け多くの企業がリモートワーク体制への移行を進めています。そんななか、リモートワーク環境でのコミュニケーションにVRを活用しようという動きが始まっており、VRオフィスサービスが、注目を集めています。

 

一方で、「VRオフィスの導入方法がわからない」「どのVRオフィスサービスを選べばいいか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、VRオフィスサービスの選び方、サービスの事例、導入のメリットをわかりやすくご紹介します。

 

本記事は、以下のような方におススメの記事となっています。

 

  • VRオフィスサービスにはどのようなものがあるのか知りたい
  • どのようにしてVRオフィスサービスを選べばよいのかわからない
  • VRオフィスを導入するメリットをおさえておきたい

 

本記事を読めば、VRオフィスサービスの選び方からメリットまで効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。


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VRオフィスとは

VRオフィスとは Meta
(画像:Meta) 

VRオフィスとは、仮想空間上に再現されたオフィスのことです。社員は、アバターの姿でVRオフィスにログインし、会議やタスクを行うことができます。

 

ZoomやTeamsなどのリモートコミュニケーションツールとは異なり、社員同士が同じオフィスにいるような感覚で仕事をすることができる点が特徴で、コロナによるリモートワークの普及により、近年注目を集めています。

VRオフィスを活用する3つのメリット

VRオフィスを活用する3つのメリット

VRオフィスをリモートワークに活用するメリットとして以下の3つが挙げられます。

 

  • ①生産性の向上
  • ②コミュニケーションの円滑化
  • ③自然発生的なコミュニケ―ションの創出

 

それぞれのメリットについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①生産性の向上

リモートワーク環境において、ディスカッションをしながら会議を進めるなど複数人での仕事に関して、ホワイトボートを用いてイメージを共有することができないなど、オフィスでの作業と比べて生産性が落ちてしまう場面が存在します。

 

そこでVRオフィスを活用することで、ホワイトボード上への書き込み機能など実際のオフィスに近い環境をバーチャル上に再現し生産性を高めることができます。

②コミュニケーションの円滑化

SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、以前よりはコミュニケーションが活発に行われるようになったものの、相手の細かい表情やボディーランゲージなどから相手の心理状況や伝えたいニュアンスを読み取ることは難しいのが現状です。

 

そこでVRオフィスを導入することで、それらの課題を解決し、よりコミュニケーションを円滑化することができます。

③自然発生的なコミュニケ―ションの創出

リモートワーク環境下では、SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、明確な目的がある際のコミュニケーションは行えるものの、オフィスでたまたま近くにいる同僚と雑談するといった自然発生的なコミュニケーションの機会が限られているのが現状です。

 

そのため、VRオフィスを導入することで、自然発生的なコミュニケーションの機会を創出し、社員同士での心理的な繋がりや新たな取り組みへのきっかけを提供することができます。

VRオフィスサービスを選ぶ際の3つのポイント

VRオフィスサービスを選ぶ際の3つのポイント

VRオフィスサービスを選ぶ際のポイントとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • ①自社の目的や業態にマッチしているか
  • ②社員にとって使いやすい設計となっているか
  • ③導入や運用へのサポートは十分か

 

それぞれについてわかりやすく紹介していきます。

 

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①自社の目的や業態にマッチしているか

1つ目のポイントは、自社の目的や業態にマッチしているかという点です。

VRオフィスは、社員がまるで同じ職場にいるかのように感じられる点が大きな魅力であるため、業務の性質上、社員同士のコミュニケーションの必要性が頻繁に発生する企業にとっては、特に利用するメリットが大きいと考えられます。

 

一方で、VRオフィス以外にも、2Dのバーチャルオフィスや音声のみのオフィスなど様々な形態のバーチャルオフィスがあるため、これら他の選択肢も考慮した上で、VRオフィスを導入する必要があるかを検討することが重要です。

 

VRオフィスの導入を検討している企業としては、自社の目的や業態を考慮して、最適な形態のサービスを提供してくれるサービスを選択することが望ましいです。

②社員にとって使いやすい設計となっているか

2つ目のポイントは、社員にとって使いやすい設計となっているかという点です。

VRサービスを利用したことがない社員も多いと考えられるため、社員にとってアクセスしやすく、使い方も分かりやすい設計となっているかは重要なポイントとなります。

 

例えば、VRオフィスの導入に当たって社員に大きな負担をかけないか、だれでも簡単にアクセスして利用できる分かりやすいUI設計がなされているか、といった観点からVRオフィスサービスを選択することが重要となります。

③導入や運用へのサポートは十分か

3つ目のポイントは、導入や運用へのサポートは十分かという点です。

VRオフィスの導入に当たっては、通信環境の整備やデバイスの確保などの準備が必要となります。特にVRオフィスの活用が初めての企業にとっては、導入に向けた準備を手厚くサポートしてくれるサービスを選ぶことが重要なポイントとなります。

 

また、VRオフィスの活用を開始した後に不具合が生じた場合などに備えて、アフターケアが充実しているサービスが望ましいです。

 

そのため、「社内にVRに詳しい人がいない」「VRを活用したことがない」などVRオフィスの導入に不安がある場合は、外部のVRコンサル会社に相談することも考えられます。

VRオフィスサービスのおススメ7選

おススメのVR会議サービス7選

おすすめのVRオフィスサービスとして以下の7つが挙げられます。

 

  • ①Horizon Workrooms:Meta社の提供するVRオフィスサービス
  • ②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
  • ③remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
  • ④WHITEROOM:VRとMRに対応したメタバースプラットフォーム
  • ⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるメタバース
  • ⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたVRオフィス
  • ⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス

 

それぞれのサービスについて分かりやすく紹介していきます。

 

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①Horizon Workrooms:Meta社の提供するVRオフィスサービス

Horizon Workrooms:Meta社の提供するVRオフィスサービス
(画像:Meta)

Horizon WorkroomsとはMeta社が提供しているVRオフィスサービスです。どこにいても、同僚とより良く一緒に仕事をすることを目的としており、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。

 

また、参加者のアイデアをまとめるために大きなバーチャルホワイトボードを使用したり、自分のコンピューターやキーボードをVR空間に持ち込んだりすることができます。

料金プランは無償であり、Oculus Quest 2の利用可能な全ての国でHorizon Workroomsをダウンロードすることができます。

 

Horizon Workroomsの特徴としては大きく2点あり、1点目がデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点、2点目が同僚と一緒にいるような感覚になる点です。

 

1点目のデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点に関しては、「Horizon Workrooms」は、複合現実であり、物理的なデスクやキーボードをバーチャルルームに持ち込み、バーチャル会議室の机の上に置くことができますです。

 

2点目の同僚と一緒にいるような感覚になる点に関しては、高品質かつ低遅延の空間オーディオにより、着席している位置によって声の聞こえ方が変わるため、まるで実際に同じ部屋で仕事をしているかのように感じることができます。

 

Horizon WorkroomsはMeta社が提供しているため、今後ユーザー数が大きく伸びると予想されるVRオフィスの一つです。

②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール

Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
(画像:マイクロソフト)

Mesh for Microsoft Teamsとはマイクロソフトが提供しているアバター会議ツールです。会議へ参加する人のコミュニケーション活性化を目的としており、Microsoft Meshの複合現実機能(アバターなど)とTeams の生産性向上ツール(チャット、会話)などを融合させています。

 

正式リリースがされていないため、料金プランは未定だがTeamsの月額費用(¥0〜¥1,360* プランによって異なる)に含まれることが予想される。

 

Mesh for Microsoft Teamsの特徴としては大きく2点あり、1点目がOfficeアプリケーションとの統合ができる点、2点目がドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点です。

 

1点目のOfficeアプリケーションとの統合ができるに関しては、Officeアプリケーションとの統合によって、PowerPointのプレゼンテーションなどを会議中に表示することができます。

 

2点目のドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点に関しては、新しいアイディアやビジネスチャンスを生み出すことを目的として、メンバー同士の自然で自発的なやりとりが発生するスペースを常に設けています。

 

Mesh for Microsoft Teamsはマイクロソフト社が提供しているサービスであるため、今後はマイクロソフトのユーザーアセットを活用して、ユーザー数が大きく伸びると予想されるVRオフィスの一つです。

③remo:会議に活用できる総合プラットフォーム

remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
(画像:remo)

remoとはWebイベント会場やバーチャルオフィス、教室等でのイベント開催の総合プラットフォームです。 用途に合わせて2D、3Dのテンプレートが豊富に用意されています。プレゼンテーション登壇者にリアルタイムでリアクションができたり、投票やクイズ等の参加型イベントの実施ができたりと、Remoならではの双方向コミュニケーションが特徴です。

 

ビジネス向けクラウドサービスのレビューサイトITreviewにおいて開催された「I Treview Grid Award 2023 Winterにて、認知度、満足度が高いツールとして評価され、ウェビナー、仮想オフィスを含む3部門で受賞しています。国内ではSONYや京都大学など幅広い分野で活用されています。

 

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④WHITEROOM:VRとMRに対応したメタバースプラットフォーム

WHITEROOM:VRとMRに対応したメタバースプラットフォーム
(画像:大和ハウス)

大和ハウスグループの南国アールスタジオ株式会社が展開するリモートワーク向けメタバースプラットフォーム「WHITEROOM」はVRとMRの両方に対応した新型ヘッドセット「Meta Quest Pro」に対応しています。

 

ネットワーク環境があれば、どこからでもVR/MRに対応したデバイスを使って複数人で同じ空間に集まりコミュニケーションできます。自宅で会議やプレゼンを行う際にはVR、現場でのトレーニングやオフィスの会議室で利用する際にはMRと使い分けすることができます。

⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR

Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR
(画像:リアルバーチャル株式会社)

Real Virtual LIVEとはリアルバーチャル株式会社が提供しているアバター会議ツールです。リアルを感じながらオンラインコミュニケーションすることを目的としており、アバターの顔部分がWebカメラになっておりお互いの表情をリアルタイムに見ることができながら、アバターとして動き回ることができます。

 
また、CGの空間だけでなく360度画像の中にも行くことができます。実際のオフィスや学校や地域の中に入りながらコミュニケーションできることで、お客さんと実際の場所を見ながらお話ができたり、職場体験、学校見学が可能です。

 
仕様としてはWebカメラを使うことからPC・スマホを使用します。実際にWeb会議を行うのと同等の行い方でメタバースを実施することができるためITに強くない部署の方でも利用いただいてます。費用は、月額費用1万円〜からVRを開始できるということで多くの企業様や学校で導入されています。

 
さらに、この数年で加速している『オンラインで調べてリアルで購入する』という消費者の行動をいち早く取り込みながらリアルとバーチャルの連携を推進し、企業様専用のメタバース空間作りも行っています。これにより、企業様の実際の事業とオンライン(VR)施策が相乗効果がでるように設計して企業様の事業にも貢献しています。

⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたVRオフィス

eXp World Tour – In 90 Seconds
(動画:eXp World)

VirBELA社は、VRオフィスの中にリフレッシュのための湖やサッカー場などの施設が用意された「eXp World」というサービスを提供しています。

 

基本的なVRオフィスでは、オフィスの1室のみが再現されているのに対して、「eXp World」はVR空間を仕事に限らず活動の拠点にすることができると考えられます。これにより、休息のための場での偶然の出会いから生まれるコミュニケーションが促進されると考えられています。

 

また、同サービスを利用しているeXp reality社は、フルリモートでの勤務を導入し、オフィス賃料の削減を行うことで大幅に収益性を改善させました。コロナ禍におけるリアルの代替手段としてのリモートワークから、積極的にリモートワークを活用することによって自社の価値を高める考えが必要になってきています。

⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス

BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス
(画像:H2L株式会社プレリリースより)

BodySharing for Business はH2L株式会社と株式会社乃村工藝社が共同開発したVRオフィスです。BodySharing for Businessの大きな特徴は、筋変位センサデバイス「FirstVR」を用いて、元気度やリラックス度を可視化しメンバーと共有できる点にあります。

 

FirstVRとは、世界初の技術、筋変位センサを内蔵するデバイスです。筋肉の膨らみを読み取り、体の位置や動き、力の入れ具合、重さの感覚を推定し、コンピュータに伝えます。これをVRオフィスと結びつけることで、筋肉の状態から元気度やリラックス度を推定し、リアルタイムでアバターに自動反映することができます。

 

また、FirstVRがなくても、VRオフィスとしての基本機能を使用することができます。

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このナレッジの著者

メタバース総研 代表取締役社長

今泉 響介

株式会社メタバース総研(現・CREX)代表取締役社長。
慶應義塾大学経済学部卒業。学生起業した事業を売却後、日本企業の海外展開/マーケティングを支援する株式会社Rec Loc を創業・社長就任を経て、現職に。メタバースのビジネス活用に特化した国内最大級の読者数を誇るメディア「メタバース総研」の運営やメタバースに関するコンサルティング及び開発サービスの提供を行っている。著書に『はじめてのメタバースビジネス活用図鑑』(中央経済社)

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