VR会議を行う3つのメリットとは?人気サービス7選も紹介
コロナウイルス感染拡大の影響を受け多くの企業がリモートワーク体制への移行を進めています。そんななか、リモートワーク環境でのコミュニケーションにVRを活用しようという動きが始まっており、VR会議サービスが、注目を集めています。
一方で、「VR会議の導入方法がわからない」「どのVR会議サービスを選べばいいか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、VR会議のメリットやサービスの事例をわかりやすくご紹介します。
本記事は、以下のような方におススメの記事となっています。
- VR会議サービスにはどのようなものがあるのか知りたい
- VR会議を導入するメリットをおさえておきたい
本記事を読めば、代表的なVR会議サービスの概要からVR会議導入のメリットまで効率良くキャッチアップできると思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
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そもそもVRとは?
VRとはVirtual Realityの略称で、別名仮想現実とも呼ばれます。最先端の3DモデリングやVRデバイス、ゴーグル等の技術により、まるでその世界に入り込んでいるかのように感じられる、デジタル上の仮想空間を提供する技術のことを指します。
日本バーチャルリアリティ学会ではVRを「みかけや形は原物そのものではないが、本質的あるいは効果としては現実であり原物であること」と定義しています。すなわち、VRは、現実世界そのものではないが、実質は現実世界とほとんど変わらないという意味です。
VRの定義についてはこの他にも色々な考え方がありますが、いずれにしても、本質的には現実とほとんど変わらないというところがポイントになります。
様々なユースケースの中でも特にゲームの使用を中心に利用が拡大しており、まるでゲームの世界に入り込んだかのような没入感・臨場感を感じながらプレイすることが出来ます。
また、最近ではゲームだけでなく、仮想現実に出店し商品を販売したり、仮想空間上で社員研修や教育を行ったり、建築のシミュレーションを行ったりするなど、様々な分野でVRが活用されています。
VRで会議を行う3つのメリット
VRで会議を行うメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- ①生産性の向上
- ②コミュニケーションの円滑化
- ③自然発生的なコミュニケ―ションの創出
それぞれのメリットについて分かりやすく紹介していきます。
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①生産性の向上
リモートワーク環境においては、ホワイトボードなどを用いてイメージを共有することが難しいなど、オフィスでの作業と比べて生産性が落ちてしまう場面が存在します。
そこでVR会議を活用することで、ホワイトボード上への書き込み機能など実際のオフィスに近い環境をバーチャル上に再現し生産性を高めることができます。
②コミュニケーションの円滑化
SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、以前よりはコミュニケーションが活発に行われるようになったものの、相手の細かい表情やボディーランゲージなどから相手の心理状況や伝えたいニュアンスを読み取ることは難しいのが現状です。
そこでVR会議を導入することで、それらの課題を解決し、よりコミュニケーションを円滑化することができます。
③自然発生的なコミュニケ―ションの創出
リモートワーク環境下では、SlackなどのチャットツールやZOOMなどのビデオ通話の活用により、明確な目的がある際のコミュニケーションは行えるものの、オフィスでたまたま近くにいる同僚と雑談するといった自然発生的なコミュニケーションの機会が限られているのが現状です。
そのため、VR会議を導入することで、自然発生的なコミュニケーションの機会を創出し、社員同士での心理的な繋がりや新たな取り組みへのきっかけを提供することができます。
VR会議向けのおススメサービス7選
おすすめのVR会義向けサービスとして以下の7つが挙げられます。
- ①Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
- ②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
- ③Remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
- ④WHITEROOM:VRとMRに対応したプラットフォーム
- ⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR
- ⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたバーチャルオフィス
- ⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス
それぞれのサービスについて分かりやすく紹介していきます。
①Horizon Workrooms:Meta社の提供するバーチャル会議室サービス
Horizon WorkroomsとはMeta社が提供しているバーチャル会議室サービスです。どこにいても、同僚とより良く一緒に仕事をすることを目的としており、アバターとしてVR空間で会議に参加したり、パソコンのビデオ通話でバーチャルルームにダイヤルインしたりすることができます。また、参加者のアイデアをまとめるために大きなバーチャルホワイトボードを使用したり、自分のコンピューターやキーボードをVR空間に持ち込んだりすることができます。
Meta社の提供するVRヘッドセットOculus Quest 2を持っていれば、サービスの機能を最大限活用できますが、PC等でブラウザからアクセスすることも可能です。料金プランは無償であり、Oculus Quest 2の利用可能な全ての国でHorizon Workroomsをダウンロードすることができます。
Horizon Workroomsの特徴としては大きく2点あり、1点目がデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点、2点目が同僚と一緒にいるような感覚になる点です。
1点目のデスク、パソコン、キーボードも一緒にVR空間へ持っていける点に関しては、「Horizon Workrooms」は、複合現実であり、物理的なデスクやキーボードをバーチャルルームに持ち込み、バーチャル会議室の机の上に置くことができます。
2点目の同僚と一緒にいるような感覚になる点に関しては、高品質かつ低遅延の空間オーディオにより、着席している位置によって声の聞こえ方が変わるため、まるで実際に同じ部屋で仕事をしているかのように感じることができます。
Horizon WorkroomsはMeta社が提供しているため、今後ユーザー数が大きく伸びると予想されるVR会議ツールの一つです。
②Mesh for Microsoft Teams:マイクロソフト社の提供するアバター会議ツール
Mesh for Microsoft Teamsとはマイクロソフトが提供しているアバター会議ツールです。会議へ参加する人のコミュニケーション活性化を目的としており、Microsoft Meshの複合現実機能(アバターなど)とTeams の生産性向上ツール(チャット、会話)などを融合させています。
Mesh for Microsoft Teamsの特徴としては大きく2点あり、1点目がOfficeアプリケーションとの統合ができる点、2点目がドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点です。
1点目のOfficeアプリケーションとの統合ができるに関しては、Officeアプリケーションとの統合によって、PowerPointのプレゼンテーションなどを会議中に表示することができます。2点目のドロップインスペース(雑談ができる空間)がある点に関しては、新しいアイディアやビジネスチャンスを生み出すことを目的として、メンバー同士の自然で自発的なやりとりが発生するスペースを常に設けています。
Mesh for Microsoft Teamsはマイクロソフト社が提供しているサービスであるため、今後はマイクロソフトのユーザーアセットを活用して、ユーザー数が大きく伸びると予想されるVR会議ツールの一つです。
③Remo:会議に活用できる総合プラットフォーム
RemoとはWebイベント会場やバーチャルオフィス、教室等でのイベント開催の総合プラットフォームです。 用途に合わせて2D、3Dのテンプレートが豊富に用意されています。プレゼンテーション登壇者にリアルタイムでリアクションができたり、投票やクイズ等の参加型イベントの実施ができたりと、Remoならではの双方向コミュニケーションが特徴です。
ビジネス向けクラウドサービスのレビューサイトITreviewにおいて開催された「I Treview Grid Award 2023 Winterにて、認知度、満足度が高いツールとして評価され、ウェビナー、仮想オフィスを含む3部門で受賞しています。国内ではSONYや京都大学など幅広い分野で活用されています。
料金は、継続利用プランで月額29,000円〜、単発利用プランで月額24,000円〜となっています。
④WHITEROOM:VRとMRに対応したプラットフォーム
WHITEROOMは、大和ハウスグループの南国アールスタジオ株式会社が展開するリモートワーク向けVRプラットフォームです。Meta QuestシリーズやHoloLens 2といったヘッドセットのほか、iPhone・iPad・Windows PCにも対応しています。ネットワーク環境があれば、どこからでもVR/MRに対応したデバイスを使って複数人で同じ空間に集まりコミュニケーションできます。
自宅で会議やプレゼンを行う際にはVR、現場でのトレーニングやオフィスの会議室で利用する際にはMRと使い分けすることができます。
企業向けの料金プランは、月額100万円となっています。
⑤Real Virtual LIVE:リアルな顔が見えるアバターで、リアルな場所にも行けるVR
Real Virtual LIVEとはリアルバーチャル株式会社が提供しているアバター会議ツールです。リアルを感じながらオンラインコミュニケーションをすることを目的としており、アバターの顔部分がWebカメラになっておりお互いの表情をリアルタイムに見ながら、アバターとして動き回ることができます。
また、CGの空間だけでなく360度画像の中にも行くことができます。実際のオフィスや学校や地域の中に入りながらコミュニケーションできることで、お客さんと実際の場所を見ながらお話ができたり、職場体験、学校見学が可能です。
仕様としてはWebカメラを使うことからPC・スマホを使用します。実際にWeb会議を行うのと同等の行い方でVRを実施することができるためITに強くない部署の方でも利用いただいてます。月額費用1万円〜からVRを開始できるということで多くの企業様や学校で導入されています。
さらに、この数年で加速している『オンラインで調べてリアルで購入する』という消費者の行動をいち早く取り込みながらリアルとバーチャルの連携を推進し、企業様専用のVR空間作りも行っています。これにより、企業様の実際の事業とオンライン(VR)施策が相乗効果がでるように設計して企業様の事業にも貢献しています。
⑥eXp World:リフレッシュの為の空間も用意されたバーチャルオフィス
VirBELA社は、バーチャルオフィスの中にリフレッシュのための湖やサッカー場などの施設が用意された「eXp World」というサービスを提供しています。基本的なバーチャルオフィスでは、オフィスの1室のみが再現されているのに対して、「eXp World」はVR空間を仕事に限らず活動の拠点にすることができると考えられます。これにより、休息のための場での偶然の出会いから生まれるコミュニケーションが促進されると考えられています。
また、同サービスを利用しているeXp reality社は、フルリモートでの勤務を導入し、オフィス賃料の削減を行うことで大幅に収益性を改善させました。コロナ禍におけるリアルの代替手段としてのリモートワークから、積極的にリモートワークを活用することによって自社の価値を高める考えが必要になってきています。
⑦BodySharing for Business:「元気度」「リラックス度」を可視化する先進的なVRオフィス
BodySharing for Business はH2L株式会社と株式会社乃村工藝社が共同開発したVRオフィスです。BodySharing for Businessの大きな特徴は、筋変位センサデバイス「FirstVR」を用いて、元気度やリラックス度を可視化しメンバーと共有できる点にあります。
FirstVRとは、世界初の技術、筋変位センサを内蔵するデバイスです。筋肉の膨らみを読み取り、体の位置や動き、力の入れ具合、重さの感覚を推定し、コンピュータに伝えます。これをメタバースオフィスと結びつけることで、筋肉の状態から元気度やリラックス度を推定し、リアルタイムでアバターに自動反映することができます。
また、FirstVRがなくても、VRオフィスとしての基本機能を使用することができます。
料金プランは、最大2か月間の無料期間があり、その後は月額900円となっています。
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