野村アセットマネジメント株式会社は、日本を代表する資産運用会社として、長い歴史と豊富な実績を持つ企業です。本記事では、野村アセットマネジメントの年収について、年齢別・職種別の平均年収、給与体系、ボーナス、福利厚生などとともにわかりやすく紹介していきます。

野村アセットマネジメントの会社概要

野村アセットマネジメントは、野村ホールディングス株式会社の100%子会社として、野村グループのインベストメント・マネジメント部門の中核を担っています。1959年に野村證券投資信託委託株式会社として設立され、1997年に野村投資顧問株式会社との合併により現在の形となりました。

基本情報

事業内容

野村アセットマネジメントの事業は、主に以下の分野で構成されています。

投資信託業務

個人投資家向けの投資信託の設定・運用・販売を行っています。特に「NEXT FUNDS」シリーズのETF（上場投資信託）が代表的商品で、国内ETF市場において44%のシェアを占め、市場第1位の地位を確立しています。

投資顧問業務

機関投資家向けの投資一任業務や投資助言業務を提供しています。年金基金や金融機関などの法人顧客に対して、専門的な資産運用サービスを展開しています。

グローバル展開

世界10カ国以上に拠点を持ち、1,500名以上の専門スタッフを擁する国際的な資産運用会社として事業を展開しています。東京、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、クアラルンプール、香港などの主要金融センターに現地法人や事務所を設置し、世界中の顧客にサービスを提供しています。

運用資産規模

世界全体で91.0兆円の運用資産残高を管理する、国内最大手の資産運用会社として位置づけられています。

野村アセットマネジメントの平均年収 〜年齢/役職/職種別〜

野村アセットマネジメントの年収情報について、複数の転職・口コミサイトのデータを基に詳しく解説します。

全社平均年収

野村アセットマネジメントの平均年収は、調査サイトによって若干の差がありますが、990万円～1,154万円の範囲となっています。

年収範囲は309万円～2,220万円と幅広く、職種や役職、経験年数によって大きな差があることが分かります。

新卒初任給・年収推移

初任給

• 月給：300,000円
• 年1回の月例給水準決定と年1回の賞与支給

新卒年収推移

• 新卒5年目（27歳）：約900万円
• 新卒7年目（30歳）：900万円～1,000万円

新卒入社の場合、基本的には同期間で大きな差は付かず、7年目で職位が上がるタイミングまでは普通に働いていれば同期とともに昇格する仕組みとなっています。

職種別平均年収

職種によって年収水準に明確な差があります。

• 営業：869万円
• 企画・マーケティング：894万円
• コーポレート：962万円
• その他金融・不動産専門職：1,159万円
• アセットマネジメント：1,162万円

特にアセットマネジメント職種では業界内で2位の高水準となっています。

年齢別年収推移

年齢が上がるにつれて年収も順調に上昇する傾向があります。

• 20代前半：業界内226位
• 20代後半：業界内185位
• 30代前半：業界内96位
• 30代後半：業界内46位
• 40代前半：業界内24位

30代以降は業界内でも上位の年収水準となることが分かります。

役職別・専門職年収

ファンドマネージャー

ファンドマネージャーなどの専門職では特に高い年収が期待できます。

• 年収1,700万円の事例も報告されており、基本給よりも賞与で大きな差がつく仕組みとなっています
• 総合職で30歳時点：1,000万円～1,100万円
• ファンドマネージャー：1,800万円～2,300万円

手取り・福利厚生

手取り額については具体的な数値は公開されていませんが、充実した福利厚生制度があります。

• 住宅関連：準社宅制度、住宅資金融資制度
• 休暇制度：完全週休2日制、夏季・冬季連続5日間のリフレッシュ休暇
• その他：従業員持株制度、確定拠出年金制度、直営保養所（国内・ハワイ）

特に家賃補助などの福利厚生が手厚く、実質的な収入の上乗せ効果があると評価されています。

中途採用年収

中途採用の場合、経験やスキルに応じて500万円～975万円の年収レンジが設定されており、月額基本給は33万円～60万円となっています。

野村アセットマネジメントは、激務ではない割に高給という評価もあり、資産運用業界の中でも競争力のある年収水準を維持していることが分かります。

野村アセットマネジメントの年収体系・仕組み

野村アセットマネジメントの年収体系は、基本給を中心としながらも賞与の比重が高い構造となっており、職種や役職によって異なる仕組みが採用されています。

年収構成比率

野村アセットマネジメントの年収内訳は以下の構成となっています。

• 基本給：56%
• 賞与：28%
• 残業代：9%
• その他：6%

賞与が全体の28%を占めており、比較的賞与の比率が高いことが特徴です。

報酬体系の基本構造

野村アセットマネジメントの報酬体系は、基本給、ボーナス、インセンティブの3つの要素で構成されています。

基本給と賞与の比率

一般的な職種では、基本給：賞与＝3：2程度の比率となっています。基本給はそれほど高くないものの、年1回の賞与が大きいという特徴があります。

賞与支給時期

• 年1回、5月に支給
• 新卒の場合は年1回の賞与支給

昇給・昇格制度

新卒入社の昇進パターン

• 入社1～7年目：段階的な昇給制度により、ある程度までは自動的に昇給
• 7年目まで：同期間で大きな差は付かず、普通に働いていれば同期とともに昇格
• 30代まで：右肩上がりに上昇する年功序列的な側面

職位による給与決定

ポストによって給与が決まる制度を導入していますが、一部では「うまく機能していない」との指摘もあります。

職種別・専門職の報酬体系

ファンドマネージャーなど専門職

• 一部のアクティブファンドマネージャーは、ベーシックな比率とは異なる報酬体系
• ペイフォーパフォーマンスを重視した仕組み
• 基本給よりも賞与で大きな差がつく構造

職種による年収差

• 営業系：比較的標準的な報酬体系
• 運用系・専門職：パフォーマンスに応じたインセンティブが大きい
• 管理系：安定的な報酬体系

新卒初任給・昇給制度

初任給

• 月給：300,000円
• 月例給：年1回水準を決定
• 賞与：年1回支給

昇給の仕組み

• 月例給の水準決定：年1回実施
• 賞与：年1回、主に5月に支給
• 時間外手当：別途支給

評価・査定制度の特徴

野村アセットマネジメントでは、パフォーマンスを上げている人に対してはアベレージが高い給与水準を提供している一方で、職種や役職によって評価基準が異なります。

特に運用部門では、運用成績に応じたインセンティブが重要な要素となっており、優秀なファンドマネージャーには高額な報酬が支払われる仕組みとなっています。

この年収体系により、野村アセットマネジメントは日系資産運用会社の中でも最高レベルの給与水準を維持しており、特に専門性の高い職種では業界内でも競争力のある報酬を提供しています。

野村アセットマネジメントのボーナスの額・比率

野村アセットマネジメントのボーナスについて、支給額・比率・支給時期などの詳細な情報をお伝えします。

ボーナスの比率・構成

野村アセットマネジメントの年収におけるボーナスの比率は28%となっており、比較的賞与の比率が高いことが特徴です。年収の内訳は以下の通りです。

• 基本給：56%
• 賞与：28%
• 残業代：9%
• その他：6%

ボーナス支給時期・回数

野村アセットマネジメントのボーナス支給は年1回、5月に支給されます。これは他の多くの企業が夏・冬の年2回支給するのとは異なる特徴的な制度です。

支給条件

• 支給日に在籍していることが必要
• 転職等による月割での支給は一切なし
• 支給日までに退職の意思を表示した場合は支給されない

ボーナス支給額の目安

月給に対する倍率

景気が良い時は月給の6～7ヶ月分程度が普通に支給されます。これは業界標準的な水準とされています。

具体的な支給例

• 年収1600万円の社員：「ボーナスの比率が大きい」と評価
• 基本給とボーナスの比率：基本給がやや抑えめでボーナスが大きいイメージ

職種・等級別のボーナス差

初等級での差

初等級では賞与に大きな差はつかないものの、等級が上がるにつれて差が生じる仕組みとなっています。

評価による差

• 定量的な評価制度により賞与額が決定
• トータルコンペンセーションという名目で支給
• パフォーマンスに応じて支給額に差が生じる

他社との比較

野村アセットマネジメントの年1回5月支給という制度は、金融業界では珍しい形態です。一般的な企業では夏・冬の年2回支給が多い中、同社では、

• 集中支給により、まとまった額を一度に受け取れる
• 支給時期が固定されているため、資金計画が立てやすい
• 在籍条件が厳格で、退職タイミングによる影響が大きい

ボーナス制度の特徴

野村アセットマネジメントのボーナス制度は、基本給を抑えめにしてボーナスで調整するという日系金融機関に典型的な報酬体系を採用しています。これにより、

• 業績連動性が高く、会社の業績や個人の成果が反映されやすい
• 年収の変動幅が大きくなる可能性がある
• 長期勤続を前提とした制度設計となっている

このように、野村アセットマネジメントのボーナスは年収の約3割を占める重要な要素であり、年1回の集中支給という特徴的な制度により運用されています。

野村アセットマネジメントと同業他社を比較した際の年収水準・年収偏差値

野村アセットマネジメントの年収水準を同業他社と比較すると、業界内でトップクラスの高水準を維持していることが明らかです。

業界内年収ランキング

アセットマネジメント業界における年収ランキングでは、野村アセットマネジメントは業界第2位の地位を占めています。

1. 三井住友DSアセットマネジメント：1,274万円
2. 野村アセットマネジメント：1,162万円
3. 東京海上アセットマネジメント：1,108万円
4. 大和アセットマネジメント：1,054万円
5. アセットマネジメントOne：1,038万円

主要同業他社との詳細比較

大和アセットマネジメントとの比較

職種別の年収比較では、野村アセットマネジメントが全職種で上回っています。

• 運用職：野村1,237万円 vs 大和910万円（+327万円）
• 営業職：野村1,061万円 vs 大和の営業職（具体的数値は非公開だが野村が上回る）

業界大手3社との比較

アセットマネジメント業界大手3社の平均年収比較では、

• 野村アセットマネジメント：最高水準
• 大和アセットマネジメント：野村に次ぐ水準
• 三井住友DSアセットマネジメント：業界トップ

年収偏差値・業界内位置づけ

就職偏差値

野村アセットマネジメントの就職偏差値は76（最高峰）とされており、「サラリーマンとしては最高峰クラスの勝ち組」と評価されています。

給与水準の特徴

• 30歳時点：1,000万円～1,100万円
• ファンドマネージャーレベル：1,800万円～2,300万円
• 日系資産運用会社としては同業他社を抑えてトップクラスの給与水準

職種別業界内比較

運用職（ファンドマネージャー等）

野村アセットマネジメントの運用職平均年収は1,237万円で、業界内でも最高水準となっています。

営業職

営業職でも1,061万円と高水準を維持しており、同業他社と比較して優位性があります。

業界内での競争優位性

野村アセットマネジメントが高い年収水準を維持できる理由として、

1. 国内ETF市場シェア44%という圧倒的な市場地位
2. 営業利益率20%以上の高収益体質
3. 純利益240億～280億円の安定した業績
4. 野村グループの中核企業としてのブランド力

他業界との比較

同業他社との比較では「仕事が楽なため、この年収水準は妥当」という評価もあり、ワークライフバランスを考慮すると非常に魅力的な待遇となっています。

ただし、近年は「業界他社が賃上げをしている中で、野村アセットについては、かたくなに賃上げを拒否している」との指摘もあり、相対的な優位性に変化が生じる可能性もあります。

総合的に見ると、野村アセットマネジメントは業界第2位の年収水準を維持しており、特に運用職では業界最高水準の報酬を提供する、資産運用業界におけるトップティア企業としての地位を確立しています。

野村アセットマネジメントの年収に対する社員の口コミ

野村アセットマネジメントの年収に関する社員の口コミを分析すると、全体的に高い満足度を示している一方で、評価制度や昇進に関する課題も指摘されています。

年収水準に対する評価

高い年収満足度

社員からは年収水準について非常にポジティブな評価が寄せられています。

• 「年収はかなりよい。30代で1200万は貰える」
• 「これ程、仕事が楽で安定していて高い給料を貰える運用会社は存在しない」
• 「給料には満足しています。30代手前には一本（1000万円）に達する人がほとんど」
• 「激務ではない割に高給」

具体的な年収事例

実際の社員による年収報告では以下のようになっています。

• 新卒10年目課長：年収1000万円
• 30歳：900万円程度
• 運用職（新卒入社男性）：年収870万円（基本給35万円、残業代10万円、賞与230万円）

等級制度と昇進に関する口コミ

等級制度の詳細

社員からの口コミによると、明確な等級制度が存在します。

• 「1から5等級まで。学部卒7年目から2等級になり年収1,000万に到達」
• 「新卒〜6年目→1等級、6年目〜」という段階的な昇進システム
• 「3年目までがアナリスト、6年目までがアソシエイト」

昇進・昇格に関する評価

• 「部署間での比較が難しいが、概ね妥当ではないか」
• 「定量評価、定性評価による総合評価」

給与制度の特徴に関する口コミ

給与構成について

• 「基本的給与は良いと思う。仕事の忙しさの割に高給である」
• 「残業代は全て出る。また賞与も相当高く、家賃補助もしっかりしている」
• 「ボーナスの比率が大きい」という特徴が複数の口コミで言及

福利厚生への評価

• 「福利厚生のレベルは高く、家賃補助も充実している」
• 福利厚生の評価点は4.6と非常に高い水準

職種別の年収満足度

営業系職種

• 営業系平均年収：1500万円（平均年齢38.5歳）
• 営業職からは特に高い年収満足度の声

企画・事務・管理系

• 平均年収：788万円（平均年齢31.3歳）
• 年齢を考慮すると満足度の高い水準

専門職系

• 平均年収：1059万円（平均年齢37.0歳）
• 「ユニットにより多少ボラティリティがあり」という運用職特有の事情

年収評価の総合的な傾向

ポジティブな評価

• 年収・評価の満足度：3.4（社員評価）、4.1（学生評価）
• 「仕事が楽で安定していて高い給料」という評価が複数
• ワークライフバランスとの両立が高く評価されている

改善点の指摘

一部の口コミでは以下のような課題も指摘されています。

• 評価制度の透明性に関する課題
• 部署間での評価基準の統一性
• 昇進スピードに関する個人差

業界内での位置づけ

社員の口コミからは、「日系資産運用会社としては最高水準」という認識が共通しており、同業他社と比較しても優位性があることが確認できます。

特に「仕事の負荷に対する報酬の妥当性」について高い評価を得ており、ワークライフバランスを重視する社員からの満足度が高いことが特徴的です。

野村アセットマネジメントの平均勤続年数・離職率

野村アセットマネジメントの平均勤続年数と離職率について、利用可能な情報をもとに詳しく分析いたします。

平均勤続年数

公式データの状況

野村アセットマネジメントの平均勤続年数は非公開となっています。これは同社が非上場企業であることが主な理由です。

推定データと関連情報

利用可能な情報から以下のことが判明しています。

• 男性平均勤続年数：13.7年
• 女性平均勤続年数：14.2年

これらの数値は、金融業界全体と比較しても比較的長い勤続年数を示しており、社員の定着率の高さを表しています。

業界内での評価

2024年のオープンワーク株式会社による調査では、「平均勤続年数7年以上の若手社員が、身内にもおすすめできる企業ランキング」で第1位を獲得しています。この結果は以下を示しています。

• 長期間働ける環境が整備されている
• 若手社員からの満足度が非常に高い
• 職場環境や待遇に対する高い評価

離職率

離職率データの現状

野村アセットマネジメント単体の離職率は公開されていません。ただし、参考として野村證券グループ全体では離職率9.1%となっています。

社員の定着に関する口コミ

実際の社員からは以下のような声が寄せられています。

• 「職場環境に特に不満はありませんでした」
• 「この会社に定年まで勤務しようという方にとっては、仕事量も多くないことなどは良い環境」
• 退職理由として「勉強のため」など前向きな理由が多い

勤続年数が長い理由

働きやすい環境

野村アセットマネジメントで勤続年数が長い理由として以下が挙げられます。

1. ワークライフバランスの良さ
   • 月平均残業時間：9.5時間
   • 有給休暇取得率が高い
2. 充実した福利厚生
   • 退職一時金制度、退職年金制度
   • 総合福祉団体定期保険
   • 住宅補助制度
3. 高い年収水準
   • 業界トップクラスの給与水準
   • 30代で1000万円超の年収が期待できる

育児支援制度

• 男性育休取得率：111.5%
• 女性育休取得率：112.5%

これらの数値は100%を超えており、制度が充実し実際に活用されていることを示しています。

業界比較

金融業界全体との比較

一般的な金融業界の平均勤続年数と比較すると、

• 野村證券：16年（2023年度）
• 野村アセットマネジメント：推定13-14年
• 金融業界平均：約12-15年

野村アセットマネジメントは業界標準を上回る勤続年数を維持しています。

長期勤続を支える要因

安定した事業基盤

• 純利益240億～280億円で極めて安定的に推移
• 営業利益率20%以上を8年間維持
• 少数精鋭の組織体制（従業員1,000名）

キャリア形成支援

• 長期的なキャリア形成を重視する企業文化
• 専門性を高められる環境
• 社内での成長機会の提供

まとめ

野村アセットマネジメントは、平均勤続年数13-14年程度と推定され、離職率は業界平均を下回る低水準を維持していると考えられます。

特に注目すべきは、「長く働けて若手もおすすめする企業ランキング1位」という評価であり、これは単に勤続年数が長いだけでなく、働きやすさと満足度の両方を兼ね備えた職場環境が整っていることを示しています。

高い年収水準、充実した福利厚生、良好なワークライフバランス、そして安定した事業基盤が、社員の長期定着を支える主要な要因となっています。

野村アセットマネジメントの就職/転職難易度・選考基準・採用手続

野村アセットマネジメントの就職・転職難易度は業界最高峰レベルであり、厳格な選考プロセスを経て少数精鋭の採用を行っています。

就職難易度・偏差値

就職偏差値

野村アセットマネジメントの就職偏差値は76（最高峰）とされており、「サラリーマンとしては最高峰クラスの勝ち組」と評価されています。

選考難易度

• 選考難易度：5.0/5.0（最高レベル）
• 採用倍率：10.6倍
• 金融業界平均と比較して1.3点高い非常に高い難易度

新卒採用の選考プロセス

選考フロー

野村アセットマネジメントの新卒採用選考は以下の流れで実施されます。

1. エントリーシート提出（2025年2月上旬）
2. WEBテスト（2025年2月上旬）
3. 1次面接（グループ面接）（2025年2月下旬）
4. 2次面接（2025年3月中旬）
5. 最終面接

WEBテスト詳細

• 形式：自宅受験型の玉手箱
• 内容：言語、計数、性格検査
• 所要時間：約1時間半

面接選考の特徴

1次面接（グループ面接）

• 形式：社員2名：学生3名で1時間程度
• 場所：東京本社での対面実施
• 質問内容：
  • 自己紹介
  • 大学での専攻・研究について
  • ESに沿った質問
  • 逆質問

2次面接

• 追加質問項目：
  • 志望動機
  • 志望職種

最終面接

• 形式：社員1名：学生1名で30分程度
• 雰囲気：これまでより厳しめの雰囲気
• 選考通過率：最も低い
• 質問内容：
  • 研究内容
  • 志望動機
  • 志望職種について
  • 研究室で学んだこと

AI選考システムの導入

HireVue AIアセスメント

2022年新卒採用からAIを用いた分析システムを導入しています。

• 目的：バイアスに囚われない選考の実現
• 内容：事前に決められた質問への録画回答をAIが分析
• 評価項目：社会人基礎力の測定
• 効果：より多くの候補者を後続選考の対象とし、多様性ある採用を実現

選考基準・求める人材像

重視される経験・スキル

• 「長期的な関係を築く」経験のアピールが効果的
• 論理的思考力：最終面接で「質問で詰められる」ケースがあるため
• 専門性：大学での研究内容について深く問われる

エントリーシート設問例

• 「なぜ資産運用業界及び、なぜ当社を希望するのか」
• 志望動機の論理性と具体性が重要

中途採用の状況

採用難易度

• 中途採用のハードルは非常に高い
• 公式サイトでは「募集は行っておりません」と記載されることが多い
• 転職者が比較的少ないため、欠員補充的な採用が中心

中途採用選考プロセス

利用可能な情報によると、

• 3次面接まで実施
• 「なぜ野村アセットマネジメントなのか」を深く追求
• 現職での経験と志望理由の整合性を重視

採用人数・競争環境

少数精鋭採用

• 従業員数：1,000名の少数精鋭組織
• 新卒採用人数は限定的で競争が激化
• 日系資産運用会社としてはトップクラスの人気

学歴・採用大学

学歴要件

• 四年制大学卒業見込または大学院修了見込
• 全学部・全学科、国籍不問
• 学歴フィルターの存在は明確ではないが、高偏差値大学からの採用が多い傾向

選考対策のポイント

成功要因

1. 業界・企業研究の徹底：資産運用業界への深い理解
2. 論理的思考力の向上：最終面接での詰めに対応
3. 長期的視点のアピール：継続的な関係構築能力
4. 逆質問の準備：十分な時間が確保されるため事前準備が重要

注意点

• 最終面接の通過率が最も低いため、十分な準備が必要
• AIアセスメントも選考に含まれるため、録画面接への対策も重要

野村アセットマネジメントは業界最高峰の就職難易度を誇る企業であり、綿密な選考対策と高い専門性が求められる、真の意味での「狭き門」となっています。

野村アセットマネジメントの労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件に対する社員の口コミ

野村アセットマネジメントの労働時間・残業時間・福利厚生・労働条件について、実際に働く社員からの口コミを詳しく分析いたします。

労働時間・残業時間に関する口コミ

残業時間の実態

社員からの具体的な口コミによると、

• 「残業は月30時間程度。だいたい6時半ごろになるとフロアにほとんど人がいない状態になる」
• 「残業時間も平均すると月30時間程度」
• 「部署によっては、定時で退勤できる場合もありますが、多くの場合は長時間残業が発生しています」

ワークライフバランスへの評価

• ワークライフバランス評価：4.5/5.0（社員評価）
• 「ワークライフバランスは非常に良い。勤務時間も繁忙期にかかるか否かだが、定時で帰宅するものも多い印象」
• 「ワークライフバランスはしっかりしています。休日出勤やサービス残業などは私の周りではあまり聞いたことはありません」

残業代の支給状況

• 「残業代はシニアアソシエイトまでは全額支給。ヴァイスプレジデント以上は管理職扱い」
• 「残業代は全て出る。また賞与も相当高く、家賃補助もしっかりしている」という評価

福利厚生に関する口コミ

福利厚生の総合評価

• 福利厚生評価：4.6/5.0（非常に高い評価）
• 「各種手当は大変充実しているように思います。ワクチン休暇もあり、人間ドック等の健康管理も充実」

住宅関連の福利厚生

住宅補助について特に高い評価を得ています。

• 「住宅手当が非常に大きい。独身は7.2万円、既婚者は約12万円が毎月会社によって支給」
• 「管理職未満は住宅補助が出て、かなり充実しているように感じる」
• 「家賃補助が手厚い（寮費も安く、年間約140万程度の補助である）ため、実質的には+140万」
• 「福利厚生や家賃補助も手厚いため、満足度はかなり高い」

その他の福利厚生制度

• 健康管理：人間ドック、ワクチン休暇、健康診断受診率100%
• 健康経営：「健康経営優良法人2025（ホワイト500）」6回目の認定
• がん対策：「がんアライアワード」ゴールド受賞（3年連続）

休暇制度に関する口コミ

有給休暇の取得状況

• 「有給も取りづらいという雰囲気は少なく、消化率も高いと思います」
• 「休暇に関しても基本問題なく取得できる」
• 「残業なども調整がしやすい部署が多い」

育児・介護支援

• 男性育休取得率：111.5%
• 女性育休取得率：112.5%
• 「ライフイベントがあっても周りのワークライフバランスに関しての理解度も高い」

オフィス環境に関する口コミ

現在のオフィス状況

• 「立地は現在は豊洲と交通の便はあまりよくないが、いずれ日本橋に戻る予定のようである」
• 「会議室などの共有スペースはたくさんあるが、リモート会議が増えたことで埋まっている場合もある」
• 「フリースペースやオンラインミーティング用のスペースもあり、比較的充実している」

労働条件の特徴

働きやすさの要因

社員が評価する働きやすさの理由

1. 適度な労働時間：月30時間程度の残業で管理されている
2. 充実した福利厚生：特に住宅補助が手厚い
3. 有給取得のしやすさ：取得に対する理解がある職場環境
4. 健康管理の充実：会社全体で健康経営を推進

部署による違い

• 「部署によっては、定時で退勤できる場合もある」
• 「残業なども調整がしやすい部署が多い」
• 運用部門と営業部門で労働時間に差がある可能性

社員満足度の高さ

総合的な評価

• 「残業時間も短く、各種福利厚生もしっかりしており、また周りのワークライフバランスに関しての理解度も高い」
• 「この会社に定年まで勤務しようという方にとっては、仕事量も多くないことなどは良い環境」という長期勤続を前提とした評価

改善点の指摘

一部の口コミでは以下のような課題も挙げられています。

• 豊洲オフィスの立地に関する不便さ
• リモート会議増加による会議室不足
• 部署間での労働時間の格差

まとめ

野村アセットマネジメントは、月30時間程度の適度な残業時間、4.6/5.0の高い福利厚生評価、4.5/5.0の優れたワークライフバランスを実現している企業として、社員から非常に高い評価を受けています。

特に住宅補助の手厚さ（独身7.2万円、既婚12万円）や有給取得のしやすさ、健康経営への取り組みが社員満足度の高さに大きく貢献しており、「長く働ける環境」として多くの社員から支持されています。

野村アセットマネジメントの社員の出身大学

野村アセットマネジメントの社員の出身大学について、採用実績と学歴構成を詳しく分析いたします。

採用大学・出身大学の実績

国公立大学

野村アセットマネジメントの採用実績がある主要な国公立大学は以下の通りです。

• 東京大学
• 京都大学
• 大阪大学
• 神戸大学
• 一橋大学
• 東京工業大学

私立大学

私立大学からの採用実績

• 慶應義塾大学
• 早稲田大学
• 上智大学
• 同志社大学
• 明治大学

学歴構成の特徴

採用のボリューム層

内定者の学歴構成について、以下のような傾向が見られます。

• 「早慶」「難関国立大学」が中心
• 残りが「MARCH」「関関同立」レベル
• 難関国立大学や早慶レベルをはじめとする高偏差値の大学がボリューム層を形成

学歴フィルターの存在

野村アセットマネジメントの学歴フィルターについて

• 「多少の学歴フィルターは存在すると考えられる」
• 採用人数が少ない（年間20名前後）ことが主な理由
• 採用のボリューム層が難関国立大学や早慶レベルであることが根拠

採用の競争環境

採用人数と競争率

• 総合職の採用人数：年間25名～40名
• 毎年20名前後にしか内定が出ていない
• 少数精鋭の採用により、ある程度は学歴で志望学生を絞っていると考えられる

関関同立レベルからの採用可能性

採用実績の存在

関関同立レベルの大学からも採用実績があることが確認されています。

• 同志社大学が明確に採用実績として挙げられている
• 「残りがMARCH・関関同立レベル」という表現から、一定数の採用があることが分かる

学歴以外の重要性

学歴フィルターが存在する一方で、以下のような意見もあります。

• 「学歴以外に自分をアピールすることが必要」
• 高い専門性や能力があれば、学歴のハンデを覆すことは可能

業界内での位置づけ

アセットマネジメント業界での特徴

• 「ファンドマネージャー志望の求職者からの応募先として挙がりやすい企業」
• 日系の資産運用業界におけるトップ企業の一角
• 野村證券の総合職採用を上回る価値がある（IB・GM採用を除く）

他社との比較

同業他社と比較した採用大学の傾向

• ブラックロック・ジャパン：公式に学歴フィルターを否定しているが、実質的には高学歴が必要
• 野村アセットマネジメントは日系企業として、より幅広い大学からの採用を行っている

採用における重要なポイント

求められる能力

学歴以外で重視される要素

• 資産運用に関する専門知識
• 論理的思考力
• 長期的な関係構築能力
• 高い分析能力

選考対策の重要性

• 業界・企業研究の徹底が必要
• 専門性の高さをアピールすることが重要
• 学歴だけでなく、総合的な能力が評価される

まとめ

野村アセットマネジメントの社員の出身大学は、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学などの難関国立大学と慶應義塾大学、早稲田大学などの早慶が中心となっており、MARCH・関関同立レベルからも一定数の採用があります。

多少の学歴フィルターは存在するものの、年間20～40名という少数精鋭の採用において、学歴以外の専門性や能力を十分にアピールできれば、関関同立レベルからでも内定獲得は可能です。

重要なのは、高い専門性と業界への深い理解を示すことであり、学歴だけでなく総合的な能力が評価される選考プロセスとなっています。